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【閑話】年末のダンジョン
【閑話】お正月その1
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「ありがとうございました。また、来年もどうぞお越し下さい。」
本年最後のお客様が帰られていった。ダンジョンマート金沢店は、年末年始の休みが12月29日から1月3日までの期間となっている。世間様並みのお休みである。
最終日故に今日はいつもより、早めの18時に閉店。その後は、いつもの終了時間まで、ダンジョンマートの清掃である。新年を迎えるために、綺麗にして準備しておきたい。
「天魔さん、ミリィ、雪那さん、小咲ちゃん、スタッフの皆さん、そして読者の皆さん今年一年お疲れ様でした。七月にオープンして、早、6ヶ月、皆さんのご協力のおかげで営業していくことができました。感謝しております。今年一年お疲れ様でした。
「「「お疲れ様でした~~」」」
「お疲れ様にゃ~」
そして、終礼が終わりみんな解散していった。
「ウィーンさん、年末年始はどうされるんですか?故郷のヨーロッパに戻るんですか?、そうなるとミリィちゃんは?」
「僕は、ヨーロッパに帰らずにミリィとここで年越しをしますよ。そういう雪那さんは、どうされるんですか?白山に戻るのですか?なんなら、これから送りますよ。」
「すぐには帰りませんよ。元旦のみ帰る形ですね。その時送って頂けますか?」
「ええ勿論大丈夫ですよ。」
「ありがとう。それまでは、私も制御フロアでお泊りして、スキーを堪能させてもらいますね。」
「ええ、休業してますが、ソウルシステムは動いてますので大丈夫です。」
「私も、31日と1日は、長野に戻りますが、それまではこちらにいます。私もスキーと温泉楽しみたいのて、制御室にそのまま泊まりますね。」
「小咲ちゃんはどうするんです?」
「私はですね。帰るも何もここが地元で、家もここになってますから、年末年始はずっとここにいますよ。」
「親御さんとかには顔出さなくていいのかい?」
「猫の変化の類は、稀に発生するものですから、親は普通の猫なんで、もう他界してますよ。」
「そうなんですね。では、みんな一緒にいる感じなんですね。」
「ミリィもいるにゃ~、年末年始って、ミリィ始めてにゃー、にゃにするにゃ?」
「日本では、年内の埃を一掃するために年末の大掃除をしますね。新年を綺麗な家屋で迎えるためになります。神棚にお酒やお塩を納め、玄関には、門松やしめ縄を飾ります。紅白のお餅もめでたいので、併せてお客さんが来る玄関に置く家がおおいです。」
「年末年始で実家や地元に帰省をする方も多いですよね。なんだかんだで、お休みが重なりますから親戚一同が集まるのに絶好の機会です。」
「20年ほど前までは、どこのお店も三ヶ日は、お仕事はお休みしていましたけど、近年は、大型ショッピングセンターやコンビニエンスストアが年中無休でやっているとこもありますから。」
「そうなんですね。時代が変わったんですね」
「そうなのかにゃー、ご主人、世間様が何するかはわかったにゃー、それでミリィ達は何して過ごすにゃー」
「さっきも話してたけど、天魔さんと、雪那さんはスキーですね。小咲ちゃんと、人類の最終兵器である炬燵を出して、のんびり過ごしますかね。」
「にゃー、にゃー、炬燵にゃー。ミリィ早く入りたいにゃ、ぬくぬくするから、あったかいにゃー」
「そうだね。29は、みんなで雪山ダンジョンでスキーや温泉に入って、30日は、僕は大掃除して、31日はノンビリと過ごそうか。」
年末の予定も摺り合わせたことでその日はお開きとなった。
翌日は、朝からミリィと雪那さんに、叩き起こされた。せっかくのお休み、昨日も夜遅くまで仕事をしていたから、ゆっくりと二度寝して過ごしたかったのだが、二人はそんなこともなく元気一杯のようだ。
雪山に着くと、もうそこには、準備万端の天魔さんと小咲ちゃんがスタンバイしていた。そして、なぜかここにいるはずのない方も。
「ウィーンさんおっはよ~。妲己ですわよん」
そう、中国でダンジョン経営しているはずの妲己姉さんがそこにいた。なんでここにいるの?中国の春節は、年によって異なるけど、大体1月末から2月初旬の間のはず。なら、本来は妲己姉さんは、今日は営業日なのでは?
