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7章 鏡鬼
藤間
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「白尾は私の旧姓です」
「えっ?結婚しているんですか」
「私は母の連れ子で父と再婚したので
私は大島の姓を名乗っているんです」
「なんだ、そうか良かった」
礼司がホッとして胸をなでおろすと
「何喜んでいるの、夜野さん」
魔美は馬鹿にしていった
「まあ良い、屡奈協力をしてくれ」
「わかりました。じゃあ、弓の用意をしなくてはなりません」
「弓ですか?」
「ええ、三人引きの強力な重藤の弓です」
「それはどこに?」
「鎌倉にあります」
「鎌倉か?」
「夜野さん鎌倉は?」
魔美が聞くと礼司は鎌倉を思い浮かべた。
「大丈夫だ行った事がある。お前の居ない時にな」
「じゃあすぐに行きましょう」
「ああ」
「ところで屡奈さん、その弓貸してもらえそうか?」
「わかりません交渉してみます」
礼司と魔美と屡奈が車に乗りアクセルを踏むと
車は金色の光を残して消えた
「言ったとおりですね、本当に消えた」
佐々は大島と顔を見合わせた
「さあ、我々もがんばって矢を作りましょう」
「ええ」
「京都は240万人の人口と
年間1000万人の観光客が訪れる
人気の観光土地だ
そこには何億もの鏡と鏡の代わりになるものがある
もし鏡鬼が相手を選ばなかったら
何人の人が犠牲になるのだろう。
怖い話だ
礼司の運転する車が鎌倉駅に着くと
それを見ていた数人が目を疑って
目を擦っていた者がいた
「ちょっと目立ちすぎない?」
魔美があせって肩をたたいた
「しょうがない急いでいるから。
さあ、屡奈さん行きましょう」
亮たちは神社の階段を登り社務所へ
屡奈が宮司を呼び出し
礼司が鏡鬼の話をした
「そうですか」
「信じてくれますか?」
「ええ、鬼の話は我々の中に語り継がれて
いる事です」
「ではぜひ重藤の弓をお貸しください」
「わかりました、500年前の大変貴重な物ですが・・・。」
「お願いいたします」
礼司が頭を下げると
屡奈と宮司は一緒に宝物庫へ向かった
二人が戻ってくる間
礼司は浜田に電話をした
浜田が川島のところで薬学博士を聞いて
連絡を取っていた
「由美さん、藤間さんどこにも現れていないようです」
「そう、どこへ行ったのかしら?
有名な先生ところ大体連絡をしたのに」
そこに礼司からの電話が鳴った
「藤間さん見つかったか?」
「いいえ、どこにも連絡が来ていないようです」
「わかった」
礼司は肩を落としていると
「夜野さんお参りしましょう」
「ああ」
礼司と魔美が社殿の前に立つと
鳥居の方から二人を飛ばしそうなすごい風が吹いてきた
礼司と魔美がお参りを終えた時
藤間から電話が入った
「夜野さんですか?藤間です」
「藤間さん探しましたよ」
「申し訳ありません、気が動転していまして」
「今、どちらですか?」
「東京に来ています」
「東京で何をなさっているんですか?」
「色々な先生に古文書を解読してもらったのですが、
意味がわからないんです
それで東大の先生なら解るかと思いまして」
「わかりました。本郷ですね」
「はい」
「私がそちらに向かいますから待っていただけますか?」
「はい」
そこへ屡奈が弓を持って戻ってくると
亮が藤間に言った。
「藤間さんと連絡が取れました」
「良かった、それで薬は?」
屡奈は礼司に心配して聞いた
「それがまだ、そりあえず本郷に向かいます」
「はい」
礼司たちは宮司に早々に挨拶をし
車に乗りエンジンをかけると
礼司たちの車は光を放って消えた
「やっぱり目立ちすぎる」
前に座っている魔美が礼司の
ひざを叩いた
「大丈夫だよ、消える瞬間を
写真に撮ったやつは居ないよ」
「まあね」
亮は東京大学の奥のしのばずの池の
見えるところに車
を止めた
「いいの、校内に入っちゃって」
「しょうがないだろう、
記憶のある所に移動するんだから」
「あはは、そうか」
亮は車を降りて藤間に電話をかけると藤間を探した。
「藤間さん今どこですか?」
「大学の前の喫茶店におりますが」
「私は今、大学の中に居ます」
「えっ?さっき鎌倉じゃ」
「ああ、後で説明します」
「すぐにそちらへ行きます」
「魔美、白尾さん外だ!」
「はい」
三人が喫茶店に入ると
奥の窓際に居る男が立ち上がった
「屡奈さん」
「藤間さん、心配しました」
「あはは、申し訳ない」
「こちらが夜野さんと魔美さんです」
屡奈が二人を紹介した
「藤間です。よろしくお願いします」
「どうも夜野です」
「魔美です」
魔美が頭を下げると
礼司は解読の事が気になった。
「早速ですが、どこへ行きますか?」
「民俗学か日本史の先生に頼んでみようと思います」
「えっ?結婚しているんですか」
「私は母の連れ子で父と再婚したので
私は大島の姓を名乗っているんです」
「なんだ、そうか良かった」
礼司がホッとして胸をなでおろすと
「何喜んでいるの、夜野さん」
魔美は馬鹿にしていった
「まあ良い、屡奈協力をしてくれ」
「わかりました。じゃあ、弓の用意をしなくてはなりません」
「弓ですか?」
「ええ、三人引きの強力な重藤の弓です」
「それはどこに?」
「鎌倉にあります」
「鎌倉か?」
「夜野さん鎌倉は?」
魔美が聞くと礼司は鎌倉を思い浮かべた。
「大丈夫だ行った事がある。お前の居ない時にな」
「じゃあすぐに行きましょう」
「ああ」
「ところで屡奈さん、その弓貸してもらえそうか?」
「わかりません交渉してみます」
礼司と魔美と屡奈が車に乗りアクセルを踏むと
車は金色の光を残して消えた
「言ったとおりですね、本当に消えた」
佐々は大島と顔を見合わせた
「さあ、我々もがんばって矢を作りましょう」
「ええ」
「京都は240万人の人口と
年間1000万人の観光客が訪れる
人気の観光土地だ
そこには何億もの鏡と鏡の代わりになるものがある
もし鏡鬼が相手を選ばなかったら
何人の人が犠牲になるのだろう。
怖い話だ
礼司の運転する車が鎌倉駅に着くと
それを見ていた数人が目を疑って
目を擦っていた者がいた
「ちょっと目立ちすぎない?」
魔美があせって肩をたたいた
「しょうがない急いでいるから。
さあ、屡奈さん行きましょう」
亮たちは神社の階段を登り社務所へ
屡奈が宮司を呼び出し
礼司が鏡鬼の話をした
「そうですか」
「信じてくれますか?」
「ええ、鬼の話は我々の中に語り継がれて
いる事です」
「ではぜひ重藤の弓をお貸しください」
「わかりました、500年前の大変貴重な物ですが・・・。」
「お願いいたします」
礼司が頭を下げると
屡奈と宮司は一緒に宝物庫へ向かった
二人が戻ってくる間
礼司は浜田に電話をした
浜田が川島のところで薬学博士を聞いて
連絡を取っていた
「由美さん、藤間さんどこにも現れていないようです」
「そう、どこへ行ったのかしら?
有名な先生ところ大体連絡をしたのに」
そこに礼司からの電話が鳴った
「藤間さん見つかったか?」
「いいえ、どこにも連絡が来ていないようです」
「わかった」
礼司は肩を落としていると
「夜野さんお参りしましょう」
「ああ」
礼司と魔美が社殿の前に立つと
鳥居の方から二人を飛ばしそうなすごい風が吹いてきた
礼司と魔美がお参りを終えた時
藤間から電話が入った
「夜野さんですか?藤間です」
「藤間さん探しましたよ」
「申し訳ありません、気が動転していまして」
「今、どちらですか?」
「東京に来ています」
「東京で何をなさっているんですか?」
「色々な先生に古文書を解読してもらったのですが、
意味がわからないんです
それで東大の先生なら解るかと思いまして」
「わかりました。本郷ですね」
「はい」
「私がそちらに向かいますから待っていただけますか?」
「はい」
そこへ屡奈が弓を持って戻ってくると
亮が藤間に言った。
「藤間さんと連絡が取れました」
「良かった、それで薬は?」
屡奈は礼司に心配して聞いた
「それがまだ、そりあえず本郷に向かいます」
「はい」
礼司たちは宮司に早々に挨拶をし
車に乗りエンジンをかけると
礼司たちの車は光を放って消えた
「やっぱり目立ちすぎる」
前に座っている魔美が礼司の
ひざを叩いた
「大丈夫だよ、消える瞬間を
写真に撮ったやつは居ないよ」
「まあね」
亮は東京大学の奥のしのばずの池の
見えるところに車
を止めた
「いいの、校内に入っちゃって」
「しょうがないだろう、
記憶のある所に移動するんだから」
「あはは、そうか」
亮は車を降りて藤間に電話をかけると藤間を探した。
「藤間さん今どこですか?」
「大学の前の喫茶店におりますが」
「私は今、大学の中に居ます」
「えっ?さっき鎌倉じゃ」
「ああ、後で説明します」
「すぐにそちらへ行きます」
「魔美、白尾さん外だ!」
「はい」
三人が喫茶店に入ると
奥の窓際に居る男が立ち上がった
「屡奈さん」
「藤間さん、心配しました」
「あはは、申し訳ない」
「こちらが夜野さんと魔美さんです」
屡奈が二人を紹介した
「藤間です。よろしくお願いします」
「どうも夜野です」
「魔美です」
魔美が頭を下げると
礼司は解読の事が気になった。
「早速ですが、どこへ行きますか?」
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