189 / 340
第6章 修学旅行編
第189話「何気に修学旅行で一番楽しい時間」
しおりを挟む
食事処で、夕食を食べ終わった守里達は、順番にお風呂にも入り終わり、自分達の部屋に戻って、あとは寝るだけの状態になっていた。
春時: 消灯時刻って何時だっけ?
灰崎: 23時だよ。
春時: あと2時間半ってとこか。
守里: お風呂の順番が早かったからね。
3班男子1: 暇だ。
3班男子2: トランプとか、その他諸々のカードゲームは持ってきてるけど…
と言いながら、カバンの中から、どんどんカードゲームを出していく。
春時: 用意周到だな笑
守里: へぇ~こんなに。
3班男子1: あ、俺、これやってみたかったんだよ。
守里: なにそれ?
3班男子1: 知らない?
守里: うん。
春時: カードに書かれた変なキャラクターに名前をつけていくやつだろ?
3班男子1: そうそう。灰崎は知ってる?
灰崎: う~ん、やったことはないけど、聞いたことはあるかも。
3班男子2: じゃあ、まずは、これをやろうか。
3班男子1: おう!みんなやるだろ?
春時: やる!
灰崎: 僕もやるよ。
春時: 守里は?
守里: うん、僕も…
プルルルル
3班男子1: 誰の携帯だ?
春時: 守里のじゃない?
守里: ほんとだ、誰だろう………あ、忘れてた。
春時: 何を?
守里: 家族とテレビ電話の約束をしてたんだった。
春時: あぁ。それはやんないと、後々が怖そうだ笑
3班男子1: なんというか守里って、家族愛が強いんだな。
守里: まぁ、家族のことは大好きなんだけど、今回の場合は、電話に出ないと、向こうが拗ねちゃうか、下手したら泣いちゃいそうだから。
3班男子1: え、そんなに?
3班男子2: 向こうって、親とか?
守里: いや、姉と妹達。
3班男子1: 守里の妹となると、よく昼に一緒にいる1年のあの子達の誰か?
守里: そうだよって、よく見てるね。
3班男子1: だって、一時期、2年男子の中でトレンドだったもん笑
守里: どういうこと?
3班男子1: ただでさえ、女子に囲まれてる守里が、とうとう後輩の女子にまで囲まれ始めたぞ!ってな。
守里: 囲まれ始めたって…
春時: そういう表現になるのか……ってか、早く電話に出ないと、マズイんじゃないか?笑
守里: あ!確かに……ちょっと外…いや、あっち側に行くね。
3班男子1: おう。こっちはゲームを始めとく。
守里: うん。
そうして守里は、携帯とイヤホンを持って、広縁に出て、テレビ電話を始めた。
3班男子1: じゃあ、やるか。
3班男子2: うん。カードたぐっとく。
春時: よろしく。
灰崎: それにしても、今さっきの噂?森崎君が、女子に囲まれてるって話。
3班男子1: それがどうした?
灰崎: その、森崎君が悪いような感じではないんだなって思って。いや、男子と複数の女子が一緒にワイワイしてたら、大体の場合、男の方が悪いような感じで、噂が流れるじゃん。
3班男子2: あ~確かにそうかもね。でも、守里の場合は、小学校の頃からそうだったみたいだし、一緒にいるのも幼なじみってことで、あんまりそういう噂にはならないんだよね。
3班男子1: もちろん、そのことを知らないヤツは、最初は守里のことを羨んで、下手したら嫌うんだが、守里が優しくて良いやつだってことも、学年中に広まってるからよ。それに、超ハイスペックだし。ほぼ全員が、もうそういうもんだって納得するんだよな。そして、守里と1回でも話したら尚のことそうなる。
灰崎: つまり、森崎君のスペックと性格の良さに、男子も惚れ込んじゃうってわけね笑
3班男子1: ま、そんな感じ笑
3班男子2: 心の中に秘めてる人はいるかもだけど、今更、口に出して言う人はいないでしょ。それに言っても、ねぇ笑
春時: 幼なじみだし、家族だし、友達だし、で片付けられるだろうな笑
3班男子1: ってことで、守里のことを悪く言うヤツは、滅多にいないってことだ。
灰崎: なるほどね~
3班男子2: よし、OK。じゃんけんしよ。
春時: 最初はグー、じゃんけん、ポン!
3班男子1: …灰崎の一人勝ちか笑
灰崎: 笑、ラッキー。
3班男子2: 灰崎君から、時計回りで良い?
春時: うん。
3班男子1: 俺が最後かよ。
3班男子2: 上から1枚めくって場に出して、カードに書かれてたのが、新しいキャラだったら、ソイツに名前をつけて、既出のキャラだったら、ソイツの名前を言って、1番早く言えた人が、場に出されたカードの総取り。
灰崎: 分かった。じゃあ、出すよ。
春時: うん。
灰崎: ……笑、なんか見覚えがあるな。
場に出されたカードを見た灰崎が、そう呟く。
春時: 同じようなキャラクターを?
灰崎: うん。この丸い頭から、足だけが生えてる感じ……副会長がよく書いてるキャラクターに似てるんだよ。
春時: あ、どいやさんだっけか?
灰崎: そうそう。
3班男子1: え、副会長って、生徒会の副会長のことで良いんだよな?
