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第7章 文化祭編
第229話「タイプの違うメイドさん」
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午前にシフトが入っている面々で、リハーサルを初めて30分が経過し…
東野: はい!!2組とも、お客さんがいなくなったところで、終了!!みんなお疲れ様!30分後から、午後の前半にシフトが入ってる人達でやるから、準備しといて!
「はい!」
守里: ふぅ……一旦休憩だ。
料理女子1: おつかれ笑
料理女子2: やっぱ、森崎君がいると安心だわ。
守里: いやいや、みんなの方こそだよ。お疲れ様。
料理女子1: フフ笑(これが守里君クオリティだよね~)
料理女子2: (さすが、2年の美女達が群がる男だ笑)
守里: よし、一旦出よう。
料理女子1: うん。
料理女子2: 森崎君は、次もここなんだよね?
守里: そうだよ。だから、休憩が終わったら、また戻ってくる。
料理女子1: そっか。頑張ってね。
料理女子2: 任せたよ笑
守里: 笑、うん。
軽く道具を片付けて、守里達はキッチンを出た。
陽芽叶: あ、守里!
すると、すぐさま陽芽叶に声をかけられる。
守里: ん、どうした?ってまだメイド服なの?
陽芽叶: さっき言ったじゃん、感想聞かせてって。
料理女子1: 笑、私達は退散しよう。
料理女子2: うん笑
守里: あぁ、そう言えばそうだった。
陽芽叶: で、どう?
メイド服を見せるように、くるりとその場で回る。
守里: 笑、めちゃくちゃ可愛いよ。ツインテールも似合ってて、まさに本場のメイドさんって感じ。
陽芽叶: 笑、ありがと。すごく嬉しい。
守里: そう笑
陽芽叶: 守里の執事姿も楽しみにしてる!初日は、午後の後半だよね?
守里: うん。
陽芽叶: 初日は私もシフト入ってるから、お客さんにはなれないけど、文化祭中のどこかのタイミングで、絶対にお客さんとして行くから!
守里: なんか恥ずかしいな笑
陽芽叶: とか言って、始まったらプロみたいな動きをするんでしょ?笑
守里: いやいや笑。ってか、プロって本物の執事さんってこと?
陽芽叶: まぁ、そうなるね。
と話していると…
日向子: あ!いた!!守里!!
2組の教室に、日向子が駆け込んでくる。
守里: こら、日向子。飲食店で走るのは厳禁だぞ。それにメイド服も汚れるし。
日向子: ごめんなさい!
守里: うん、分かればよろしい。それで、何の用?日向子は、初日はもう、お仕事終わりのはずだけど。
日向子: いや~守里にメイドさんの姿を見せたくてさ~
守里: 笑、なんだそれか。うん、ものすごく可愛いよ。この前の浴衣姿も良かったけど、メイド服もかなり良い。
日向子: え~なら、次の夏祭りはメイド服で行っちゃおうかな~
守里: それは違うよ。
陽芽叶: 隣で聞いてた私もそう思う。
日向子: 陽芽叶ちゃんまで……なら着ない!!
守里: うん。はい、じゃあ2人とも着替えておいで。
日向子: はーい!
陽芽叶: 日向子、行こ。
守里: 笑
2人が更衣室に向かうのを見送り、守里は一旦、教室の外へ。
璃勇: 守里。
守里: あ、璃勇君。1組の方に行ってたんだ。
璃勇: うん。(なんか初めて名前を呼ばれたような気が…)
守里: 初日の午前だと……春時も雅史君も1組のホールだったよね?
璃勇: そうだよ。2人とも良い働きっぷりだった笑
守里: そうなんだ笑。僕もどこかで見に行かないと…って、璃勇君は誰を選んだの?
璃勇: 南雲さんにしたよ。
守里: へぇ~どうだった?ちゃんとやってた?
璃勇: 笑、親の心配の仕方じゃん。
守里: だって、心配なんだもん。
璃勇: 大丈夫。南雲さんはバッチリだったよ。あの感じだったら、本番もたくさんお客さんが来るんじゃないかな笑
守里: そっか。なら良かった。
璃勇: 守里は次は?
守里: そのまま2組のキッチン。
璃勇: じゃあ、次は2組の方に行くね。
守里: 笑、美味しい料理を提供するよ。
璃勇: うわぁ~守里の料理は絶品って噂だからな~楽しみで仕方ない笑
守里: めちゃくちゃハードル上げるじゃん笑
璃勇: 笑……あ、僕はそろそろ行くから、守里は後ろの対応をしな笑
そう言って、璃勇はその場から去る。
守里: え?
璃勇が言い残した通りに、守里が後ろを向くと…
美月: ご主人様~美月ちゃんのメイド姿、似合ってますか~?♡
あざとオーラ全開かつ、上目遣いの美月と…
飛香: ご、ご主人様…ど、どうですか…///
少し、たどたどしく、顔を赤らめている飛香と…
祐希: 守里…あ、ご主人様だった。ふぁ~あ……祐希の服どう?
眠たそうに欠伸をしながら、自身の姿を確認している祐希。
この3人が立っていた。
守里: おぉ…
「やっば……あのキャラのメイドはまた別の破壊力があるな…」
「あんなのを直接至近距離で喰らって、よく普通にしてられるな、守里。俺だったら、普通に気絶する…」
「普段ツンデレクール系の山室さんが、顔を赤らめながらメイド服を着ている……これが僕の人生のピークかもしれない…」
「きゃ~飛香ちゃん可愛い!!」
「あのちっこいメイド、仕事サボりそう……だがそれも良い!」
「え、働いていいの?……いや、あれはどう見ても、3歳児じゃん。」
美月: 私のメイド姿が可愛すぎて、声も出ないの?♡
守里: そうだね。想像以上に可愛いくて、すぐに言葉が出なかったよ。
美月: っ!!///…んもう、こっちの妄想以上の言葉で返さないで!!
守里: え?妄想?
飛香: 美月のターンは終わり!守里、私は?
美月: え~
守里: 飛香はクール系な服が似合うと思ってたけど、こういうのもすごく似合うね。可愛い。
飛香: ///あ、ありがとうゴザイマス…
美月: あ、飛香が照れてる~笑
飛香: 美月もさっき照れてただろ!
守里: はいはい、2人とも喧嘩しない……って…
祐希: zzzz
守里: 祐希、寝てんの?!
祐希: …ふぇ?
守里: 今からリハだよ!起きないと!
祐希: だって、眠いんだもん。結局、途中で注文できなくなって、守里のオムライスも食べれなかったし…
守里: あぁ、東野さんが、あまりに増えすぎたオムライスの注文を止めちゃったせいか……よし、分かった。今度、家に来て。オムライスを作ってあげるから。
祐希: え?!!!!良いの?!!!!
守里: うん。
祐希: やった!!!!なら祐希、頑張る!!!
守里: 笑、頑張って。
祐希: よっしゃ行くぞ!!
そう意気込んで、祐希は1組の教室に入って行った。
守里: ふぅ……元気になってくれて良かった。美月と飛香も教室に…
美月: ねぇ、守里?♡
飛香: 分かってると思うけど…
守里: え?
美月: 私にも、オムライス、ちょ~だい?♡
飛香: もちろん、私にも。
守里: 了解笑。
美月: よし!私も元気出てきた!!!
飛香: 笑、キャラ崩れてるんだけど。
美月: あ…美月ちゃん、頑張っちゃうぞ~♡
守里: 笑
東野: そろそろ開始するから、みんな位置について!!
守里: おっと、東野プロデューサーが動き出した。早く行かないと。
飛香: うん。
美月: 守里、できるだけ美月ちゃんが担当の料理を、お願いね♡
飛香: は?
守里: う~ん、頑張ってはみるけど、期待はしないで笑
美月: やった!♡
飛香: え、頑張ってはみるの?…だったら、私のも!
美月: 笑(積極的じゃん。)
守里: 分かった。
東野: はい、そこ3人!!いつまでもイチャイチャしないよ!!
守里: イチャイチャって…
美月: ごめんなさ~い!すぐ行きます!♡
飛香: ほら、守里も行くよ。
守里: うん。
そして、守里はキッチンに、飛香と美月は入口付近の待機場所に立つ。
東野: よし。じゃあ、午後の前半のリハーサルを開始します!!
プロデューサーである東野の言葉で、リハーサルが再開した。
美月: お帰りなさい、ご主人様♡
男子生徒1: は、はい!(か、可愛すぎる…)
美月: じゃあ、魔法の言葉をかけちゃうぞ。美味しくな~れ、萌え萌えキュン!♡
男子生徒1: ふぇぇ…
美月: いってらっしゃい、ご主人様♡
男子生徒1: う、うん…(今、この世界で一番幸せなのは、俺に違いない…)
と、持ち前の演技力と可愛さで、メイド喫茶のメイドを完全にこなす美月。
飛香: お、お帰りなさい…ご主人様。
男子生徒2: おう。(山室のこんな姿は貴重だな笑)
飛香: 魔法の言葉をかけます……はぁ…おいしくなーれ、萌え萌えキュン……はぁ……さっさと食え!
男子生徒2: お、おう…(え、キャラ変?)
飛香: もう来んな、ご主人様。
男子生徒2: …(案外…悪くない。)
最初こそ照れていたが、次第に本来のクールな性格が出て、ドSメイドという新たなキャラを確立した飛香。
祐希: え~っと…お帰りなさいませ、お嬢様。
女子生徒1: うん!(やっぱ、ちっちゃくて可愛い~)
祐希: 魔法の言葉をかけます!おいしくな~れ、萌え萌えキュン!…こうで合ってる?…ジュルリ…
女子生徒1: うん、あってるよ!最高だよ!(お腹すいてるのかな?私の分で良かったら、全然食べて良いんだけど!)
祐希: また来てください!…あ、いってらっしゃいませ、お嬢様。
女子生徒1: 絶対また来る!(こりゃ一日に100は通うな。)
子供のような素直な反応に、男性ファンももちろんのこと、意外と女性ファンをつけた祐希。
この3人は、それぞれ別のキャラで、リハーサルの段階から確固たる人気を築いたのであった。
その頃、キッチンでも…
守里: よし、チョコレートパフェできた。えっと、美月だから、これ。
ニャンニャン
守里: 笑
料理男子: 守里、こっちのパンケーキ手伝ってくれ。
守里: 了解。
美月: はーい、どれですか?
守里: そのチョコパフェ。よろしく!
美月: うん!
料理女子3: 飛香ちゃんだから…
ピヨピヨ
飛香: これね。
料理女子3: うん。ちゃんと笑顔で……いや、飛香ちゃんのキャラなら、魔法の言葉の後に、ちょっと罵ってみるのもアリかも笑
飛香: 罵る?
料理女子3: そんなニヤニヤすんな!とか。
飛香: …頑張ってみる。
料理女子3: 笑、頑張れ~
料理男子: 俺はそのまま、もう1つを仕上げるから、守里はこれ持ってけ。
守里: 分かった。
午前のリハと変わらず、守里が熱心に仕事に取り組んでいたのだった。
そして30分後…
東野: はい!午後の前半も終了!30分後に午後の後半…今日最後のリハをやるから、それまでに反省をするなり、感想を言い合うなりしながら、準備してね!!
午後の前半のリハーサルが終わる。
守里: ふぅ……終わった。
料理男子: おつかれ。
守里: お疲れ様。
料理男子: やっぱ大変だな笑
守里: ね笑。明日からどれだけお客さんが来てくれるかは、分からないけど、リハよりは忙しくなるだろうからさ。
料理男子: いや、お客さんはたくさん来るよ。うん、絶対に…(だってメイドが強すぎるもん。マジでアイドルクラスだし。)
守里: 笑、そう?それなら嬉しいな。大変にはなるけど。
料理男子: 笑、頑張ろうぜ。
美月: あ、守里!
料理男子: おっと、俺はもう行くよ。
守里: うん、頑張ろう。
美月: ねぇ、守里ってば!
守里: どうしたの?
美月: どうしたのって、次執事でしょ!早く着替えに行かないと!
守里: 30分もあるんだから、そんな焦んなくても大丈夫だって笑
美月: 確かにそうだけどさ…(だって早く、守里の執事姿を見たいんだもん!!)
守里: 美月のメイド、めちゃくちゃ好評だったみたいじゃん笑
美月: え?
守里: さっき、東野さんが見に来た時に、言ってたよ。美月はうちのエースだって。
美月: へぇ~嬉しいな~
守里: 笑、僕も、そのなんて言うの、美月のメイドさんをちゃんと見てみたい。
美月: ……分かった笑
守里: よし、美月が早く行った方が良いって言ってることだし、もう行こうかな。
美月: うん!
そうして、守里と美月は教室を出て、それぞれの更衣室へと向かうのだった。
to be continued
東野: はい!!2組とも、お客さんがいなくなったところで、終了!!みんなお疲れ様!30分後から、午後の前半にシフトが入ってる人達でやるから、準備しといて!
「はい!」
守里: ふぅ……一旦休憩だ。
料理女子1: おつかれ笑
料理女子2: やっぱ、森崎君がいると安心だわ。
守里: いやいや、みんなの方こそだよ。お疲れ様。
料理女子1: フフ笑(これが守里君クオリティだよね~)
料理女子2: (さすが、2年の美女達が群がる男だ笑)
守里: よし、一旦出よう。
料理女子1: うん。
料理女子2: 森崎君は、次もここなんだよね?
守里: そうだよ。だから、休憩が終わったら、また戻ってくる。
料理女子1: そっか。頑張ってね。
料理女子2: 任せたよ笑
守里: 笑、うん。
軽く道具を片付けて、守里達はキッチンを出た。
陽芽叶: あ、守里!
すると、すぐさま陽芽叶に声をかけられる。
守里: ん、どうした?ってまだメイド服なの?
陽芽叶: さっき言ったじゃん、感想聞かせてって。
料理女子1: 笑、私達は退散しよう。
料理女子2: うん笑
守里: あぁ、そう言えばそうだった。
陽芽叶: で、どう?
メイド服を見せるように、くるりとその場で回る。
守里: 笑、めちゃくちゃ可愛いよ。ツインテールも似合ってて、まさに本場のメイドさんって感じ。
陽芽叶: 笑、ありがと。すごく嬉しい。
守里: そう笑
陽芽叶: 守里の執事姿も楽しみにしてる!初日は、午後の後半だよね?
守里: うん。
陽芽叶: 初日は私もシフト入ってるから、お客さんにはなれないけど、文化祭中のどこかのタイミングで、絶対にお客さんとして行くから!
守里: なんか恥ずかしいな笑
陽芽叶: とか言って、始まったらプロみたいな動きをするんでしょ?笑
守里: いやいや笑。ってか、プロって本物の執事さんってこと?
陽芽叶: まぁ、そうなるね。
と話していると…
日向子: あ!いた!!守里!!
2組の教室に、日向子が駆け込んでくる。
守里: こら、日向子。飲食店で走るのは厳禁だぞ。それにメイド服も汚れるし。
日向子: ごめんなさい!
守里: うん、分かればよろしい。それで、何の用?日向子は、初日はもう、お仕事終わりのはずだけど。
日向子: いや~守里にメイドさんの姿を見せたくてさ~
守里: 笑、なんだそれか。うん、ものすごく可愛いよ。この前の浴衣姿も良かったけど、メイド服もかなり良い。
日向子: え~なら、次の夏祭りはメイド服で行っちゃおうかな~
守里: それは違うよ。
陽芽叶: 隣で聞いてた私もそう思う。
日向子: 陽芽叶ちゃんまで……なら着ない!!
守里: うん。はい、じゃあ2人とも着替えておいで。
日向子: はーい!
陽芽叶: 日向子、行こ。
守里: 笑
2人が更衣室に向かうのを見送り、守里は一旦、教室の外へ。
璃勇: 守里。
守里: あ、璃勇君。1組の方に行ってたんだ。
璃勇: うん。(なんか初めて名前を呼ばれたような気が…)
守里: 初日の午前だと……春時も雅史君も1組のホールだったよね?
璃勇: そうだよ。2人とも良い働きっぷりだった笑
守里: そうなんだ笑。僕もどこかで見に行かないと…って、璃勇君は誰を選んだの?
璃勇: 南雲さんにしたよ。
守里: へぇ~どうだった?ちゃんとやってた?
璃勇: 笑、親の心配の仕方じゃん。
守里: だって、心配なんだもん。
璃勇: 大丈夫。南雲さんはバッチリだったよ。あの感じだったら、本番もたくさんお客さんが来るんじゃないかな笑
守里: そっか。なら良かった。
璃勇: 守里は次は?
守里: そのまま2組のキッチン。
璃勇: じゃあ、次は2組の方に行くね。
守里: 笑、美味しい料理を提供するよ。
璃勇: うわぁ~守里の料理は絶品って噂だからな~楽しみで仕方ない笑
守里: めちゃくちゃハードル上げるじゃん笑
璃勇: 笑……あ、僕はそろそろ行くから、守里は後ろの対応をしな笑
そう言って、璃勇はその場から去る。
守里: え?
