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第7章 文化祭編
第242話「守里の企み」
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教室校舎3階
春時: また、2階とは違った活気があるな。
日向子: なんか、お祭りみたい!
守里: だね。
少し遅めの昼食をとるために、七星のクラスがやっている粉物ランドへとやってきた守里達一行。
春時: 粉物ランドの入口はどこ…って、めっちゃ目立ってんじゃん笑
日向子: おっきい看板だ!
粉物ランド、とどデカく力強く書かれた、木の看板が立てかけられている教室に近づくと…
店員: いらっしゃい!
日向子: おおっ!
元気よく声をかけられる。
春時: とりあえず入るか。
守里: ほら飛香、行くよ。
飛香: うん。
店員: 何名様で?!!
日向子: 4名様です!!!
店員: では、お席にご案内します!!!!
日向子: はい!!!!!!
春時: いや、張り合わなくて良いから。先輩もですよ笑
店員: すまんすまん笑。じゃ、ここに。すぐお冷持ってくるんで。
そう言って、店員が離れ、四人席に座った守里達はそれぞれで、周りを見回し始める。
守里: お客さん多いね。
春時: イートインとテイクアウトの両方をやってみるみたいだし。さすがに繁盛してるな笑
日向子: だけど、私達も負けてない!!
春時: それは当たり前だ笑
飛香: あ、志帆と梅いるじゃん。
守里: え?
飛香: ほら、一番端っこの席。
守里: あ、ほんとだ。
飛香が指した方向を見ると、遠くの2人席に座る、たこ焼きを大量に食べる梅澤と、それを苦笑いしながら眺めている川嶋がいた。
春時: あの2人って、そんなに仲良かったんだ。
守里: 修学旅行ぐらいから、美月経由で段々と交流が増えたみたいで、最近は美月と3人で遊びに行ったりしてるよ。
春時: へぇ~
飛香: 笑、学校一の優等生と学校一のヤンキーが、まさかここまで仲良くなるとは。
春時: 確かに笑
日向子: 話しかけに行こうよ!
飛香: 食べ終わってからね。まだ、注文すらしてないんだから。
日向子: じゃあ、早く注文しよう!!
飛香: みんな、どうする?私は、来た時から気になってた、この肉増量豚玉にするけど。
春時: 笑、結構いくね~腹減ってたんじゃん。
飛香: まぁね笑
春時: 俺は、海鮮系が良いな~~お、これ良さそうじゃん。
日向子: 私はもんじゃ焼きとパンケーキ!!
飛香: 組み合わせ笑。で、守里は?
守里: う~ん、何にしようかな~
と、守里が注文を迷っていると…
七星: なら守里は、この本格王道たこ焼きな。
守里: え?
日向子: 七星先輩!!
後ろから、お冷を持った七星が話しかけてきた。
七星: はい、4人分。
飛香: …
春時: ありがとうございます。
守里: そのたこ焼きって、七星先輩のおすすめですか?
七星: もちろんや。なんなら、ななが監修してるんやし。
守里: おぉ…だったら、それにします。確実に美味しいでしょうから。
七星: 笑、ありがと。それで、みんな注文は決まったんか?
春時: はい。俺は、この海鮮ミックスで。
日向子: 私は、チーズ餅もんじゃと、チョコパンケーキです!
七星: 分かった。飛香は?
飛香: えっと、私は肉増量豚玉で。
七星: ほぉ~この時間にガッツリいくんやな笑。よしじゃあ、できるだけ急いで持ってくるから、少し待っとき。
守里: はい、お願いします。
注文を取った七星は、厨房の方へ歩いていく。
日向子: もんじゃ焼き!パンケーキ!早く食べたい!
春時: 少ししたら来るんだから、落ち着けって笑
日向子: 待てないよ~…って、あ、ちょっと、いってきます!!
