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第3章 ベジタル家と家族
【男の娘016】ベジタル家の家族 その4
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1階に降りてみんなで夕食を食べた。普通貴族って、執事とかは一緒に食べないよね。でも、ここではバトリンさんたちと一緒な食卓で食べてたんだよ。ていうか、みんな私達が揃うのをずっと待っててくれてたんだよ。待たせちゃって悪いな。
でも、私が主賓だったので、そういわれると主賓より先に食事をするって出来ないよね。私の配慮が不足していたみたいです。内心頭を下げて謝っておきました。
料理はすんごい豪勢でしたよ。チキンの丸焼きに、ステーキ、シチューなどなど美味しそうなものばかりで目写りしました。みんなと食べる食事は美味しかったですよ。素材の味は十分でした。
ただ、やっぱり何か物足りないんですよね。きっと他の皆さんは満足されているので、これはこの家では最高の味なんです。そして、レディアント家の食事となんら変わらない味のレベルでした。
肉も美味しかったんですけど、素材の味がメイン!?塩とか、胡椒って、あまり使われていないような。というかもしかして、シルクロードが伝わる以前の感じで、調味料が高価な世界なのかもしれませんね。デザートに関してもフルーツをカットしたものがメインでした。
これはこれはもしかして、砂糖もあまり出回っていない世界なのかも知れませんね。調味料があるなら、なんとか出来る余地はありますが、そもそもどんな調味料をこの世界で使っているかわかりませんわ。
前のガーネットにまたここら辺一式の知識がないんですの。料理は料理人がすることで、貴族がするものではないから、他の人に仮に転生しても結果は同じだったかも知れない。
だから、どうやって、その話を聞けばよいのかがわからない。砂糖と、塩と、胡椒ってこの世界の言葉にあるのかな?なかったら、常識を知らない処の騒ぎじゃなくて、変な人扱いされちゃうかも。
こういう時は自然に知るには調理場にいって、料理作るか作っているのを見るのがいいんだよね。ただお貴族の令嬢様がやっていいのかな??
こういう時は、
「あ~~美味しかった。今日の料理はどなたが作られたんですか?」
「あら、美味しかった。それは良かったわ。私がメインで執事達に手伝ってもらって用意したのよ。」
とお母様が名乗りをあげる。えっ、エプロン着てたし、まさかとは思っていたけど、お母様が作ってたんだ。
ということは、この辺境の地では、お貴族様はお貴族様であるけども、都市部のお貴族様とは違うってことなのかな?ちょっと試しに聞いてみますか。
「お母様が作ってらしたんですね。凄い美味しかったですわ。レディアント家の料理長と同じくらい、うううん、それ以上に美味しかったですわ。私もお母様みたいにこんな美味しい料理を作ってみたいです。」
「あら、そう?じゃ~次回からガーネットに手伝ってもらおうかしら。一人分の料理が増えるから丁度いいわね。」
やった~。これで難なく調理場に入れるわ。ガーネットは勿論料理したことはないけど、私は、家庭実習や、お家の手伝いで簡単なものなら出来るわ。多分、この身体でも同じ様に出来るとおもうんだけど。
「ガーネットは料理ってしたことある?」
この場合の答えはこうだ。
「いいえ、ありませんわ。お母様。前のお屋敷では全て料理長が行ってくれてましたから。」
「そうだよ、母さん。都市部の貴族は、基本的にメイドや執事などの下働きに任せて家の中のことなどほとんどやらんさ。なぁ~ガーネット。」
「実はそうなんですの。お母様。前々から私もやってみたいとは思っていたのですが、向こうでは下の者がすることだと言われてまして、出来なかったんですの。
でもこちら来たおかげでやりたいことが出来そうでよかったですわ。料理の経験がないけど、私でも出来るでしょうか?」
「は~~そうなんだね。都市部の上流貴族様は。辺境の地だとどこでも自分たちのことは自分たちでやるものだけどね。
でも、問題ないわガーネット。どんな人も初めてやる時は経験のないものよ。心配しないでちゃんと一から教えてあげるわ。」
「やった~。ありがとうお母様♪」
「あ~~お姉様がするなら。私もやります」
といって、キャロットちゃんも一緒にすることになった。姉の真似をする妹の心境かな?ちょっと可愛いかも。
その後は雑談して解散となった。
「あっ、お母様とキャロットちゃんにお土産があるんですけど、私の部屋に来てもらえますか?」
「あっ、こっちに持ってきた方がいいかな?」
「大丈夫よ。ガーネット。荷物もまだ、荷ほどきしてないでしょ。私達がお部屋までいくわ。それも手伝ってあげますよ。」
「ええ~~私にもお土産あるの。何かな?都市のものかな?ちょっと楽しみ」
と女性3人そろってワイワイしゃべりながら部屋に向かうのでした。
「父さん。僕達はどうする?」
「マッシュ、ここは私達男の出る幕はないんだよ。女性たちに任せておきなさい。それに妹とはいえ、女性の部屋だ。ポンポン入っていい所ではないだろう」
