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第一話 何で俺がっ!?
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俺の名前は中元ヒカル、大学を卒業してからフリーターやってる。
母さんは俺が10歳の頃に病気で亡くなった。
一方で親父は偉い人で金持ちだったらしいけど、あまり会ったことないから、よく知らない。
母さんも話したがらなかったし。
でも、親父は離れていても大学卒業するまでのお金を工面してくれたし、母さんが亡くなった後、たまに手紙もくれた。
だから、両親に対する恨みはなく、むしろ感謝はしている。
ん? スマホから着信だ。
「ぼ、坊ちゃん」
誰だよ? 聞いたことない声だ。
「すみません。どなたですか?」
「堀津組若頭の美濃部です」
いや、知らない人、、、ってか、野村組ってヤバいところじゃん!
「組員のクーデターです、、、今すぐ、そこから逃げてください!」
「え? 急にそんな、、、」
「あいつら、坊ちゃんを、、、」
そのまま、電話が切れた。
おいおい、今の状況が理解できないぞ。
俺は殺される、、、のか?
逃げないと!
って、5000円札しかない。
新幹線にすら乗れねぇ!
俺はもう死ぬ?
いや、死にたくねぇよ!
「すみません、ちょっといいですか?」
「うるせぇ!」
俺は怒鳴ると、相手は萎縮しながら言う。
「すみません! ごめんなさい! ちょっと困ってそうな顔をしていたので」
まだ、子どもじゃん。悪いことしたな。
限度額ギリギリまで萎縮した彼を見て、俺は反省した。
そして、俺は言う。
「え、いや、こっちこそごめん。何か用?」
普段なら、こんな怪しい人間なんて相手にせず、去っていくだろう。
でも、今日は少年の瞳から誠実さが感じ取れ、ついつい話しかけてしまった。
「あの……お金あげますよ」
え? それが今の俺にとって一番の問題だ。
話を聞こう!
「ねぇ、どういうこと?」
「はい、このボタンを押してください」
少年はボタンのようなものを差し出した。
「はぁ? 何これ?」
「これをポチッとするだけで100万円がボタン下の差し出し口から出ます」
ますます、理解できない。
そんなおいしい話があるかよ。
「試しに押してみてください」
マジかよ! どうせ殺されるし、いいや! 嘘だったら怒鳴り散らしてやる。
ボタンを押すと一瞬だけ体に電流が走る。
ビックリして声を出してしまうが、次の瞬間、本当に100万円が出てきた。
「マ、マジかよ」
偽札じゃない。。。
よし、この金で逃げよう!
「百万円で足りますか?」
ボソッと少年は呟く。
こいつ、俺がどんな状況か気付いてやがる。
「安全は保証します。次は五億にチャレンジしませんか?」
ぬぬぬ!
五億"円"ボタン、押すしかねぇ!
母さんは俺が10歳の頃に病気で亡くなった。
一方で親父は偉い人で金持ちだったらしいけど、あまり会ったことないから、よく知らない。
母さんも話したがらなかったし。
でも、親父は離れていても大学卒業するまでのお金を工面してくれたし、母さんが亡くなった後、たまに手紙もくれた。
だから、両親に対する恨みはなく、むしろ感謝はしている。
ん? スマホから着信だ。
「ぼ、坊ちゃん」
誰だよ? 聞いたことない声だ。
「すみません。どなたですか?」
「堀津組若頭の美濃部です」
いや、知らない人、、、ってか、野村組ってヤバいところじゃん!
「組員のクーデターです、、、今すぐ、そこから逃げてください!」
「え? 急にそんな、、、」
「あいつら、坊ちゃんを、、、」
そのまま、電話が切れた。
おいおい、今の状況が理解できないぞ。
俺は殺される、、、のか?
逃げないと!
って、5000円札しかない。
新幹線にすら乗れねぇ!
俺はもう死ぬ?
いや、死にたくねぇよ!
「すみません、ちょっといいですか?」
「うるせぇ!」
俺は怒鳴ると、相手は萎縮しながら言う。
「すみません! ごめんなさい! ちょっと困ってそうな顔をしていたので」
まだ、子どもじゃん。悪いことしたな。
限度額ギリギリまで萎縮した彼を見て、俺は反省した。
そして、俺は言う。
「え、いや、こっちこそごめん。何か用?」
普段なら、こんな怪しい人間なんて相手にせず、去っていくだろう。
でも、今日は少年の瞳から誠実さが感じ取れ、ついつい話しかけてしまった。
「あの……お金あげますよ」
え? それが今の俺にとって一番の問題だ。
話を聞こう!
「ねぇ、どういうこと?」
「はい、このボタンを押してください」
少年はボタンのようなものを差し出した。
「はぁ? 何これ?」
「これをポチッとするだけで100万円がボタン下の差し出し口から出ます」
ますます、理解できない。
そんなおいしい話があるかよ。
「試しに押してみてください」
マジかよ! どうせ殺されるし、いいや! 嘘だったら怒鳴り散らしてやる。
ボタンを押すと一瞬だけ体に電流が走る。
ビックリして声を出してしまうが、次の瞬間、本当に100万円が出てきた。
「マ、マジかよ」
偽札じゃない。。。
よし、この金で逃げよう!
「百万円で足りますか?」
ボソッと少年は呟く。
こいつ、俺がどんな状況か気付いてやがる。
「安全は保証します。次は五億にチャレンジしませんか?」
ぬぬぬ!
五億"円"ボタン、押すしかねぇ!
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