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第8章 生徒会選挙編
第298話「選挙活動最終日」
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選挙活動最終日の朝、生徒会役員と守里は、生徒会室で熱心に仕事に取り組み、続々と仕事を終わらせる。
そして、仕事を終わらせた櫻宮は、部屋の雰囲気を明るくするためか、鹿川と共に、他の役員…今は七星に絡む。
櫻宮: なぁちゃん、すごい!
鹿川: カッコいいです!副会長!
櫻宮: よっ!仕事人!
鹿川: 必殺しご…
七星: もうやめ。
調子に乗った2人を七星は一言で止める。
鹿川: は~い!
櫻宮: え~もうちょっとやらせてよ笑
七星: やる必要ないわ。ってか、もう仕事が終わってるのがすごいって話なら、麗華も終わってるやん。
櫻宮: まぁね笑
七星: 同じ目に遭わせてやろか?笑
櫻宮: 笑、遠慮しときます。
七星: そりゃ残念や。な?まゆちゃん。
鹿川: え?はい!
櫻宮: ま、私を褒めてくれるのは、会長としての仕事が終わってからでよろしく笑
鹿川: 分かりました!!
七星: それなら、ななも頼みたいわ笑
中谷: 僕もよろしく~
鹿川: は、はい!
櫻宮: 笑、じゃあ、引き継ぎが終わったら、打ち上げして、その中でまゆちゃんに褒めてもおう。
中谷: お、それ良いじゃん。みんなで打ち上げ行こ。
鹿川: わぁ~楽しみです!
七星: 笑、それならみんなで褒め合ったら良いんやないの?3年生だけやなく、2年生も褒められたいやろうし。まゆちゃん、どうや?
鹿川: えっと…褒められたいです!
七星: うんうん笑。謙心は?
灰崎: う~ん……どっちでも良いですかね笑
中谷: 素直じゃないな~笑、褒められたいくせに。
櫻宮: そこは正直に、褒められたいって言うところだよ笑、謙心。
灰崎: え、そうですか?笑。なら、一応、褒められたい、と答えておきます。
中谷: すごい予防線の張り方笑
櫻宮: ね笑。桃ちゃんは…
倉田: …
熱心に仕事をしている倉田の横顔を見て、櫻宮は自分の推測を話す。
櫻宮: 多分、褒められたいでしょ。口では大丈夫ですって言いそうだけど笑
中谷: 絶対、そう言う笑。あまのじゃくな謙心よりはマシだけど、桃ちゃんも、本心は隠したがるタイプだから。
灰崎: 僕って、あまのじゃくですか?笑
中谷: うん。
櫻宮: その笑顔からも分かる笑
七星: もはや、妖怪本体の可能性もあるな笑
鹿川: 妖怪?!
灰崎: そうですか笑
櫻宮: まぁとにかく、打ち上げは決定ってことで。桃ちゃんと守里はあとどれぐらいかな?
守里: …
倉田: …
パソコンの画面に集中している2人は、櫻宮が問いかけていることに気づかない。
灰崎: さっきは、それぞれ残り1つって言ってました。
櫻宮: それなら、もうすぐで終わりそうだね。選挙演説資料の校閲も。
灰崎: はい。
中谷: 今回の立候補者達は、みんな気合い入ってるから、資料の量もえげつないんだよ。
櫻宮: うん、この2人の集中度を見たら、よく分かる笑
倉田: …ふぅ……
ちょうどこのタイミングで、倉田がマウスから手を離し、パソコンから視線を逸らす。
中谷: あ、終わった?
倉田: はい、校閲終わりました。
櫻宮: おつかれ。桃ちゃんの仕事も、それで終了かな?
倉田: そうですね。選挙当日の仕事を除けば、全て終了です。
櫻宮: おぉ、頑張ったね笑
倉田: …ありがとうございます。
櫻宮: さっき、引き継ぎが終わったら、打ち上げすることに決まったんだけど、桃ちゃんも来るでしょ?ってか、来ないとダメ笑
倉田: えっと……行きます。
櫻宮: やった笑。桃ちゃんが、こういうお誘いに自分から乗ってくれるのは、初めてじゃない?
倉田: …最後ですから。
中谷: 最初で最後ってことね笑
櫻宮: 笑、ありがと。あとは…
守里: 僕は参加しないです。
まだ答えをもらっていない人物に、櫻宮が視線を向けたところで、仕事が終わり、パソコンから目を離して伸びをしていた守里がそう答える。
櫻宮: ちょうど終わったんだ笑
守里: はい。終わりました。
櫻宮: おつかれ。で、なんで来ないの?
