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王太子と侍女
判決
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「さて。大公これからの話をしようか。結論から言えば、大公の罪はジュエリア嬢によって減刑された。ジュエリア嬢が私の滞在中、世話係の職務を放棄せずやり遂げたからな。」
カーネリアンは、大公の手錠のみを外した。
「大公、体調はどうだ?頭痛や倦怠感は無いか?」
「はい。頭の霧が晴れたように、スッキリとした爽快な気分です。」
「そうか。であれば、やはり掌握術の様な魔術の類を大公に施した者がおるようだな。毒であれば封印錠を使わずに回復していたはずだからな。」
「・・・お恥ずかしい。私の不徳の致すところでございます。」
「では!改めて問う!掌握術のみならず、魔術・魔力持ちは国に申請する義務がある!今すぐ申し出よ!申し出ぬ場合は封印錠が虚偽と判断し両の手を失う事になる!」
しばらくの沈黙の後、悲鳴が響き渡る。
「きゃぁぁぁーーー!!お母様!?何で、お母様の手首から血が!?」
「やはり、貴女だったか。大公を操るには、側近であるだろうと思っていた。だから貴女やフィサリス嬢、大公の侍従ロベルトにも事件以降会わせなかったのだ。」
「どうしてだ?なぜ…お前が私を。ダチュラ。」
「・・・貴男の中にまだ、あの女が居るからよ!最初は術など使うつもりはなかったわ。あの女より私を選んでくれた。サリーフィリア様の侍女だった私を夫人に選んでくれた。心の底から嬉しかった!…でも本当は違ったわ。あの女に頼まれたから仕方なく、私を第二夫人にしたのでしょ?産後の肥立ちが悪く2人目が望めない体になったから、仕方なく私を第二夫人にしたのよね!?」
「・・・知っていたのか。」
「えぇ。だから術を使ったのよ。貴男の心が手に入らないのなら、貴男の思考を私のモノにしたかったのよ!私は元々この国の出ではないもの、私が魔力持ちだと知られていない。気付かれる事は無いと思っていたのに。」
ジェイドは沈痛な面持ちでダチュラを見つめる。
そこには確かに可愛らしいと思っていた女の姿があった。
カーネリアンは、大公の手錠のみを外した。
「大公、体調はどうだ?頭痛や倦怠感は無いか?」
「はい。頭の霧が晴れたように、スッキリとした爽快な気分です。」
「そうか。であれば、やはり掌握術の様な魔術の類を大公に施した者がおるようだな。毒であれば封印錠を使わずに回復していたはずだからな。」
「・・・お恥ずかしい。私の不徳の致すところでございます。」
「では!改めて問う!掌握術のみならず、魔術・魔力持ちは国に申請する義務がある!今すぐ申し出よ!申し出ぬ場合は封印錠が虚偽と判断し両の手を失う事になる!」
しばらくの沈黙の後、悲鳴が響き渡る。
「きゃぁぁぁーーー!!お母様!?何で、お母様の手首から血が!?」
「やはり、貴女だったか。大公を操るには、側近であるだろうと思っていた。だから貴女やフィサリス嬢、大公の侍従ロベルトにも事件以降会わせなかったのだ。」
「どうしてだ?なぜ…お前が私を。ダチュラ。」
「・・・貴男の中にまだ、あの女が居るからよ!最初は術など使うつもりはなかったわ。あの女より私を選んでくれた。サリーフィリア様の侍女だった私を夫人に選んでくれた。心の底から嬉しかった!…でも本当は違ったわ。あの女に頼まれたから仕方なく、私を第二夫人にしたのでしょ?産後の肥立ちが悪く2人目が望めない体になったから、仕方なく私を第二夫人にしたのよね!?」
「・・・知っていたのか。」
「えぇ。だから術を使ったのよ。貴男の心が手に入らないのなら、貴男の思考を私のモノにしたかったのよ!私は元々この国の出ではないもの、私が魔力持ちだと知られていない。気付かれる事は無いと思っていたのに。」
ジェイドは沈痛な面持ちでダチュラを見つめる。
そこには確かに可愛らしいと思っていた女の姿があった。
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