258 / 336
第7章 文化祭編
第258話「柄の悪い奴ら」
しおりを挟む
迷子になったかもしれない玲衣を探しに行こうと、蓮花達が歩き出した瞬間、柄の悪い男とぶつかってしまった。
??2: ん?どうした?
??1: いや、このガキがわざとぶつかってきてよw
蓮花: わ、わざとなんかじゃ…
??2: へぇ~ww
隣にいたもう1人の男も、蓮花の方を見て笑みを浮かべる。
??1: マジで痛かったな~しかも、せっかくの服もシワがついちゃったし……どうしてくれんの?w
??2: w、シワは無理があんだろ。
??1: イチャモンつけられれば何でも良いんだってw
蓮花: …
男2人に囲まれて、蓮花は萎縮しきってしまう。
??1: 後ろのヤツらも、お友達?
望月: …(ど、どうしよう…)
鴨田: …(頑張るんだ僕、ここで一歩を踏み出さないと…)
と、勇気を振り絞り、鴨田が口を開こうとすると…
グイ
鴨田: え…
元気: …
隣の元気に肩を引かれた。
元気: 僕らの不注意で、本当にすみませんでした。
ニタニタと気味の悪い笑みを浮かべている男達に、頭を下げる元気。
蓮花: す、すみませんでした!
それを見て、蓮花も頭を下げる。
??2: w、って言ってるけど?
??1: いや~謝って許してもらえると思ってるなんて、これだからガキは困るぜ。有名な言葉があんだろ、謝って済むんなら警察はいらねぇってw
その言葉を聞き、元気は蓮花の前に出る。
蓮花: …(元気…)
元気: すみませんでした!
??1: だから、謝って済む問題じゃねぇっつってんだろ!
??2: まぁまぁ、俺らでどうやったら許してもらえるか、教えてやろうぜ。
??1: だな。よくよく見てみれば、このメスガキ2人は、結構上物だしww
??2: あぁw
蓮花: ブルブル
鴨田: …
ギュッ
蓮花: っ!
震えている蓮花に気づいた鴨田が、元気の後ろで蓮花の手を握る。
鴨田: (大丈夫だからね…)
蓮花: …
望月: (周りの人達も助けては…くれなさそうだね……しょうがないか。誰もこんなことに巻き込まれたくないもん……ほんとにどうしよう…)
??1: さ、じゃあ、男2人はいらないから、どっかに行っとけ。邪魔だ。
元気: …嫌です。
??1: あぁ?w
??2: この状況が分からんぐらいに、バカなの?大人しく言うこと聞いといた方が良いよw
元気: …
◇◇◇
同じ頃
特別教室校舎1階
水谷: あれ~みんなとどこで別れたっけ?
御手洗を済ませた水谷は、蓮花達の場所が分からず、トイレの前を困った顔でうろちょろしていた。
水谷: あっちかな?…いや、こっちかな?
と、迷っていると…
??: ん?君、どうしたの?
背の高い能高の女子生徒が、話しかけて来た。
水谷: えっと、友達とどの辺で別れたか、分からなくなっちゃって……って、風紀委員?
その女子生徒が着けている腕章に書かれている文字を読む。
??: あぁ、これね笑。そう、私と…瑠奈!
林原: え?なに?美結。
松高: この子と私は、能高の風紀委員。だから、君が困っているんなら、助ける。
林原: おぉ、カッコいいこと言うじゃん笑
松高: そう?
林原: うん。ね、カッコよかったよね?
水谷: はい!カッコ良かったです!
松高: //そ、そうか……で、友達とはぐれて困ってるんだよね?
水谷: はい…
林原: じゃあ、私達が一緒に探してあげる!
水谷: ありがとうございます!!
松高: 笑、いいえ。
水谷: ちなみに、先輩方は何年生なんですか?
松高: 1年。
水谷: ほぉ~大人っぽい…
林原: ありがと笑。君は?
水谷: 能中の3年です!