飛香: 笑、はーい。
席を立った日向子は、店員に断りを入れてから、お店の外に出た。
守里: 笑、でさ、向こうの2人の話に戻るけど、次期生徒会長の最有力候補が志帆で、次期風紀委員長の最有力候補が香蓮だから、あの2人は、未来のトップ3のうちの2人なんだよ。
再び、守里達の視線に未だに気づいていない2人の方を、チラッとだけ見る。
飛香: 最有力候補ね~風紀委員長の方は別としても、生徒会長の方は、まだ決まってないんじゃないの?笑
守里: そりゃあ、生徒会選挙がまだなんだから、決まってはないけど…
飛香: いや、そういう事じゃなくて、最有力候補が志帆がどうかは、まだ決まってないんじゃない?ってこと。
守里: いやいや、今の志帆なら次期生徒会長に一番相応しいでしょ。一番頭も良くて、人望も厚く、仕事もできる。
飛香: ………もしかしてさ、守里が志帆のイメージ改善に動いてたのって、そのため?
守里: 笑、なんのことかな?
春時: あ、コイツ、自分が生徒会長とはいかないまでも、生徒会には無理やり入れさせられる可能性を考えて、志帆を最高の囮になるよう育ててやがったのか笑
守里: 言い方が悪過ぎるし、育てたって言っても、ただ志帆がこういう子だよ~ってのを、少し広めたぐらいで、あとは全部、志帆が持ってた力なんだから。
春時: それは分かってるが、志帆を生徒会長に押し上げるために、動いてたのは、事実だろ?
守里: まぁね。志帆が一番、生徒会長に相応しいって思ったし。
飛香: 笑、櫻宮先輩達は、そう思ってないだろうけど。
春時: な笑。守里が押し上げた志帆の対抗馬は守里に違いない。
守里: でも僕は、生徒会に入るつもりはない。
飛香: なんで?
守里: ……なんとなく。
春時: 理由ないんじゃないか!笑
守里: 志帆と灰崎君達が中心の生徒会を、今みたいな感じで、少しサポートできれば良いかな、ぐらいにしか思ってないよ。
飛香: ふ~ん……ま、守里がそう思ってるんなら、それで良いんじゃない?別に私達も、守里に絶対に生徒会長になって欲しいとも、思ってないし。そうでしょ?
春時: あぁ。生徒会長になったら、今以上に一緒に遊べなくなるだろうからな。
飛香: うん。
守里: 笑、ありがと。
春時: なんの感謝よ、それ笑
飛香: 笑……って、日向子遅くない?
春時: 日向子なら、お店に戻ってきた後、志帆達のとこにいるぞ。
飛香: え?あ、ほんとだ。
守里: そろそろ、料理も来そうだし、日向子を呼びに行くか。
春時: そうだな。
飛香: 私、行ってくるよ。
守里: うん。よろしく。
日向子: ねぇねぇ、梅ちゃんはさ、何個ぐらいたこ焼き食べれるの?!
梅澤: まぁ50はいける。モグモグ
日向子: すごい!!
川嶋: ほんとね笑
梅澤: で、なんでお前はここにいるんだ?
日向子: だって、2人と話したかったから!
梅澤: …誰と来たんだよ。
日向子: 誰って…
川嶋: 笑、そんなの決まってるじゃん。
飛香: 志帆、梅、ごめんね。うちの犬が迷惑かけて。
日向子: あ、あっしゅん!
川嶋: ほら。(犬って呼ばれたことには、ツッコまないんだ笑)
梅澤: ま、そうだろうな。いや、迷惑はかけられてねぇよ。その直前だったのかもしれないが笑
飛香: なら良かった。日向子、もんじゃ焼きとパンケーキがもうすぐ来そうだから、戻るよ。
日向子: はーい!もんじゃ焼き!パンケーキ!
川嶋: 元気だな~
梅澤: モグモグ…あ、飛香。
飛香: なに?
梅澤: あとで、飛香達に頼みたいことがある。
飛香: なに?
梅澤: 笑、ここ出てから教える。
川嶋: ?
飛香: じゃあ、早く食べてよ。
梅澤: そっちもな笑
川嶋: 頼みたいことってなんなの?
梅澤: まぁ良いじゃん。食べようぜ。
川嶋: うん。
そうして、飛香と日向子は守里達のいる席に戻り、川嶋と梅澤は山のように積み上がっているたこ焼きを食べるペースを早めるのだった。
七星: お待たせ~
守里: ナイスタイミングです。七星さん。
七星: そう?
日向子: やった~美味しそう!!
春時: 飛香のヤツ、思ってたよりデカイな笑。食べれるのか?
飛香: 笑、舐めんな。
七星: 注文した料理は全部揃ってる?
守里: はい、揃ってます。
七星: 分かった。じゃあ、ごゆっくり……って、1つ、守里に言っといた方が良いことがあるな笑
守里: え、怖いんですけど…
日向子: なんですか?!モグモグ美味しい!
七星: 笑、ありがと。これから遊ぶなら、守里は、あと1時間以内に遊んどきや。
笑ってそう言いながら、七星は去っていった。
守里: 1時間以内…なんで…
飛香: 1時間後に、何かあるってことでしょ。
春時: だろうな。
守里: うわぁ~怖すぎる~
日向子: 大丈夫だって!モグモグ
春時: ま、七星先輩がそう言うなら、確実に何かあるんだろうから、残り1時間を楽しもうぜ。パクッ…あ、マジで美味い。
日向子: でしょ?モグモグ
飛香: 私もた~べよ!パクッ
守里: はぁ…パクッ
30分後…
日向子: ごちそうさまでした!!!
店員: またいらしてください!!!!
日向子: はい!!!!!!
春時: だから、張り合うなって笑
飛香: あ、いた、梅。
梅澤: お、来たか。
美味しい料理を食べ終わり、粉物ランドを出た守里達は、少し先に出ていた梅澤と川嶋と合流する。
春時: あの量のたこ焼きを食べるのは、志帆、キツそうだったな笑
川嶋: マジでヤバかった…
日向子: 良い食べっぷりだったよ!
川嶋: 笑、そう?
3人が話しているのを見て、梅澤は守里と飛香に頼み事を伝える。
梅澤: でな、頼み事っていうのは、志帆を私達んとこの、お化け屋敷に連れてきて欲しいってことなんだ。
飛香: 笑、なるほど。
守里: え、志帆って大のお化け嫌いじゃん。
梅澤: だから面白いんだろ笑
飛香: 確かに笑
守里: …2人とも怖い笑顔してるよ。
梅澤: 私も志帆を驚かしたいから、先に行って誰かと代わってくる。
飛香: 了解。なんとしてでも、志帆を連れて行くね。
梅澤: 場所は、特別教室校舎の3階だから。頼んだ。
そう言って、梅澤は走って行った。
飛香: よし、やるよ、守里。
守里: え~
飛香: 守里もお化け屋敷には行きたいでしょ?
守里: まぁ、面白そうだし、行きたくはあるけど。
飛香: 志帆も成長しなきゃだし……あ、それこそ、次期生徒会長になるために、必要なものなんじゃないの?お化けにビビらないような、強い心っていうのは。
守里: すごいこじつけ笑。でも、強い心は必要だね。
飛香: なら、協力して。
守里: …少しだけだよ。
飛香: うん!笑
川嶋の怖がる様子を思い浮かべて、溢れ出てくる笑みを噛み殺しながら、飛香は楽しそうに話す川嶋に近づく。
川嶋: ん?どうしたの?飛香。
飛香: ちょっと来て。
川嶋: え?
ガシッ
腕をしっかりとホールドする。
飛香: さ、みんな行くよ~
日向子: どこ行くの?!
飛香: 楽しいとこ。
日向子: なら行く!!
ガシッ
川嶋: いやいやいや、それはどこなの?!
飛香: 良いから良いから。
川嶋: ってか、梅は?!
飛香: 良いから良いから笑
春時: なんか随分とテンション高いな、飛香。
守里: ほんと、生き生きとしてるよ笑
こうして、守里達は川嶋を連れて、お化け屋敷に向かうのであった。
さぁ、川嶋の運命はいかに!
川嶋: どこに行くのかだけでも教えて!ちょっ、私がキャリーケースみたいに引き摺られてるから、みんなに見られてるから!!飛香、日向子!!
to be continued
春時: また、2階とは違った活気があるな。
日向子: なんか、お祭りみたい!
守里: だね。
少し遅めの昼食をとるために、七星のクラスがやっている粉物ランドへとやってきた守里達一行。
春時: 粉物ランドの入口はどこ…って、めっちゃ目立ってんじゃん笑
日向子: おっきい看板だ!
粉物ランド、とどデカく力強く書かれた、木の看板が立てかけられている教室に近づくと…
店員: いらっしゃい!
日向子: おおっ!
元気よく声をかけられる。
春時: とりあえず入るか。
守里: ほら飛香、行くよ。
飛香: うん。
店員: 何名様で?!!
日向子: 4名様です!!!
店員: では、お席にご案内します!!!!
日向子: はい!!!!!!
春時: いや、張り合わなくて良いから。先輩もですよ笑
店員: すまんすまん笑。じゃ、ここに。すぐお冷持ってくるんで。
そう言って、店員が離れ、四人席に座った守里達はそれぞれで、周りを見回し始める。
守里: お客さん多いね。
春時: イートインとテイクアウトの両方をやってみるみたいだし。さすがに繁盛してるな笑
日向子: だけど、私達も負けてない!!
春時: それは当たり前だ笑
飛香: あ、志帆と梅いるじゃん。
守里: え?
飛香: ほら、一番端っこの席。
守里: あ、ほんとだ。
飛香が指した方向を見ると、遠くの2人席に座る、たこ焼きを大量に食べる梅澤と、それを苦笑いしながら眺めている川嶋がいた。
春時: あの2人って、そんなに仲良かったんだ。
守里: 修学旅行ぐらいから、美月経由で段々と交流が増えたみたいで、最近は美月と3人で遊びに行ったりしてるよ。
春時: へぇ~
飛香: 笑、学校一の優等生と学校一のヤンキーが、まさかここまで仲良くなるとは。
春時: 確かに笑
日向子: 話しかけに行こうよ!
飛香: 食べ終わってからね。まだ、注文すらしてないんだから。
日向子: じゃあ、早く注文しよう!!
飛香: みんな、どうする?私は、来た時から気になってた、この肉増量豚玉にするけど。
春時: 笑、結構いくね~腹減ってたんじゃん。
飛香: まぁね笑
春時: 俺は、海鮮系が良いな~~お、これ良さそうじゃん。
日向子: 私はもんじゃ焼きとパンケーキ!!
飛香: 組み合わせ笑。で、守里は?
守里: う~ん、何にしようかな~
と、守里が注文を迷っていると…
七星: なら守里は、この本格王道たこ焼きな。
守里: え?
日向子: 七星先輩!!
後ろから、お冷を持った七星が話しかけてきた。
七星: はい、4人分。
飛香: …
春時: ありがとうございます。
守里: そのたこ焼きって、七星先輩のおすすめですか?
七星: もちろんや。なんなら、ななが監修してるんやし。
守里: おぉ…だったら、それにします。確実に美味しいでしょうから。
七星: 笑、ありがと。それで、みんな注文は決まったんか?
春時: はい。俺は、この海鮮ミックスで。
日向子: 私は、チーズ餅もんじゃと、チョコパンケーキです!
七星: 分かった。飛香は?
飛香: えっと、私は肉増量豚玉で。
七星: ほぉ~この時間にガッツリいくんやな笑。よしじゃあ、できるだけ急いで持ってくるから、少し待っとき。
守里: はい、お願いします。
注文を取った七星は、厨房の方へ歩いていく。
日向子: もんじゃ焼き!パンケーキ!早く食べたい!
春時: 少ししたら来るんだから、落ち着けって笑
日向子: 待てないよ~…って、あ、ちょっと、いってきます!!
