16 / 105
第3章 ベジタル家と家族
【男の娘016】ベジタル家の家族 その4
しおりを挟む
1階に降りてみんなで夕食を食べた。普通貴族って、執事とかは一緒に食べないよね。でも、ここではバトリンさんたちと一緒な食卓で食べてたんだよ。ていうか、みんな私達が揃うのをずっと待っててくれてたんだよ。待たせちゃって悪いな。
でも、私が主賓だったので、そういわれると主賓より先に食事をするって出来ないよね。私の配慮が不足していたみたいです。内心頭を下げて謝っておきました。
料理はすんごい豪勢でしたよ。チキンの丸焼きに、ステーキ、シチューなどなど美味しそうなものばかりで目写りしました。みんなと食べる食事は美味しかったですよ。素材の味は十分でした。
ただ、やっぱり何か物足りないんですよね。きっと他の皆さんは満足されているので、これはこの家では最高の味なんです。そして、レディアント家の食事となんら変わらない味のレベルでした。
肉も美味しかったんですけど、素材の味がメイン!?塩とか、胡椒って、あまり使われていないような。というかもしかして、シルクロードが伝わる以前の感じで、調味料が高価な世界なのかもしれませんね。デザートに関してもフルーツをカットしたものがメインでした。
これはこれはもしかして、砂糖もあまり出回っていない世界なのかも知れませんね。調味料があるなら、なんとか出来る余地はありますが、そもそもどんな調味料をこの世界で使っているかわかりませんわ。
前のガーネットにまたここら辺一式の知識がないんですの。料理は料理人がすることで、貴族がするものではないから、他の人に仮に転生しても結果は同じだったかも知れない。
だから、どうやって、その話を聞けばよいのかがわからない。砂糖と、塩と、胡椒ってこの世界の言葉にあるのかな?なかったら、常識を知らない処の騒ぎじゃなくて、変な人扱いされちゃうかも。
こういう時は自然に知るには調理場にいって、料理作るか作っているのを見るのがいいんだよね。ただお貴族の令嬢様がやっていいのかな??
こういう時は、
「あ~~美味しかった。今日の料理はどなたが作られたんですか?」
「あら、美味しかった。それは良かったわ。私がメインで執事達に手伝ってもらって用意したのよ。」
とお母様が名乗りをあげる。えっ、エプロン着てたし、まさかとは思っていたけど、お母様が作ってたんだ。
ということは、この辺境の地では、お貴族様はお貴族様であるけども、都市部のお貴族様とは違うってことなのかな?ちょっと試しに聞いてみますか。
「お母様が作ってらしたんですね。凄い美味しかったですわ。レディアント家の料理長と同じくらい、うううん、それ以上に美味しかったですわ。私もお母様みたいにこんな美味しい料理を作ってみたいです。」
「あら、そう?じゃ~次回からガーネットに手伝ってもらおうかしら。一人分の料理が増えるから丁度いいわね。」
やった~。これで難なく調理場に入れるわ。ガーネットは勿論料理したことはないけど、私は、家庭実習や、お家の手伝いで簡単なものなら出来るわ。多分、この身体でも同じ様に出来るとおもうんだけど。
「ガーネットは料理ってしたことある?」
この場合の答えはこうだ。
「いいえ、ありませんわ。お母様。前のお屋敷では全て料理長が行ってくれてましたから。」
「そうだよ、母さん。都市部の貴族は、基本的にメイドや執事などの下働きに任せて家の中のことなどほとんどやらんさ。なぁ~ガーネット。」
「実はそうなんですの。お母様。前々から私もやってみたいとは思っていたのですが、向こうでは下の者がすることだと言われてまして、出来なかったんですの。
でもこちら来たおかげでやりたいことが出来そうでよかったですわ。料理の経験がないけど、私でも出来るでしょうか?」
「は~~そうなんだね。都市部の上流貴族様は。辺境の地だとどこでも自分たちのことは自分たちでやるものだけどね。
でも、問題ないわガーネット。どんな人も初めてやる時は経験のないものよ。心配しないでちゃんと一から教えてあげるわ。」
「やった~。ありがとうお母様♪」
「あ~~お姉様がするなら。私もやります」
といって、キャロットちゃんも一緒にすることになった。姉の真似をする妹の心境かな?ちょっと可愛いかも。
その後は雑談して解散となった。
「あっ、お母様とキャロットちゃんにお土産があるんですけど、私の部屋に来てもらえますか?」
「あっ、こっちに持ってきた方がいいかな?」
「大丈夫よ。ガーネット。荷物もまだ、荷ほどきしてないでしょ。私達がお部屋までいくわ。それも手伝ってあげますよ。」
「ええ~~私にもお土産あるの。何かな?都市のものかな?ちょっと楽しみ」
と女性3人そろってワイワイしゃべりながら部屋に向かうのでした。
「父さん。僕達はどうする?」
「マッシュ、ここは私達男の出る幕はないんだよ。女性たちに任せておきなさい。それに妹とはいえ、女性の部屋だ。ポンポン入っていい所ではないだろう」
「それもそうですね。では、僕は先にシャワーを浴びてまいりますね」
「うん、わかった。その次は私が入るとしよう。女性たちはきっと長くなるだろうからな。」
でも、私が主賓だったので、そういわれると主賓より先に食事をするって出来ないよね。私の配慮が不足していたみたいです。内心頭を下げて謝っておきました。
料理はすんごい豪勢でしたよ。チキンの丸焼きに、ステーキ、シチューなどなど美味しそうなものばかりで目写りしました。みんなと食べる食事は美味しかったですよ。素材の味は十分でした。
ただ、やっぱり何か物足りないんですよね。きっと他の皆さんは満足されているので、これはこの家では最高の味なんです。そして、レディアント家の食事となんら変わらない味のレベルでした。
肉も美味しかったんですけど、素材の味がメイン!?塩とか、胡椒って、あまり使われていないような。というかもしかして、シルクロードが伝わる以前の感じで、調味料が高価な世界なのかもしれませんね。デザートに関してもフルーツをカットしたものがメインでした。
これはこれはもしかして、砂糖もあまり出回っていない世界なのかも知れませんね。調味料があるなら、なんとか出来る余地はありますが、そもそもどんな調味料をこの世界で使っているかわかりませんわ。
前のガーネットにまたここら辺一式の知識がないんですの。料理は料理人がすることで、貴族がするものではないから、他の人に仮に転生しても結果は同じだったかも知れない。
だから、どうやって、その話を聞けばよいのかがわからない。砂糖と、塩と、胡椒ってこの世界の言葉にあるのかな?なかったら、常識を知らない処の騒ぎじゃなくて、変な人扱いされちゃうかも。
こういう時は自然に知るには調理場にいって、料理作るか作っているのを見るのがいいんだよね。ただお貴族の令嬢様がやっていいのかな??
