25 / 138
第3章 ダンジョンマート金沢店 オープン編2日目
【024】ダンジョンマート金沢店オープン:2日目その5
しおりを挟む
休憩が終わった僕は、冒険者カードと残数、を確認し不足分を補充して、なにか問題が起きてないか一通り、各所を回ってから、受付のフォローに行った。
今日の受付は、昨日のオープン初日とは、少し違っていた。昨日はオープン当初で、新規登録者ばかりの状況であったが、今日は昨日登録した人たちと新規登録者と2種類の対応が同時にこなされていた。
2度目のお客さんは、受付で冒険者カードを提示してもらっている。そこの裏に書いてある2次元コードを読み、ソウルコレクトシステムに登録されている情報を呼出、その後、指紋認証、ソウル認証の二つを確認し、照合してから、ソウルデバイスに冒険者カードをセットし、手渡している。
これだけやって、個人の確認を行っている。ソウルコレクトシステムには、お客が時間をかけて、冒険をして貯めた、アイテム、装備、魂石ポイント、そしてモンスター図鑑が入っている。
もし、これが他人の手に渡って使用された場合、その保有していた情報が何の苦労もせずに手に入ってしまうのだ。
しかも、魂石ポイントをして、機能を追加した場合、アイテムや魂石ポイント、装備を他の冒険者とトレードすることが可能になる。どこか別の場所へのアイテムの入替ができることになるのだ。
そのため、受付時の確認は大変重要になってくる。他の冒険者カードを提示していないか徹底的に安全に確認しているのだ。
もし、仮に不正に取得したカードもしくは、別の誰かから、冒険者カードを入手した場合、その不正取得した人は冒険者の登録を抹消されてしまうのだ。そして、2度と登録できないようにブラックリストへと登録される。
しかし、とは言っても、1日で上手い事行けば数十万の収入が入る冒険家という職業である。装備もものによってはかなりのお値段がするので、宝石や、強盗するよりもはるかに楽に稼げてしまうように見えるのだ。
そのため、そうやって、不正取得し、冒険者カードを剥奪された冒険者は年間100人を超えるという。
いつになっても、どこの時代でも、どの環境でも、こういったルールの抜け道を利用した輩と、会社側のセキュリティ向上の戦いはあるのだ。
そして、両者が共にレベルが上がるため、終わりが見えることのない、悲惨な戦いとなっている。
まるでパソコンのウイルスとワクチンのようである。あ~、人間が季節的に感染するインフルエンザとそのワクチンも同じようなものですね。生物と生物が競いあり、生存をかけて行うという意味では同じなのかもしれません。
てことで、受付に入って、その業務をしていました。
が。。。。昨日は1種類の新規登録者の対応だけだったのに、そこに、リピート客が入ってきたので、対応も2種類に分かれて、頭が混乱してしまいました。
混乱してて、昨日はある程度スムーズに出来ていた、新規登録者の登録でさえ、リピート客の対応と間違えてしまい、登録されてないのに、照合したりして、何度もミスをやってました。
仕事の種類が増えると、いつも出来ていた仕事までが出来なくなってしまう事実に戸惑いました。
その際は、フォローに入っていた。サクラちゃんに逆にフォローされ、
「ウィーンさん。違いますよ。こちらの登録が先ですよ」
と優しく言われることになってました。
う~~~ん、真似をする前にいつもの作業に手間取ってしまい中々上手くいかないことにもどかしさを感じます。元々僕は人より、一歩遅いし、一つなにかをやりながら別のことをやるなんて器用な真似はできないタイプなんです。
いつものことができないのに、真似をして技術向上するなんて出来るわけがありませんでした。自分の能力を過信していたみたいです。なまじ向上心が出来、やらなきゃやらなきゃという強い思いが自分のスペック以上のものを課題としてしまったようです。
やらなきゃいけない、やらなきゃいけないけど、一つ前のことがしっかりと出来ていない以上飛び足で階段を昇っていくわけにはまいりません。
着実に足元を踏み固めて、一歩一歩確実に一段ずつ登っていく必要があったのです。それを僕は勘違いしてました、マインドセットしたからいけると。。。。。
甘かったです。激しく甘かった。考えが甘すぎました。ひとまず、今日の目標を一旦修正し、まずは自分の仕事をきっちりやるに変更します。
そうなるとこれまで作業出来なかったのが嘘のようにミスが少なくなり、少しずつ出来るようになりました。と、気付いたらもう、すでに18時を回っています。
お昼を休憩してから、まったく他の人に休憩をまわしてないことに気付き、急ぎ休憩を回すことになるのでした。
