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第11章 ダンジョンフロア2階 オープン準備編
【095】雪山でのテストプレイ with スキー&スノボー5
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「二人とも、スキーで滑って見てどうでしたか?」
「誰も滑ってない雪山を滑り降りるのは快感ですね。」
「ウィーンさんも滑りましょうよ。ぜーったい楽しいですから」
雪那さんが、手を握って連れて行こうとしてくる。
「そうしたいのはやまやまですが、まだ、確認することがありますからね。私がするとしたら、確認すべきことが全部終わって余力が、あったらですね。」
「そうですか。残念です。ウィーンさんと滑れると思ってましたのに。」
「まーまー雪那さん。僕たちは、また、スキーで色々とテストしてウィーンさんを手伝いましよう。早く終われば、ウィーンさんも早く終わるはずですから。」
「そうですね。では、私達はどんどん滑って、バグがないかどんどん検証していきましょう」
「おー」
「あっ、二人ともちょっと待って、テストプレイに協力してくれるんなら、空を飛んだり、雪を凍らせて登ったりするのは禁止でお願いしますね。」
「「えっ」」
二人ともびっくりした顔でこっちを見てくる。よほど予想外の言葉だったのか。
「普通の人間の冒険者は、空も飛べないし、雪を凍らせて滑って、斜面を駆け上るなんて逆立ちしても出来ませんからね。やるなら、普通の冒険者と同じ能力でお願いします」
笑顔で、二人を諭してあげる。
「でっでもウィーンさん。あの雪山をえっちらはっちら、登っていると時間がかかるわ、体力は使うわ。楽しく滑るって感じではなくなってしまうんですよ。」
「そうですそうです。それだと、せっかくのスキーやスノボードが楽しめませんわ」
「お二人共が言いたいことはよく分かりますよ。でも、ですね。テストプレイなんですから、楽しくはないんですよ。それに、それでも楽しんでる二人があっちにいるんですよ」
とミリィと小咲ちゃんがいるところを指さす。そこには、4本足で雪煙を巻き上げながら、駆けずり回るミリィと、慣れないながら、ゆっくりとそれを追いかける小咲ちゃんの姿があった。
がーんという顔をしながら、天魔さんと雪那さんが顔を見合わせている。
「二人ともそんな悲しそうな顔をしないでください。別にスキー板履きながら、カニ歩きで山頂まで登ってなんて無茶なことは言ってませんよ。」
「「えっ」」
「言ってましたよね?」
「言ってませんよ。人間の能力に合わせてくれと言っただけです。」
「「はーっ」」
「お二人共、雪山でこれまで遊んだ経験で登っているみたいですが、ここはダンジョンなんですよ。なにも、スキー板もストックを装備しながら登る必要はないんです。登るのに不利なら、有利な装備に変えればいいんですよ。」
と言ってカンヌキを取り出す。
「これを履いて登ってもいいですし、トナカイのモンスターを捕まえて、ソリで引いてもらっても、そのまま乗ってもらっても結構なんですよ。ただ、物の怪の能力を使うのはテストにならないのでやめて下さいね。ってことです。」
「あっ、、、、たしかに、、、」
「言われて見ればそうですわね。何も現実と同じやり方で登る必要は、ありませんでしたわ」
「では、僕はトナカイを捕まえて、ランディングして登ってみます。」
「それなら私は、どうしようかしら?雪ん娘に手伝って雪を凍結してもらおうかしら?それなら大丈夫ですよね?」
「眷属はダメですけど、モンスターの雪ん娘ならOKですよ。でも、凍らせてどうするんですか?登れませんよ?」
「それもそうですね。なら、氷の階段でも作ろうかしら?それも大丈夫ですよね?」
「ええ大丈夫ですよ。ただ、翌日以降は、なくなっていると思いますよ。ダンジョン内の環境がリセットされますから。」
「まー、その時はその時ですわ。今日は一まず階段が出来れば楽になるでしょうし。」
「ええっ、色々試してくださいね。」
雪那さんも天魔さんもモンスターを探しに行ってしまった。でも、普通の冒険者だと、捕獲するってかなりハードになるはずなんだけど。
まーそこまでは、いいか。人間でも、力の強い人も弱い人もいるから。まーそこまでは言わないよ。
さて、トナカイは天魔さんがやってくれることになったし。僕は何を検証しようか?ここのダンジョンのボスのユミルを確認するのも必要だけど、テストに手伝いに来てもらっているから、離れるのも悪いしな。
せっかくだしソリを使ってやれることをやってみるか。兄さん達は、眷属の狼を使ってのソリが凄く上手かった。僕のいうことを狼達は聞いてくらないので、ソリを自分で、動かせたことはなかった。でも、トナカイなら大丈夫だよね?きっと。
「誰も滑ってない雪山を滑り降りるのは快感ですね。」
「ウィーンさんも滑りましょうよ。ぜーったい楽しいですから」
雪那さんが、手を握って連れて行こうとしてくる。
「そうしたいのはやまやまですが、まだ、確認することがありますからね。私がするとしたら、確認すべきことが全部終わって余力が、あったらですね。」
「そうですか。残念です。ウィーンさんと滑れると思ってましたのに。」
「まーまー雪那さん。僕たちは、また、スキーで色々とテストしてウィーンさんを手伝いましよう。早く終われば、ウィーンさんも早く終わるはずですから。」
「そうですね。では、私達はどんどん滑って、バグがないかどんどん検証していきましょう」
「おー」
「あっ、二人ともちょっと待って、テストプレイに協力してくれるんなら、空を飛んだり、雪を凍らせて登ったりするのは禁止でお願いしますね。」
「「えっ」」
二人ともびっくりした顔でこっちを見てくる。よほど予想外の言葉だったのか。
「普通の人間の冒険者は、空も飛べないし、雪を凍らせて滑って、斜面を駆け上るなんて逆立ちしても出来ませんからね。やるなら、普通の冒険者と同じ能力でお願いします」
笑顔で、二人を諭してあげる。
「でっでもウィーンさん。あの雪山をえっちらはっちら、登っていると時間がかかるわ、体力は使うわ。楽しく滑るって感じではなくなってしまうんですよ。」
「そうですそうです。それだと、せっかくのスキーやスノボードが楽しめませんわ」
「お二人共が言いたいことはよく分かりますよ。でも、ですね。テストプレイなんですから、楽しくはないんですよ。それに、それでも楽しんでる二人があっちにいるんですよ」
とミリィと小咲ちゃんがいるところを指さす。そこには、4本足で雪煙を巻き上げながら、駆けずり回るミリィと、慣れないながら、ゆっくりとそれを追いかける小咲ちゃんの姿があった。
がーんという顔をしながら、天魔さんと雪那さんが顔を見合わせている。
「二人ともそんな悲しそうな顔をしないでください。別にスキー板履きながら、カニ歩きで山頂まで登ってなんて無茶なことは言ってませんよ。」
「「えっ」」
「言ってましたよね?」
「言ってませんよ。人間の能力に合わせてくれと言っただけです。」
「「はーっ」」
「お二人共、雪山でこれまで遊んだ経験で登っているみたいですが、ここはダンジョンなんですよ。なにも、スキー板もストックを装備しながら登る必要はないんです。登るのに不利なら、有利な装備に変えればいいんですよ。」
と言ってカンヌキを取り出す。
「これを履いて登ってもいいですし、トナカイのモンスターを捕まえて、ソリで引いてもらっても、そのまま乗ってもらっても結構なんですよ。ただ、物の怪の能力を使うのはテストにならないのでやめて下さいね。ってことです。」
「あっ、、、、たしかに、、、」
「言われて見ればそうですわね。何も現実と同じやり方で登る必要は、ありませんでしたわ」
「では、僕はトナカイを捕まえて、ランディングして登ってみます。」
「それなら私は、どうしようかしら?雪ん娘に手伝って雪を凍結してもらおうかしら?それなら大丈夫ですよね?」
「眷属はダメですけど、モンスターの雪ん娘ならOKですよ。でも、凍らせてどうするんですか?登れませんよ?」
「それもそうですね。なら、氷の階段でも作ろうかしら?それも大丈夫ですよね?」
「ええ大丈夫ですよ。ただ、翌日以降は、なくなっていると思いますよ。ダンジョン内の環境がリセットされますから。」
「まー、その時はその時ですわ。今日は一まず階段が出来れば楽になるでしょうし。」
「ええっ、色々試してくださいね。」
雪那さんも天魔さんもモンスターを探しに行ってしまった。でも、普通の冒険者だと、捕獲するってかなりハードになるはずなんだけど。
まーそこまでは、いいか。人間でも、力の強い人も弱い人もいるから。まーそこまでは言わないよ。
さて、トナカイは天魔さんがやってくれることになったし。僕は何を検証しようか?ここのダンジョンのボスのユミルを確認するのも必要だけど、テストに手伝いに来てもらっているから、離れるのも悪いしな。
せっかくだしソリを使ってやれることをやってみるか。兄さん達は、眷属の狼を使ってのソリが凄く上手かった。僕のいうことを狼達は聞いてくらないので、ソリを自分で、動かせたことはなかった。でも、トナカイなら大丈夫だよね?きっと。
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