林原: 1個下か。なら、来年はもしかしたらガチで先輩後輩になってるかもね笑
水谷: 私は、能高に入るつもりなので、そうなります!絶対に!
林原: 笑、良い志だ。頑張って。
水谷: はい!
林原: 笑…って、美結。会話に入ってこないけど、どうしたの?
松高: …いや、トラブルかなって思って…あそこ。
林原: どこ?…
松高が手で指している方向に注目すると…
「おいおい、ほんとクソみたいな店だな!」
「それな!!w」
店の目の前で、大声で叫ぶ男2人組がいた。
林原: うん。あれは営業妨害だね。
松高: 店員さんも困ってるみたいだし、取り締まり対象だ。行くよ、瑠奈。
林原: あ、でも待って、この子は…
水谷: 玲衣もついて行きます!!
松高: …
林原: でも…
水谷: お願いします!先輩方の仕事を見たいです!キラキラ
子供特有のキラキラ光線を放ちながら、そう訴えかける。
林原: う~ん…
松高: 離れたところで見るって約束できるんなら、良いよ。
水谷: 約束します!
林原: 良いの?
松高: どっちにしろ、この子の友達も探さないとだし、それに…この子は方向音痴なとこがあるみたいだから、離れない方が良いでしょボソッ
林原: 確かにねボソッ……よし、行こう!
松高: うん。
水谷: ワクワク
そうして、梅澤の舎弟かつ新風紀委員の2人組と、笑顔でその2人について行く水谷が、騒いでいる男達の元へ向かった。
◇◇◇
第3グラウンド
小百合: おっ!大我~!!
大我: ゲェ、姉ちゃん…
小百合: 元気にやってるか~
ギュッ!
大我: ちょ、マジでやめろ!
小百合: いやや~
大我: 他のヤツらも見てんだからさ!
小百合: 別にええやろ笑。見せつけたろうや~
結真: 弟君、可哀想笑
奈々未: まぁ、さゆりんが姉だと大変だよね笑
と、小百合が大我に抱きついているのを、結真と奈々未が哀れみの目で見ていると…
バキンッ!!
体育委員1: お、お客さん!
??3: あ、わりぃ、わりぃw…思った以上に脆かったからよ。
体委2: そりゃあ、本来の使用方法と違いますからね笑
??3: あ?俺が悪いってか?
??4: そりゃないぜ。俺らはただお前らの指示に従って、楽しんでただけなのによ!
??5: そうだ、そうだw
体委2: 僕達の指示に従ってですか……笑、一体いつの話ですかね。
体委1: ちょっと先輩…
結真: …さゆりん、一旦離してあげて。
小百合: え~~結真がそう言うんなら、しゃあないな~はい、どうぞ。
大我: ったく…
結真: 弟君。なんかトラブルみたいだけど。
大我: え?
