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4章 武鬼
刀のパワー
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「でもしょうがないよ、ああ人が来たら大変よ」
「ああ、ではちょっとお借りします」
礼司そばに有ったシルク風の布に包んで手に持って
二人は再びドアにぶつかって鬼の世界に戻った。
建物の前に止めてあった車に乗って門から出ると
道路に車を止めた
「おい、あの門はどうなるんだ」
「直るんじゃない、このタクシーも無傷だし」
「なるほど」
礼司は布から刀を取り出し茎(刀の握りの部分)の部分を握った
すると目の前に鬼の姿が次々に浮かんできた
「なるほど過去にこの刀で誰かが鬼を退治していたようだ」
「そうなんだ、ひょっとしたら夜野さんじゃない」
「俺?馬鹿な。ところで刀の情報知らなかったのか?」
「うん」
「まったくどういう訳なんだ」
「えへへ、内緒!」
「ところで柄がないと握れないぞ」
「それは持っている」
魔美は背負っていたリュックから柄と鍔を取り出した
柄は黒地に鬼の模様が施されたもので鍔は
鬼の細工がしてあるものだった。
「これってまたピッタリはまるんだろう」
「そうよ」
礼司は目釘をさして刀を固定させると
「おお、凄いパワーが来る気がする」
「ほんとう?」
「うん、じゃあ行こうか」
「はい」
礼司は鬼が出た四条大宮へ向かった
「おい、後何分だ」
礼司焦っていた
「大変25分しかない」
「仮面ライダーの何とかソードなら一撃なんだろうけど」
「ええ、強かったらどうしよう」
5分後に工事現場に着いた二人が見たのは
京都戸田建設という看板だった
「これって真由美さんのお父さんの会社かしら」
「たぶん」
そこの入り口は警察の黄色いテープが張ってあった
「いつもこんな場所ね」
「あはは、それが仕事だ」
礼司は車から則国を持って工事現場に入りこんだ
そこから10mくらいの所の飯場の前に二人は立った
「おい居ないぞ」
「うん、何も感じないね」
「骨は?」
礼司は刀をあちこちに向けていた
「あっちだ」
2階建ての飯場1階の奥に霊気を感じた礼司が前に進むと
「ん?骨は?」
「それはあっちの世界、こっちは鬼の世界よ。
本当ならここに鬼がいるはずなんだけど」
「おい、じゃあまた戻るのか?」
「ん~、実はあまり行ったり来たりすると
夜野さんの霊力がダウンするのよね」
「そ、そうなんだ?知らなかった。ずっとか?」
「ううん、その日だけ」
「なあ、魔美ひょっとしたら戸田さんの自宅に」
「まさか、人骨よ」
「もし、戸田さんの自宅だったら?」
「ええ。佐々さんたちが皆殺しになる」
「ああ、確認を取るぞ」
礼司たちは飯場の壁にぶつかり
鬼の世界から戻って霊気の出ていた場所を確認した
そこには鉄の箱があり、ふたを開けると
首の無い人骨が五体分有った
その頃、戸田邸では
真由美の父肇と佐々と真由美が出土品を前にして話していた
「これは十字架ですね」
「うん、やはり織田信長と関係が有ったんじゃないか?」
「ええ、キリシタンですからね。ん?4つですか?」
「ああ、十字架は4つしかなかった」
「人骨はどういう状態で葬ってあったんですか?」
「重さ1tの石の下に有った」
「そ、それって封印の石では?」
「封印の石?」
「はい、処刑した者の霊が恨み持って
復讐しないように封印したんですよ」
「なるほど、奴らを恐れていたわけだ」
「刀とか甲冑は?」
「ボロボロだったから骨と飯場に置いてある、
あまりいい物ではなかったがな」
「解かりました、明日現場へ行きます」
「うん、明日は工事が再開できるはずだ」
「ところで、五人は誰に?」
「う~ん、警察が調査中だが、私には工事の妨害を受ける
心当たりが無いんだ」
肇は肩を落としていた。
「しまった、夜野さんに現場を霊視してもらえばよかった」
「霊視?」
「ええ、封印の石を取ったために武者の霊が
動き出した可能性がありますからね」
