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こっわーいお説教

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【報告!】ルチアーノの年齢を4歳に変更いたしました!!

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「おともだちになればきっとわたくしのひととなりもわかってくださるはずです!!」

「はぁ…?なんでそうなる」

私はあれから小5分程、ノア様に友達の大切さについて、また、理由などを語っていた。


「だーかーらー、おともだちになりましょうノアさま!!ね!?」


「あーもー、分かったよ!!僕らは友達だ!それでいいだろ!?」

私の頑張り、というか余計なお節介のような迷惑行為とも言えるお友達になりましょう宣言は、ノア様が折れたことにより成功した。(と言いたい)

「それではノアさま、おともだちだいいちごうとしていいます!!」

私はそこで一旦区切り、すーはーと深呼吸した。

「な、なんだよ…」

ノア様も、さっきと打って変わって改まった私の雰囲気にやられ、ゴクリと唾を飲み込んだ。


「えがおをつくりましょう」

「……」

「え、なんですそのかおは」

「…いや、やっぱ4歳なんだなって、思っただけだ」

「はーー!?」

そんな乙女にあるまじき奇声を発すると同時に後方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「ルチアーノ!あなたはいったい何をしているのですか!」


げっ、この声の主は!!


「マミーー!!!」と言おうとして、既のところで口をつぐみ、しっかりと「お母様」と言い直した。


「これはこれはノア様、うちの娘が何か粗相をしてはいませか?」

「あ、あぁ何もされていない」

「それはようございました、では私共はそろそろ帰ります」


「あぁ、分かった」

「さぁルチアーノ、帰るわよ」

「はい、お母様」


突然の母到来に、黙っていることしか出来なかった私は、気づけばお母様に引きづられるようにして庭園を後にしていた。


そして案の定屋敷に到着すると、お母様のこっわーいお説教(どうでもいい)を長々とされ、後から帰ってきたお父様には「え、あー、私には関係ないよね」と言い残し、絶賛お説教中のお母様と私を置いて逃げてしまった。(このチキンめーーーー!!!)

というわけで自室に戻ったのは2時間後、もうそれはそれはくったくたのドロドロだ。(身体が)

「はあぁぁぁぁーーーつっかれたーー!!」

私は思っきりに叫びながらベットにダイブした。

「もう!!なんでこんなときだけおかあさまはおこるの!?」


いつもいつも私には不干渉のくせに、こういう貴族のなんたるかに関わってくると煩く言ってくるのだ。


しょうがないじゃないか!私は根っからの庶民なんだからよ!!

こちとら16年も日本の庶民やってたんだよ!!

マミーみたいな根っからの貴族じゃないだからよ!!許してくれよ!!な!!


「はぁー、おわかれなんにもしてないな…」

そうなのだ、私はお母様に無理やり庭園から連れ出されたから、ノア様にじゃーねも何も言えてなかったのだ、今更思い出した。


「どうしよう…おともだちになったばかりなのに」


いや、これ別にお友達でもなんでもないんじゃないか?無理やり友達にさせたんじゃないか?私が。


「どうしよう…(違う意味で)」


今頃、「よっしゃー!、あの女ようやく行ったぜー」とか「マジでありえねーよあの女」とか言ってるんじゃ……!!


どうしよーー!!!


と、私がパニックになりかけた時だった。


「ルチアーノ様、旦那様がお呼びでございます」


そんなメイドの声が扉の向こう側から聞こえてきたのは。











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