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第6章 修学旅行編
第197話「お化け嫌いの志帆ちゃん」
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自由行動を終え、旅館に帰ってきた守里達は、食事処で夕食をとった後、昨日と同じようにお風呂の順番を各自、部屋で待つのではなく…
守里: バス移動かい笑
春時: 先生達、気合い入りすぎだろ笑
祐希: ……zzzz
美月: 流石に祐希は寝たか。
陽芽叶: うん。
川嶋: …
夜の肝試しのために、全員がバスに乗り込んでいた。
守里: 肝試しか…
春時: お化け屋敷は入ったことあるけど、こういう肝試しは初だな。みんなは?
美月: 私も初めて。
陽芽叶: 私も。
川嶋: …
春時: 志帆は?
川嶋: …
春時: ?
守里: 志帆…
川嶋: …ブルブル
守里: え、大丈夫?震えてるけど…
隣に座る守里が、震えている川嶋を見て心配する。
川嶋: …ブルブル…お、お化け……怖い……ブルブル
守里: お化け怖い?…あぁ。志帆は、お化けが苦手なんだって。
美月: え?そうなの!
春時: 震えるレベルで怖いなら、肝試しはキツそうだな……先生に参加しないって言うか?
川嶋: だ、大丈夫。学級委員だし、班長だし、やらないと……
守里: そんな無理しなくても…
川嶋: やるから!頑張るから!
覚悟を決めたような顔で、守里を見る川嶋。
守里: お、おぉ…頑張って…
肝試しでそんな顔されても…
まぁ、志帆がそこまで言うなら、止めはしないけどさ。
一応、気にかけとこう。
美月: ってか、どんな感じでやるんだろうね。肝試し。
春時: 聞いた話によると、先生達はいくつかのコースを用意してて、それをペアで回ってもらう形らしいよ。
陽芽叶: へぇ~
美月: でもさ、それだと人手が足りなくない?先生達、10人ぐらいしかいないのに。
守里: お化け屋敷の人達を雇ってるんだって。
春時: 専門家と人手の両方を担える人材をな。
美月: なるほど……って、それ、誰から聞いたの?
春時: そりゃもちろん、灰崎。
美月: やっぱりか。
陽芽叶: 生徒会の人の話なら、ほんとっぽいね。
守里: あと、七星さんからの情報だと、この肝試しは、先生達の日頃のストレス発散を兼ねてるらしいから…
春時: 毎日朝から晩まで、たくさんの子供の面倒を見ないといけない先生達のストレスって、めちゃくちゃ溜まってるんだろうな~笑
美月: その発散…
陽芽叶: ヤバそう笑
川嶋: ……私ならできる、私ならできる……
そんな5班の後方の席では…
日向子: 肝試し、楽しみだな~!!
東野: 日向子って、お化け得意なの?
日向子: う~ん、得意!
秋吉: っぽいよね笑
飛香: (近隣に迷惑にならなきゃ良いけど……日向子の叫び声が…)
3班男子1: ブルブル…
3班男子2: お化け、苦手なんだ笑
10分後…
剣崎: よし、前から降りて行って。
夜道を進んでいたバスは、山の中で停車し、守里達はバスから降りた。
守里: ふぅ~上着持ってきて良かった~
春時: だな。
美月: さっむ…
祐希: 目が覚めた…
陽芽叶: 祐希ちゃんは大丈夫?寒くない?
祐希: 大丈夫!体動かせば暖まるから!ブンブン
そう言って、腕を回しながら飛び跳ねる。
陽芽叶: そう笑
日向子: やっほー!!守里達!
守里: 元気だな~日向子。
日向子: だって、楽しみなんだもん!!
春時: 笑、なら志帆に、その元気を分けてやってくれ。
日向子: え?志帆ちゃん?
川嶋: …
日向子: そんな元気ないと、お化けも出て来てくれないぞ!!
川嶋: 出て来なくていいの!!
日向子: わっ!元気あるじゃん。春時め、嘘ついたな~
春時: いやいや笑
飛香: 日向子、声大き過ぎ。もうちょっと抑えて。
日向子: あ、はーい。
川嶋: お化けなんかいない…お化けなんかいない…
飛香: 志帆。
川嶋: なに?飛香。
飛香: お化けってね、そうやってビビってる人のところに近づいて来るらしいよ笑
川嶋: っ!!!!