「妲己姉さん。おっらおはようございます。ようこそダンジョンマート金沢店へ。って、なんで中国にいるはずの妲己姉さんがここにいるんですか?今日はそっちは営業日のはずでしょう?」
「いやん、ウィーンさん、そんなに妾を質問攻めにしないんでん。確かに、わらわのとこのダンジョンマートは営業日よん。でも、しばらくわらわが抜けたってなんともないのよん。」
「そうなんですね。いやいや、それは妲己姉さんがオーナーなので、それは全然構いませんよ。妲己姉さんが今日来るなんて僕は一つも聞いてませんよ。」
「ふふっ、あらんそうだったかしらん。でもら来るのは、妾だけじゃないわよん」
「えっ、妾だけじゃない?それってどういうことですか?まだ誰か来るんですか?」
「ええっか、来るわよん。29日に金沢支店に集合だよ~って、サクラちゃんがグループマインで回してましたからん。」
「えっ、嘘っ、僕そんなの見てませんよ。」
そう言えば、夜にモインがピカピカ煩かったので、いつだったかミュートにした記憶があるな。ここ最近は、クリスマスイベントでバタバタしてたし、見てなかった気もする。いや、だって、必要事項の連絡だけじゃなくて、洋服の流行情報の交換や、推しのアイドルの情報なんかをグループモインでやりとりしてるんだよ。
そこら辺に興味のない僕としては、あまり読む気にならなくてたまに確認するくらいにしてたんだよね。それでも、溜まった時は未読のメッセージが120件あって、涙が出たことがあるかな。
大事な情報が入ってないか流し読みはしてたけど、スクロールが早すぎて飛ばしてしまってたか。
「それはそうよねん。だって、物の怪女子会グループのモインでやってたんだからん」
本年最後のお客様が帰られていった。ダンジョンマート金沢店は、年末年始の休みが12月29日から1月3日までの期間となっている。世間様並みのお休みである。
最終日故に今日はいつもより、早めの18時に閉店。その後は、いつもの終了時間まで、ダンジョンマートの清掃である。新年を迎えるために、綺麗にして準備しておきたい。
「天魔さん、ミリィ、雪那さん、小咲ちゃん、スタッフの皆さん、そして読者の皆さん今年一年お疲れ様でした。七月にオープンして、早、6ヶ月、皆さんのご協力のおかげで営業していくことができました。感謝しております。今年一年お疲れ様でした。
「「「お疲れ様でした~~」」」
「お疲れ様にゃ~」
そして、終礼が終わりみんな解散していった。
「ウィーンさん、年末年始はどうされるんですか?故郷のヨーロッパに戻るんですか?、そうなるとミリィちゃんは?」
「僕は、ヨーロッパに帰らずにミリィとここで年越しをしますよ。そういう雪那さんは、どうされるんですか?白山に戻るのですか?なんなら、これから送りますよ。」
「すぐには帰りませんよ。元旦のみ帰る形ですね。その時送って頂けますか?」
「ええ勿論大丈夫ですよ。」
「ありがとう。それまでは、私も制御フロアでお泊りして、スキーを堪能させてもらいますね。」
「ええ、休業してますが、ソウルシステムは動いてますので大丈夫です。」
「私も、31日と1日は、長野に戻りますが、それまではこちらにいます。私もスキーと温泉楽しみたいのて、制御室にそのまま泊まりますね。」
「小咲ちゃんはどうするんです?」
「私はですね。帰るも何もここが地元で、家もここになってますから、年末年始はずっとここにいますよ。」
「親御さんとかには顔出さなくていいのかい?」
「猫の変化の類は、稀に発生するものですから、親は普通の猫なんで、もう他界してますよ。」
「そうなんですね。では、みんな一緒にいる感じなんですね。」
「ミリィもいるにゃ~、年末年始って、ミリィ始めてにゃー、にゃにするにゃ?」
「日本では、年内の埃を一掃するために年末の大掃除をしますね。新年を綺麗な家屋で迎えるためになります。神棚にお酒やお塩を納め、玄関には、門松やしめ縄を飾ります。紅白のお餅もめでたいので、併せてお客さんが来る玄関に置く家がおおいです。」
「年末年始で実家や地元に帰省をする方も多いですよね。なんだかんだで、お休みが重なりますから親戚一同が集まるのに絶好の機会です。」
「20年ほど前までは、どこのお店も三ヶ日は、お仕事はお休みしていましたけど、近年は、大型ショッピングセンターやコンビニエンスストアが年中無休でやっているとこもありますから。」
「そうなんですね。時代が変わったんですね」
「そうなのかにゃー、ご主人、世間様が何するかはわかったにゃー、それでミリィ達は何して過ごすにゃー」
「さっきも話してたけど、天魔さんと、雪那さんはスキーですね。小咲ちゃんと、人類の最終兵器である炬燵を出して、のんびり過ごしますかね。」
「にゃー、にゃー、炬燵にゃー。ミリィ早く入りたいにゃ、ぬくぬくするから、あったかいにゃー」
「そうだね。29は、みんなで雪山ダンジョンでスキーや温泉に入って、30日は、僕は大掃除して、31日はノンビリと過ごそうか。」
年末の予定も摺り合わせたことでその日はお開きとなった。
翌日は、朝からミリィと雪那さんに、叩き起こされた。せっかくのお休み、昨日も夜遅くまで仕事をしていたから、ゆっくりと二度寝して過ごしたかったのだが、二人はそんなこともなく元気一杯のようだ。
雪山に着くと、もうそこには、準備万端の天魔さんと小咲ちゃんがスタンバイしていた。そして、なぜかここにいるはずのない方も。
「ウィーンさんおっはよ~。妲己ですわよん」
そう、中国でダンジョン経営しているはずの妲己姉さんがそこにいた。なんでここにいるの?中国の春節は、年によって異なるけど、大体1月末から2月初旬の間のはず。なら、本来は妲己姉さんは、今日は営業日なのでは?
「妲己姉さん。おっらおはようございます。ようこそダンジョンマート金沢店へ。って、なんで中国にいるはずの妲己姉さんがここにいるんですか?今日はそっちは営業日のはずでしょう?」
「いやん、ウィーンさん、そんなに妾を質問攻めにしないんでん。確かに、わらわのとこのダンジョンマートは営業日よん。でも、しばらくわらわが抜けたってなんともないのよん。」
「そうなんですね。いやいや、それは妲己姉さんがオーナーなので、それは全然構いませんよ。妲己姉さんが今日来るなんて僕は一つも聞いてませんよ。」
「ふふっ、あらんそうだったかしらん。でもら来るのは、妾だけじゃないわよん」
「えっ、妾だけじゃない?それってどういうことですか?まだ誰か来るんですか?」
「ええっか、来るわよん。29日に金沢支店に集合だよ~って、サクラちゃんがグループマインで回してましたからん。」
「えっ、嘘っ、僕そんなの見てませんよ。」
そう言えば、夜にモインがピカピカ煩かったので、いつだったかミュートにした記憶があるな。ここ最近は、クリスマスイベントでバタバタしてたし、見てなかった気もする。いや、だって、必要事項の連絡だけじゃなくて、洋服の流行情報の交換や、推しのアイドルの情報なんかをグループモインでやりとりしてるんだよ。
そこら辺に興味のない僕としては、あまり読む気にならなくてたまに確認するくらいにしてたんだよね。それでも、溜まった時は未読のメッセージが120件あって、涙が出たことがあるかな。
大事な情報が入ってないか流し読みはしてたけど、スクロールが早すぎて飛ばしてしまってたか。
「それはそうよねん。だって、物の怪女子会グループのモインでやってたんだからん」
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