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第8章 ダンジョン2階 雪山のテストプレイ
【068】雪山の散策 その1
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4人は転送されて、ダンジョン2階の雪山エリアの入口に着いた。
「ふぅ~~~っ、やっぱり寒いですね。」
僕とミリィと天魔さんは、防寒具を装備した。足元は靴のままである。
雪那さんは、物の怪化し、雪女として、着物姿でいる。
「それにしても雪山に温泉とはすごい企画ですね。というか、1階砂漠、2階雪山自体がエリア選定として考えられないんですけど。砂漠はそれでお客入ってますからね。」
「それは、多分私が雪女だからですわ。ここに来る前までは、白山にいたんですけど、この暑さと温暖化の影響で体調が悪かったので、ウィーンさんに雪山を用意してもらいましたの。」
「それはまた、すごい決断ですね。でも、ある意味すごい偶然の産物で、これはこれで盛況すると思いますよ。ま~ダンジョンではなく、温泉としてですね。」
「天魔さん、それはちょっと甘いにゃ~」
「そうですわ、それではまだ見通しが甘すぎますわ」
二人にそう指摘される天魔さん。天魔さんはダンジョン設計してないから知らなくて当然なんだけど。僕達4人は、温泉のエリア目指して、歩いていた。雪が新雪のようで、ずぼずぼと歩くたんびに沈んでいくので、これは結構移動が大変かもしれないな。足も冷たいので、長靴かかんじきがあった方がいいかもしれない。今回は、テストプレイなので、続行するが。
「実は、雪那さんのたってのお願いで、この雪山スキー場もあるんですよ。」
「なんですって、スキー場ですか。それは本当なんですか?」
「ええっ、ちょっと今日は遅いので、そちらのテストプレイはせずに行きますが、その場所自体は通って行きますよ。」
「実は私温泉も好きなんですが、スキーも好きなんですよ。いや~これは、ダンジョン2階のオープンが楽しみになりますね。というか、ダンジョンなんてもはやおこがましいですね。ここはリゾートアトラクション施設になりますよ。」
その言葉に雪那さんが反応し、ずずずず~~~っつと、天魔さんの隣に行って、その手を握った。
「天魔さん。私もスキーが好きなんですの。最近は暖冬で雪も降らないので、スキーが出来ず、是非にとお願いしまして、作ってもらいましたの。でも、オプションで中級や上級はありますけど、予算の関係で初級だけのコースとなりましたわ。」
「私もね。天狗ですから、長野の天狗岳にいたころは、冬は、毎日スキーをしてましたね。山の物の怪にとって、四季の行楽はきっても切り離せませんから。はははっ」
「そうですよね。春は、花を楽しみ、夏は、山頂までのハイキング、秋は実りを美味しく頂いて、冬は、スキーで蓄えたエネルギーを吐き出す。」
二人の世界に入ってしまっているようで、僕とミリィが目に入らなくなっているようだ。
「そういえば、天魔さんは長野県のご出身だったんですね。これから物の怪を2名募集する必要があるでしょう?どなたか近隣で出来そうな方はお知り合いにいませんかね?」
「基本天狗は山から出てきませんからね。私がヨシさんに見込まれて、たまたま下界しただけですから、天狗の知り合いはいませんね。それに山の管理もありますから。」
「そうですか。人間のスタッフはあの二人がいるので、しばらくは充分ですから、物の怪が欲しいのですが。。。なにせ、欧州から出てきて日も浅いので、この地に物の怪の知り合いがいないもので。」
「そうなんですね。でも、雪那さんとはどうやって知り合ったんですか?」
「それは色々と話すと長いのですが・・・」
妲己姉さんとの経緯を踏まえ、かいつまんで説明していく。
「なるほどね。オーナーが雪那さんの命の恩人だったんですね。それで雪那さんにもご紹介ができる人材は思い当たらないと。」
「そうなんです。他の山の物の怪とは、通信手段がありませんので、山に戻らないと確認も出来ませんし、私も今戻るとすぐに体調が崩れてしまいますから。お力になれませんの。」
「ふ~~~~~~ん。そういうことやったら、地域の物の怪の会員俱楽部に顔を出してみたらいかがでしょ?人間の方でも、●人会や、守●会、●会議所なんてものもありますから。それを真似て最近全国で作られているんですよ。」
「そういうのがあったんですね。欧州でもそんなのあったのかな。でも、そういう所って、お仕事終わりの夜に集まってするんじゃないですか?とてもじゃないですけど、僕は、仕事抜けていくわけには行かないですよ。シフトもギリギリですし。」
「まぁまぁ、オーナーそう結論を慌てないで下さい。今回ご紹介したのは朝の6時から始まって、8時におわるものですよ。しかも、確か各県の主要都市の駅の近くでやってたはずですので、ここなら金沢駅でしょう。時間的にも間に合いますし、それにいつ行っていつ抜けてもいいんですから。」
