縁の鎖

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孤立と孤独

冤罪

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「血の繋がりのある、義姉が首謀者だ!」

カーネリアン国王の発言は、会場中に波紋を広げた。

「ジュエリア様が義妹を殺害!?」
「ジュエリア様は学園に暫く、通っておられないはず。」
「親友に汚れ役をさせたのか!?」
「ご自分は、高みの見物なのね。」
「親友に罪をなすりつけるつもりか!?」
「今この場にも、おられないもの。」

会場中からジュエリアを疑う声や、非難する声が挙がる。


「静粛に!ジュエリアへの思いは、其々あるだろう!私も真実が知りたいと思っている!今、大公にジュエリアを迎えに行ってもらった!もう到着するだろう!」

バッチン!!

プルメリア王太后がカーネリアン国王の顔を、平手打ちした。

「貴男は独裁者にでも、なるつもりですか!?容疑が固まってもいない令嬢を晒すだけでは飽き足らず、今度は病床の者を晒すつもりですか!?」
「落ち着いてください。母上が始めたのですよ。ですからを証明しているのです。」
「国王陛下!連れて参りました。」

ソーディア公爵ジェイドが、娘のジュエリアの腕を掴み引き摺るように連れて来た。
髪も結っておらず化粧もしていない、部屋着姿のままのジュエリアは、なぜパーティー会場に連れて来られたのか訳が分からなかった。

会場の中央に立たされ、王侯貴族の視線が痛い。
プルメリア王太后やカモミーラ、マディラ伯爵夫人はジュエリアに駆け寄りたかったが、近衛兵に止められて身動きが取れなかった。

「ソーディア公爵家長女ジュエリア!率直に述べよ!エレスチャル侯爵令嬢カモミーラを使い、フィサリスを殺害しようとしたな!?フィサリス殺害計画の首謀者はお前だな!?」

フィサリスがジュエリアの元に駆け寄り、壇上のカーネリアンに訴える。

「お義姉様が、その様な恐ろしいことをする訳がありません!何かの間違いです!違いますよね?お義姉様?」

ジュエリアを庇う事を言いながら

“首謀者がお義姉でも、カモミーラ様でも私はどーでもいいんです。ただお義姉様が自分では無いと言えば、彼女の首と体が離れてしまうだけのことですわ。だけど自分の犯行だと言えば、私がお二人のだけは助けて差し上げますわ。一生、私の奴隷ですけど!”

と密かに耳打ちする。
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