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第12章 人間と物の怪の懇親会
【104】人間と物の怪の懇親会4
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「ええ、僕たちは幼馴染ですからね。それにナナちゃんはびっくりするほどのオカルト好きですから。知り合いにオカルトを好む人もいませんし、僕が毎回付き合わされている感じですよ。」
「へー、幼馴染なんだ。結構長い付き合いになるんですね。真相究明倶楽部って、面白そうなフレーズですよね。どんな活動をされているんですか?」
「それは真相究明倶楽部の代表の私が説明しますね。私たち真相究明倶楽部は、世界の謎や学校の七不思議を調査し、その不思議が実際に、起こるのか?起こった場合なぜ起こるのか?を、科学的根拠をもとに推察し、謎を解き明かしていくことを目的としています。」
「へー世界の謎や学校の七不思議ですか?」
これはまた、自分達でその内容を話してくれるとは、どういうつもりなんですかね?ダンジョンの謎を探りに来ている割にわざわざ僕たちに警戒心を出させるような話を出すとは。
頭の良い二人にしては、発言の内容が気になりますね。暴露することでこちらの油断を誘って、信頼させた所で探るつもりなのか?はたまた、ただのうっかりで話しているのやら?
藪を突いて何が出るのか気になるとこではありますが、ここはせっかくなので、洗いざらい気持ちよく話して頂きましょうか?
「学校の七不思議とか興味ありますね。日本学校ではどんなに不思議があるんですか?」
「それに関しては各学校で異なりますので、オーソドックスな所だと、女子トイレに出てくるトイレの花子さんや、月光のソナタを弾く音楽室のベートーベン、夜な夜な動いてしまう絵画のモナリザ、ある日突然、階段の段数が増えて黄泉の国へ繋がる13階段なんかですね………」
しまった。どうもこの話は彼女に聞くのは鬼門だったらしい。隣の席に座っている天宮君が、僕が聞くのを止めようとしたけど、聞いてしまった後は、がっくりと肩を落として、方々に手を合わせ頭を下げていた。
そのあとも、あそこの高校の七不思議はこういうもので、ここの中学の七不思議が被っているとか、その七不思議はいつから現れて発生原因がどうだとか?鞄の中から七不思議をまとめた考察ノートを、取り出し嬉々として話している。
よくある好きなものを話たくて話したくていゃうがない症候群の人らしい。天宮君が僕を止めようとしていた気持ちがよくわかる。
僕は話を振ってしまった手前、後は今日の懇親会の主役が時渡さんと天宮君であることから話をずっと聞くことに決めた。こういう時は、話をじっくりと相手の気がすむまで聞いていた方が良いのだ。途中で切ると凄く残念そうな顔をするので。
そして、こういう時に饒舌に喋るタイプはえてして、話し相手のことはあまり目に入っていないものである。。。あっ、刀剣や美術館に入った時の僕と同じ状態ですね。好きなものしか目に入らなくなり周りが一切見えなくなる視野狭窄状態に陥るのである。
今は、目の前にその実物がいる訳で、これを見て僕も我が振りを直さないといけないなと思うが。。。そういう訳にもいかないんだよね。好きなものを語り合えるという相手が極端に少ないと、興味を持ってもらえている、好きなものが一緒に話せる同士になるかも?とおもったら、好きな物を好きになってもらおうとここぞとばかりにプレゼンしてしまう生き物だからね。
さっきから。僕の方に天宮君が頭を下げてくるが、それはいいと手で制して、天魔さんにお肉を食べさせらようにハンドサインでシグナルを出す。
その間に、雪那さんは、お肉が入ってないことをいいことに、生野菜のサラダとかき氷をどんどんと食べていく。時渡さんはそのことに気づもしないで延々と七不思議について話してくる。なぜ、僕もそうだけど話すネタが、尽きないんだろうね。
既に学校の七不思議は4件目に突入している。さて。時渡さんはどこまで話したら満足してくれらのだろうか?相槌を、打ちながら時に驚き、時に同じ動作をし、時にオウム返しをしながら相手が気持ちよく話せるように目をしっかりと見てずっと話を聞いている。
ビジネス書にあった、人の話の聞き方を参考にしているミラーリングなどの手法の一つである。もっとも、わざとらしくなるので普段は滅多にしないのだが。
ただこれをすると神経を、使って全身で聴くので疲れが溜まりやすいのが問題ではあるが。時渡さんが話していると他の人の話が全く聞こえなくなる。
小咲ちゃんは、正面が僕で隣が時渡さんのため話すこともままならず、心を無にしてお肉を、せっせと焼いて美味しそうに食べている。あっ、それは僕が目をつけていたカルビなんだけど、口を挟む訳にもいかず、美味しそうなお肉は小咲ちゃんの、可愛らしい口の中に放り込まれて。もぐもぐと、食べられる。
「それでですね。ウィーンさん。ちゃんと聴いてます?私とトシ君は二人で、過去にタイムスリップしたんですよ。」
「えっタイムスリップ?本当にそんなことがあったの?単なる七不思議じゃなかったの?」
「もう、ウィーンさん本当ですよ。そんなこと嘘ついても仕方ないじゃないですか?ねぇトシ君?」
天宮君は、話を聞かずにお肉を、食べていたため会話の内容が分からなかった。
「へー、幼馴染なんだ。結構長い付き合いになるんですね。真相究明倶楽部って、面白そうなフレーズですよね。どんな活動をされているんですか?」
「それは真相究明倶楽部の代表の私が説明しますね。私たち真相究明倶楽部は、世界の謎や学校の七不思議を調査し、その不思議が実際に、起こるのか?起こった場合なぜ起こるのか?を、科学的根拠をもとに推察し、謎を解き明かしていくことを目的としています。」
「へー世界の謎や学校の七不思議ですか?」
これはまた、自分達でその内容を話してくれるとは、どういうつもりなんですかね?ダンジョンの謎を探りに来ている割にわざわざ僕たちに警戒心を出させるような話を出すとは。
頭の良い二人にしては、発言の内容が気になりますね。暴露することでこちらの油断を誘って、信頼させた所で探るつもりなのか?はたまた、ただのうっかりで話しているのやら?