「では、うちの五人は霊に殺されたって言うのか?ま、まさか」
「いいえ、その可能性はあるかも知れませんよ」
そこへ佐々の携帯へ礼司から電話があった
「はい、佐々です」
「夜野です」
「ああ、先ほどはありがとうございました」
「四条大宮の工事現場の京都戸田建設の
社長は真由美さんのお父さんかな?」
「はいそうですよ」
「じゃあ、そこで見つかった骨は?」
「はい、飯場にあります」
「そうですか。ありがとうございます」
「ちょちょっと、待ってください。
こっちへ来て貰えませんか。相談があります」
「はい、用が済んだら連絡します」
「何時ごろ?」
「12時!!」
佐々の電話が切れた
「この骨でいいらしい、鬼はどこへ行った?」
「ああ、時間が15分しかない」
「どうもこの刀パワーがないな」
「鬼の柄をつけたのに?」
礼司は刀を抱えて目を閉じた
「ああ、裸だ」
「なに?」
「刀のパワーは鞘に収まって充填されるんだ。
だから今の状態ではエネルギーが充填されないんだよ」
「そう言われても、刀にあわせて鞘を
作るんだから合うものなんて無いわ」
「いや、有る」
礼司はタクシーに戻って刀を包んでいた
布を持ち出して包んだ
「本物のシルクなら効果があるはず、
もう一度鬼の世界へ戻るぞ」
「うん」
すると飯場の前に体長2mほどの五人の首の無い武者が立っていた
「魔美大きくねえか?」
「昨日人を食っているから」
「危ないから下がっていろ!」
「はい」
礼司は則国を魔美に持たせ小柄を手に取った
「行くぞ、ソードバージョン」
礼司は1mほど伸びた小柄を持って首なし武者に襲い掛かった
その武者は首が無い分動きが鈍いが
刀を振り下ろす力は礼司以上だった
礼司は武者の後ろに回り
「わるいなあ、卑怯者で」
そう言って後ろから切りかかると1体を退治した
礼司が2体目と剣を交える時
魔美が抱えていた則国が白く光り始めた
「夜野さん、刀が元気になったよ」
「おお」
礼司は魔美のところへ走ってくると則国を受けと取った
そして後ろから来た武者を切ると一瞬で消えた
「おし、後3匹」
礼司は3体目に飛び掛った
「夜野さん時間が・・・・。」
「ああ、ではちょっとお借りします」
礼司そばに有ったシルク風の布に包んで手に持って
二人は再びドアにぶつかって鬼の世界に戻った。
建物の前に止めてあった車に乗って門から出ると
道路に車を止めた
「おい、あの門はどうなるんだ」
「直るんじゃない、このタクシーも無傷だし」
「なるほど」
礼司は布から刀を取り出し茎(刀の握りの部分)の部分を握った
すると目の前に鬼の姿が次々に浮かんできた
「なるほど過去にこの刀で誰かが鬼を退治していたようだ」
「そうなんだ、ひょっとしたら夜野さんじゃない」
「俺?馬鹿な。ところで刀の情報知らなかったのか?」
「うん」
「まったくどういう訳なんだ」
「えへへ、内緒!」
「ところで柄がないと握れないぞ」
「それは持っている」
魔美は背負っていたリュックから柄と鍔を取り出した
柄は黒地に鬼の模様が施されたもので鍔は
鬼の細工がしてあるものだった。
「これってまたピッタリはまるんだろう」
「そうよ」
礼司は目釘をさして刀を固定させると
「おお、凄いパワーが来る気がする」
「ほんとう?」
「うん、じゃあ行こうか」
「はい」
礼司は鬼が出た四条大宮へ向かった
「おい、後何分だ」
礼司焦っていた
「大変25分しかない」
「仮面ライダーの何とかソードなら一撃なんだろうけど」
「ええ、強かったらどうしよう」
5分後に工事現場に着いた二人が見たのは
京都戸田建設という看板だった
「これって真由美さんのお父さんの会社かしら」
「たぶん」
そこの入り口は警察の黄色いテープが張ってあった
「いつもこんな場所ね」
「あはは、それが仕事だ」
礼司は車から則国を持って工事現場に入りこんだ
そこから10mくらいの所の飯場の前に二人は立った
「おい居ないぞ」
「うん、何も感じないね」
「骨は?」
礼司は刀をあちこちに向けていた
「あっちだ」
2階建ての飯場1階の奥に霊気を感じた礼司が前に進むと
「ん?骨は?」
「それはあっちの世界、こっちは鬼の世界よ。
本当ならここに鬼がいるはずなんだけど」
「おい、じゃあまた戻るのか?」
「ん~、実はあまり行ったり来たりすると
夜野さんの霊力がダウンするのよね」
「そ、そうなんだ?知らなかった。ずっとか?」
「ううん、その日だけ」
「なあ、魔美ひょっとしたら戸田さんの自宅に」
「まさか、人骨よ」
「もし、戸田さんの自宅だったら?」
「ええ。佐々さんたちが皆殺しになる」
「ああ、確認を取るぞ」
礼司たちは飯場の壁にぶつかり
鬼の世界から戻って霊気の出ていた場所を確認した
そこには鉄の箱があり、ふたを開けると
首の無い人骨が五体分有った
その頃、戸田邸では
真由美の父肇と佐々と真由美が出土品を前にして話していた
「これは十字架ですね」
「うん、やはり織田信長と関係が有ったんじゃないか?」
「ええ、キリシタンですからね。ん?4つですか?」
「ああ、十字架は4つしかなかった」
「人骨はどういう状態で葬ってあったんですか?」
「重さ1tの石の下に有った」
「そ、それって封印の石では?」
「封印の石?」
「はい、処刑した者の霊が恨み持って
復讐しないように封印したんですよ」
「なるほど、奴らを恐れていたわけだ」
「刀とか甲冑は?」
「ボロボロだったから骨と飯場に置いてある、
あまりいい物ではなかったがな」
「解かりました、明日現場へ行きます」
「うん、明日は工事が再開できるはずだ」
「ところで、五人は誰に?」
「う~ん、警察が調査中だが、私には工事の妨害を受ける
心当たりが無いんだ」
肇は肩を落としていた。
「しまった、夜野さんに現場を霊視してもらえばよかった」
「霊視?」
「ええ、封印の石を取ったために武者の霊が
動き出した可能性がありますからね」
「では、うちの五人は霊に殺されたって言うのか?ま、まさか」
「いいえ、その可能性はあるかも知れませんよ」
そこへ佐々の携帯へ礼司から電話があった
「はい、佐々です」
「夜野です」
「ああ、先ほどはありがとうございました」
「四条大宮の工事現場の京都戸田建設の
社長は真由美さんのお父さんかな?」
「はいそうですよ」
「じゃあ、そこで見つかった骨は?」
「はい、飯場にあります」
「そうですか。ありがとうございます」
「ちょちょっと、待ってください。
こっちへ来て貰えませんか。相談があります」
「はい、用が済んだら連絡します」
「何時ごろ?」
「12時!!」
佐々の電話が切れた
「この骨でいいらしい、鬼はどこへ行った?」
「ああ、時間が15分しかない」
「どうもこの刀パワーがないな」
「鬼の柄をつけたのに?」
礼司は刀を抱えて目を閉じた
「ああ、裸だ」
「なに?」
「刀のパワーは鞘に収まって充填されるんだ。
だから今の状態ではエネルギーが充填されないんだよ」
「そう言われても、刀にあわせて鞘を
作るんだから合うものなんて無いわ」
「いや、有る」
礼司はタクシーに戻って刀を包んでいた
布を持ち出して包んだ
「本物のシルクなら効果があるはず、
もう一度鬼の世界へ戻るぞ」
「うん」
すると飯場の前に体長2mほどの五人の首の無い武者が立っていた
「魔美大きくねえか?」
「昨日人を食っているから」
「危ないから下がっていろ!」
「はい」
礼司は則国を魔美に持たせ小柄を手に取った
「行くぞ、ソードバージョン」
礼司は1mほど伸びた小柄を持って首なし武者に襲い掛かった
その武者は首が無い分動きが鈍いが
刀を振り下ろす力は礼司以上だった
礼司は武者の後ろに回り
「わるいなあ、卑怯者で」
そう言って後ろから切りかかると1体を退治した
礼司が2体目と剣を交える時
魔美が抱えていた則国が白く光り始めた
「夜野さん、刀が元気になったよ」
「おお」
礼司は魔美のところへ走ってくると則国を受けと取った
そして後ろから来た武者を切ると一瞬で消えた
「おし、後3匹」
礼司は3体目に飛び掛った
「夜野さん時間が・・・・。」
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