??4: 随分と高圧的なんだな、この学校の生徒はw
体委2: あなた達に対してだけですよ。
??3: チッ、こいつムカつく。
??5: やる?w
大我: …
小百合の抱擁により、状況が把握できていなかった大我が、そのトラブルを確認した。
小百合: おぉ、威勢のええ奴がおるな~笑。なぁ結真、ここは私達で解決せんか?久しぶりに。
奈々未: いや、私達は何もしない。でしょ?結真。
結真: うん。あくまで私達はOGだからね。出しゃばらないよ。それに、今、ここには弟君がいるじゃん。
小百合: ま、せやな笑。大我、頑張るんやで。
大我: あぁ。行ってくる。
小百合: 笑、ほんと頼もしいわ~
トラブルを起こしている男達の元へ向かう大我の背中を見つめながら、小百合がそう言う。
奈々未: さゆりんとは性格が全然違うね笑
小百合: そうか?笑
結真: にしても、この学校の文化祭でああいうのがいるのは、珍しいね。
奈々未: 確かに。三高ならよく見るんだけど…
体委2: やるって…暴力でも振るんですか?いい大人なのに笑
??4: はぁ……全く、最近の高校生は状況が見えてないというか、頭が悪いというか…
??5: まぁまぁw。なぁ、お前、中々強いだろ?いや、強い。うん、そう決めた。お前は強いから、問題なしだw
??3: 強いんだったら、やっちゃっても問題ないって、あの人は言ってたからな。やろうぜw
??4: おうw
体委2: …君は後ろに下がっといて。
体委1: は、はい…
??4: w、やる気じゃねぇか。
体委2: 営業妨害ということで、風紀委員が来る前に取り締まり…
大我: 待て。
体育委員2が奮い立ち、男達を相手にしようとしたところで、大我がそれを止める。
体委2: 大我……今、お客さん達を取り締まろうとしたとこなんだが。
大我: 知ってる。見てたからな。
体委2: じゃあ、止めんな。
??3: ほんとだぜ、水差すなよw
??5: それともお前も…
大我: 文化祭中だからな、できるだけ武力行使はやめろ。落ち着け。
体委2: …すまん。
??5: はぁ~なに真面目ぶってんだよ。
大我: 今回、壊した器具に関しては、お客さんには何も責任は問いませんので、気にせず他の……いや、文化祭から出て行ってください。
??4: おっと、最後の言葉は結構威圧的だねw
大我: お客さん達は、どうやら何かしらの目的があって、こうして騒ぎを起こしているみたいですし。
??3: ギクッ
??4: ほぉ~そりゃまた、なんでそう思ったのw
大我: 笑、教えないです。俺達としてはこのまま引き下がって、能高から出て行ってもらった方がありがたいんですが…
??4: じゃあ、お前らが嫌がる方を選択してやるよw
大我: ですよね。
体委2: なぁ、やっぱりこのままじゃ、埒が明かねぇってボソッ
大我: 分かってるボソッ
??5: もう、やっちまおうぜ~
??4: まぁ、待て。連絡も来てないんだし。
大我: …(連絡?誰かから…あの人ってヤツからの連絡か?)
??3: 連絡が来たら良いの?
??4: wwあぁ、思う存分暴れろ。
??3: っしゃ~
??5: 楽しみだぜ~
大我: …(さぁ、どうするべきか…)
◇◇◇
同時刻
風紀委員室
風紀委員1: 委員長!第3グラウンドでもトラブルです!
若月: なに?!第3グラウンドでも?!
風委1: ただ、体育委員長が対処に当たっているようで、今のところは助けは要らないそうです。
若月: 大我がか……なら問題ないな。
風委2: 教室校舎の1階、東側階段の前でもトラブルです!中学生らしき子供達が男2人に絡まれているそうです!
若月: クッ…現在見回りをしている風紀委員は…
風委3: トラブルの対処にまだ向かっていないペアは…松高と林原のペアです!
若月: なら、その2人に…
風委4: あ!ちょうどそのペアが特別教室校舎1階の第2特別教室の前で、男達の取り締まりをしているとの報告が来ました!
若月: マジか……しょうがない、非番の風紀委員に連絡だ!グループに一斉送信!
風委3: 了解です!!
若月: なんで、こんな一気に…
風委5: 現在、報告を受けているトラブルは、計7つ…しかも今も増え続けています。
若月: …よし、引き続き、対応に当たれ!
「はい!!」
若月: 私は一旦、生徒会長に報告してくるから、トラブルが発生したらすぐに私に連絡!そして風紀委員が必要ならば、非番の風紀委員に回せ!
風委4: 委員長はここにいて、私が会長へ報告に行った方が…
若月: いや、私が行った方が良いだろう。そっちの方が、会長から指示をもらった時に動きやすいし。
風委4: なるほど……お願いします!
若月: あぁ、任せろ。みんな、気張っていくよ!!