「それもそうですね。では、僕は先にシャワーを浴びてまいりますね」
「うん、わかった。その次は私が入るとしよう。女性たちはきっと長くなるだろうからな。」
でも、私が主賓だったので、そういわれると主賓より先に食事をするって出来ないよね。私の配慮が不足していたみたいです。内心頭を下げて謝っておきました。
料理はすんごい豪勢でしたよ。チキンの丸焼きに、ステーキ、シチューなどなど美味しそうなものばかりで目写りしました。みんなと食べる食事は美味しかったですよ。素材の味は十分でした。
ただ、やっぱり何か物足りないんですよね。きっと他の皆さんは満足されているので、これはこの家では最高の味なんです。そして、レディアント家の食事となんら変わらない味のレベルでした。
肉も美味しかったんですけど、素材の味がメイン!?塩とか、胡椒って、あまり使われていないような。というかもしかして、シルクロードが伝わる以前の感じで、調味料が高価な世界なのかもしれませんね。デザートに関してもフルーツをカットしたものがメインでした。
これはこれはもしかして、砂糖もあまり出回っていない世界なのかも知れませんね。調味料があるなら、なんとか出来る余地はありますが、そもそもどんな調味料をこの世界で使っているかわかりませんわ。
前のガーネットにまたここら辺一式の知識がないんですの。料理は料理人がすることで、貴族がするものではないから、他の人に仮に転生しても結果は同じだったかも知れない。
だから、どうやって、その話を聞けばよいのかがわからない。砂糖と、塩と、胡椒ってこの世界の言葉にあるのかな?なかったら、常識を知らない処の騒ぎじゃなくて、変な人扱いされちゃうかも。
こういう時は自然に知るには調理場にいって、料理作るか作っているのを見るのがいいんだよね。ただお貴族の令嬢様がやっていいのかな??
こういう時は、
「あ~~美味しかった。今日の料理はどなたが作られたんですか?」
「あら、美味しかった。それは良かったわ。私がメインで執事達に手伝ってもらって用意したのよ。」
とお母様が名乗りをあげる。えっ、エプロン着てたし、まさかとは思っていたけど、お母様が作ってたんだ。
ということは、この辺境の地では、お貴族様はお貴族様であるけども、都市部のお貴族様とは違うってことなのかな?ちょっと試しに聞いてみますか。
「お母様が作ってらしたんですね。凄い美味しかったですわ。レディアント家の料理長と同じくらい、うううん、それ以上に美味しかったですわ。私もお母様みたいにこんな美味しい料理を作ってみたいです。」
「あら、そう?じゃ~次回からガーネットに手伝ってもらおうかしら。一人分の料理が増えるから丁度いいわね。」
やった~。これで難なく調理場に入れるわ。ガーネットは勿論料理したことはないけど、私は、家庭実習や、お家の手伝いで簡単なものなら出来るわ。多分、この身体でも同じ様に出来るとおもうんだけど。
「ガーネットは料理ってしたことある?」
この場合の答えはこうだ。
「いいえ、ありませんわ。お母様。前のお屋敷では全て料理長が行ってくれてましたから。」
「そうだよ、母さん。都市部の貴族は、基本的にメイドや執事などの下働きに任せて家の中のことなどほとんどやらんさ。なぁ~ガーネット。」
「実はそうなんですの。お母様。前々から私もやってみたいとは思っていたのですが、向こうでは下の者がすることだと言われてまして、出来なかったんですの。
でもこちら来たおかげでやりたいことが出来そうでよかったですわ。料理の経験がないけど、私でも出来るでしょうか?」
「は~~そうなんだね。都市部の上流貴族様は。辺境の地だとどこでも自分たちのことは自分たちでやるものだけどね。
でも、問題ないわガーネット。どんな人も初めてやる時は経験のないものよ。心配しないでちゃんと一から教えてあげるわ。」
「やった~。ありがとうお母様♪」
「あ~~お姉様がするなら。私もやります」
といって、キャロットちゃんも一緒にすることになった。姉の真似をする妹の心境かな?ちょっと可愛いかも。
その後は雑談して解散となった。
「あっ、お母様とキャロットちゃんにお土産があるんですけど、私の部屋に来てもらえますか?」
「あっ、こっちに持ってきた方がいいかな?」
「大丈夫よ。ガーネット。荷物もまだ、荷ほどきしてないでしょ。私達がお部屋までいくわ。それも手伝ってあげますよ。」
「ええ~~私にもお土産あるの。何かな?都市のものかな?ちょっと楽しみ」
と女性3人そろってワイワイしゃべりながら部屋に向かうのでした。
「父さん。僕達はどうする?」
「マッシュ、ここは私達男の出る幕はないんだよ。女性たちに任せておきなさい。それに妹とはいえ、女性の部屋だ。ポンポン入っていい所ではないだろう」
「それもそうですね。では、僕は先にシャワーを浴びてまいりますね」
「うん、わかった。その次は私が入るとしよう。女性たちはきっと長くなるだろうからな。」
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