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第6章 アカネと森の狼さんと熊さん クラッシュ編
【男の娘054】アカネとドラゴンのお腹
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人型になったティムと一緒に、私達は家に戻った。お父様は、まだ作業が残っているのか、帰ってきていない。
「お母様、ただいま戻りました。」
「あら、アカネちゃん、マッシュお帰りなさい。早かったわね。お昼はもう食べたの?あら、そっちの小さな子はどなたかしら?」
「うむ、アカネと契約を結んだティムと申す。母御殿、これから世話になる」
とティムが元気一杯になって答える。お母様は、どういうことかしら?も、人差し指を口に当てて、私とマッシュ兄さんを交互にみる。
「あははは、母さんこれには深い訳があってね。ちょっと話が大きくなるから、詳細は父さんが帰ってから話すよ。ティム様の言う通り、これから一緒に暮らすことになる。
それと母さん、牧場が狼達の襲撃にあってね、父さんはその後処理に追われているから、多分遅くなると思うよ。」
「ティム様⁉︎」
しっくりといかないけど、まー分かったって、感じでお母様は、スルーすることにしたようだ。
「あら、そうなの大変だったのね。みんな怪我しなかったかしら?それじゃ、お父様はもしかしたら、お昼は戻って来れないかも知らないわね。マッシュ、お父さんにお弁当届けてくれる?」
「わかったよ。母さん僕らにもお昼欲しいんだけど、あるかなぁ?持っていった分は牧場の防衛に参加してる間に食べられちゃってて」
とマッシュ兄さんはこめかみをかきながら説明する。
「そうなの?アカネちゃんの作ったサンドイッチの匂いにつられてやってきた動物に食べられたのかしら?」
「うむ、とてもいい匂いがして、美味かったのだ。もっと食べたいのだ。」
「あらあら、このちっちゃい子が二人分のサンドイッチ食べて、まだお腹が空いているの?」
「うん」
と私とマッシュ兄さんが頷いて、返事する
「お母様、もうさらっとだけ、説明しますと、このティムちゃんは、もともとはフォレストドラゴンで今は
みんなが驚くといけないので人型になってもらってるんです。あと、私がこの子の契約者です」
お母様が再び驚く、流石に子供がドラゴンって言われても信じられないよね。チラッとお兄さんの方を見ると頷いて、お母様は本当のことだと分かったようだ。
「まぁ、それは素敵なことね。アカネちゃん。ティムちゃん?もこれから一緒に暮らすのね。宜しくね。でも、ドラゴンってどれくらい食べるのかしら?」
「そういえば、そうよね。ねぇ、ティムちゃんサンドイッチ食べてたけど、あとどれくらい食べるの?」
「アカネの魔力をさっき食べたので、さっきと同じくらい有れば十分だのう。」
あれをもう一つか。ドラゴンさんにしては、少食かも知れないが、人間にしては量が多いな。ざっと4人分増えた計算になるね。
調味料も油も結構使ってるので、食費が結構かかりそうだけど、大丈夫かなぁ。それに、お母様一人で作れる量にも限度があるし、なにより調理器具がその分の追加は対応出来ないと思う
「あの、お母様、ティムちゃんの分は、わたしが作りますわ。流石に分量が多すぎますもの。ティムまちゃん。ちなみにその分量を1日3回、毎日食べるのかしら?」
「うん?1日3回?そんなには食べんよ。週に一回一日だけじゃ。魔力の方は毎日欲しいがの。」
三人一斉に胸を撫で下ろす。ぼーっと息をついた。あの量を3食だと毎日が調理地獄に落ち入りそうだし。食費の圧迫が凄そうだった。けど、その心配も杞憂に終わった。
でも、そうなるとドラゴンさんて、燃費がいいのかな?私達よりガタイが大きいのに、少ないエネルギー補給で済むんだね。
「魔力はどうしよう?朝なら寝てるから満タンだけど、朝に上げた方が良いのかな?」
「それはどっちでも良いのー、我の分は、契約できっちり量はとってあるから、その分は魔法の使用は出来んようになっとるしのー」
「へーそうなんだね。契約ってたったあれだけの作業にも関わらず色んなことがされてたんだ。」
うーん、契約の内容が気になるなー、でも、ドラゴンの魔法の文字は私読めなかったし、契約しなかったら死んでたかもしれないし。少しずつ内容を知っていくしかないみたいね。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
お昼は、出来上がっていたものを私達が食べて、その間にお母様がお父様の分の簡単なお弁当を作ってた。