璃勇が言い残した通りに、守里が後ろを向くと…
美月: ご主人様~美月ちゃんのメイド姿、似合ってますか~?♡
あざとオーラ全開かつ、上目遣いの美月と…
飛香: ご、ご主人様…ど、どうですか…///
少し、たどたどしく、顔を赤らめている飛香と…
祐希: 守里…あ、ご主人様だった。ふぁ~あ……祐希の服どう?
眠たそうに欠伸をしながら、自身の姿を確認している祐希。
この3人が立っていた。
守里: おぉ…
「やっば……あのキャラのメイドはまた別の破壊力があるな…」
「あんなのを直接至近距離で喰らって、よく普通にしてられるな、守里。俺だったら、普通に気絶する…」
「普段ツンデレクール系の山室さんが、顔を赤らめながらメイド服を着ている……これが僕の人生のピークかもしれない…」
「きゃ~飛香ちゃん可愛い!!」
「あのちっこいメイド、仕事サボりそう……だがそれも良い!」
「え、働いていいの?……いや、あれはどう見ても、3歳児じゃん。」
美月: 私のメイド姿が可愛すぎて、声も出ないの?♡
守里: そうだね。想像以上に可愛いくて、すぐに言葉が出なかったよ。
美月: っ!!///…んもう、こっちの妄想以上の言葉で返さないで!!
守里: え?妄想?
飛香: 美月のターンは終わり!守里、私は?
美月: え~
守里: 飛香はクール系な服が似合うと思ってたけど、こういうのもすごく似合うね。可愛い。
飛香: ///あ、ありがとうゴザイマス…
美月: あ、飛香が照れてる~笑
飛香: 美月もさっき照れてただろ!
守里: はいはい、2人とも喧嘩しない……って…
祐希: zzzz
守里: 祐希、寝てんの?!
祐希: …ふぇ?
守里: 今からリハだよ!起きないと!
祐希: だって、眠いんだもん。結局、途中で注文できなくなって、守里のオムライスも食べれなかったし…
守里: あぁ、東野さんが、あまりに増えすぎたオムライスの注文を止めちゃったせいか……よし、分かった。今度、家に来て。オムライスを作ってあげるから。
祐希: え?!!!!良いの?!!!!
守里: うん。
祐希: やった!!!!なら祐希、頑張る!!!
守里: 笑、頑張って。
祐希: よっしゃ行くぞ!!
そう意気込んで、祐希は1組の教室に入って行った。
守里: ふぅ……元気になってくれて良かった。美月と飛香も教室に…
美月: ねぇ、守里?♡
飛香: 分かってると思うけど…
守里: え?
美月: 私にも、オムライス、ちょ~だい?♡
飛香: もちろん、私にも。
守里: 了解笑。
美月: よし!私も元気出てきた!!!
飛香: 笑、キャラ崩れてるんだけど。
美月: あ…美月ちゃん、頑張っちゃうぞ~♡
守里: 笑
東野: そろそろ開始するから、みんな位置について!!
守里: おっと、東野プロデューサーが動き出した。早く行かないと。
飛香: うん。
美月: 守里、できるだけ美月ちゃんが担当の料理を、お願いね♡
飛香: は?
守里: う~ん、頑張ってはみるけど、期待はしないで笑
美月: やった!♡
飛香: え、頑張ってはみるの?…だったら、私のも!
美月: 笑(積極的じゃん。)
守里: 分かった。
東野: はい、そこ3人!!いつまでもイチャイチャしないよ!!
守里: イチャイチャって…
美月: ごめんなさ~い!すぐ行きます!♡
飛香: ほら、守里も行くよ。
守里: うん。
そして、守里はキッチンに、飛香と美月は入口付近の待機場所に立つ。
東野: よし。じゃあ、午後の前半のリハーサルを開始します!!
