縁の鎖

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変わりゆく日常

冷やかな怒り

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「それで?反省しているから許せと?聞く耳を持てと?貴重な時間を費やせと?それを厚かまし、図々しと言うんじゃない?ね、レムリアン?」

いつもの人好きのする笑顔を見せているサーペントだが、辺りの草花は凍りついている。

サーペントは得て不手はあるが、ほぼ全ての属性魔法を使える。
そのなかでも得意とする魔法は、風魔法に水魔法だ。
余りの理不尽さにキレ気味のサーペントは風と水の複合魔法の氷魔法を、無意識の内に使っているため、文字通り周囲を凍えさせている。

「レムリアン、この事を兄上は知っているの?お前の誠は何処にあるんだい?今のお前は二心なくジュエリア義姉上に、懇願しているんだろうね?」

サーペントの問いに答えたのは、フィサリスだった。

「サーペント殿下、レムリアン様を責めないでください。悪いのは全て私です。お義姉様に謝りたい。その一心で、レムリアン様にお願いしてしまっただけでなのです。お義姉様が許してくださるまで、二度と私からは近づいたりしません。お手間を取らせてしまいましたことも、謝罪いたします。レムリアン様、仲裁してくださって、ありがとうございました。」

フィサリスは、涙を耐えながらその場を後にした。
レムリアンは一礼をし、フィサリスを追いかけた。


「サーペント殿下、我が家の問題に巻き込んでしまい申し訳ありません。」
「俺は義姉上が辛い思いをしなように、盾にも矛にもなると母上と約束しているからね。それに私がしたいようにしただけだから、本当に気にしなくていいよ。」

ジュエリアは今だに、手の震えが止まらず顔色を失っていた。


「とにかく、コンサバトリーに向かいましょう。ジュエリア様の顔色が優れないから、気持ちの和らぐハーブティーを入れますよ。」
「そうね!早く行きましょう!私、腹が立って、お腹が空いたわ!」

サーペントの計らいで、コンサバトリーで落ち着くまで授業を休む事になった。
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