守里: そりゃ、役員じゃない僕が、生徒会の打ち上げにお邪魔するのは、違いますから。
櫻宮: 確かに、この生徒会の打ち上げでもあるけど、ここ最近の仕事の打ち上げでもあるんだから、別に守里が参加してもさ。
守里: いえ、遠慮しておきます。皆さんで、ここ1年の思い出話にでも花を咲かせて、楽しんでください笑
鹿川: え~守里君も来てよ~!!絶対楽しいって!
倉田: …まゆちゃん。森崎君が困ってます。
鹿川: でもさ~せっかく、こうやって一緒に頑張ったんだから、打ち上げに来てほしくない?!
倉田: 来てほしくはありますけど、森崎君が遠慮する気持ちも分かりますし、それに森崎君にも事情がありますから。
灰崎: そうだよ、鹿川さん。
鹿川: う~ん……しょうがない!許してあげよう!
守里: なんで上から笑。でも、ごめんね。
鹿川: うん!
櫻宮: ふ~む……
中谷: ってことみたいだし、僕達だけで今度の打ち上げはやろう。守里君はまた別の機会に誘えば良いじゃん。
櫻宮: クッ……守里にも、褒めてもらおうと思ったんだけどな笑
中谷: 笑、それが狙いだったんだ。
櫻宮: もちろんだよ。中々、守里は褒めてくれないんだから笑。ねぇ?なぁちゃん。
七星: …せやな。
中谷: なぁちゃんもそうなんだね笑
櫻宮: ま、奏雄の言う通り、別の機会に守里に褒めさせれば良いか、最後の会長命令で笑
守里: うわぁ、卑怯です。絶対に断れないじゃないですか笑
櫻宮: 笑……よし。みんな、 時間もあれだし、それぞれの教室に戻ろう。
鹿川: はーい!
倉田: 森崎君。これで選挙の仕事は、当日の作業を残して、全て終わりましたから、今日の昼休みは、川嶋さんのお手伝いをするなり、ゆっくりするなりしてください。お疲れ様でした。
守里: うん。まだ早いかもだけど、倉田さん、色々と教えてくれて、ありがとう。
倉田: いえ。こちらも仕事でしたから。
守里: 笑、すごく助かったよ。
倉田: それはこちらのセリフです笑。ありがとうございました。
守里: うん笑
灰崎: 皆さん、お疲れ様でした。
鹿川: お疲れ様でした!!
ガチャ
楽しそうに話しながら、2年生組が先に生徒会室を出て、部屋には3年生の3人が残る。
中谷: いや~ほんと、守里君と桃ちゃんは仲良くなったね~
櫻宮: 教育係に任命して良かったよ。
中谷: うん。ってか、最後の仕事にして、2年生組の距離がさらに縮まった感があるよね。
櫻宮: 確かに笑。守里と謙心の相性が良いからかな。
中谷: 別に性格が似てるってわけでもないんだけど……不思議だわ笑
七星: そう?ちょっとは似てるやろ。
中谷: 例えば?
七星: ……雰囲気が似てる。
中谷: へぇ~
七星: さ、なな達もはよ教室に戻らんと。
中谷: だね笑
ガチャ
櫻宮: ……結局、なぁちゃんと守里の関係は修復できなかったか。原因も分からなかったし……どうするかな~
そう呟いて、櫻宮も生徒会室を後にした。
◇◇◇◇
昼休み
放送で、川嶋の演説文が流れた後、川嶋は美月、飛香、東野の3人に加え、生徒会の仕事が終わり教室にいた守里も連れて、最後の2つのクラスに演説をしに行った。
そして、無事に演説を終わらせた川嶋と4人は、自分達の教室に帰る。
川嶋: ありがとね、守里。ついてきてくれて。
守里: いやいや、これまで手伝えなかったんだから、最後の活動ぐらい手伝わないと。
美月: そっか、これが最後の活動だったのか…
東野: あっという間だったね。
川嶋: 3人も、改めてありがとう。
飛香: 笑、役に立てたのなら良かったよ。ってか、感謝を言うのは、会長になってからにして。
美月: そうそう!
川嶋: …うん。
飛香: ま、あとは選挙の日を待つだけで、志帆ができることは、当日の投票前演説だけだからね。
東野: それと、推薦者演説も。
川嶋: そうだね。
飛香: 土日で練習しなよ笑
川嶋: もちろん。
守里: 美月も練習しないと。
美月: 頑張ります!推薦者として、志帆の魅力を全校生徒に伝えられるような演説が、できるようにします!
東野: おぉ~それは楽しみ笑
川嶋: よろしくね。
美月: 任せとけ!
と、笑顔で話しながら5人が歩いていると、廊下の向こう側から役員の鹿川と七星が歩いてくる。
飛香: 笑………あ。
鹿川: あれ?!守里君達だ!
守里: お、まゆたんと…七星さんだ。
美月: っ!(まゆたん?!いつの間に…)
飛香: (……あとから話を聞かねば…)
川嶋: 書記さんと、ふ、副会長!
守里: 笑、少しは改善したかな。
鹿川: こんなところで、何してるの?!私達は、仕事が終わって暇だったから、みんながどんな感じで選挙活動をしてるのかな~って見回ってたんだけど!
守里: そういうことか。僕達は、さっき1年生の教室に演説をしに行って、その帰り。
鹿川: なるほど!調子はどんな感じ?志帆ちゃん!
川嶋: ま、まぁまぁかな笑
鹿川: そっか!頑張ってね!
川嶋: うん笑
東野: ほんと、いつも通りテンションが高いね、まゆは笑
鹿川: そう?そんなに高くないと思うけど!
東野: いや、めっちゃ高いよ。うちのと同じくらいに笑
美月: だね笑。日向子並に高い。
鹿川: ほぉ~日向子ちゃんと同じくらいか……なら、もっとテンション上げてこっと!!日向子ちゃんに負けない!!
美月: やばっ…
守里: あぁ~あ。変に比べるから。
飛香: 鹿川さんって、こんな感じなんだ…
守里: ほぼ日向子。
飛香: 見たら分かるよ笑
鹿川: みんなもテンション高く行こう!志帆ちゃんも!
ギュッ
川嶋: わっ!
突然、鹿川に抱き着かれて、川嶋は声を上げると共に、身体が硬直する。
東野: ちょっと、まゆ。いきなりは危ないよ。
鹿川: ごめんごめん笑
川嶋: はぁ……びっくりした…
東野: 笑、大丈夫?志帆。
美月: 七星先輩もお疲れ様です!
騒ぐ鹿川の後ろで、ニコニコと笑みを浮かべていた七星に、美月は挨拶をする。
七星: うん。おつかれ。
美月: うちの守里がお世話になってます笑
守里: いや笑、どの立場よ。
美月: 守里の妻としての立場。
守里: それは違うでしょ笑
美月: いや、いずれそうなるんだから、違わない!
飛香: いずれそうはならないから、問題大アリだよ、美月。
美月: ふん!そうなるんです!もう決まってるんです!
飛香: 誰が決めたんだよ、そんなこと笑
美月:神様です!
飛香: くだらな笑
守里: ちょっと2人とも。
七星: 笑、相変わらず騒がしくて、仲ええな。よし、まゆちゃん、行くで。
鹿川: 分かりました!みんな、またね!
東野: バイバイ。
美月: また!
川嶋: 選挙、よろしくお願いします。
七星: うん。志帆ちゃんも頑張るんやで。
川嶋: はい!
と、笑顔で挨拶をして、七星と鹿川は川嶋達の横を通り過ぎて行き…
鹿川: 守里君も、月曜日よろしく!
守里: うん。
七星: ……よろしく。
守里: ………よろしくお願いします。
短い言葉だけ交わして、守里の横も通り過ぎて行った。
東野: さ、私達も早く戻らないと。もうちょっとで昼休みが終わっちゃう。
川嶋: そうだね。
美月: あ、言い忘れてたけど、演説の練習、付き合ってね、守里!
守里: 笑、言われなくても付き合うよ。
美月: え?付き合ってくれるの?!やった!!……って、飛香聞いてる?
守里: なんで飛香?
東野: まぁまぁ良いから笑。先に行こう。
守里: う、うん。
美月: おーい!飛香さ~ん!
飛香: …分かってっから、耳元で叫ぶな。
美月: チェッ、ほら、行くよ!
飛香: うん…(さっきのやり取り………守里のあの違和感は、七星先輩が原因なのかも……)
こうして、守里と七星の関係の変化に気づき始めた飛香も、前を歩いていた美月達に追いつき、教室へと戻った。
そして、これで川嶋は選挙活動が終わって、選挙当日を待つのみとなったのだった。
to be continued
そして、仕事を終わらせた櫻宮は、部屋の雰囲気を明るくするためか、鹿川と共に、他の役員…今は七星に絡む。
櫻宮: なぁちゃん、すごい!
鹿川: カッコいいです!副会長!
櫻宮: よっ!仕事人!
鹿川: 必殺しご…
七星: もうやめ。
調子に乗った2人を七星は一言で止める。
鹿川: は~い!
櫻宮: え~もうちょっとやらせてよ笑
七星: やる必要ないわ。ってか、もう仕事が終わってるのがすごいって話なら、麗華も終わってるやん。
櫻宮: まぁね笑
七星: 同じ目に遭わせてやろか?笑
櫻宮: 笑、遠慮しときます。
七星: そりゃ残念や。な?まゆちゃん。
鹿川: え?はい!
櫻宮: ま、私を褒めてくれるのは、会長としての仕事が終わってからでよろしく笑
鹿川: 分かりました!!
七星: それなら、ななも頼みたいわ笑
中谷: 僕もよろしく~
鹿川: は、はい!
櫻宮: 笑、じゃあ、引き継ぎが終わったら、打ち上げして、その中でまゆちゃんに褒めてもおう。
中谷: お、それ良いじゃん。みんなで打ち上げ行こ。
鹿川: わぁ~楽しみです!
七星: 笑、それならみんなで褒め合ったら良いんやないの?3年生だけやなく、2年生も褒められたいやろうし。まゆちゃん、どうや?
鹿川: えっと…褒められたいです!
七星: うんうん笑。謙心は?
灰崎: う~ん……どっちでも良いですかね笑
中谷: 素直じゃないな~笑、褒められたいくせに。
櫻宮: そこは正直に、褒められたいって言うところだよ笑、謙心。
灰崎: え、そうですか?笑。なら、一応、褒められたい、と答えておきます。
中谷: すごい予防線の張り方笑
櫻宮: ね笑。桃ちゃんは…
倉田: …
熱心に仕事をしている倉田の横顔を見て、櫻宮は自分の推測を話す。
櫻宮: 多分、褒められたいでしょ。口では大丈夫ですって言いそうだけど笑
中谷: 絶対、そう言う笑。あまのじゃくな謙心よりはマシだけど、桃ちゃんも、本心は隠したがるタイプだから。
灰崎: 僕って、あまのじゃくですか?笑
中谷: うん。
櫻宮: その笑顔からも分かる笑
七星: もはや、妖怪本体の可能性もあるな笑
鹿川: 妖怪?!
灰崎: そうですか笑
櫻宮: まぁとにかく、打ち上げは決定ってことで。桃ちゃんと守里はあとどれぐらいかな?
守里: …
倉田: …
パソコンの画面に集中している2人は、櫻宮が問いかけていることに気づかない。
灰崎: さっきは、それぞれ残り1つって言ってました。
櫻宮: それなら、もうすぐで終わりそうだね。選挙演説資料の校閲も。
灰崎: はい。
中谷: 今回の立候補者達は、みんな気合い入ってるから、資料の量もえげつないんだよ。
櫻宮: うん、この2人の集中度を見たら、よく分かる笑
倉田: …ふぅ……
ちょうどこのタイミングで、倉田がマウスから手を離し、パソコンから視線を逸らす。
中谷: あ、終わった?
倉田: はい、校閲終わりました。
櫻宮: おつかれ。桃ちゃんの仕事も、それで終了かな?
倉田: そうですね。選挙当日の仕事を除けば、全て終了です。
櫻宮: おぉ、頑張ったね笑
倉田: …ありがとうございます。
櫻宮: さっき、引き継ぎが終わったら、打ち上げすることに決まったんだけど、桃ちゃんも来るでしょ?ってか、来ないとダメ笑
倉田: えっと……行きます。
櫻宮: やった笑。桃ちゃんが、こういうお誘いに自分から乗ってくれるのは、初めてじゃない?
倉田: …最後ですから。
中谷: 最初で最後ってことね笑
櫻宮: 笑、ありがと。あとは…
守里: 僕は参加しないです。
まだ答えをもらっていない人物に、櫻宮が視線を向けたところで、仕事が終わり、パソコンから目を離して伸びをしていた守里がそう答える。
櫻宮: ちょうど終わったんだ笑
守里: はい。終わりました。
櫻宮: おつかれ。で、なんで来ないの?
守里: そりゃ、役員じゃない僕が、生徒会の打ち上げにお邪魔するのは、違いますから。
櫻宮: 確かに、この生徒会の打ち上げでもあるけど、ここ最近の仕事の打ち上げでもあるんだから、別に守里が参加してもさ。
守里: いえ、遠慮しておきます。皆さんで、ここ1年の思い出話にでも花を咲かせて、楽しんでください笑
鹿川: え~守里君も来てよ~!!絶対楽しいって!
倉田: …まゆちゃん。森崎君が困ってます。
鹿川: でもさ~せっかく、こうやって一緒に頑張ったんだから、打ち上げに来てほしくない?!
倉田: 来てほしくはありますけど、森崎君が遠慮する気持ちも分かりますし、それに森崎君にも事情がありますから。
灰崎: そうだよ、鹿川さん。
鹿川: う~ん……しょうがない!許してあげよう!
守里: なんで上から笑。でも、ごめんね。
鹿川: うん!
櫻宮: ふ~む……
中谷: ってことみたいだし、僕達だけで今度の打ち上げはやろう。守里君はまた別の機会に誘えば良いじゃん。
櫻宮: クッ……守里にも、褒めてもらおうと思ったんだけどな笑
中谷: 笑、それが狙いだったんだ。
櫻宮: もちろんだよ。中々、守里は褒めてくれないんだから笑。ねぇ?なぁちゃん。
七星: …せやな。
中谷: なぁちゃんもそうなんだね笑
櫻宮: ま、奏雄の言う通り、別の機会に守里に褒めさせれば良いか、最後の会長命令で笑
守里: うわぁ、卑怯です。絶対に断れないじゃないですか笑
櫻宮: 笑……よし。みんな、 時間もあれだし、それぞれの教室に戻ろう。
鹿川: はーい!
倉田: 森崎君。これで選挙の仕事は、当日の作業を残して、全て終わりましたから、今日の昼休みは、川嶋さんのお手伝いをするなり、ゆっくりするなりしてください。お疲れ様でした。
守里: うん。まだ早いかもだけど、倉田さん、色々と教えてくれて、ありがとう。
倉田: いえ。こちらも仕事でしたから。
守里: 笑、すごく助かったよ。
倉田: それはこちらのセリフです笑。ありがとうございました。
守里: うん笑
灰崎: 皆さん、お疲れ様でした。
鹿川: お疲れ様でした!!
ガチャ
楽しそうに話しながら、2年生組が先に生徒会室を出て、部屋には3年生の3人が残る。
中谷: いや~ほんと、守里君と桃ちゃんは仲良くなったね~
櫻宮: 教育係に任命して良かったよ。
中谷: うん。ってか、最後の仕事にして、2年生組の距離がさらに縮まった感があるよね。
櫻宮: 確かに笑。守里と謙心の相性が良いからかな。
中谷: 別に性格が似てるってわけでもないんだけど……不思議だわ笑
七星: そう?ちょっとは似てるやろ。
中谷: 例えば?
七星: ……雰囲気が似てる。
中谷: へぇ~
七星: さ、なな達もはよ教室に戻らんと。
中谷: だね笑
ガチャ
櫻宮: ……結局、なぁちゃんと守里の関係は修復できなかったか。原因も分からなかったし……どうするかな~
そう呟いて、櫻宮も生徒会室を後にした。
◇◇◇◇
昼休み
放送で、川嶋の演説文が流れた後、川嶋は美月、飛香、東野の3人に加え、生徒会の仕事が終わり教室にいた守里も連れて、最後の2つのクラスに演説をしに行った。
そして、無事に演説を終わらせた川嶋と4人は、自分達の教室に帰る。
川嶋: ありがとね、守里。ついてきてくれて。
守里: いやいや、これまで手伝えなかったんだから、最後の活動ぐらい手伝わないと。
美月: そっか、これが最後の活動だったのか…
東野: あっという間だったね。
川嶋: 3人も、改めてありがとう。
飛香: 笑、役に立てたのなら良かったよ。ってか、感謝を言うのは、会長になってからにして。
美月: そうそう!
川嶋: …うん。
飛香: ま、あとは選挙の日を待つだけで、志帆ができることは、当日の投票前演説だけだからね。
東野: それと、推薦者演説も。
川嶋: そうだね。
飛香: 土日で練習しなよ笑
川嶋: もちろん。
守里: 美月も練習しないと。
美月: 頑張ります!推薦者として、志帆の魅力を全校生徒に伝えられるような演説が、できるようにします!
東野: おぉ~それは楽しみ笑
川嶋: よろしくね。
美月: 任せとけ!