こういう時は、
「あ~~美味しかった。今日の料理はどなたが作られたんですか?」
「あら、美味しかった。それは良かったわ。私がメインで執事達に手伝ってもらって用意したのよ。」
とお母様が名乗りをあげる。えっ、エプロン着てたし、まさかとは思っていたけど、お母様が作ってたんだ。
ということは、この辺境の地では、お貴族様はお貴族様であるけども、都市部のお貴族様とは違うってことなのかな?ちょっと試しに聞いてみますか。
「お母様が作ってらしたんですね。凄い美味しかったですわ。レディアント家の料理長と同じくらい、うううん、それ以上に美味しかったですわ。私もお母様みたいにこんな美味しい料理を作ってみたいです。」
「あら、そう?じゃ~次回からガーネットに手伝ってもらおうかしら。一人分の料理が増えるから丁度いいわね。」
やった~。これで難なく調理場に入れるわ。ガーネットは勿論料理したことはないけど、私は、家庭実習や、お家の手伝いで簡単なものなら出来るわ。多分、この身体でも同じ様に出来るとおもうんだけど。
「ガーネットは料理ってしたことある?」
この場合の答えはこうだ。
「いいえ、ありませんわ。お母様。前のお屋敷では全て料理長が行ってくれてましたから。」
「そうだよ、母さん。都市部の貴族は、基本的にメイドや執事などの下働きに任せて家の中のことなどほとんどやらんさ。なぁ~ガーネット。」
「実はそうなんですの。お母様。前々から私もやってみたいとは思っていたのですが、向こうでは下の者がすることだと言われてまして、出来なかったんですの。
でもこちら来たおかげでやりたいことが出来そうでよかったですわ。料理の経験がないけど、私でも出来るでしょうか?」
「は~~そうなんだね。都市部の上流貴族様は。辺境の地だとどこでも自分たちのことは自分たちでやるものだけどね。
でも、問題ないわガーネット。どんな人も初めてやる時は経験のないものよ。心配しないでちゃんと一から教えてあげるわ。」
「やった~。ありがとうお母様♪」
「あ~~お姉様がするなら。私もやります」
といって、キャロットちゃんも一緒にすることになった。姉の真似をする妹の心境かな?ちょっと可愛いかも。
その後は雑談して解散となった。
「あっ、お母様とキャロットちゃんにお土産があるんですけど、私の部屋に来てもらえますか?」
「あっ、こっちに持ってきた方がいいかな?」
「大丈夫よ。ガーネット。荷物もまだ、荷ほどきしてないでしょ。私達がお部屋までいくわ。それも手伝ってあげますよ。」
「ええ~~私にもお土産あるの。何かな?都市のものかな?ちょっと楽しみ」
と女性3人そろってワイワイしゃべりながら部屋に向かうのでした。
「父さん。僕達はどうする?」
「マッシュ、ここは私達男の出る幕はないんだよ。女性たちに任せておきなさい。それに妹とはいえ、女性の部屋だ。ポンポン入っていい所ではないだろう」
「それもそうですね。では、僕は先にシャワーを浴びてまいりますね」
「うん、わかった。その次は私が入るとしよう。女性たちはきっと長くなるだろうからな。」
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。

[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。

88回の前世で婚約破棄され続けて男性不信になった令嬢〜今世は絶対に婚約しないと誓ったが、なぜか周囲から溺愛されてしまう
冬月光輝
恋愛
ハウルメルク公爵家の令嬢、クリスティーナには88回分の人生の記憶がある。
前世の88回は全てが男に婚約破棄され、近しい人間に婚約者を掠め取られ、悲惨な最期を遂げていた。
彼女は88回の人生は全て自分磨きに費やしていた。美容から、勉学に運動、果てには剣術や魔術までを最高レベルにまで極めたりした。
それは全て無駄に終わり、クリスは悟った。
“男は必ず裏切る”それなら、いっそ絶対に婚約しないほうが幸せだと。
89回目の人生を婚約しないように努力した彼女は、前世の88回分の経験値が覚醒し、無駄にハイスペックになっていたおかげで、今更モテ期が到来して、周囲から溺愛されるのであった。しかし、男に懲りたクリスはただひたすら迷惑な顔をしていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる