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最初の町
少し感じました
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依頼を全てこなしてギルドに戻る頃にはすっかり日が暮れていた。
「すごい……本当に全部解決してくるだなんて」
「そういった依頼には精通してましたから」
驚いているのは、今朝ホイムに依頼書を渡した受付嬢だ。
彼が受注したクエストは、全てこの町の流行病で苦しんでいる人が出していたものだった。リナが患っていたものと同じである。
町の様子から同じ病気で苦しんでいる人は多いという予想はしっかりと当たり、クエストもたんまりあった。
更に彼のキュアでできた万能薬を使えば即効に近い効果で癒やすことができたのはリナで知ることができていた。
万能薬を服用した者たちはホイムに大変感謝し、喜んでクエストの報酬を払うことにしたのだった。
「ではこれが報酬になります……」
受付嬢が報酬の通貨が入った革袋を運んでくる。カウンターに置かれた袋の中身を確認すると、まとまった報酬として大金貨十枚が収められていた。
大金貨は金貨一枚の十倍の価値がある。総額で言えば普通の労働者一年分以上の賃金と同じ価値がある。
「それにしてもこれだけ流行ってる病に対して、誰も受ける人はいなかったんですか?」
ホイムからすればそれは少し引っかかった。割の良い仕事であったし、回復術や錬金術が使える者がいればそう苦労せず解決できそうなものだったからだ。
質問に対して受付嬢は少し言いにくそうな表情を浮かべてから、
「ブロンズのあなたですから愚痴っちゃいますけど」
と周りに悟られぬよう静かに話してくれた。
「今日のホイムさんのようにまとめて受けていく人が、実はいるんです」
「へえ」
なるほど。やはり解決できる人はいたようだ。
「どうもその人、ギルドから支払う報酬以外に依頼人から直接薬の代金を請求しているみたいなんです。勿論依頼人は病気が治るからと喜んで払っているそうですけど……」
依頼人の弱みにつけ込んで金をせしめている輩がいると聞き、ホイムはその手があったかと内心悔しがった。
自分もほぼ原価ナシで用意した薬のお金を要求すればもらえたかもしれないと思うと勿体無いことをしたと考える反面、
「とんでもない冒険者もいたものですね」
と受付嬢のために憤って見せた。きっとそいつと同じことをすれば自分も彼女に怒られてしまうと考えると、それは申し訳なかった。
「それにこれは噂ですが、その人は自分が用意する薬のレシピを持ってるんですが公開してくれないので薬の製造は独占状態らしいんです」
「裏は取れてないんですか?」
「もちろん探りは入れているんですが、巧妙に隠しているようで……」
ギルドの規模も大きくはないようなので、登録者の動向を探るのにも限界があるのかもしれない。
「ですので今日はホイムさんが病気に苦しむ人をたくさん助けてくれたので、個人的にはとても嬉しいのです」
そう言うと受付嬢はカウンターに置かれたままの袋にそっと銀貨を一枚差し入れた。
「えっとこれは……」
「私の精一杯の心付です。黙って受け取ってください」
うふっと微笑まれて、ホイムはああダメ惚れちゃうと流されそうになった。
「ありがとうございます! では僕はこれで!」
「また会いに来てくださいね」
最後まで嬉しいことを言ってくれる受付嬢に顔がにやけそうになるのを精一杯堪えたホイムは宿へ戻ることにした。
「えへへ……」
優しいお姉さんにあれこれしてもらう妄想がついつい捗りながらも、革袋を手に提げたままでは流石に重いので異世界スーパーを起動して現金をチャージしておくことにした。
慣れた様子で路地裏でお金をスーパーに納めながら、一枚だけ硬貨を手元に残した。
それは別れ際に受付のお姉さんがくれた銀貨である。
「むふふ、これはお守り代わりに持っておこう」
路地裏から出てきたホイムは上機嫌にニコニコしていたが、すぐにその表情は強張り後ろを振り返った。
「……」
今確かに誰かに見られていた。
それもただ観察するだけではなく、もっと強い悪意のようなものを感じた。
彼の持つ察知スキルのレベルはそう高くないので正確なところまで把握できたわけではないが、何かしら良からぬことが起きそうな予感がしていた。
考えられることはクエスト関連で目立ってしまったからか?
と考えているうちに宿に辿り着いた。
一階の食堂に入ると、忙しくなりかけた店内から店主が声をかけてきた。
「遅かったじゃないですか! 心配してたんですよ!」
そういえば午前中に帰ると言っていたのを忘れてすっかりクエストに夢中になっていた。
「すいません心配かけて」
「俺はいいけどよ……娘がえらくお客さんのことを心配しててな。良かったら元気な顔を見せてやってくれ」
昨夜のことを思い出すと未だに気まずく感じ、素直に顔を見れそうになかった。
曖昧な返事だけに留め、それからホイムは店主に切り出した。
「今日は夕飯は結構です」
「昨日食いすぎちまったかな?」
「あはは……それで、今夜は部屋で作業をさせていただきます。もしかしたら少しうるさくしてしまうかもしれませんが、中は覗かないようしてもらえませんか?」
「ん? まあいいけどよ……あまりにうるさかったら出て行ってもらうことになるかもしれんが」
「気を付けますが……今夜だけはどうか」
店主に念を押し、ホイムは二階の宿泊部屋に戻った。
「さっき感じた気配……思い過ごしならいいけど」
警戒心を抱いたまま、ホイムはかなり早めの床につき休むことにした。
「すごい……本当に全部解決してくるだなんて」
「そういった依頼には精通してましたから」
驚いているのは、今朝ホイムに依頼書を渡した受付嬢だ。
彼が受注したクエストは、全てこの町の流行病で苦しんでいる人が出していたものだった。リナが患っていたものと同じである。
町の様子から同じ病気で苦しんでいる人は多いという予想はしっかりと当たり、クエストもたんまりあった。
更に彼のキュアでできた万能薬を使えば即効に近い効果で癒やすことができたのはリナで知ることができていた。
万能薬を服用した者たちはホイムに大変感謝し、喜んでクエストの報酬を払うことにしたのだった。
「ではこれが報酬になります……」
受付嬢が報酬の通貨が入った革袋を運んでくる。カウンターに置かれた袋の中身を確認すると、まとまった報酬として大金貨十枚が収められていた。
大金貨は金貨一枚の十倍の価値がある。総額で言えば普通の労働者一年分以上の賃金と同じ価値がある。
「それにしてもこれだけ流行ってる病に対して、誰も受ける人はいなかったんですか?」
ホイムからすればそれは少し引っかかった。割の良い仕事であったし、回復術や錬金術が使える者がいればそう苦労せず解決できそうなものだったからだ。
質問に対して受付嬢は少し言いにくそうな表情を浮かべてから、
「ブロンズのあなたですから愚痴っちゃいますけど」
と周りに悟られぬよう静かに話してくれた。
「今日のホイムさんのようにまとめて受けていく人が、実はいるんです」
「へえ」
なるほど。やはり解決できる人はいたようだ。
「どうもその人、ギルドから支払う報酬以外に依頼人から直接薬の代金を請求しているみたいなんです。勿論依頼人は病気が治るからと喜んで払っているそうですけど……」
依頼人の弱みにつけ込んで金をせしめている輩がいると聞き、ホイムはその手があったかと内心悔しがった。
自分もほぼ原価ナシで用意した薬のお金を要求すればもらえたかもしれないと思うと勿体無いことをしたと考える反面、
「とんでもない冒険者もいたものですね」
と受付嬢のために憤って見せた。きっとそいつと同じことをすれば自分も彼女に怒られてしまうと考えると、それは申し訳なかった。
「それにこれは噂ですが、その人は自分が用意する薬のレシピを持ってるんですが公開してくれないので薬の製造は独占状態らしいんです」
「裏は取れてないんですか?」
「もちろん探りは入れているんですが、巧妙に隠しているようで……」
ギルドの規模も大きくはないようなので、登録者の動向を探るのにも限界があるのかもしれない。
「ですので今日はホイムさんが病気に苦しむ人をたくさん助けてくれたので、個人的にはとても嬉しいのです」
そう言うと受付嬢はカウンターに置かれたままの袋にそっと銀貨を一枚差し入れた。
「えっとこれは……」
「私の精一杯の心付です。黙って受け取ってください」
うふっと微笑まれて、ホイムはああダメ惚れちゃうと流されそうになった。
「ありがとうございます! では僕はこれで!」
「また会いに来てくださいね」
最後まで嬉しいことを言ってくれる受付嬢に顔がにやけそうになるのを精一杯堪えたホイムは宿へ戻ることにした。
「えへへ……」
優しいお姉さんにあれこれしてもらう妄想がついつい捗りながらも、革袋を手に提げたままでは流石に重いので異世界スーパーを起動して現金をチャージしておくことにした。
慣れた様子で路地裏でお金をスーパーに納めながら、一枚だけ硬貨を手元に残した。
それは別れ際に受付のお姉さんがくれた銀貨である。
「むふふ、これはお守り代わりに持っておこう」
路地裏から出てきたホイムは上機嫌にニコニコしていたが、すぐにその表情は強張り後ろを振り返った。
「……」
今確かに誰かに見られていた。
それもただ観察するだけではなく、もっと強い悪意のようなものを感じた。
彼の持つ察知スキルのレベルはそう高くないので正確なところまで把握できたわけではないが、何かしら良からぬことが起きそうな予感がしていた。
考えられることはクエスト関連で目立ってしまったからか?
と考えているうちに宿に辿り着いた。
一階の食堂に入ると、忙しくなりかけた店内から店主が声をかけてきた。
「遅かったじゃないですか! 心配してたんですよ!」
そういえば午前中に帰ると言っていたのを忘れてすっかりクエストに夢中になっていた。
「すいません心配かけて」
「俺はいいけどよ……娘がえらくお客さんのことを心配しててな。良かったら元気な顔を見せてやってくれ」
昨夜のことを思い出すと未だに気まずく感じ、素直に顔を見れそうになかった。
曖昧な返事だけに留め、それからホイムは店主に切り出した。
「今日は夕飯は結構です」
「昨日食いすぎちまったかな?」
「あはは……それで、今夜は部屋で作業をさせていただきます。もしかしたら少しうるさくしてしまうかもしれませんが、中は覗かないようしてもらえませんか?」
「ん? まあいいけどよ……あまりにうるさかったら出て行ってもらうことになるかもしれんが」
「気を付けますが……今夜だけはどうか」
店主に念を押し、ホイムは二階の宿泊部屋に戻った。
「さっき感じた気配……思い過ごしならいいけど」
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