と、笑顔で話しながら5人が歩いていると、廊下の向こう側から役員の鹿川と七星が歩いてくる。
飛香: 笑………あ。
鹿川: あれ?!守里君達だ!
守里: お、まゆたんと…七星さんだ。
美月: っ!(まゆたん?!いつの間に…)
飛香: (……あとから話を聞かねば…)
川嶋: 書記さんと、ふ、副会長!
守里: 笑、少しは改善したかな。
鹿川: こんなところで、何してるの?!私達は、仕事が終わって暇だったから、みんながどんな感じで選挙活動をしてるのかな~って見回ってたんだけど!
守里: そういうことか。僕達は、さっき1年生の教室に演説をしに行って、その帰り。
鹿川: なるほど!調子はどんな感じ?志帆ちゃん!
川嶋: ま、まぁまぁかな笑
鹿川: そっか!頑張ってね!
川嶋: うん笑
東野: ほんと、いつも通りテンションが高いね、まゆは笑
鹿川: そう?そんなに高くないと思うけど!
東野: いや、めっちゃ高いよ。うちのと同じくらいに笑
美月: だね笑。日向子並に高い。
鹿川: ほぉ~日向子ちゃんと同じくらいか……なら、もっとテンション上げてこっと!!日向子ちゃんに負けない!!
美月: やばっ…
守里: あぁ~あ。変に比べるから。
飛香: 鹿川さんって、こんな感じなんだ…
守里: ほぼ日向子。
飛香: 見たら分かるよ笑
鹿川: みんなもテンション高く行こう!志帆ちゃんも!
ギュッ
川嶋: わっ!
突然、鹿川に抱き着かれて、川嶋は声を上げると共に、身体が硬直する。
東野: ちょっと、まゆ。いきなりは危ないよ。
鹿川: ごめんごめん笑
川嶋: はぁ……びっくりした…
東野: 笑、大丈夫?志帆。
美月: 七星先輩もお疲れ様です!
騒ぐ鹿川の後ろで、ニコニコと笑みを浮かべていた七星に、美月は挨拶をする。
七星: うん。おつかれ。
美月: うちの守里がお世話になってます笑
守里: いや笑、どの立場よ。
美月: 守里の妻としての立場。
守里: それは違うでしょ笑
美月: いや、いずれそうなるんだから、違わない!
飛香: いずれそうはならないから、問題大アリだよ、美月。
美月: ふん!そうなるんです!もう決まってるんです!
飛香: 誰が決めたんだよ、そんなこと笑
美月:神様です!
飛香: くだらな笑
守里: ちょっと2人とも。
七星: 笑、相変わらず騒がしくて、仲ええな。よし、まゆちゃん、行くで。
鹿川: 分かりました!みんな、またね!
東野: バイバイ。
美月: また!
川嶋: 選挙、よろしくお願いします。
七星: うん。志帆ちゃんも頑張るんやで。
川嶋: はい!
と、笑顔で挨拶をして、七星と鹿川は川嶋達の横を通り過ぎて行き…
鹿川: 守里君も、月曜日よろしく!
守里: うん。
七星: ……よろしく。
守里: ………よろしくお願いします。
短い言葉だけ交わして、守里の横も通り過ぎて行った。
東野: さ、私達も早く戻らないと。もうちょっとで昼休みが終わっちゃう。
川嶋: そうだね。
美月: あ、言い忘れてたけど、演説の練習、付き合ってね、守里!
守里: 笑、言われなくても付き合うよ。
美月: え?付き合ってくれるの?!やった!!……って、飛香聞いてる?
守里: なんで飛香?
東野: まぁまぁ良いから笑。先に行こう。
守里: う、うん。
美月: おーい!飛香さ~ん!
飛香: …分かってっから、耳元で叫ぶな。
美月: チェッ、ほら、行くよ!
飛香: うん…(さっきのやり取り………守里のあの違和感は、七星先輩が原因なのかも……)
こうして、守里と七星の関係の変化に気づき始めた飛香も、前を歩いていた美月達に追いつき、教室へと戻った。
そして、これで川嶋は選挙活動が終わって、選挙当日を待つのみとなったのだった。
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幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
パパー!紳士服売り場にいた家族の男性は夫だった…子供を抱きかかえて幸せそう…なら、こちらも幸せになりましょう
白崎アイド
大衆娯楽
夫のシャツを買いに紳士服売り場で買い物をしていた私。
ネクタイも揃えてあげようと売り場へと向かえば、仲良く買い物をする男女の姿があった。
微笑ましく思うその姿を見ていると、振り向いた男性は夫だった…
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