110 / 138
【閑話】年末のダンジョン
【閑話】お正月その3
しおりを挟む
「そうよねん。わらわも新鮮な穫れたてのお肉が食べたいわん。あの血の滴る感じと鉄の匂いがなんとも言えないのねん。じゅる。」
妲己姉さん。その発言は色々とまずいですよ。ここには、天魔さんや小咲ちゃん。サクラちゃんもいるんですから。っと思ってあたりを見回すと……えっ、同意して頷いている人が複数いる。ヨシさん、玉藻姉さん、小咲ちゃん、そしてミリィまでもが頷いている。
あっ、そうか、鬼に狐に猫の物の怪か。そりゃ~本来肉食の動物だから、狩を得意とする生き物だし、本能的に望んでいるのかな。僕は、動物ではじゅるっとはいかないかな。健康そうな女性の血ならジュルっと行く気もするが……
時渡さんなんか、結構健康的だし、きっと美味しい味がするんだろうけど……。おっと我慢我慢、スタッフの血を飲むわけにはいかないよね。ブラッドワインを飲んで、血の渇きを癒しておこう。
「いやいや皆さん生きのいいお肉に渇望しすぎですよ。ダンジョンで倒したモンスターから、お肉が穫れたらいいんでしょうけどね。取れるのは、魂石とドロップアイテムだけですもんね」
「本当そうよねん。モンスターを齧っても味はしないし、倒してしまったらお腹もみたされなものねん」
「えっ、妲己姉さん既に挑戦済みたっだんですか。」
「ええ、そうよん。楽しかったわ~~~」
「いや、楽しいのは結構なんですけど、他の人に見られたりしていませんよね。」
「「大丈夫よん。ウィーンちゃん。わらわはそんなにおバカじゃないわん。ちゃんと誘惑の術を使って意識操作したから、記憶に残ってないわよ~~~」
「いやはや。なんとも凄いですね。まさか、人間を食べたりはしてませんよね。」
「そうよ。その手があったわねん。さっすがウィーンちゃん頭いいわねん。」
うぐ、藪蛇だったか。これだと、人間と一緒に入って物理的に食べてしまいそうだぞ。その人間の人が可哀そうだな。絶頂の甘美の世界に入るのか?それとも?二度と味わいたくない地獄への誘いになるかわからないが、これ以上妲己姉さんに突っ込むのは危険すぎるな。
「ウィーンお前いいこと言うやないか。そうや。ダンジョン内は治外法権なにしても法には触れんし、人間だって喰おうと思えば喰えるやないかい。動物もや、現実世界から持ち込んでダンジョン内で放てば狩も出来るし、血の滴ったまま肉を食べることも出来るやないか。」
あれっ、おかしいぞ。ヨシさんまで乗ってきている。
「ちょっとみんな。お正月だよ。ちょっとそういうことは止めておこうよ。」
「せやな、サクラちゃん。でもな、この長期に人間がダンジョンにおらんときやないとそんなことは出来へんからな。」
「私も久しく若い男性の精気を吸っていないので、出来ればしてみたいですわね」
雪那さんまで同調してのっかってきている。
「いや、皆さん普段どれだけ我慢して生活しているんですか?」
「仕方ないのよウィーンさん。私たちは狐だもの。毎日美味しそうな人達がダンジョンに1000人も入っていって、何もできずに眺めているのは流石に酷なのよね。流石に私が人間を食べちゃうと他の子たちに示しが付かないでしょ?京都にもまだまだ人間を食す血気盛んな物の怪はいますからね。」
「そうなのよん。わらわが食べたとあったら、下の子たちも姐さんがいいならわてらもと言いながらダンジョン経営そっちのけで多分肉の狂乱が起こるわん。流石にそれじゃまいずいわよん。でもここは、金沢でウチのスタッフもいないし、ダンジョンはお休みだしねん。ちょっと美味しそうな子を捕まえてダンジョンに入れたら美味しく頂けるわ~~」
「そやな。妲己はん。その通りや。年末やし、浮かれている輩も多いから、0時をまたぐ頃には酔っ払いも多い。ちょっと連れてきても問題はないやろ。な~~に多少喰われた所でダンジョン内やきっちり止めをさしたらええ、ちゃんと受付で復活してくれるわ。」
「いや玉藻姉さんも妲己姉さんもヨシさんまで。ちょっと待って下さいよ。そりゃ確かに魅力的な案かもしれませんが、まずいですって。大体死んでしまったら、あれ?入ってきた状態に戻るから、死んでも酔っぱらったまま?なら、何回しても起きないし、悪い夢を見たということで済ませられる?ならいいののかな?いや、でも僕は吸血鬼化した所で容姿はこのままだから記憶に残っていられると困るわけで…………」
「ちょっとウィーンちゃんまで。みんな今回は、忘年会と新年のお餅をつきに来たんだよね。まずはそっちをきっちりしてからにしようね。ほらっ、早くしないともち米が買えなくなっちゃうよ。そしたらあの突き立てのほかほかとろろのあっつ~~~いお餅が食べられなくなるよ。」
「そっそれもそうやな。初心は大事や。ほなら、ウィーン買い物いくから付いてこい。地元やしわかるやろ。」
「えっ、ヨシさん。僕もち米買うとかしたことないので販売している場所は知りませんよ。買い物も駅中のスーパーか、近くのコンビニがほとんどですので。」