プロデューサーである東野の言葉で、リハーサルが再開した。
美月: お帰りなさい、ご主人様♡
男子生徒1: は、はい!(か、可愛すぎる…)
美月: じゃあ、魔法の言葉をかけちゃうぞ。美味しくな~れ、萌え萌えキュン!♡
男子生徒1: ふぇぇ…
美月: いってらっしゃい、ご主人様♡
男子生徒1: う、うん…(今、この世界で一番幸せなのは、俺に違いない…)
と、持ち前の演技力と可愛さで、メイド喫茶のメイドを完全にこなす美月。
飛香: お、お帰りなさい…ご主人様。
男子生徒2: おう。(山室のこんな姿は貴重だな笑)
飛香: 魔法の言葉をかけます……はぁ…おいしくなーれ、萌え萌えキュン……はぁ……さっさと食え!
男子生徒2: お、おう…(え、キャラ変?)
飛香: もう来んな、ご主人様。
男子生徒2: …(案外…悪くない。)
最初こそ照れていたが、次第に本来のクールな性格が出て、ドSメイドという新たなキャラを確立した飛香。
祐希: え~っと…お帰りなさいませ、お嬢様。
女子生徒1: うん!(やっぱ、ちっちゃくて可愛い~)
祐希: 魔法の言葉をかけます!おいしくな~れ、萌え萌えキュン!…こうで合ってる?…ジュルリ…
女子生徒1: うん、あってるよ!最高だよ!(お腹すいてるのかな?私の分で良かったら、全然食べて良いんだけど!)
祐希: また来てください!…あ、いってらっしゃいませ、お嬢様。
女子生徒1: 絶対また来る!(こりゃ一日に100は通うな。)
子供のような素直な反応に、男性ファンももちろんのこと、意外と女性ファンをつけた祐希。
この3人は、それぞれ別のキャラで、リハーサルの段階から確固たる人気を築いたのであった。
その頃、キッチンでも…
守里: よし、チョコレートパフェできた。えっと、美月だから、これ。
ニャンニャン
守里: 笑
料理男子: 守里、こっちのパンケーキ手伝ってくれ。
守里: 了解。
美月: はーい、どれですか?
守里: そのチョコパフェ。よろしく!
美月: うん!
料理女子3: 飛香ちゃんだから…
ピヨピヨ
飛香: これね。
料理女子3: うん。ちゃんと笑顔で……いや、飛香ちゃんのキャラなら、魔法の言葉の後に、ちょっと罵ってみるのもアリかも笑
飛香: 罵る?
料理女子3: そんなニヤニヤすんな!とか。
飛香: …頑張ってみる。
料理女子3: 笑、頑張れ~
料理男子: 俺はそのまま、もう1つを仕上げるから、守里はこれ持ってけ。
守里: 分かった。
午前のリハと変わらず、守里が熱心に仕事に取り組んでいたのだった。
そして30分後…
東野: はい!午後の前半も終了!30分後に午後の後半…今日最後のリハをやるから、それまでに反省をするなり、感想を言い合うなりしながら、準備してね!!
午後の前半のリハーサルが終わる。
守里: ふぅ……終わった。
料理男子: おつかれ。
守里: お疲れ様。
料理男子: やっぱ大変だな笑
守里: ね笑。明日からどれだけお客さんが来てくれるかは、分からないけど、リハよりは忙しくなるだろうからさ。
料理男子: いや、お客さんはたくさん来るよ。うん、絶対に…(だってメイドが強すぎるもん。マジでアイドルクラスだし。)
守里: 笑、そう?それなら嬉しいな。大変にはなるけど。
料理男子: 笑、頑張ろうぜ。
美月: あ、守里!
料理男子: おっと、俺はもう行くよ。
守里: うん、頑張ろう。
美月: ねぇ、守里ってば!
守里: どうしたの?
美月: どうしたのって、次執事でしょ!早く着替えに行かないと!
守里: 30分もあるんだから、そんな焦んなくても大丈夫だって笑
美月: 確かにそうだけどさ…(だって早く、守里の執事姿を見たいんだもん!!)
守里: 美月のメイド、めちゃくちゃ好評だったみたいじゃん笑
美月: え?
守里: さっき、東野さんが見に来た時に、言ってたよ。美月はうちのエースだって。
美月: へぇ~嬉しいな~
守里: 笑、僕も、そのなんて言うの、美月のメイドさんをちゃんと見てみたい。
美月: ……分かった笑
守里: よし、美月が早く行った方が良いって言ってることだし、もう行こうかな。
美月: うん!
そうして、守里と美月は教室を出て、それぞれの更衣室へと向かうのだった。
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「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
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