【完結】TS転生で悪役令嬢に？～婚約破棄され辺境に嫁ぎ、ホットケーキで結納金返済です。～

近衛　愛

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第７章　アカネとフルーテスとのお茶会編

【男の娘076】アカネとメリーナ

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「メリーナ心配してくれてありがとう。私レディアント家の人達に見つからないように頑張るよ。」

「アカネ、それで一つアドバイスしたい事が……」

「なーに？メリーナのアドバイスって？」

「アカネは、なるべく表舞台に立たない方が良いと思いますわ。ガーネットお嬢様は、王子の婚約者でしたし、知名度は上流貴族、下級貴族に留まらずかなり高いと思いますわ。特に王子を狙っていた上級貴族の独身女性たちからは、妬みと恨みをあの性格ですからたくさんもらってもしたので、容姿を覚えている方は沢山いらっしゃると思います。私の家族は、そこまで気にしてませんでしたので、王子の婚約者が私の働き先のガーネットお嬢様ということ位で容姿に関してはほとんど知りませんでしたから問題ありませんでしたけど。」

「えーっと、要するに貴族のお茶会の席には私は出ない方がいいということ？」

「ええ、そうですわ。王子との婚約を破棄されたとは言え、ガーネットお嬢様に不倫疑惑を流されたり、パーティで、服を脱がされたりと、色々やらかしてますから、今も恨んでいる御令嬢の方々は沢山いらっしゃいますし。」

　いや、それほんとどうなの？神様やっぱりガーネットへの転生って、超絶ハードモードじゃないですか？私がしたことじゃないのに、善良な令嬢の方々こら恨みを買っているこの状況って、すごくやりにくい。

「アカネは、なるべく貴族界に進出しない方が良いですわ。」

「私もそう思うし、その方が私としてはありがたいかな。なので、出来ればずっと辺境でひっそりと暮らしていたい」

「でも、アカネは、ひっそりと言いながら、お茶会でかなり目立ってましたからね。ふふふっ、ほんと気を付けてくださいね。」

「うん、ありがとメリーナ。そうだ。転移ポイントをメリーナのお部屋に設置してもいいかな？」

「アカネは転移まで出来るんですの？だめですよ。そんな軽々しく転移出来ることまで喋ってしまったら」

メリーナが頭を手で、抱えてしゃがみこんでしまった。

「そうかな？メリーナには、空間魔法を私が使えるのもガーネットであることも知ってし、何より友達から大丈夫だよ。」

「アカネ信頼してくれるのは大変嬉しくのですが、そんなポンポンと重要な情報を、開示されると、他の人にも話してそうで心配ですわ。」

「そこの所は、大丈夫だよ。話す人は、ちゃんと見極めてしてるよ。それに、ベジタル家の父や母にも、しっかりと釘さされているから。」

「あっアカネ。もしかして、アカネがガーネットでないこともベジタル家の皆様は、知っているのですか？」

「ううん。みんなは知らないよ。知ってるのは父と母だけだし、マッシュ兄さんもキャロットちゃんも知らないよ。」

「はぁーっ、」

　メリーナが壮絶なため息を吐いた。

　えっ、なんで？なんでため息を、ついちゃうのメリーナ？そこってため息する所なの？ホッとするとこじゃないの？

「アカネ。ベジタル家の御当主の心中お察し致しますわ。今回も色々とご注意を受けて来たんでしょう？」

「うん、そうだよ。よく分かるね。メリーナ…それでマッシュ兄さんがお目付役なんだよー。」

「ガーネットお嬢様とは、別の意味でアカネは目が離せませんね。マッシュさんも大変そうですね。まー大体分かりましたわ。転移ポイントは置いても良いですが、私の部屋は私のプライベートなのでやめて欲しいですね。」

「あっ、それもそうだね。ごめんねメリーナ。ならどこなら大丈夫かな？」

「うちのものが、出入りする箇所は、もしもの時にアカネが来た時に空間魔法の存在が知られてしまいますからね。私だけが分かって、それでいて来たことが分かる場所となると………。衣装部屋は、着替えがありますし、着替え中に来られると少しまずいですわね。アカネ、確認しておきたいのですが、アカネ意外も転移して来ますわよね？例えばマッシュさんやベジタル家の御領主様とか？それによく考えたら、防犯の関係上私の個人の判断では、了承出来ませんでしたわ。するとしたら、お父様に確認する必要がありますね。」

「うーーーーん。そうね。私個人でしか、考えてなかったけど、緊急事態の場合は、マッシュ兄さんやお父様も、一緒に来るかも。そうだよね。ごめんねメリーナ。そこまで考えてなかったわ。確かにわたしの部屋に別の人の転移ポイントがあったらおちおちゆっくり寝てられないわね。乙女のピンチがいつ来るか分からないもんね。」

「アカネ。思ったんだけど。少し考えて周囲の人に相談してから発言した方がいいわよ…少し考えなしなところがあるわ。」

「メリーナったら、手厳しいわね。うん、でも分かったわ。ガーネットのメイド長やってたんだもん判断や分析する力は信頼しているわ。ありがとね…メリーナ。」

「それにしても、アカネ、転移はすごいですね。どこにでも行けるんですか？人数や距離なんかはどうなるんですか？」

「うーん、ごめんね。メリーナ、それに関しては分からないわ。お父様やお母様がいない場所ではあまり魔法を使えませんからね。転移に関しては、ちょっとした距離を私一人で転移したぐらいなの。今も転移ポイントを、増やしているだけで、実験は難しいわね。」

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