「はい!!」
こうして、若月は生徒会室に走った。
そんな若月の向かう先の生徒会室の近くでは…
直也: ふぅ……やるんだ…ちゃんとやるんだ…
と、誰の目もないところで、そう唱える直也がいた。
to be continued
??2: ん?どうした?
??1: いや、このガキがわざとぶつかってきてよw
蓮花: わ、わざとなんかじゃ…
??2: へぇ~ww
隣にいたもう1人の男も、蓮花の方を見て笑みを浮かべる。
??1: マジで痛かったな~しかも、せっかくの服もシワがついちゃったし……どうしてくれんの?w
??2: w、シワは無理があんだろ。
??1: イチャモンつけられれば何でも良いんだってw
蓮花: …
男2人に囲まれて、蓮花は萎縮しきってしまう。
??1: 後ろのヤツらも、お友達?
望月: …(ど、どうしよう…)
鴨田: …(頑張るんだ僕、ここで一歩を踏み出さないと…)
と、勇気を振り絞り、鴨田が口を開こうとすると…
グイ
鴨田: え…
元気: …
隣の元気に肩を引かれた。
元気: 僕らの不注意で、本当にすみませんでした。
ニタニタと気味の悪い笑みを浮かべている男達に、頭を下げる元気。
蓮花: す、すみませんでした!
それを見て、蓮花も頭を下げる。
??2: w、って言ってるけど?
??1: いや~謝って許してもらえると思ってるなんて、これだからガキは困るぜ。有名な言葉があんだろ、謝って済むんなら警察はいらねぇってw
その言葉を聞き、元気は蓮花の前に出る。
蓮花: …(元気…)
元気: すみませんでした!
??1: だから、謝って済む問題じゃねぇっつってんだろ!
??2: まぁまぁ、俺らでどうやったら許してもらえるか、教えてやろうぜ。
??1: だな。よくよく見てみれば、このメスガキ2人は、結構上物だしww
??2: あぁw
蓮花: ブルブル
鴨田: …
ギュッ
蓮花: っ!
震えている蓮花に気づいた鴨田が、元気の後ろで蓮花の手を握る。
鴨田: (大丈夫だからね…)
蓮花: …
望月: (周りの人達も助けては…くれなさそうだね……しょうがないか。誰もこんなことに巻き込まれたくないもん……ほんとにどうしよう…)
??1: さ、じゃあ、男2人はいらないから、どっかに行っとけ。邪魔だ。
元気: …嫌です。
??1: あぁ?w
??2: この状況が分からんぐらいに、バカなの?大人しく言うこと聞いといた方が良いよw
元気: …
◇◇◇
同じ頃
特別教室校舎1階
水谷: あれ~みんなとどこで別れたっけ?
御手洗を済ませた水谷は、蓮花達の場所が分からず、トイレの前を困った顔でうろちょろしていた。
水谷: あっちかな?…いや、こっちかな?
と、迷っていると…
??: ん?君、どうしたの?
背の高い能高の女子生徒が、話しかけて来た。
水谷: えっと、友達とどの辺で別れたか、分からなくなっちゃって……って、風紀委員?
その女子生徒が着けている腕章に書かれている文字を読む。
??: あぁ、これね笑。そう、私と…瑠奈!
林原: え?なに?美結。
松高: この子と私は、能高の風紀委員。だから、君が困っているんなら、助ける。
林原: おぉ、カッコいいこと言うじゃん笑
松高: そう?
林原: うん。ね、カッコよかったよね?
水谷: はい!カッコ良かったです!
松高: //そ、そうか……で、友達とはぐれて困ってるんだよね?
水谷: はい…
林原: じゃあ、私達が一緒に探してあげる!
水谷: ありがとうございます!!
松高: 笑、いいえ。
水谷: ちなみに、先輩方は何年生なんですか?
松高: 1年。
水谷: ほぉ~大人っぽい…
林原: ありがと笑。君は?
水谷: 能中の3年です!
林原: 1個下か。なら、来年はもしかしたらガチで先輩後輩になってるかもね笑
水谷: 私は、能高に入るつもりなので、そうなります!絶対に!