妲己姉さん。その発言は色々とまずいですよ。ここには、天魔さんや小咲ちゃん。サクラちゃんもいるんですから。っと思ってあたりを見回すと……えっ、同意して頷いている人が複数いる。ヨシさん、玉藻姉さん、小咲ちゃん、そしてミリィまでもが頷いている。
あっ、そうか、鬼に狐に猫の物の怪か。そりゃ~本来肉食の動物だから、狩を得意とする生き物だし、本能的に望んでいるのかな。僕は、動物ではじゅるっとはいかないかな。健康そうな女性の血ならジュルっと行く気もするが……
時渡さんなんか、結構健康的だし、きっと美味しい味がするんだろうけど……。おっと我慢我慢、スタッフの血を飲むわけにはいかないよね。ブラッドワインを飲んで、血の渇きを癒しておこう。
「いやいや皆さん生きのいいお肉に渇望しすぎですよ。ダンジョンで倒したモンスターから、お肉が穫れたらいいんでしょうけどね。取れるのは、魂石とドロップアイテムだけですもんね」
「本当そうよねん。モンスターを齧っても味はしないし、倒してしまったらお腹もみたされなものねん」
「えっ、妲己姉さん既に挑戦済みたっだんですか。」
「ええ、そうよん。楽しかったわ~~~」
「いや、楽しいのは結構なんですけど、他の人に見られたりしていませんよね。」
「「大丈夫よん。ウィーンちゃん。わらわはそんなにおバカじゃないわん。ちゃんと誘惑の術を使って意識操作したから、記憶に残ってないわよ~~~」
「いやはや。なんとも凄いですね。まさか、人間を食べたりはしてませんよね。」
「そうよ。その手があったわねん。さっすがウィーンちゃん頭いいわねん。」
うぐ、藪蛇だったか。これだと、人間と一緒に入って物理的に食べてしまいそうだぞ。その人間の人が可哀そうだな。絶頂の甘美の世界に入るのか?それとも?二度と味わいたくない地獄への誘いになるかわからないが、これ以上妲己姉さんに突っ込むのは危険すぎるな。
「ウィーンお前いいこと言うやないか。そうや。ダンジョン内は治外法権なにしても法には触れんし、人間だって喰おうと思えば喰えるやないかい。動物もや、現実世界から持ち込んでダンジョン内で放てば狩も出来るし、血の滴ったまま肉を食べることも出来るやないか。」
あれっ、おかしいぞ。ヨシさんまで乗ってきている。
「ちょっとみんな。お正月だよ。ちょっとそういうことは止めておこうよ。」
「せやな、サクラちゃん。でもな、この長期に人間がダンジョンにおらんときやないとそんなことは出来へんからな。」
「私も久しく若い男性の精気を吸っていないので、出来ればしてみたいですわね」
雪那さんまで同調してのっかってきている。
「いや、皆さん普段どれだけ我慢して生活しているんですか?」
「仕方ないのよウィーンさん。私たちは狐だもの。毎日美味しそうな人達がダンジョンに1000人も入っていって、何もできずに眺めているのは流石に酷なのよね。流石に私が人間を食べちゃうと他の子たちに示しが付かないでしょ?京都にもまだまだ人間を食す血気盛んな物の怪はいますからね。」
「そうなのよん。わらわが食べたとあったら、下の子たちも姐さんがいいならわてらもと言いながらダンジョン経営そっちのけで多分肉の狂乱が起こるわん。流石にそれじゃまいずいわよん。でもここは、金沢でウチのスタッフもいないし、ダンジョンはお休みだしねん。ちょっと美味しそうな子を捕まえてダンジョンに入れたら美味しく頂けるわ~~」
「そやな。妲己はん。その通りや。年末やし、浮かれている輩も多いから、0時をまたぐ頃には酔っ払いも多い。ちょっと連れてきても問題はないやろ。な~~に多少喰われた所でダンジョン内やきっちり止めをさしたらええ、ちゃんと受付で復活してくれるわ。」
「いや玉藻姉さんも妲己姉さんもヨシさんまで。ちょっと待って下さいよ。そりゃ確かに魅力的な案かもしれませんが、まずいですって。大体死んでしまったら、あれ?入ってきた状態に戻るから、死んでも酔っぱらったまま?なら、何回しても起きないし、悪い夢を見たということで済ませられる?ならいいののかな?いや、でも僕は吸血鬼化した所で容姿はこのままだから記憶に残っていられると困るわけで…………」
「ちょっとウィーンちゃんまで。みんな今回は、忘年会と新年のお餅をつきに来たんだよね。まずはそっちをきっちりしてからにしようね。ほらっ、早くしないともち米が買えなくなっちゃうよ。そしたらあの突き立てのほかほかとろろのあっつ~~~いお餅が食べられなくなるよ。」
「そっそれもそうやな。初心は大事や。ほなら、ウィーン買い物いくから付いてこい。地元やしわかるやろ。」
「えっ、ヨシさん。僕もち米買うとかしたことないので販売している場所は知りませんよ。買い物も駅中のスーパーか、近くのコンビニがほとんどですので。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
43
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる