ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第7章 文化祭編

第252話「動き出す悪」

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会議が終わり、生徒会役員と委員長達は席を立ち始める。



櫻宮: よし!解散!


中谷: まゆちゃん、片付けやっとくから、行っておいで。


鹿川: え?良いんですか?!じゃあ、いってきます!!


バタバタ


鷲崎: 笑、私、興味あるから行ってみようかな。


灰崎: 空想生物研究部の研究発表は、14時半に第1体育館だそうです。


鷲崎: 午後の後半に入る前か……うん、空いてるね笑


影野: 奏雄、いつ行く?執事喫茶。


中谷: 午後からしか行けないかも。


影野: じゃあ、3時ぐらいにする?空き始めるだろうし。


中谷: OK。桃ちゃん…


倉田: 了解です。


中谷: 笑、ありがと。


樋口: さぁ、なぁちゃん!会議も終わったことだし、話を聞かせてもらうよ~


麻里: しっかりとね!


七星: そんな大した話じゃないで。


樋口: なぁちゃんにとっては、そうかもしれないけど、紅葉達にとってはそうじゃないの!


七星: う~ん…


若月: まぁまぁ笑。そんなグイグイ行ったら、なぁちゃんも喋れないだろ。


麻里: あ、じゃあ、なぁちゃんが話をまとめてる間に、若から話を聞こうかな。


樋口: それ良いね!


若月: それなら、私よりも麗華の方が良いでしょ。麗華はウキウキで、なぁちゃんに色々やらせてたから笑


櫻宮: ん?呼んだ?謙心、これお願い。


灰崎: はい。


麻里: いや、例のなぁちゃんの話を聞かせてもらおうって思って。


櫻宮: あぁ笑。良いよ!全部話してあげる!


樋口: やった!


夏希: 楽しそうだね~文化祭最終日ってことで、朝から学校全体の雰囲気が、盛り上がってるせいかな。


直也: 笑、かもな。


大我: ……直也。


直也: ん?


大我: お前、今、何を考えてる?



隣に座る直也に、ただ一言、尋ねる。



夏希: 笑、変な質問。


大我: …


直也: 普通に文化祭楽しみだな~って考えてるけど。


大我: …そうか。それなら良いんだ。


直也: いやいや、こっちが今何考えてる?って質問をしたいんだが笑


夏希: 確かに笑


大我: …


天羽: …さ、皆さん。各自、持ち場に行きましょう。そろそろ他の生徒もたくさん来始める頃ですし。


鷲崎: だね。


櫻宮: みんな、頑張ろう!


◇◇◇


同じ頃


オフィス街

ビルの一室



白谷父: …準備は、終わったんですか?


黒峰: あぁ。下が集まれば、すぐにでも始められる。


白谷父: そうですか…


黒峰: w、今更そんな顔してんじゃねぇよ。立場や考えは違えど、同じ道を歩いてんだから。


白谷父: …


黒峰: あ、お前の息子もなw


白谷父: ……今回で最後にしていただけませんか?


黒峰: ん?


白谷父: これが終わったら、妻を解放してください。



目の前に座る黒峰の目を、強く見る。



白谷父: もう、私達は十分にやったでしょう。


黒峰: ww、まぁ確かに、お前にはよく働いてもらったし、直也にも今回、色々と動いてもらってる。


白谷父: な、なら…


黒峰: でもダメだ。ってか、お前がそんなことを俺に言って良いのか?


白谷父: そ、それは…


黒峰: しかも、お願いするわけでもなくな。


白谷父: …


黒峰: 自分でもよく分かってんだろ。俺に対して、そんな目をして物を言えた度胸は褒めたもんだが、前提として違うんだよ。お前は俺に何か言える立場じゃないはずだ。


白谷父: …すみません。


黒峰: 誰がお前をこの地位に就かせて、金をやってると思ってんだ。


白谷父: …黒峰さんです。


黒峰: あぁ、そうだ。分かってんなら、女を解放しろとか言うんじゃねぇ。


白谷父: はい。


黒峰: はぁ…全く。本当なら、ぶん殴っときたいんだが、お前にはできねぇからな。こういう時に、今の状況が腹立たしいぜ。


白谷父: 改めて、すみませんでした。


黒峰: チッ…もう仕事が始まる時間だろ。さっさと行ってこい。


白谷父: はい、失礼します。



ガチャ



黒峰: …ww、女を解放しろね……今、生きてんのかな?一応、阿墨に報告がてら聞いてみるか。



そう呟いて、携帯を取り出す。


プルルルル


ピ



黒峰 T: もしもし。


阿墨 T: どったの?黒峰君。


黒峰 T: 今日、能高に行ってくるっていう報告。


阿墨 T: あぁ、今日だったんだ。


黒峰 T: パパっと終わらせてくるw


阿墨 T: ふ~ん、まぁ頑張って。


黒峰 T: おう。お前の調子はどうよ。


阿墨 T: 別にいつも通り。


黒峰 T: そうかw……で、うちのさ白谷の奥さんはどうなってる?


阿墨 T: 白谷の奥さん?…えっと…


黒峰 T: ほら、お前が前に気に入ったって言って、もらってたったやつ。


阿墨 T: あぁ~アイツか。ちゃんと生きてるよ。


黒峰 T: wなら、まだマシか。


阿墨 T: まさか、返すの?


黒峰 T: いや、ちょっと気になっただけ。


阿墨 T: なら良かった。返すとなると、ちょっと面倒だからさ。


黒峰 T: もしかして、薬漬け?w


阿墨 T: 正解w


黒峰 T: やっぱりか。ま、しばらくはそのまんまだろうから、好きにしてろ。


阿墨 T: おっけ~


黒峰 T: じゃ、また。


阿墨 T: うん。頑張って~



ピ



黒峰: ww良かったじゃん、白谷。お前の奥さん、生きてはいるぞ。



笑いながらそう言った黒峰は、席を立った。




to be continued
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