そのお弁当をマッシュ兄さんが抱えてダッシュして、お父様のとかに届けに行った。私は、走るのが遅いので、お留守番である。ティムもいるので、当たり前と言えば当たり前かもね。
「お母様、ただいま戻りました。」
「あら、アカネちゃん、マッシュお帰りなさい。早かったわね。お昼はもう食べたの?あら、そっちの小さな子はどなたかしら?」
「うむ、アカネと契約を結んだティムと申す。母御殿、これから世話になる」
とティムが元気一杯になって答える。お母様は、どういうことかしら?も、人差し指を口に当てて、私とマッシュ兄さんを交互にみる。
「あははは、母さんこれには深い訳があってね。ちょっと話が大きくなるから、詳細は父さんが帰ってから話すよ。ティム様の言う通り、これから一緒に暮らすことになる。
それと母さん、牧場が狼達の襲撃にあってね、父さんはその後処理に追われているから、多分遅くなると思うよ。」
「ティム様⁉︎」
しっくりといかないけど、まー分かったって、感じでお母様は、スルーすることにしたようだ。
「あら、そうなの大変だったのね。みんな怪我しなかったかしら?それじゃ、お父様はもしかしたら、お昼は戻って来れないかも知らないわね。マッシュ、お父さんにお弁当届けてくれる?」
「わかったよ。母さん僕らにもお昼欲しいんだけど、あるかなぁ?持っていった分は牧場の防衛に参加してる間に食べられちゃってて」
とマッシュ兄さんはこめかみをかきながら説明する。
「そうなの?アカネちゃんの作ったサンドイッチの匂いにつられてやってきた動物に食べられたのかしら?」
「うむ、とてもいい匂いがして、美味かったのだ。もっと食べたいのだ。」
「あらあら、このちっちゃい子が二人分のサンドイッチ食べて、まだお腹が空いているの?」
「うん」
と私とマッシュ兄さんが頷いて、返事する
「お母様、もうさらっとだけ、説明しますと、このティムちゃんは、もともとはフォレストドラゴンで今は
みんなが驚くといけないので人型になってもらってるんです。あと、私がこの子の契約者です」
お母様が再び驚く、流石に子供がドラゴンって言われても信じられないよね。チラッとお兄さんの方を見ると頷いて、お母様は本当のことだと分かったようだ。
「まぁ、それは素敵なことね。アカネちゃん。ティムちゃん?もこれから一緒に暮らすのね。宜しくね。でも、ドラゴンってどれくらい食べるのかしら?」
「そういえば、そうよね。ねぇ、ティムちゃんサンドイッチ食べてたけど、あとどれくらい食べるの?」
「アカネの魔力をさっき食べたので、さっきと同じくらい有れば十分だのう。」
あれをもう一つか。ドラゴンさんにしては、少食かも知れないが、人間にしては量が多いな。ざっと4人分増えた計算になるね。
調味料も油も結構使ってるので、食費が結構かかりそうだけど、大丈夫かなぁ。それに、お母様一人で作れる量にも限度があるし、なにより調理器具がその分の追加は対応出来ないと思う
「あの、お母様、ティムちゃんの分は、わたしが作りますわ。流石に分量が多すぎますもの。ティムまちゃん。ちなみにその分量を1日3回、毎日食べるのかしら?」
「うん?1日3回?そんなには食べんよ。週に一回一日だけじゃ。魔力の方は毎日欲しいがの。」
三人一斉に胸を撫で下ろす。ぼーっと息をついた。あの量を3食だと毎日が調理地獄に落ち入りそうだし。食費の圧迫が凄そうだった。けど、その心配も杞憂に終わった。
でも、そうなるとドラゴンさんて、燃費がいいのかな?私達よりガタイが大きいのに、少ないエネルギー補給で済むんだね。
「魔力はどうしよう?朝なら寝てるから満タンだけど、朝に上げた方が良いのかな?」
「それはどっちでも良いのー、我の分は、契約できっちり量はとってあるから、その分は魔法の使用は出来んようになっとるしのー」
「へーそうなんだね。契約ってたったあれだけの作業にも関わらず色んなことがされてたんだ。」
うーん、契約の内容が気になるなー、でも、ドラゴンの魔法の文字は私読めなかったし、契約しなかったら死んでたかもしれないし。少しずつ内容を知っていくしかないみたいね。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
お昼は、出来上がっていたものを私達が食べて、その間にお母様がお父様の分の簡単なお弁当を作ってた。
そのお弁当をマッシュ兄さんが抱えてダッシュして、お父様のとかに届けに行った。私は、走るのが遅いので、お留守番である。ティムもいるので、当たり前と言えば当たり前かもね。
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