春時: 笑(相変わらずだな~)
美月: ドSボソッ
陽芽叶: (志帆ちゃんの顔笑)
川嶋: へっ、お化けなんか怖くないもんね~
無理やり笑顔を作り、腰に手を当て、胸を張る。
飛香: 単純ボソッ笑
守里: ナイス、飛香。あまりにビビり過ぎてると、夜道は余計に危ないからね笑
飛香: フンッ、別に守里のためじゃないし。
守里: いや分かってるよ。僕じゃなくて、志帆のためでしょ?
飛香: …
守里: だから、ありがとう。
飛香: …い~え!日向子、行こ!
日向子: うん!!
若干、顔を赤らめながら、日向子の手を引っ張って、東野達がいる所へ戻る飛香。
春時: 素直じゃねぇな笑
守里: 何が?
春時: 別に笑。それより、あっちを止めないと。
守里: え?
川嶋: 来れるもんなら、来てみろ!お化け!!
陽芽叶: その意気だよ、志帆ちゃん。
美月: テンションの差笑
祐希: お化けって、触れるのかな?
陽芽叶: 無理でしょ笑
祐希: 確かめないと!
美月: どうやって?笑
祐希: 実際に会って。
美月: ふ~ん笑。祐希って霊感あるタイプ?
祐希: 祐希、お化けとか見たことないんだよね~
美月: だよね笑。祐希は見えなさそうだもん。
陽芽叶: 確かに笑
川嶋: どうせ見えないし、いくらでも来い!!
と、女子4人で盛り上がっていたのだが…
たった一言。
美月: ってか、そんな無い胸を張っても一緒でしょ笑
川嶋: ……ん?
この一言で、周囲が一気に冷やされた。
陽芽叶: おっと…
美月: (やば…)
祐希: なんか寒くなったな~もっと暖めないと!ピョンピョン
川嶋: 今、なんつった?美月。
美月: い、いや~
そして…
川嶋: …あんたも大して変わんないでしょうが!!!
美月: っ!はぁ?!!志帆よりもあるし!!全然あるし!!!
川嶋: そんなことないし!!
美月: このまな板が!!
川嶋: な…このホームベースが!!
より強い熱が、美月と川嶋を中心に発せられる。
陽芽叶: (ほ、ホームベース?)
祐希: 跳び過ぎたかな?暑い。
守里: あれはヤバそうだ…
春時: どうやって止めるか…男は入りづらいもんな……女子の誰かに…
守里: 飛香は?
春時: 余計ダメでしょ笑……そうだな…ここは…
そうして、春時が選んだのは…
美月: こんの~志帆!!
川嶋: 美月!!
祐希: やめて!!2人とも!!!
美月: っ!!!
川嶋: っ!!ゆ、祐希。
祐希であった。
春時に2人の仲裁を頼まれた祐希は、張り切って、2人の間に割り込んだ。
祐希: なんで喧嘩してるのかは分からないけど、ダメだよ!喧嘩は。仲良くしないと!!
春時: よっ!祐希、大人!!
守里: え?
春時: いいから、祐希を褒めろ。陽芽叶さんも!
陽芽叶: う、うん。さすが、祐希ちゃん!!
守里: やっぱ、祐希だな!!
そんな褒め言葉を聞いて…
祐希: エッヘン笑
思いっきり、胸を張る祐希。
美月: あ、あぁ…
川嶋: おぉ…
それにより、ただでさえ主張の強いアレが、さらに存在感を増した。
美月: ……志帆。
川嶋: …
美月: 思ってることは同じだよね。
川嶋: うん。
美月: ごめん。
川嶋: こっちこそ。
そう言って、2人は固い握手をするのだった。
春時: 一件落着かな笑
陽芽叶: なるほど、あれが狙いだったんだね笑
守里: え、なんでいきなり…
祐希: やったよ~守里!!褒めて!!
