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にゃんこがうちにやってきた

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「もう○○ちゃん。あなたったら仕方のない子ね。お金はみんなでだすわよ。
 実を言うと、お母さんも猫の赤ちゃんに一目ぼれしちゃってね。欲しかったのよ。
 でも、あなたたちがしっかりしないと、また、お母さん全部することになるでしょ。
 ○○ちゃん、あなたはお金出さなくていいから、ネコのおしっこや糞の後始末、エサや、水やり、ブラッシングはお願いするわね。」

「うん、ありがとうお母さん。ニャンコを買ってくれるお母さんだ~~い好きだよ。」
「あら、いやなこだね~。お母さん猫飼わなかったら嫌われてたのかしら。」

「うううん、そんなことないよ。飼っても飼わなくても好きだよ。おかあ~~~さん」
私は、お母さんに抱き着いて感謝した。私の今できる最大限の感謝だ。

しばらく経って、うちにニャンコがやってきた。
白色をベースにちょっと茶色のラインが入った猫さんだ。

わ~~~可愛い。お父さんもお母さんもお兄ちゃんもみんなニャンコを見て、褒めてる。もうみんなでメロメロだ~~~。

私の部屋がニャンコの部屋になった。
だって、もうこんな可愛いいニャンコ外になんて出せないよ。
だから、絶対に玄関の扉に近づけないように、バリケードも2重3重にはったんだ。

ニャンコ防衛隊だよ。も~~~
一回ちょっと目を離した隙に、扉から脱走し、階段を素早くかけおり、第2バリケードの、プラスチック段ボールで作った垣根を飛び越え、お父さんが仕事に行くから玄関の扉を開けた瞬間お家から脱走だよ。

も~~誰のためにこれだけ大変な防衛も~~~を張ってると思っているの?君だよ君
。ニャンコ君。君のため何だよ。も~私の気持ちもわかってよ。

お父さんもお父さんだよ。サッカーのディフェンスみたいに、またの下にニャンコを通らせないでよ。そこはまたを閉じてブロックだよ。ブロック。

隠して、第1回ニャンコ防衛線は、各戦線をかろうなフットワークで避けて行った1歳未満のニャンコに家族一同負けてしまった。

幸い道路の上で、ゴロンと寝転んで、身体をジョリジョリこすりつけていたので、捕獲は何とかなったよ。

でも、あなたの上、電線の上にカーカーと黒い猛獣のカラスが2羽ほどいるんですからね。危ないうえに気を抜き過ぎだよ。まったく。

おかげで、敗北した我々人間の家族一同は、防衛網を見直すため、家族会議を開くのだった。

ニャンコを守るために、私、お父さん、お兄ちゃん、お母さんの4人は同盟を組みニャンコと戦うことを決めた。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
防衛作戦会議の中では、ニャンコの名前も議題に上がったよ。

今迄は、おのおのがそれぞれ好き勝手によんでいた。クロロだったり、シロだったり、シム○だったり、色々だ。そこで、私たちは、ネコの名前を紙に書いて、どれがいいかニャンコ本人に選んでもらうことにしんだ。

ニャンコはあっちいったり、こっちいったり、座って前足を上げて、お腹を舐めたりと、いつも通りの仕草でまったく自分の名前を選ぶ気がないようだ。もう、ニャンコったら、決めないと変な名前になっちゃうよ。白いのにクロなんて名前は私は嫌なんだよ。ちゃんと選んでよ。

私は、ニャンコをずっと眺めて、その間祈りつづけた。私の書いた名前を選びますように。私の書いた名前を選びますように・・・・と

かれこれ、私は生き物に名前をつけたことがない。クーちゃんは、お父さんが突然ペットショップでビーグル犬を飼って来たのでお父さんがつけたんだ。コーちゃんは、お兄ちゃんが飼って来て、名古屋コーチンだからコーちゃんでいいよね。って言って決まったんだ。

私ならもっと可愛い名前をつけてあげられたのに。
今回は絶対可愛い名前を付けてあげたい。だって私のニャンコだもん。


しばらく経って、ようやく名前の書いてある
私の書いた名前のとこに行ってくれたんだ。そして、前足でこれだよってばかりに、紙に手を置いてくれた。


やった~私のつけた名前だ。嬉しくて、私は飛び跳ねてしまった。
お父さんも、お兄ちゃんも、お母さんも「あらあら、名前だけで。」と笑っていた。

このとき、ニャンコの名前が正式に「ニャン」に決まった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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