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第7章 アカネとフルーテスとのお茶会編
【男の娘078】アカネとメリーナ4
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おー、父さんが言ってたちゃんぽん飲みをした様だね。違うお酒を続けて飲むと酔いやすいんだって。飲み易い割にアルコール度数は高いから、一気に飲んじゃったのか。なら、皆さん完全に酔っ払ってますね。
「そうなんですの?でもお父様もお母様もアルコールに強かったはずですよね。ジーヤ。」
「ええ、お二人ともお強いですが、新しいお酒が強かったのでしょうね。」
「もー。お父様もお母様もそんなにおいしいのでしたら、私にも一口味見させてくれても良かったのに。。。」
「メリーナ怒ってくれて、ありがとうね。メリーナが飲みたいんだったら、また、日本酒が出来たら持って来るよ。その時私がお酒が飲める様になってたら一緒に飲もうね。」
夕食は、当主が酔っ払ってしまったのもあって、早々にお開きとなった。私はその後、メリーナとキャロットちゃんといっしよに部屋でパジャマパーティーをした。
これこれもすっごくやってみたかったんだよね。女の子と一緒にってなると、男の子の時は出来なかったからね。女の子と付き合って入ればそういうパジャマパーティーも出来たんだけど、あの当時から、男の子が好きだったし、私に好意を寄せてくれる女の子も勿論いたけど、不毛な恋愛になってしまうから全部お断りさせてもらっていたんだよ。
かと言って男の子同士でのパジャマパーティーは、今度は私が気後れしてしまってしたことがなかったんだ。だから、同性同士でのパジャマ会は本当にしてみたかったんだよ。
女子でのパジャマパーティーの定番は、やっぱり恋バナ!メリーナの好きになってた人とか、キャロットちゃんの学校での恋模様やアボート君との仲など話題には事欠かなかった。その中に丸まって寝ているティムがいるんだけど、人間の恋は興味ないわよね。
「むー、アカネソロソロ欲しいんだが良いかのー。」
「えっ、ちょっとティム今日も欲しいの?明日じゃだめかな?ここはフルーテスさんの家だし…。」
アカネとティムは、小声でボソボソと話し出す。メリーナは何を話しているか気になる様だが、そっとしておいてくれて、キャロットちゃんと街での洋服や美容品関連の話題で話をしていた。
「そうは、いかんよ。アカネ、これは契約であるから。余程のことがない限りは、履行してもらうぞ。さっ、もう頂くしよう。」
アカネとティムに魔力のパスが繋がり、どんどん魔力がティムに吸い取られていく。
「ちょっ、ちょっと待ってティム。いくらなんでもメリーナの前で、このお屋敷でするのは不味いわ、場所を変えてから…。あ、あん」
艶かし声を出してしまう。その声に思わず、キャロットちゃんとメリーナが顔を赤らめて、ギョッとこちらを向いて来る。
「キャロットさん、いつもあんな感じでティムさんとアカネさんはあんな声を上げてますの?」
「えっ、ええ、そうですわ。メリーナ様。でも、いつもは、アカネお姉様は自室でティムちゃんと二人きりでやってますの。ですから、実際に見るのは私もこれが初めてですわ。」
「これは、幼いキャロットちゃんには少し早いのではないかしら?でも二人とも、接触はしてないのになぜあんなに気持ち良さそうなんですかね?」
メリーナは誰にも聞こえない声でボソッと呟いたが、アカネの声に耳を取られていたキャロットちゃんには聞こえなかった。
「幸い、うちの部屋は防音対策がきっちりしてますから、滅多なことでは外に漏れることはありませんがベジタルさんのとこでは、キャロットちゃんのお部屋には聞こえているから、防音対策はしていないんでしょうね。でも、流石にこのままこの部屋でこの艶かし声を、聞いているとおかしくなってしまいそうですわ。」
「キャロットちゃん、私の部屋に子供の時の服がいくつかあるから来てみませんか?きっと似合うと思いますわ。」
「そっそうですわね。メリーナ様。私もメリーナ様のお洋服着てみたいですわ。」
と二人とも立ち上がってそそくさと出て行く。アカネはそのことにも気付かずにティムに魔力を吸われるのであった。
「うむ、あいも変わらず、アカネの魔力は美味であるな。」
「ふー、これがあるからアカネとの契約はやめられんな。」
「ちょっとティム。私が忘れてのが悪かったんだけど、勝手に魔力を吸い出すのはお願いだから、やめてね。ほんと、今回はキャロットちゃんにも、メリーナにも見られて恥ずかしかったんだから。マッシュ兄さんにも、人前では絶対にするなよって忠告されてたのに。」
「ふむ、アカネそれは済まんかった。でもな、我もアカネがくれるのを我慢して待ってあったのだぞ。我慢の限界が来てつい魔力を、了解も取らずに吸ってしまったんじゃ。それに今日は、二人を乗せての空を移動しておったからな~」
「ティム柄頑張ってくれてるのは分かってるわよ。、ありがとうね。ティム。でも、今度から私の了承なしにするのはやめてね。」
