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1章 序章

押さないでよ!!

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   こんにちは!本作品をご覧くださりありがとうございます!まだまだ初心者ですので暖かい目で見守ってくださると嬉しいです!

(本当は1話で言うはずだったのですが忘れていました...すみません!)


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



いつもの様に登校して、いつもの様に授業をして、それから撮影が午後から始まって、とそうなると思っていた。けど、今目にしている光景は全然そんなものじゃなかった...


「おい、今すぐ車に運び込め!!!」

目の前ではいつもの様に撮影がされていたのに、
まさか、こんな事になるなんて...。

「美玲ちゃん!?しっかりして!!」
「美玲ちゃん、目を開けて!!」


今日は最後の撮影を行っていた。
けど、撮り始めてから暫くして美玲の様子が少しずつおかしくなっていった。
最初はあまりミスをしていなかった美玲がミスをし始め撮り直しが何度も行われた。学校を借りている側、これ以上時間を押す訳にも行かず美玲も周りも焦り始めていた。

スタッフや監督が美玲の体調を心配し始めたが、美玲本人が大丈夫だと監督に言っている様子があり、大丈夫なんだと皆あまり心配はしていなかった。
けど今、美玲は倒れてしまった。
丁度1部を撮り終えた休憩の時に...

もう、その場は騒然とかした。ファンは焦り、監督は頭を抱え、スタッフは急いで病院に美玲を連れて行き、と。

まさかこんなことになるなんて...
これから撮影はどうなるんだろうか...?

美玲を病院に連れていき一先ずは落ち着いた現場でスタッフ陣の中心に居た監督が急に動き出した。
どうやらこの学校の生徒から代役として手伝ってもらおうと言う話が持ち上がり、その意見に渋々納得した監督が指示を出し始めたみたいだ。


「今から代役の子をエキストラとして雇います!
条件は美玲ちゃんに最も体型が近い女の子です!誰でも構いません、ご協力お願いします!!!」

すると、話し合いが終わったようで1人のスタッフが大声で条件を発表した。

それを皮切りに撮影を見物していた生徒達は大騒ぎ、我先にと行動を始め、またそれを見てて楽しいのか周りや代役になる気がない生徒は他の生徒達に知らせたり、スマホで連絡をとったりと...もう耳を塞ぎたいほどその場は騒がしくなった。


(うるさっ.......)

静かにしろよ!とか思いながらもこの場を離れない私、何故かって?そんなの代役の子がどんな演技をするのかが少しだけ、本のすこーしだけ気になるからだ。まぁ早く帰りたくはある。
でも万が一、億が1、あのアイドルより才能のある生徒の演技が見れるかもしれない、それにもしかしたらその子がスカウトされるかもじゃん?そしたら後々自慢できそうじゃない。

まぁそんな訳で私は此処から動かないわよ?
でもその望みを快く聞いてくれる人は此処にはいないみたいだ...

(って、ちょっ、押さないでよ!)

後ろから押し寄せる生徒達に押され前に、前にと着実に近づいていく、まぁそれは近くで撮影が見れるからいいのだが、でもこれは流石に近すぎなんじゃないの?

目の前にはもう監督立ちが集まる撮影現場が目前に.......

(ちょっこんな近くまでは連れて来なくていいよ!)


そんなことを思っても後の祭り、私は人混みから押し出され、丁度スタッフのが募集をかけている場の最前列に飛び出す形に登場してしまった。

その場は一瞬静寂に包まれた、しかしそれも一瞬でその場は再び騒ぎ出す。

「ちょっとあんた、なに急に出てきてんのよ!!」
「そうよ、急に割り込まないでくれる!?」
「さっさと帰りなさいブス!!」


酷い罵声だ...そんなのが聞きたくて前に来たわけじゃないのに、それにこれは皆が私を前に送ったからであって私のせいじゃないのに...


私は豆腐メンタルなのよ...?
もう私の心のHPは0よ!?嘘、20よ!


そんなこんなで私は最前列にいたために代役にエントリーしてしまったのだった。

こんなはずじゃなかったのに、ちくしょーーーー!!!






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お知らせ致します。

※ 1章の題名を変えました。

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