今日の受付は、昨日のオープン初日とは、少し違っていた。昨日はオープン当初で、新規登録者ばかりの状況であったが、今日は昨日登録した人たちと新規登録者と2種類の対応が同時にこなされていた。
2度目のお客さんは、受付で冒険者カードを提示してもらっている。そこの裏に書いてある2次元コードを読み、ソウルコレクトシステムに登録されている情報を呼出、その後、指紋認証、ソウル認証の二つを確認し、照合してから、ソウルデバイスに冒険者カードをセットし、手渡している。
これだけやって、個人の確認を行っている。ソウルコレクトシステムには、お客が時間をかけて、冒険をして貯めた、アイテム、装備、魂石ポイント、そしてモンスター図鑑が入っている。
もし、これが他人の手に渡って使用された場合、その保有していた情報が何の苦労もせずに手に入ってしまうのだ。
しかも、魂石ポイントをして、機能を追加した場合、アイテムや魂石ポイント、装備を他の冒険者とトレードすることが可能になる。どこか別の場所へのアイテムの入替ができることになるのだ。
そのため、受付時の確認は大変重要になってくる。他の冒険者カードを提示していないか徹底的に安全に確認しているのだ。
もし、仮に不正に取得したカードもしくは、別の誰かから、冒険者カードを入手した場合、その不正取得した人は冒険者の登録を抹消されてしまうのだ。そして、2度と登録できないようにブラックリストへと登録される。
しかし、とは言っても、1日で上手い事行けば数十万の収入が入る冒険家という職業である。装備もものによってはかなりのお値段がするので、宝石や、強盗するよりもはるかに楽に稼げてしまうように見えるのだ。
そのため、そうやって、不正取得し、冒険者カードを剥奪された冒険者は年間100人を超えるという。
いつになっても、どこの時代でも、どの環境でも、こういったルールの抜け道を利用した輩と、会社側のセキュリティ向上の戦いはあるのだ。
そして、両者が共にレベルが上がるため、終わりが見えることのない、悲惨な戦いとなっている。
まるでパソコンのウイルスとワクチンのようである。あ~、人間が季節的に感染するインフルエンザとそのワクチンも同じようなものですね。生物と生物が競いあり、生存をかけて行うという意味では同じなのかもしれません。
てことで、受付に入って、その業務をしていました。
が。。。。昨日は1種類の新規登録者の対応だけだったのに、そこに、リピート客が入ってきたので、対応も2種類に分かれて、頭が混乱してしまいました。
混乱してて、昨日はある程度スムーズに出来ていた、新規登録者の登録でさえ、リピート客の対応と間違えてしまい、登録されてないのに、照合したりして、何度もミスをやってました。
仕事の種類が増えると、いつも出来ていた仕事までが出来なくなってしまう事実に戸惑いました。
その際は、フォローに入っていた。サクラちゃんに逆にフォローされ、
「ウィーンさん。違いますよ。こちらの登録が先ですよ」
と優しく言われることになってました。
う~~~ん、真似をする前にいつもの作業に手間取ってしまい中々上手くいかないことにもどかしさを感じます。元々僕は人より、一歩遅いし、一つなにかをやりながら別のことをやるなんて器用な真似はできないタイプなんです。
いつものことができないのに、真似をして技術向上するなんて出来るわけがありませんでした。自分の能力を過信していたみたいです。なまじ向上心が出来、やらなきゃやらなきゃという強い思いが自分のスペック以上のものを課題としてしまったようです。
やらなきゃいけない、やらなきゃいけないけど、一つ前のことがしっかりと出来ていない以上飛び足で階段を昇っていくわけにはまいりません。
着実に足元を踏み固めて、一歩一歩確実に一段ずつ登っていく必要があったのです。それを僕は勘違いしてました、マインドセットしたからいけると。。。。。
甘かったです。激しく甘かった。考えが甘すぎました。ひとまず、今日の目標を一旦修正し、まずは自分の仕事をきっちりやるに変更します。
そうなるとこれまで作業出来なかったのが嘘のようにミスが少なくなり、少しずつ出来るようになりました。と、気付いたらもう、すでに18時を回っています。
お昼を休憩してから、まったく他の人に休憩をまわしてないことに気付き、急ぎ休憩を回すことになるのでした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
43
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる