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3章 煙鬼
歩行喫煙
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「ええ、実は私の世界では誰もタバコを吸わないの」
「ええ、そう言う文化がなかったの?」
「いいえ、私の世界では地球温暖化が進んでいて世界中の人がタバコを吸うのをやめたの」
「おい、初めて聴いた、温暖化が進んでいるのか?」
「うん、それで私のパパが・・・・。」
礼司が魔美の言葉をさえぎるように
「さあ、どうやって退治する」
「ところで魔美ちゃん、煙鬼はどうして渋谷から出ないんですかね」
「原因が渋谷にあるとしか考えられないわ」
「浜田・・・さん。大至急タバコが原因で死んだ人を探そう」
「どんな?」
「ん~、たとえば火事とか今日の俺みたいにタバコを注意して殺されたとか」
「はい、すぐ調べます」
浜田は外に出て電話をした
「ちょっと待ってください、少し経ったら連絡がきます」
「うん、魔美ところでどうやって退治する?相手が煙だから」
「そうね。ピストルの弾も刀も効ないわ」
そこへ浜田の電話が鳴った
「了解」浜田が電話を切ると
「夜野さんタバコが原因で人が死んだ報告は上がっていないそうです」
「そうか、やっぱりな」
礼司は目をつぶったまま言った
「ところでどうやって退治するの」
「今考えているよ、後何時間ある?」
「8時間あるわ」
「じゃあ、散歩でもするか」
「散歩?」
「うん、浜田さんみなさんが死んだ場所の
案内お願いできるかな?」
「は、はい、了解です」
「それと魔美ナイル呼べるかな?」
「いいけど、夜野さん今日休みだよね」
「大丈夫です、うちの方でお迎えに行きます」
浜田が嬉しそうに言った
「わーい、パトカーだ」
魔美が飛び上がった
3人が渋谷駅前の交差点に立つと礼司が回りを見渡した
「向かいの薬局の前で若い女性が死んでる
そのビルの前で中年の男おお、その隣のビルの上にもいるな」
そして礼司が突然黙って涙を流した
「どうしたの夜野さん」
魔美が心配そうに聞いた
「うん、大きなモニターのあるビルの前で3日前に男の子がそこで死んだ、
息ができなくて苦しそうだった」
「かわいそう・・・。」
「うん、さあ行こうか。浜田・・・さん」
「夜野さん、浜田でいいですよ」
「うん、ありがとう。あはは」
三人はセンター街に入りすぐの電気店の前で浜田が止まった
「ここで一人目の男が死んでいます」
「うん、二人目がその先の靴屋の前、三人目と四人目がハンバーガー屋の前か」
「わ、解かるんですか」
「うん、五人目は?」
センター街の出口のデパート見えるところで浜田が
「ここが五人目の男が死んだ所です」
「うんそうか、場所が移動しているな」
「はい」
「浜田死んだ男たちの資料は無いか?」
「今は持っていませんけど」
「すぐにそれを見せてくれ」
「はい、部下に持ってこさせます」
「頼む」
「はい」
「俺達はこれから武器を買ってくる」
「ぶ、武器ですか?」
「うん、お買い物。うふふ」
うれしそうな魔美の顔を見た
浜田は首をかしげながら駅のほうへ歩いて行った
「武器は何にするの?」
「その前に本屋へ行くわ」
「うん」
礼司はセンター街に戻ろうとしていた
「こっちに大きな本屋さんがあるよ」
「いや古本の方」
「あはは、まんだらけね」
「あそこでネタ探そう」
「ハイハイ、でもフィギュアが見たいんでしょ」
「まあな、そろそろ鬼退治の時のコスチュームが欲しくなってきた」
「あはは、どうして?誰も見てくれないよ」
「いや、服が汚れるし、お尻は破れるし・・・洗濯が大変なんだよ」
「なるほど、じゃあスエットでいいじゃない」
「わかったよ」
礼司はふてくされていた
本棚を見ていた礼司が突然走り出した。
「魔美、行くぞ」
「どこへ」
二人は駅のほうに向かって走り出した
「夜野さん、どこへ行くの?」
「映画」
「な、なんなの?」
「ガス人間一号」
TUTAYAに入った二人はガス人間一号の
ビデオのパッケージを見た
「最後はどうなるんだっけ」
「ああ、閉じ込めて火をつけて爆発させるの」
「ええ、何で知っているんだ」
「パパが特撮マニアで『美女と液体人間』とか『伝送人間』を観ていた」
「参ったなあ、でも閉じ込めるのは難しそうだなあ」