2人の握手を見た祐希は、守里の元へと駆け寄り、賞賛の言葉を要求する。
守里: 笑、はいはい。よくやったな。ナデナデ
祐希: それほどでも~ニコニコ
陽芽叶: ほんと幸せそう。
春時: 守里の頭撫でだけで、いくらでも動くから、祐希は笑
美月: 頑張ろう。
川嶋: もちろん。
と、落ち着いたところで…
剣崎: はい!みんな聞いて~
他の先生との電話を終えた剣崎が、1組生徒の前で話し出す。
剣崎: これから、お待ちかねの肝試しを始めます。みんな、心の準備はできてるかな~笑
守里: うわぁ…
めちゃくちゃ笑ってるよ、剣崎先生。
相当、楽しみなんだろうな笑
剣崎: 今回の肝試しは、全6コース。1組のみんなは、第1コースを回ってもらいます。これがマップね。前から後ろに回していって。
プリントが配られ、全員が自分達が行くこととなるコースを確認する。
春時: まぁまぁ長い笑
守里: 大体15分だって。
陽芽叶: 志帆ちゃん、どう?
川嶋: こんぐらい楽勝だぜ!!
美月: いつまでその強気が持つことやら笑
祐希: 楽しみ~
剣崎: それで、プリントに書いてあるとおり、スタート地点で懐中電灯と御札を案内人から受け取って、御札を中間地点の祠のそばにある箱の中に納めて、その代わりに、近くに掛けてあるキーホルダーを1人1つ取って、ここに戻って来たらゴール。分かった?
「はい…」
剣崎: 笑、返事が小さいけど……そして、今回は二人一組で回ってもらいます!
守里: やっぱり、ペア行動か。
春時: 灰崎の言ってたこと、ほぼ当たりじゃん笑
川嶋: こ、怖くないもんね~
祐希: 誰とペアかな!
美月: ペア…
陽芽叶: チャンスだ。
飛香: …(守里とのペア!!)
剣崎: で、その肝心のペアなんだけど……恒例のくじで決めます!!ってことで、この箱の中に、1から26までの数字が書かれた紙が、2枚ずつ入ってるから、順番に1枚ずつ引いて行って、同じ数字を引いた人とペアになります!
守里: 剣崎先生、くじ好きだな笑
春時: 手っ取り早いかつ、公正だから笑
剣崎: ちなみに、引いた数字がそのまま出発する順番だよ!
守里: 1番にはなりたくない。
春時: それな笑
剣崎: じゃ、早速、くじ引いていこう!!1班から順番に引いていって、ここから、引いた数字が1番、2番って感じで並んで行ってね。
「はい!」
そうして、生徒達が様々な気持ちを抱きながらのくじ引きが始まった。
to be continued
守里: バス移動かい笑
春時: 先生達、気合い入りすぎだろ笑
祐希: ……zzzz
美月: 流石に祐希は寝たか。
陽芽叶: うん。
川嶋: …
夜の肝試しのために、全員がバスに乗り込んでいた。
守里: 肝試しか…
春時: お化け屋敷は入ったことあるけど、こういう肝試しは初だな。みんなは?
美月: 私も初めて。
陽芽叶: 私も。
川嶋: …
春時: 志帆は?
川嶋: …
春時: ?
守里: 志帆…
川嶋: …ブルブル
守里: え、大丈夫?震えてるけど…
隣に座る守里が、震えている川嶋を見て心配する。
川嶋: …ブルブル…お、お化け……怖い……ブルブル
守里: お化け怖い?…あぁ。志帆は、お化けが苦手なんだって。
美月: え?そうなの!
春時: 震えるレベルで怖いなら、肝試しはキツそうだな……先生に参加しないって言うか?
川嶋: だ、大丈夫。学級委員だし、班長だし、やらないと……
守里: そんな無理しなくても…
川嶋: やるから!頑張るから!
覚悟を決めたような顔で、守里を見る川嶋。
守里: お、おぉ…頑張って…
肝試しでそんな顔されても…
まぁ、志帆がそこまで言うなら、止めはしないけどさ。
一応、気にかけとこう。
美月: ってか、どんな感じでやるんだろうね。肝試し。
春時: 聞いた話によると、先生達はいくつかのコースを用意してて、それをペアで回ってもらう形らしいよ。
陽芽叶: へぇ~
美月: でもさ、それだと人手が足りなくない?先生達、10人ぐらいしかいないのに。
守里: お化け屋敷の人達を雇ってるんだって。
春時: 専門家と人手の両方を担える人材をな。
美月: なるほど……って、それ、誰から聞いたの?