飛香: 笑、はーい。
席を立った日向子は、店員に断りを入れてから、お店の外に出た。
守里: 笑、でさ、向こうの2人の話に戻るけど、次期生徒会長の最有力候補が志帆で、次期風紀委員長の最有力候補が香蓮だから、あの2人は、未来のトップ3のうちの2人なんだよ。
再び、守里達の視線に未だに気づいていない2人の方を、チラッとだけ見る。
飛香: 最有力候補ね~風紀委員長の方は別としても、生徒会長の方は、まだ決まってないんじゃないの?笑
守里: そりゃあ、生徒会選挙がまだなんだから、決まってはないけど…
飛香: いや、そういう事じゃなくて、最有力候補が志帆がどうかは、まだ決まってないんじゃない?ってこと。
守里: いやいや、今の志帆なら次期生徒会長に一番相応しいでしょ。一番頭も良くて、人望も厚く、仕事もできる。
飛香: ………もしかしてさ、守里が志帆のイメージ改善に動いてたのって、そのため?
守里: 笑、なんのことかな?
春時: あ、コイツ、自分が生徒会長とはいかないまでも、生徒会には無理やり入れさせられる可能性を考えて、志帆を最高の囮になるよう育ててやがったのか笑
守里: 言い方が悪過ぎるし、育てたって言っても、ただ志帆がこういう子だよ~ってのを、少し広めたぐらいで、あとは全部、志帆が持ってた力なんだから。
春時: それは分かってるが、志帆を生徒会長に押し上げるために、動いてたのは、事実だろ?
守里: まぁね。志帆が一番、生徒会長に相応しいって思ったし。
飛香: 笑、櫻宮先輩達は、そう思ってないだろうけど。
春時: な笑。守里が押し上げた志帆の対抗馬は守里に違いない。
守里: でも僕は、生徒会に入るつもりはない。
飛香: なんで?
守里: ……なんとなく。
春時: 理由ないんじゃないか!笑
守里: 志帆と灰崎君達が中心の生徒会を、今みたいな感じで、少しサポートできれば良いかな、ぐらいにしか思ってないよ。
飛香: ふ~ん……ま、守里がそう思ってるんなら、それで良いんじゃない?別に私達も、守里に絶対に生徒会長になって欲しいとも、思ってないし。そうでしょ?
春時: あぁ。生徒会長になったら、今以上に一緒に遊べなくなるだろうからな。
飛香: うん。
守里: 笑、ありがと。
春時: なんの感謝よ、それ笑
飛香: 笑……って、日向子遅くない?
春時: 日向子なら、お店に戻ってきた後、志帆達のとこにいるぞ。
飛香: え?あ、ほんとだ。
守里: そろそろ、料理も来そうだし、日向子を呼びに行くか。
春時: そうだな。
飛香: 私、行ってくるよ。
守里: うん。よろしく。
日向子: ねぇねぇ、梅ちゃんはさ、何個ぐらいたこ焼き食べれるの?!
梅澤: まぁ50はいける。モグモグ
日向子: すごい!!
川嶋: ほんとね笑
梅澤: で、なんでお前はここにいるんだ?
日向子: だって、2人と話したかったから!
梅澤: …誰と来たんだよ。
日向子: 誰って…
川嶋: 笑、そんなの決まってるじゃん。
飛香: 志帆、梅、ごめんね。うちの犬が迷惑かけて。
日向子: あ、あっしゅん!
川嶋: ほら。(犬って呼ばれたことには、ツッコまないんだ笑)
梅澤: ま、そうだろうな。いや、迷惑はかけられてねぇよ。その直前だったのかもしれないが笑
飛香: なら良かった。日向子、もんじゃ焼きとパンケーキがもうすぐ来そうだから、戻るよ。
日向子: はーい!もんじゃ焼き!パンケーキ!
川嶋: 元気だな~
梅澤: モグモグ…あ、飛香。
飛香: なに?
梅澤: あとで、飛香達に頼みたいことがある。
飛香: なに?
梅澤: 笑、ここ出てから教える。
川嶋: ?
飛香: じゃあ、早く食べてよ。
梅澤: そっちもな笑
川嶋: 頼みたいことってなんなの?
梅澤: まぁ良いじゃん。食べようぜ。
川嶋: うん。
そうして、飛香と日向子は守里達のいる席に戻り、川嶋と梅澤は山のように積み上がっているたこ焼きを食べるペースを早めるのだった。
七星: お待たせ~
守里: ナイスタイミングです。七星さん。
七星: そう?
日向子: やった~美味しそう!!
春時: 飛香のヤツ、思ってたよりデカイな笑。食べれるのか?
飛香: 笑、舐めんな。
七星: 注文した料理は全部揃ってる?
守里: はい、揃ってます。
七星: 分かった。じゃあ、ごゆっくり……って、1つ、守里に言っといた方が良いことがあるな笑
守里: え、怖いんですけど…
日向子: なんですか?!モグモグ美味しい!
七星: 笑、ありがと。これから遊ぶなら、守里は、あと1時間以内に遊んどきや。
笑ってそう言いながら、七星は去っていった。
守里: 1時間以内…なんで…
飛香: 1時間後に、何かあるってことでしょ。
春時: だろうな。
守里: うわぁ~怖すぎる~
日向子: 大丈夫だって!モグモグ
春時: ま、七星先輩がそう言うなら、確実に何かあるんだろうから、残り1時間を楽しもうぜ。パクッ…あ、マジで美味い。
日向子: でしょ?モグモグ
飛香: 私もた~べよ!パクッ
守里: はぁ…パクッ
30分後…
日向子: ごちそうさまでした!!!
店員: またいらしてください!!!!
日向子: はい!!!!!!
春時: だから、張り合うなって笑
飛香: あ、いた、梅。
梅澤: お、来たか。
美味しい料理を食べ終わり、粉物ランドを出た守里達は、少し先に出ていた梅澤と川嶋と合流する。
春時: あの量のたこ焼きを食べるのは、志帆、キツそうだったな笑
川嶋: マジでヤバかった…
日向子: 良い食べっぷりだったよ!
川嶋: 笑、そう?
3人が話しているのを見て、梅澤は守里と飛香に頼み事を伝える。
梅澤: でな、頼み事っていうのは、志帆を私達んとこの、お化け屋敷に連れてきて欲しいってことなんだ。
飛香: 笑、なるほど。
守里: え、志帆って大のお化け嫌いじゃん。
梅澤: だから面白いんだろ笑
飛香: 確かに笑
守里: …2人とも怖い笑顔してるよ。
梅澤: 私も志帆を驚かしたいから、先に行って誰かと代わってくる。
飛香: 了解。なんとしてでも、志帆を連れて行くね。
梅澤: 場所は、特別教室校舎の3階だから。頼んだ。
そう言って、梅澤は走って行った。
飛香: よし、やるよ、守里。
守里: え~
飛香: 守里もお化け屋敷には行きたいでしょ?
守里: まぁ、面白そうだし、行きたくはあるけど。
飛香: 志帆も成長しなきゃだし……あ、それこそ、次期生徒会長になるために、必要なものなんじゃないの?お化けにビビらないような、強い心っていうのは。
守里: すごいこじつけ笑。でも、強い心は必要だね。
飛香: なら、協力して。
守里: …少しだけだよ。
飛香: うん!笑
川嶋の怖がる様子を思い浮かべて、溢れ出てくる笑みを噛み殺しながら、飛香は楽しそうに話す川嶋に近づく。
川嶋: ん?どうしたの?飛香。
飛香: ちょっと来て。
川嶋: え?
ガシッ
腕をしっかりとホールドする。
飛香: さ、みんな行くよ~
日向子: どこ行くの?!
飛香: 楽しいとこ。
日向子: なら行く!!
ガシッ
川嶋: いやいやいや、それはどこなの?!
飛香: 良いから良いから。
川嶋: ってか、梅は?!
飛香: 良いから良いから笑
春時: なんか随分とテンション高いな、飛香。
守里: ほんと、生き生きとしてるよ笑
こうして、守里達は川嶋を連れて、お化け屋敷に向かうのであった。
さぁ、川嶋の運命はいかに!
川嶋: どこに行くのかだけでも教えて!ちょっ、私がキャリーケースみたいに引き摺られてるから、みんなに見られてるから!!飛香、日向子!!
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