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にゃんと私 出待ちするのは

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●月×日

お風呂に私は入っていた。私はお風呂に入りながら本を読むのが好きなんだ。

こうやると、じっくりとお風呂に入っていられる。

なにもしないとすぐ湯船につかって、頭洗って、身体洗って、また浸かってすぐにあがっちゃうんだよ。

でも本読みながらなら30分は入っていられる。その方が体にとってはいいんだよ。

でね。本を読んでたら、「にゃ~~ん」って声が聞こえてきたんだ。

私の家の脱衣所は鍵がかからないから、誰かがお風呂入っている時に歯を磨く人が開けていくんだよ。

さっき、入ってきたのはお父さんだったから、きっと閉め忘れたんだ。

「ニャン。私はまだお風呂に入っているから、遊んであげられないよ。ごめんね」

っていうと、「にゃ~~ん」って返事して聞き入れてくたと思ったんだけど。。。。。

浴室に入ってきちゃったんだ。

うちの浴室は長年の経過の据え、立て付けが悪くなり。完全にぴったりと閉めることが出来なくなっていたんだ。

無理にやれば、出来るけど、次は出るときに「ドンドン」と扉を叩いて、開ける必用があるんだよ。

もうね、家じゅうに響くからみんなで少しだけスキマを開けて入ろうってことにしてるんだ。

「もう、「ニャン」だめだよ入ってきちゃ。エッチ」

と言って、ニャンを撫でようとする。でも水がかかるのは嫌なのか逃げていく。

何をするわけでもなく、ニャンは浴室を歩いて、面白いのないかにゃ~って感じで歩いていく。


私は、もういいやって、ほっといて、本を読んでいた。

しばらくして、本が読み終わるとニャンは、浴室からいなくなっていた。

遊んでくれなかったから、拗ねて浴室から出て行ったようだ。

本を脱衣所に戻そうとすると、ニャンが脱衣所で出待ちしていた。

「にゃ~~~ん」

って、上がるのまってたよ~~って顔して言わないでよ。ニャン。

私は、まだ洗ってないんだから、もう一回お風呂に入るんだよ。

「お風呂から上がったらまた、遊んであげるからね」

といって、脱衣所から外にニャンを出して、今度はしっかりと扉を閉じた。

もうね、ニャンが脱衣所に入ってくると、せっかく綺麗に準備していた替えの服や下着の上に座るから猫の毛だらけになるんだよ。


もう、困ったちゃんだよ。ニャン
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