春時: そりゃもちろん、灰崎。
美月: やっぱりか。
陽芽叶: 生徒会の人の話なら、ほんとっぽいね。
守里: あと、七星さんからの情報だと、この肝試しは、先生達の日頃のストレス発散を兼ねてるらしいから…
春時: 毎日朝から晩まで、たくさんの子供の面倒を見ないといけない先生達のストレスって、めちゃくちゃ溜まってるんだろうな~笑
美月: その発散…
陽芽叶: ヤバそう笑
川嶋: ……私ならできる、私ならできる……
そんな5班の後方の席では…
日向子: 肝試し、楽しみだな~!!
東野: 日向子って、お化け得意なの?
日向子: う~ん、得意!
秋吉: っぽいよね笑
飛香: (近隣に迷惑にならなきゃ良いけど……日向子の叫び声が…)
3班男子1: ブルブル…
3班男子2: お化け、苦手なんだ笑
10分後…
剣崎: よし、前から降りて行って。
夜道を進んでいたバスは、山の中で停車し、守里達はバスから降りた。
守里: ふぅ~上着持ってきて良かった~
春時: だな。
美月: さっむ…
祐希: 目が覚めた…
陽芽叶: 祐希ちゃんは大丈夫?寒くない?
祐希: 大丈夫!体動かせば暖まるから!ブンブン
そう言って、腕を回しながら飛び跳ねる。
陽芽叶: そう笑
日向子: やっほー!!守里達!
守里: 元気だな~日向子。
日向子: だって、楽しみなんだもん!!
春時: 笑、なら志帆に、その元気を分けてやってくれ。
日向子: え?志帆ちゃん?
川嶋: …
日向子: そんな元気ないと、お化けも出て来てくれないぞ!!
川嶋: 出て来なくていいの!!
日向子: わっ!元気あるじゃん。春時め、嘘ついたな~
春時: いやいや笑
飛香: 日向子、声大き過ぎ。もうちょっと抑えて。
日向子: あ、はーい。
川嶋: お化けなんかいない…お化けなんかいない…
飛香: 志帆。
川嶋: なに?飛香。
飛香: お化けってね、そうやってビビってる人のところに近づいて来るらしいよ笑
川嶋: っ!!!!
春時: 笑(相変わらずだな~)
美月: ドSボソッ
陽芽叶: (志帆ちゃんの顔笑)
川嶋: へっ、お化けなんか怖くないもんね~
無理やり笑顔を作り、腰に手を当て、胸を張る。
飛香: 単純ボソッ笑
守里: ナイス、飛香。あまりにビビり過ぎてると、夜道は余計に危ないからね笑
飛香: フンッ、別に守里のためじゃないし。
守里: いや分かってるよ。僕じゃなくて、志帆のためでしょ?
飛香: …
守里: だから、ありがとう。
飛香: …い~え!日向子、行こ!
日向子: うん!!
若干、顔を赤らめながら、日向子の手を引っ張って、東野達がいる所へ戻る飛香。
春時: 素直じゃねぇな笑
守里: 何が?
春時: 別に笑。それより、あっちを止めないと。
守里: え?
川嶋: 来れるもんなら、来てみろ!お化け!!
陽芽叶: その意気だよ、志帆ちゃん。
美月: テンションの差笑
祐希: お化けって、触れるのかな?
陽芽叶: 無理でしょ笑
祐希: 確かめないと!
美月: どうやって?笑
祐希: 実際に会って。
美月: ふ~ん笑。祐希って霊感あるタイプ?
祐希: 祐希、お化けとか見たことないんだよね~
美月: だよね笑。祐希は見えなさそうだもん。
陽芽叶: 確かに笑
川嶋: どうせ見えないし、いくらでも来い!!
と、女子4人で盛り上がっていたのだが…
たった一言。
美月: ってか、そんな無い胸を張っても一緒でしょ笑
川嶋: ……ん?
この一言で、周囲が一気に冷やされた。
陽芽叶: おっと…
美月: (やば…)
祐希: なんか寒くなったな~もっと暖めないと!ピョンピョン
川嶋: 今、なんつった?美月。
美月: い、いや~
そして…
川嶋: …あんたも大して変わんないでしょうが!!!
美月: っ!はぁ?!!志帆よりもあるし!!全然あるし!!!
川嶋: そんなことないし!!
美月: このまな板が!!
川嶋: な…このホームベースが!!
より強い熱が、美月と川嶋を中心に発せられる。
陽芽叶: (ほ、ホームベース?)
祐希: 跳び過ぎたかな?暑い。
守里: あれはヤバそうだ…
春時: どうやって止めるか…男は入りづらいもんな……女子の誰かに…
守里: 飛香は?
春時: 余計ダメでしょ笑……そうだな…ここは…
そうして、春時が選んだのは…
美月: こんの~志帆!!
川嶋: 美月!!
祐希: やめて!!2人とも!!!
美月: っ!!!
川嶋: っ!!ゆ、祐希。
祐希であった。
春時に2人の仲裁を頼まれた祐希は、張り切って、2人の間に割り込んだ。
祐希: なんで喧嘩してるのかは分からないけど、ダメだよ!喧嘩は。仲良くしないと!!
春時: よっ!祐希、大人!!
守里: え?
春時: いいから、祐希を褒めろ。陽芽叶さんも!
陽芽叶: う、うん。さすが、祐希ちゃん!!
守里: やっぱ、祐希だな!!
そんな褒め言葉を聞いて…
祐希: エッヘン笑
思いっきり、胸を張る祐希。
美月: あ、あぁ…
川嶋: おぉ…
それにより、ただでさえ主張の強いアレが、さらに存在感を増した。
美月: ……志帆。
川嶋: …
美月: 思ってることは同じだよね。
川嶋: うん。
美月: ごめん。
川嶋: こっちこそ。
そう言って、2人は固い握手をするのだった。
春時: 一件落着かな笑
陽芽叶: なるほど、あれが狙いだったんだね笑
守里: え、なんでいきなり…
祐希: やったよ~守里!!褒めて!!
2人の握手を見た祐希は、守里の元へと駆け寄り、賞賛の言葉を要求する。
守里: 笑、はいはい。よくやったな。ナデナデ
祐希: それほどでも~ニコニコ
陽芽叶: ほんと幸せそう。
春時: 守里の頭撫でだけで、いくらでも動くから、祐希は笑
美月: 頑張ろう。
川嶋: もちろん。
と、落ち着いたところで…
剣崎: はい!みんな聞いて~
他の先生との電話を終えた剣崎が、1組生徒の前で話し出す。
剣崎: これから、お待ちかねの肝試しを始めます。みんな、心の準備はできてるかな~笑
守里: うわぁ…
めちゃくちゃ笑ってるよ、剣崎先生。
相当、楽しみなんだろうな笑
剣崎: 今回の肝試しは、全6コース。1組のみんなは、第1コースを回ってもらいます。これがマップね。前から後ろに回していって。
プリントが配られ、全員が自分達が行くこととなるコースを確認する。
春時: まぁまぁ長い笑
守里: 大体15分だって。
陽芽叶: 志帆ちゃん、どう?
川嶋: こんぐらい楽勝だぜ!!
美月: いつまでその強気が持つことやら笑
祐希: 楽しみ~
剣崎: それで、プリントに書いてあるとおり、スタート地点で懐中電灯と御札を案内人から受け取って、御札を中間地点の祠のそばにある箱の中に納めて、その代わりに、近くに掛けてあるキーホルダーを1人1つ取って、ここに戻って来たらゴール。分かった?
「はい…」
剣崎: 笑、返事が小さいけど……そして、今回は二人一組で回ってもらいます!
守里: やっぱり、ペア行動か。
春時: 灰崎の言ってたこと、ほぼ当たりじゃん笑
川嶋: こ、怖くないもんね~
祐希: 誰とペアかな!
美月: ペア…
陽芽叶: チャンスだ。
飛香: …(守里とのペア!!)
剣崎: で、その肝心のペアなんだけど……恒例のくじで決めます!!ってことで、この箱の中に、1から26までの数字が書かれた紙が、2枚ずつ入ってるから、順番に1枚ずつ引いて行って、同じ数字を引いた人とペアになります!
守里: 剣崎先生、くじ好きだな笑
春時: 手っ取り早いかつ、公正だから笑
剣崎: ちなみに、引いた数字がそのまま出発する順番だよ!
守里: 1番にはなりたくない。
春時: それな笑
剣崎: じゃ、早速、くじ引いていこう!!1班から順番に引いていって、ここから、引いた数字が1番、2番って感じで並んで行ってね。
「はい!」
そうして、生徒達が様々な気持ちを抱きながらのくじ引きが始まった。
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