藪を突いて何が出るのか気になるとこではありますが、ここはせっかくなので、洗いざらい気持ちよく話して頂きましょうか?
「学校の七不思議とか興味ありますね。日本学校ではどんなに不思議があるんですか?」
「それに関しては各学校で異なりますので、オーソドックスな所だと、女子トイレに出てくるトイレの花子さんや、月光のソナタを弾く音楽室のベートーベン、夜な夜な動いてしまう絵画のモナリザ、ある日突然、階段の段数が増えて黄泉の国へ繋がる13階段なんかですね………」
しまった。どうもこの話は彼女に聞くのは鬼門だったらしい。隣の席に座っている天宮君が、僕が聞くのを止めようとしたけど、聞いてしまった後は、がっくりと肩を落として、方々に手を合わせ頭を下げていた。
そのあとも、あそこの高校の七不思議はこういうもので、ここの中学の七不思議が被っているとか、その七不思議はいつから現れて発生原因がどうだとか?鞄の中から七不思議をまとめた考察ノートを、取り出し嬉々として話している。
よくある好きなものを話たくて話したくていゃうがない症候群の人らしい。天宮君が僕を止めようとしていた気持ちがよくわかる。
僕は話を振ってしまった手前、後は今日の懇親会の主役が時渡さんと天宮君であることから話をずっと聞くことに決めた。こういう時は、話をじっくりと相手の気がすむまで聞いていた方が良いのだ。途中で切ると凄く残念そうな顔をするので。
そして、こういう時に饒舌に喋るタイプはえてして、話し相手のことはあまり目に入っていないものである。。。あっ、刀剣や美術館に入った時の僕と同じ状態ですね。好きなものしか目に入らなくなり周りが一切見えなくなる視野狭窄状態に陥るのである。
今は、目の前にその実物がいる訳で、これを見て僕も我が振りを直さないといけないなと思うが。。。そういう訳にもいかないんだよね。好きなものを語り合えるという相手が極端に少ないと、興味を持ってもらえている、好きなものが一緒に話せる同士になるかも?とおもったら、好きな物を好きになってもらおうとここぞとばかりにプレゼンしてしまう生き物だからね。
さっきから。僕の方に天宮君が頭を下げてくるが、それはいいと手で制して、天魔さんにお肉を食べさせらようにハンドサインでシグナルを出す。
その間に、雪那さんは、お肉が入ってないことをいいことに、生野菜のサラダとかき氷をどんどんと食べていく。時渡さんはそのことに気づもしないで延々と七不思議について話してくる。なぜ、僕もそうだけど話すネタが、尽きないんだろうね。
既に学校の七不思議は4件目に突入している。さて。時渡さんはどこまで話したら満足してくれらのだろうか?相槌を、打ちながら時に驚き、時に同じ動作をし、時にオウム返しをしながら相手が気持ちよく話せるように目をしっかりと見てずっと話を聞いている。
ビジネス書にあった、人の話の聞き方を参考にしているミラーリングなどの手法の一つである。もっとも、わざとらしくなるので普段は滅多にしないのだが。
ただこれをすると神経を、使って全身で聴くので疲れが溜まりやすいのが問題ではあるが。時渡さんが話していると他の人の話が全く聞こえなくなる。
小咲ちゃんは、正面が僕で隣が時渡さんのため話すこともままならず、心を無にしてお肉を、せっせと焼いて美味しそうに食べている。あっ、それは僕が目をつけていたカルビなんだけど、口を挟む訳にもいかず、美味しそうなお肉は小咲ちゃんの、可愛らしい口の中に放り込まれて。もぐもぐと、食べられる。
「それでですね。ウィーンさん。ちゃんと聴いてます?私とトシ君は二人で、過去にタイムスリップしたんですよ。」
「えっタイムスリップ?本当にそんなことがあったの?単なる七不思議じゃなかったの?」
「もう、ウィーンさん本当ですよ。そんなこと嘘ついても仕方ないじゃないですか?ねぇトシ君?」
天宮君は、話を聞かずにお肉を、食べていたため会話の内容が分からなかった。
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