「うむ、分かったぞ。次からは気をつける」
「あーどうしよう。メリーナにも今の光景見られたから、絶対に何か聞かれるわ。どうしようかしら?いっその事、ドラゴンである事も話しちゃうかな?」
「そうなんですの?でもお父様もお母様もアルコールに強かったはずですよね。ジーヤ。」
「ええ、お二人ともお強いですが、新しいお酒が強かったのでしょうね。」
「もー。お父様もお母様もそんなにおいしいのでしたら、私にも一口味見させてくれても良かったのに。。。」
「メリーナ怒ってくれて、ありがとうね。メリーナが飲みたいんだったら、また、日本酒が出来たら持って来るよ。その時私がお酒が飲める様になってたら一緒に飲もうね。」
夕食は、当主が酔っ払ってしまったのもあって、早々にお開きとなった。私はその後、メリーナとキャロットちゃんといっしよに部屋でパジャマパーティーをした。
これこれもすっごくやってみたかったんだよね。女の子と一緒にってなると、男の子の時は出来なかったからね。女の子と付き合って入ればそういうパジャマパーティーも出来たんだけど、あの当時から、男の子が好きだったし、私に好意を寄せてくれる女の子も勿論いたけど、不毛な恋愛になってしまうから全部お断りさせてもらっていたんだよ。
かと言って男の子同士でのパジャマパーティーは、今度は私が気後れしてしまってしたことがなかったんだ。だから、同性同士でのパジャマ会は本当にしてみたかったんだよ。
女子でのパジャマパーティーの定番は、やっぱり恋バナ!メリーナの好きになってた人とか、キャロットちゃんの学校での恋模様やアボート君との仲など話題には事欠かなかった。その中に丸まって寝ているティムがいるんだけど、人間の恋は興味ないわよね。
「むー、アカネソロソロ欲しいんだが良いかのー。」
「えっ、ちょっとティム今日も欲しいの?明日じゃだめかな?ここはフルーテスさんの家だし…。」
アカネとティムは、小声でボソボソと話し出す。メリーナは何を話しているか気になる様だが、そっとしておいてくれて、キャロットちゃんと街での洋服や美容品関連の話題で話をしていた。
「そうは、いかんよ。アカネ、これは契約であるから。余程のことがない限りは、履行してもらうぞ。さっ、もう頂くしよう。」
アカネとティムに魔力のパスが繋がり、どんどん魔力がティムに吸い取られていく。
「ちょっ、ちょっと待ってティム。いくらなんでもメリーナの前で、このお屋敷でするのは不味いわ、場所を変えてから…。あ、あん」
艶かし声を出してしまう。その声に思わず、キャロットちゃんとメリーナが顔を赤らめて、ギョッとこちらを向いて来る。
「キャロットさん、いつもあんな感じでティムさんとアカネさんはあんな声を上げてますの?」
「えっ、ええ、そうですわ。メリーナ様。でも、いつもは、アカネお姉様は自室でティムちゃんと二人きりでやってますの。ですから、実際に見るのは私もこれが初めてですわ。」
「これは、幼いキャロットちゃんには少し早いのではないかしら?でも二人とも、接触はしてないのになぜあんなに気持ち良さそうなんですかね?」
メリーナは誰にも聞こえない声でボソッと呟いたが、アカネの声に耳を取られていたキャロットちゃんには聞こえなかった。
「幸い、うちの部屋は防音対策がきっちりしてますから、滅多なことでは外に漏れることはありませんがベジタルさんのとこでは、キャロットちゃんのお部屋には聞こえているから、防音対策はしていないんでしょうね。でも、流石にこのままこの部屋でこの艶かし声を、聞いているとおかしくなってしまいそうですわ。」
「キャロットちゃん、私の部屋に子供の時の服がいくつかあるから来てみませんか?きっと似合うと思いますわ。」
「そっそうですわね。メリーナ様。私もメリーナ様のお洋服着てみたいですわ。」
と二人とも立ち上がってそそくさと出て行く。アカネはそのことにも気付かずにティムに魔力を吸われるのであった。
「うむ、あいも変わらず、アカネの魔力は美味であるな。」
「ふー、これがあるからアカネとの契約はやめられんな。」
「ちょっとティム。私が忘れてのが悪かったんだけど、勝手に魔力を吸い出すのはお願いだから、やめてね。ほんと、今回はキャロットちゃんにも、メリーナにも見られて恥ずかしかったんだから。マッシュ兄さんにも、人前では絶対にするなよって忠告されてたのに。」
「ふむ、アカネそれは済まんかった。でもな、我もアカネがくれるのを我慢して待ってあったのだぞ。我慢の限界が来てつい魔力を、了解も取らずに吸ってしまったんじゃ。それに今日は、二人を乗せての空を移動しておったからな~」
「ティム柄頑張ってくれてるのは分かってるわよ。、ありがとうね。ティム。でも、今度から私の了承なしにするのはやめてね。」
「うむ、分かったぞ。次からは気をつける」
「あーどうしよう。メリーナにも今の光景見られたから、絶対に何か聞かれるわ。どうしようかしら?いっその事、ドラゴンである事も話しちゃうかな?」
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