「なるほど。それなら、ちょっと顔出して、抜けても問題はなさそうですね。8時に出れば、9時には戻ってこれますし。どんな人が集まっているんでしょう?」
「ふぅ~~~っ、やっぱり寒いですね。」
僕とミリィと天魔さんは、防寒具を装備した。足元は靴のままである。
雪那さんは、物の怪化し、雪女として、着物姿でいる。
「それにしても雪山に温泉とはすごい企画ですね。というか、1階砂漠、2階雪山自体がエリア選定として考えられないんですけど。砂漠はそれでお客入ってますからね。」
「それは、多分私が雪女だからですわ。ここに来る前までは、白山にいたんですけど、この暑さと温暖化の影響で体調が悪かったので、ウィーンさんに雪山を用意してもらいましたの。」
「それはまた、すごい決断ですね。でも、ある意味すごい偶然の産物で、これはこれで盛況すると思いますよ。ま~ダンジョンではなく、温泉としてですね。」
「天魔さん、それはちょっと甘いにゃ~」
「そうですわ、それではまだ見通しが甘すぎますわ」
二人にそう指摘される天魔さん。天魔さんはダンジョン設計してないから知らなくて当然なんだけど。僕達4人は、温泉のエリア目指して、歩いていた。雪が新雪のようで、ずぼずぼと歩くたんびに沈んでいくので、これは結構移動が大変かもしれないな。足も冷たいので、長靴かかんじきがあった方がいいかもしれない。今回は、テストプレイなので、続行するが。
「実は、雪那さんのたってのお願いで、この雪山スキー場もあるんですよ。」
「なんですって、スキー場ですか。それは本当なんですか?」
「ええっ、ちょっと今日は遅いので、そちらのテストプレイはせずに行きますが、その場所自体は通って行きますよ。」
「実は私温泉も好きなんですが、スキーも好きなんですよ。いや~これは、ダンジョン2階のオープンが楽しみになりますね。というか、ダンジョンなんてもはやおこがましいですね。ここはリゾートアトラクション施設になりますよ。」
その言葉に雪那さんが反応し、ずずずず~~~っつと、天魔さんの隣に行って、その手を握った。
「天魔さん。私もスキーが好きなんですの。最近は暖冬で雪も降らないので、スキーが出来ず、是非にとお願いしまして、作ってもらいましたの。でも、オプションで中級や上級はありますけど、予算の関係で初級だけのコースとなりましたわ。」
「私もね。天狗ですから、長野の天狗岳にいたころは、冬は、毎日スキーをしてましたね。山の物の怪にとって、四季の行楽はきっても切り離せませんから。はははっ」
「そうですよね。春は、花を楽しみ、夏は、山頂までのハイキング、秋は実りを美味しく頂いて、冬は、スキーで蓄えたエネルギーを吐き出す。」
二人の世界に入ってしまっているようで、僕とミリィが目に入らなくなっているようだ。
「そういえば、天魔さんは長野県のご出身だったんですね。これから物の怪を2名募集する必要があるでしょう?どなたか近隣で出来そうな方はお知り合いにいませんかね?」
「基本天狗は山から出てきませんからね。私がヨシさんに見込まれて、たまたま下界しただけですから、天狗の知り合いはいませんね。それに山の管理もありますから。」
「そうですか。人間のスタッフはあの二人がいるので、しばらくは充分ですから、物の怪が欲しいのですが。。。なにせ、欧州から出てきて日も浅いので、この地に物の怪の知り合いがいないもので。」
「そうなんですね。でも、雪那さんとはどうやって知り合ったんですか?」
「それは色々と話すと長いのですが・・・」
妲己姉さんとの経緯を踏まえ、かいつまんで説明していく。
「なるほどね。オーナーが雪那さんの命の恩人だったんですね。それで雪那さんにもご紹介ができる人材は思い当たらないと。」
「そうなんです。他の山の物の怪とは、通信手段がありませんので、山に戻らないと確認も出来ませんし、私も今戻るとすぐに体調が崩れてしまいますから。お力になれませんの。」
「ふ~~~~~~ん。そういうことやったら、地域の物の怪の会員俱楽部に顔を出してみたらいかがでしょ?人間の方でも、●人会や、守●会、●会議所なんてものもありますから。それを真似て最近全国で作られているんですよ。」
「そういうのがあったんですね。欧州でもそんなのあったのかな。でも、そういう所って、お仕事終わりの夜に集まってするんじゃないですか?とてもじゃないですけど、僕は、仕事抜けていくわけには行かないですよ。シフトもギリギリですし。」
「まぁまぁ、オーナーそう結論を慌てないで下さい。今回ご紹介したのは朝の6時から始まって、8時におわるものですよ。しかも、確か各県の主要都市の駅の近くでやってたはずですので、ここなら金沢駅でしょう。時間的にも間に合いますし、それにいつ行っていつ抜けてもいいんですから。」
「なるほど。それなら、ちょっと顔出して、抜けても問題はなさそうですね。8時に出れば、9時には戻ってこれますし。どんな人が集まっているんでしょう?」
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