吸血鬼が始めるダンジョン経営　～アトラクション化で効率的に魂採取～

近衛　愛

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第９章　シフト表とＥＸＤＥＬ（飛ばしても大丈夫です）

【073】営業５日目　シフト表＆ＥＸＤＥＬ３

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「次は天魔さんはどこが気になりますか？」

「そうですね。ここの有給の集計はどうやってやっているんでしょうか？」

「これはですね。ＣＯＵＮＴＩＦ関数を使って、やります。これを使うと、文字が入っているセルをカウントすることが出来るんですよ。」

「へ～そんな便利な関数があるんですね。」

「ええ、意外と知っていれば、大分計算や集計の時間を減らすことができますよ。と言っても、関数の数自体が結構あるのでやみくもに覚えても大変なだけなんですがね。」

「確かに、私も自分で調べてやろうとしたことはありますが、どれが自分にとって必要な関数なのかわからずあきらめてしまいました。それに、新しい関数を見たとしても使い方がわからないので結局躓いてしまいますね。それで、このＣＯＵＮＴＩＦ関数ですか？どうやって使うんでしょう？」

「それはですね。
　＝ＣＯＵＮＴＩＦ（範囲, 検索条件）
　で数式を組む形になります。
　この『範囲』は今ですと各個人の有給の書いてある行になりますね。
　この『検索条件』は『有給』とします。

　＝ＣＯＵＮＴＩＦ（Ｄ７：ＡＡ７, "有給"）
　となります。数式に言葉を入れるときは必ずダブルクォーテーション「"」で囲んでくださいね。でないと、エラーが表示されますから。

　それと、有給だけだとこの場合は不完全になりますね。」

「ええと、どうしてでしょうか？有給は全部数えてくれるから問題ないような気がしますが」

「それはですね。有給には、他に『半休』、『午前半休』、『午後半休』があるわけじゃないですか、これを加算してあげないと、月に何日有給で休んだのかが結局手計算しないとわからなくなってしまうんですよ」

「確かにそうですね。大阪支店は、『全休』と『半休』で管理してますね。そうなるとｃｏｕｎｔｉｆ関数で足してあげればいいんでしょうか？」

「その通りです。ではどのような式になるでしょうか？」

「大阪支店ですと、
　＝ＣＯＵＮＴＩＦ（Ｄ７：ＡＡ７, "全休"）
　　＋ＣＯＵＮＴＩＦ（Ｄ７：ＡＡ７, "半休"）
　ですね。あってますかね」

「ええ、天魔さんあってますよ。各会社や支店で使う単語に置き換えて全て足してあげれば大丈夫です。ＥＸＤＥＬのバージョン次第では、ＣＯＵＮＴＩＦＳと最後に”ｓ”が付属する関数を使うことができます。これは複数の関数を組み合わせなくても、一つの関数で集計出来るのでとてもみやすくていいものです。」

「なるほど、本当に沢山の便利な関数があるんですね。あと知りたいのは、シフトの入り具合の日付ごとの集計ですね。」

「なるほど。金沢支店では、９：００～１２：００、１２：００～１８：００、１８：００～２１：００、２１：００～２２：３０で区切って管理してます。これは社員の管理というよりは、バイトやパートさんのシフト管理になりますね。ここに該当する人に○を付けていきます。」

「なるほど、○をつけて、さっきの有給と同じ用にＣＯＵＮＴＩＦを使って○を集計して上げれば、その時間帯に何人確保出来ているかわかるわけですね」

「そうです。天魔さんすごいじゃないですか。もうＣＯＵＮＴＩＦを自分で考えて使えるようになってますよ。」

「そうですか。ありがとうございます。オーナーの教え方がきっと上手なおかげですね。」

「いえ、とんでもない。生徒の方が真剣に学んでいるからですよ。」

「でもそうすると、○を沢山入力していくことになりますね。結構○と入力するのも大変ですし、コピー＆ペーストするのも大変そうですね。」

「ちなみに天魔さんはどうやって、コピー＆ペーストされますか？」

「どうやってって、こうやって、○のセルを選択して、画面左上にあるアイコンで『コピー』を選択して、該当のセルを選択し、また画面左上にあるアイコンで『貼付け』してますよ。」

「確かにその方法だと、マウスがあっちいったりこっちいったりして、大変ですね。」

「そうなんですよ。なので、どの日付の誰のとこをやってたか途中でわからなくなるんですよ。」

「であれば、指示した通りにやってみてくださいね。
　まず○のセルを選択してください」

「はい」

「次に　ＣＴＲＬキーを押しながら、『Ｃ』を押してください。これでコピーが出来ます」

「はい」

「次に該当のセルを選択しＣＴＲＬキーを押しながら、『Ｖ』を押してください。これで貼付けが出来ます」

「はい、確かに出来ました。早いですね。マウスをほとんど動かさないからすごく楽に入力できますね。」

「そのまま、他の方のが該当箇所を選択して、ＣＴＲＬ＋Ⅴで貼り付けると、また、○がコピーされて、貼付けされます。」

「なるほど、これは便利です。後は日付と名前の欄を見てけば、貼付けだけの作業になりますね。」

「実はこれよりもっと楽な方法はあるんです。」

「えっ、これよりまだ楽な方法があるんですか？」

「ええ、ありますよ。一つは複数選択する方法。もう一つは、入力リストを作成する方法です。」

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