林原: 笑、良い志だ。頑張って。
水谷: はい!
林原: 笑…って、美結。会話に入ってこないけど、どうしたの?
松高: …いや、トラブルかなって思って…あそこ。
林原: どこ?…
松高が手で指している方向に注目すると…
「おいおい、ほんとクソみたいな店だな!」
「それな!!w」
店の目の前で、大声で叫ぶ男2人組がいた。
林原: うん。あれは営業妨害だね。
松高: 店員さんも困ってるみたいだし、取り締まり対象だ。行くよ、瑠奈。
林原: あ、でも待って、この子は…
水谷: 玲衣もついて行きます!!
松高: …
林原: でも…
水谷: お願いします!先輩方の仕事を見たいです!キラキラ
子供特有のキラキラ光線を放ちながら、そう訴えかける。
林原: う~ん…
松高: 離れたところで見るって約束できるんなら、良いよ。
水谷: 約束します!
林原: 良いの?
松高: どっちにしろ、この子の友達も探さないとだし、それに…この子は方向音痴なとこがあるみたいだから、離れない方が良いでしょボソッ
林原: 確かにねボソッ……よし、行こう!
松高: うん。
水谷: ワクワク
そうして、梅澤の舎弟かつ新風紀委員の2人組と、笑顔でその2人について行く水谷が、騒いでいる男達の元へ向かった。
◇◇◇
第3グラウンド
小百合: おっ!大我~!!
大我: ゲェ、姉ちゃん…
小百合: 元気にやってるか~
ギュッ!
大我: ちょ、マジでやめろ!
小百合: いやや~
大我: 他のヤツらも見てんだからさ!
小百合: 別にええやろ笑。見せつけたろうや~
結真: 弟君、可哀想笑
奈々未: まぁ、さゆりんが姉だと大変だよね笑
と、小百合が大我に抱きついているのを、結真と奈々未が哀れみの目で見ていると…
バキンッ!!
体育委員1: お、お客さん!
??3: あ、わりぃ、わりぃw…思った以上に脆かったからよ。
体委2: そりゃあ、本来の使用方法と違いますからね笑
??3: あ?俺が悪いってか?
??4: そりゃないぜ。俺らはただお前らの指示に従って、楽しんでただけなのによ!
??5: そうだ、そうだw
体委2: 僕達の指示に従ってですか……笑、一体いつの話ですかね。
体委1: ちょっと先輩…
結真: …さゆりん、一旦離してあげて。
小百合: え~~結真がそう言うんなら、しゃあないな~はい、どうぞ。
大我: ったく…
結真: 弟君。なんかトラブルみたいだけど。
大我: え?
??4: 随分と高圧的なんだな、この学校の生徒はw
体委2: あなた達に対してだけですよ。
??3: チッ、こいつムカつく。
??5: やる?w
大我: …
小百合の抱擁により、状況が把握できていなかった大我が、そのトラブルを確認した。
小百合: おぉ、威勢のええ奴がおるな~笑。なぁ結真、ここは私達で解決せんか?久しぶりに。
奈々未: いや、私達は何もしない。でしょ?結真。
結真: うん。あくまで私達はOGだからね。出しゃばらないよ。それに、今、ここには弟君がいるじゃん。
小百合: ま、せやな笑。大我、頑張るんやで。
大我: あぁ。行ってくる。
小百合: 笑、ほんと頼もしいわ~
トラブルを起こしている男達の元へ向かう大我の背中を見つめながら、小百合がそう言う。
奈々未: さゆりんとは性格が全然違うね笑
小百合: そうか?笑
結真: にしても、この学校の文化祭でああいうのがいるのは、珍しいね。
奈々未: 確かに。三高ならよく見るんだけど…
体委2: やるって…暴力でも振るんですか?いい大人なのに笑
??4: はぁ……全く、最近の高校生は状況が見えてないというか、頭が悪いというか…
??5: まぁまぁw。なぁ、お前、中々強いだろ?いや、強い。うん、そう決めた。お前は強いから、問題なしだw