「うん」
そこに浜田から電話があった
「夜野さん今どこですか?」
「ええ、そう言う文化がなかったの?」
「いいえ、私の世界では地球温暖化が進んでいて世界中の人がタバコを吸うのをやめたの」
「おい、初めて聴いた、温暖化が進んでいるのか?」
「うん、それで私のパパが・・・・。」
礼司が魔美の言葉をさえぎるように
「さあ、どうやって退治する」
「ところで魔美ちゃん、煙鬼はどうして渋谷から出ないんですかね」
「原因が渋谷にあるとしか考えられないわ」
「浜田・・・さん。大至急タバコが原因で死んだ人を探そう」
「どんな?」
「ん~、たとえば火事とか今日の俺みたいにタバコを注意して殺されたとか」
「はい、すぐ調べます」
浜田は外に出て電話をした
「ちょっと待ってください、少し経ったら連絡がきます」
「うん、魔美ところでどうやって退治する?相手が煙だから」
「そうね。ピストルの弾も刀も効ないわ」
そこへ浜田の電話が鳴った
「了解」浜田が電話を切ると
「夜野さんタバコが原因で人が死んだ報告は上がっていないそうです」
「そうか、やっぱりな」
礼司は目をつぶったまま言った
「ところでどうやって退治するの」
「今考えているよ、後何時間ある?」
「8時間あるわ」
「じゃあ、散歩でもするか」
「散歩?」
「うん、浜田さんみなさんが死んだ場所の
案内お願いできるかな?」
「は、はい、了解です」
「それと魔美ナイル呼べるかな?」
「いいけど、夜野さん今日休みだよね」
「大丈夫です、うちの方でお迎えに行きます」
浜田が嬉しそうに言った
「わーい、パトカーだ」
魔美が飛び上がった
3人が渋谷駅前の交差点に立つと礼司が回りを見渡した
「向かいの薬局の前で若い女性が死んでる
そのビルの前で中年の男おお、その隣のビルの上にもいるな」
そして礼司が突然黙って涙を流した
「どうしたの夜野さん」
魔美が心配そうに聞いた
「うん、大きなモニターのあるビルの前で3日前に男の子がそこで死んだ、
息ができなくて苦しそうだった」
「かわいそう・・・。」
「うん、さあ行こうか。浜田・・・さん」
「夜野さん、浜田でいいですよ」
「うん、ありがとう。あはは」
三人はセンター街に入りすぐの電気店の前で浜田が止まった
「ここで一人目の男が死んでいます」
「うん、二人目がその先の靴屋の前、三人目と四人目がハンバーガー屋の前か」
「わ、解かるんですか」
「うん、五人目は?」
センター街の出口のデパート見えるところで浜田が
「ここが五人目の男が死んだ所です」
「うんそうか、場所が移動しているな」
「はい」
「浜田死んだ男たちの資料は無いか?」
「今は持っていませんけど」
「すぐにそれを見せてくれ」
「はい、部下に持ってこさせます」
「頼む」
「はい」
「俺達はこれから武器を買ってくる」
「ぶ、武器ですか?」
「うん、お買い物。うふふ」
うれしそうな魔美の顔を見た
浜田は首をかしげながら駅のほうへ歩いて行った
「武器は何にするの?」
「その前に本屋へ行くわ」
「うん」
礼司はセンター街に戻ろうとしていた
「こっちに大きな本屋さんがあるよ」
「いや古本の方」
「あはは、まんだらけね」
「あそこでネタ探そう」
「ハイハイ、でもフィギュアが見たいんでしょ」
「まあな、そろそろ鬼退治の時のコスチュームが欲しくなってきた」
「あはは、どうして?誰も見てくれないよ」
「いや、服が汚れるし、お尻は破れるし・・・洗濯が大変なんだよ」
「なるほど、じゃあスエットでいいじゃない」
「わかったよ」
礼司はふてくされていた
本棚を見ていた礼司が突然走り出した。
「魔美、行くぞ」
「どこへ」
二人は駅のほうに向かって走り出した
「夜野さん、どこへ行くの?」
「映画」
「な、なんなの?」
「ガス人間一号」
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「最後はどうなるんだっけ」
「ああ、閉じ込めて火をつけて爆発させるの」
「ええ、何で知っているんだ」
「パパが特撮マニアで『美女と液体人間』とか『伝送人間』を観ていた」
「参ったなあ、でも閉じ込めるのは難しそうだなあ」
「うん」
そこに浜田から電話があった
「夜野さん今どこですか?」
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