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第一部
彼女の心残りと聖教会からの使者③
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初日に通された応接間にわたしたちは集まった。
陛下から急ぎ話したいけどがあると部屋に使いがあったので応接間にくると両陛下が既にソファーにお掛けになって紅茶を口にされていた。
「遅くなり申し訳ありません」と言うと「なにをおっしゃいます一番乗りではありませんか。やんちゃ坊主たちは一度汗だくで部屋にきましたが失格にしましたので。服を着替えて出直してこいと追い返しました」と返された。
訓練がたいへん捗っているようだ。
次にエドゥアルド殿下が入室し、そのあとにやんちゃ坊主と評された二人が少々罰が悪そうに入ってきた。
訓練が楽しくてはっちゃけてつい礼儀をわすれたのかね。
仲良しさんだね。
そしてそんな二人をまたエドゥアルド殿下が見ている。
なんなの。
「聖教会から使者がきた、勇者ウィリアムと聖女リンカ両名を聖教会へ招待し話を聞きたいと」
こちらから聖教会に使者をだして10日が過ぎ、聖教会から使者がきた。
聖教会のトップ、教皇直筆の書状による招待。
こちらから送り出した使者は聖教会に緊急の用件として教会上層部である委員会の召集を要請した。
そして委員会にロンバルディの国王陛下からのエルグラン王の非道な行いとわたしたちの自国での保護の許可の要望が伝えられると委員会は紛糾したそうだ。
「すぐに保護の許可を出すべき」「エルグラン王に問いただしてくれる!」「信じがたい、真偽を調べるべき」「聖女様の担当者はなにをやっていた!」「むしろ聖教会が保護すべき」などなど収拾がつかず、「もう当人たちに来てもらっていろいろ直接聞こう!」となったらしい。
聖教会は教会とついてはいるが、ひとつの独立した中立の国だ。
聖教会は国のトップ、国王のような位置にいるのが教皇。
その下には日本なら国会議員やエルグラン王国でいう貴族議会のような組織が委員会だ。
ほかに省庁のような細分化した実務を行う部署があり、教皇から見習いまでの全ての聖職者のみで役職を構成している。
役職とはべつに神職としての階級もあり、厳格な縦割り社会らしい。
また、聖女は聖教会において至高の階級であり、教皇よりも立場は上の位置付けらしい。
そう感じる態度は未だ聖教会関係者から受けたことないけど。
勇者も聖女と同じランク扱いらしい。
「勇者様と聖女様をお迎えするためと、あちらから迎えの馬車を寄越したのでそれに乗って来ていただきたいと」
陛下から急ぎ話したいけどがあると部屋に使いがあったので応接間にくると両陛下が既にソファーにお掛けになって紅茶を口にされていた。
「遅くなり申し訳ありません」と言うと「なにをおっしゃいます一番乗りではありませんか。やんちゃ坊主たちは一度汗だくで部屋にきましたが失格にしましたので。服を着替えて出直してこいと追い返しました」と返された。
訓練がたいへん捗っているようだ。
次にエドゥアルド殿下が入室し、そのあとにやんちゃ坊主と評された二人が少々罰が悪そうに入ってきた。
訓練が楽しくてはっちゃけてつい礼儀をわすれたのかね。
仲良しさんだね。
そしてそんな二人をまたエドゥアルド殿下が見ている。
なんなの。
「聖教会から使者がきた、勇者ウィリアムと聖女リンカ両名を聖教会へ招待し話を聞きたいと」
こちらから聖教会に使者をだして10日が過ぎ、聖教会から使者がきた。
聖教会のトップ、教皇直筆の書状による招待。
こちらから送り出した使者は聖教会に緊急の用件として教会上層部である委員会の召集を要請した。
そして委員会にロンバルディの国王陛下からのエルグラン王の非道な行いとわたしたちの自国での保護の許可の要望が伝えられると委員会は紛糾したそうだ。
「すぐに保護の許可を出すべき」「エルグラン王に問いただしてくれる!」「信じがたい、真偽を調べるべき」「聖女様の担当者はなにをやっていた!」「むしろ聖教会が保護すべき」などなど収拾がつかず、「もう当人たちに来てもらっていろいろ直接聞こう!」となったらしい。
聖教会は教会とついてはいるが、ひとつの独立した中立の国だ。
聖教会は国のトップ、国王のような位置にいるのが教皇。
その下には日本なら国会議員やエルグラン王国でいう貴族議会のような組織が委員会だ。
ほかに省庁のような細分化した実務を行う部署があり、教皇から見習いまでの全ての聖職者のみで役職を構成している。
役職とはべつに神職としての階級もあり、厳格な縦割り社会らしい。
また、聖女は聖教会において至高の階級であり、教皇よりも立場は上の位置付けらしい。
そう感じる態度は未だ聖教会関係者から受けたことないけど。
勇者も聖女と同じランク扱いらしい。
「勇者様と聖女様をお迎えするためと、あちらから迎えの馬車を寄越したのでそれに乗って来ていただきたいと」
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