??3: 強いんだったら、やっちゃっても問題ないって、あの人は言ってたからな。やろうぜw
??4: おうw
体委2: …君は後ろに下がっといて。
体委1: は、はい…
??4: w、やる気じゃねぇか。
体委2: 営業妨害ということで、風紀委員が来る前に取り締まり…
大我: 待て。
体育委員2が奮い立ち、男達を相手にしようとしたところで、大我がそれを止める。
体委2: 大我……今、お客さん達を取り締まろうとしたとこなんだが。
大我: 知ってる。見てたからな。
体委2: じゃあ、止めんな。
??3: ほんとだぜ、水差すなよw
??5: それともお前も…
大我: 文化祭中だからな、できるだけ武力行使はやめろ。落ち着け。
体委2: …すまん。
??5: はぁ~なに真面目ぶってんだよ。
大我: 今回、壊した器具に関しては、お客さんには何も責任は問いませんので、気にせず他の……いや、文化祭から出て行ってください。
??4: おっと、最後の言葉は結構威圧的だねw
大我: お客さん達は、どうやら何かしらの目的があって、こうして騒ぎを起こしているみたいですし。
??3: ギクッ
??4: ほぉ~そりゃまた、なんでそう思ったのw
大我: 笑、教えないです。俺達としてはこのまま引き下がって、能高から出て行ってもらった方がありがたいんですが…
??4: じゃあ、お前らが嫌がる方を選択してやるよw
大我: ですよね。
体委2: なぁ、やっぱりこのままじゃ、埒が明かねぇってボソッ
大我: 分かってるボソッ
??5: もう、やっちまおうぜ~
??4: まぁ、待て。連絡も来てないんだし。
大我: …(連絡?誰かから…あの人ってヤツからの連絡か?)
??3: 連絡が来たら良いの?
??4: wwあぁ、思う存分暴れろ。
??3: っしゃ~
??5: 楽しみだぜ~
大我: …(さぁ、どうするべきか…)
◇◇◇
同時刻
風紀委員室
風紀委員1: 委員長!第3グラウンドでもトラブルです!
若月: なに?!第3グラウンドでも?!
風委1: ただ、体育委員長が対処に当たっているようで、今のところは助けは要らないそうです。
若月: 大我がか……なら問題ないな。
風委2: 教室校舎の1階、東側階段の前でもトラブルです!中学生らしき子供達が男2人に絡まれているそうです!
若月: クッ…現在見回りをしている風紀委員は…
風委3: トラブルの対処にまだ向かっていないペアは…松高と林原のペアです!
若月: なら、その2人に…
風委4: あ!ちょうどそのペアが特別教室校舎1階の第2特別教室の前で、男達の取り締まりをしているとの報告が来ました!
若月: マジか……しょうがない、非番の風紀委員に連絡だ!グループに一斉送信!
風委3: 了解です!!
若月: なんで、こんな一気に…
風委5: 現在、報告を受けているトラブルは、計7つ…しかも今も増え続けています。
若月: …よし、引き続き、対応に当たれ!
「はい!!」
若月: 私は一旦、生徒会長に報告してくるから、トラブルが発生したらすぐに私に連絡!そして風紀委員が必要ならば、非番の風紀委員に回せ!
風委4: 委員長はここにいて、私が会長へ報告に行った方が…
若月: いや、私が行った方が良いだろう。そっちの方が、会長から指示をもらった時に動きやすいし。
風委4: なるほど……お願いします!
若月: あぁ、任せろ。みんな、気張っていくよ!!
「はい!!」
こうして、若月は生徒会室に走った。
そんな若月の向かう先の生徒会室の近くでは…
直也: ふぅ……やるんだ…ちゃんとやるんだ…
と、誰の目もないところで、そう唱える直也がいた。
to be continued
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる