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変わりゆく日常
互いの想い
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「義姉上、帰ろうか。このまま庭を抜ければ、正門のある正面玄関前に出れるはずだよ。」
サーペントは時間が経つ毎に顔色を悪くするジュエリアを見かねて、帰る事を提案する。
ジュエリアは何も言葉が出なかったが、無言で頷き帰る事を承諾する。
夜の庭を歩き正面玄関を目指していると、男女の仲睦まじい声が聞こえて来た。
「王太子殿下、今日は本当にありがとうございます。でも…お義姉様がこの事を知ったらと思うと、胸が苦しくなります。」
「フィサリス嬢、気にする事は無いよ。ジュエリアは心の広い女性だ。怒りはしないよ。それに義妹の誕生日なんだ。これで怒っていたら、王妃なんてなれやしない。」
「そうですね!お義姉様はお優しいから、怒ったりなさらないですよね!王太子殿下にそう言っていただけで、心が軽くなりました!」
「そろそろ戻ろうか?主役が居ないと、意味がないからね。」
カーネリアンとフィサリスは、優雅に庭を抜けて行った。
「俺は何を見たんだ!?あれは本当に兄上だったのか!?やっぱり俺、兄上にひとこと言って来る!」
「や、めて。そっと、かえり、ましょ。」
ジュエリアには、それ以上何も言えなかった。
心の広い女性
お優しいお義姉様
二人の理想通りの私で居なければ、その想いだけだった。
ジュエリアは城の自室に入ると、アルミナに抱きつき震えが止まらなかった。
「お嬢様!?どうなされたんですか!?」
「ア、ナ。わたし、また、うしなう、の?こわい。うしないたく、ない。」
アルミナは何が何んだか分からなかった。
だがフィサリスと何かあったことは、分かった。
サーペントは帰城して直ぐに、国王の元へ訪れ一連の事を伝えた。
「そ、それは真か!?だが義兄としてだと言っていたのだろ?なら…」
「父上!ジュリー義姉上は傷ついています!私は来週より隣国へ留学します。帰国は兄上の卒業式頃になります。このまま今日の一件を放って、留学なんてできません!私から母上に報告してもいいのですよ!」
「・・・少し時間をくれ。私が直に調べる。」
サーペントは時間が経つ毎に顔色を悪くするジュエリアを見かねて、帰る事を提案する。
ジュエリアは何も言葉が出なかったが、無言で頷き帰る事を承諾する。
夜の庭を歩き正面玄関を目指していると、男女の仲睦まじい声が聞こえて来た。
「王太子殿下、今日は本当にありがとうございます。でも…お義姉様がこの事を知ったらと思うと、胸が苦しくなります。」
「フィサリス嬢、気にする事は無いよ。ジュエリアは心の広い女性だ。怒りはしないよ。それに義妹の誕生日なんだ。これで怒っていたら、王妃なんてなれやしない。」
「そうですね!お義姉様はお優しいから、怒ったりなさらないですよね!王太子殿下にそう言っていただけで、心が軽くなりました!」
「そろそろ戻ろうか?主役が居ないと、意味がないからね。」
カーネリアンとフィサリスは、優雅に庭を抜けて行った。
「俺は何を見たんだ!?あれは本当に兄上だったのか!?やっぱり俺、兄上にひとこと言って来る!」
「や、めて。そっと、かえり、ましょ。」
ジュエリアには、それ以上何も言えなかった。
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ジュエリアは城の自室に入ると、アルミナに抱きつき震えが止まらなかった。
「お嬢様!?どうなされたんですか!?」
「ア、ナ。わたし、また、うしなう、の?こわい。うしないたく、ない。」
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だがフィサリスと何かあったことは、分かった。
サーペントは帰城して直ぐに、国王の元へ訪れ一連の事を伝えた。
「そ、それは真か!?だが義兄としてだと言っていたのだろ?なら…」
「父上!ジュリー義姉上は傷ついています!私は来週より隣国へ留学します。帰国は兄上の卒業式頃になります。このまま今日の一件を放って、留学なんてできません!私から母上に報告してもいいのですよ!」
「・・・少し時間をくれ。私が直に調べる。」
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