灰崎: そうだよ。
3班男子1: へぇ~
3班男子2: こんな奇妙なキャラクターを書くんだ笑
灰崎: これは、あとから森崎君にも見せよう笑
春時: で、どうする?名前は。
灰崎: そうだな~ここは、副会長で行こう。
春時: え、マジ?笑
灰崎: なんなら、神田七星でも良いけど笑
春時: いやいや笑
灰崎: ってことで、副会長で笑
3班男子1: お、おう…(良いのかよ…)
春時: 次は俺か。
こんな感じで、春時達は、楽しくカードゲームを始めた。
30分後…
3班男子1: 次は大富豪やろうぜ。
3班男子2: 良いね。
灰崎: トランプはっと……次は僕がシャッフルするよ。
春時: おう。(守里はもう少しかかるだろうな笑。さくちゃんとか蓮花ちゃんの、守里への大好き具合を考えれば。)
と、守里が家族とのテレビ電話を楽しんでる?間に、春時達がゲームをして遊んでいると…
ブーブー
再び、誰かの携帯が鳴った。
春時: また電話か?
3班男子1: 俺のじゃねぇぞ。
3班男子2: 僕も。ほら、鳴ってない。
灰崎: 僕も違うよ。
春時: 俺のも違うってことは…守里か?でも今、テレビ電話してるんじゃ…
電話の鳴り所を探すと、やはり守里のカバンの中であった。
春時: どういうことだ?
灰崎: 2台持ちなんじゃない?
3班男子1: あ、そういうこと。
3班男子2: でも、2台持ちって珍しくない?
灰崎: 社会人になれば、そこまで珍しくはないだろうけど、学生だと珍しいかもね。
春時: あぁ……と、とにかく、守里のとこに持ってかないとだよな。
少し戸惑いつつも、春時は、守里のカバンから、音の鳴っている携帯を取り出し、守里がいる所へ。
春時: 守里~
守里: ん?春時?ちょっと待ってて…うん、春時が来た……話したい?
春時: これ、携帯鳴ってる。
守里: っ!!わ、分かった…えっと、春時、話す?
春時: え?
守里: 結真姉さんが話したいって言ってるからさ。
春時: ま、まぁ良いけど…
守里: じゃ、よろしく。僕は外で電話してくる。
春時: うん…
イヤホンを春時に渡した守里は、春時から受け取った携帯を持ち、部屋の中の灰崎達に一言伝えてから、部屋を出た。
春時: …まぁ、とりあえず話すか。
守里の後ろ姿を眺めながら、春時はイヤホンをつけ、結真達とテレビ電話を始める。
春時 T: こんばんは。
結真 T: 笑、こんばんは、春時君。ごめんね、急に。
春時 T: いえ笑。それで、どうしたんですか?
結真 T: いや、春時君は修学旅行を楽しんでるかな?って思って。
春時 T: そういうことなら、めちゃくちゃ楽しんでますよ笑
結真 T: それは良かった。
春時 T: 笑、何か俺に聞きたいことがあるんでしょ?守里には聞けない…いや、守里じゃ話せないことを。
結真 T: さすが春時君ね笑。うん、そうだよ。守里と美月がどんな感じか、聞きたいのよね。あと、その辺のライバル関係というか、春時君から見て、どんな風になってるのかをさ。
春時 T: それは、守里じゃ話せないですね笑。了解です。俺の推測の話で良ければ、話します。
結真 T: 頼んだ笑
春時 T: ところで、さくちゃんと蓮花ちゃんは?
結真 T: あぁ、桜はお風呂に行って、蓮花は…
蓮花 T: zzzz
結真が携帯を動かしたのか、画面に蓮花の寝顔が映る。
春時 T: 守里との電話中に寝ちゃったんですね笑
結真 T: うん笑。話し始めは、すごいハイテンションだったんだけど、段々と眠くなってきちゃったみたいで。
春時 T: そういう事ですか笑。じゃあ…
そうして、春時は主に、修学旅行中の美月の様子についてを、結真に話し始めた。
◇◇◇
ブーブー
もう少し待ってくださいね…
人のいないところ…っと、良い場所発見。
ここでならいける。
ピ
守里 T: もしもし、すみません、出るのが遅くなって。
森田 T: いえ、こちらこそ突然、電話をかけてしまい、すみませんでした。
守里 T: 大丈夫ですよ笑。それで、何かありましたか?
森田 T: 何かあったというか、そうですね……坊ちゃんは、今、旅館の外に出ることってできます?
守里 T: 外にですか……まぁ、できないことはないかもですが…
森田 T: 無理はしなくても……いや…う~ん…
守里 T: どうしたんですか?
森田 T: それが、私の上司にあたる人が、坊ちゃんに会いたいということで、旅館の近くまで来ていて。
守里 T: 森田さんの上司が……それで、森田さんは唸ってるんですね笑
森田 T: はい笑
守里 T: 分かりました。上手いことやって、旅館の外に出ます。
森田 T: ありがとうございます。
守里 T: その上司の方って、旅館の入口の近くにいるんですか?
森田 T: いや、旅館から出て、右側にちょっと進んだところの、うどん屋さんにいると思います。
守里 T: うどん屋さん…
森田 T: お腹空いてたみたいで、すみません。
守里 T: いえ笑。それにしても、僕に会いたいというのは?
森田 T: どうやら、情報部の統括…坊ちゃんのお母様に、挨拶しときなさいと言われたらしく。
守里 T: お義母さんに…ということは、情報部の団員……それに、森田さんの…1級団員の上司ってことは……特級団員ですか?
森田 T: 正解です笑
守里 T: …なんか緊張します。
森田 T: そうですか笑。まぁ、実際に会ってみたら…確実に驚くでしょうけど、面白い人ではあるので。
守里 T: 分かりました。じゃあ、会ってきますね。
森田 T: はい。失礼します。
ピ
守里: 情報部の特級団員か…
森田さんは、会ったら絶対に驚くって言ってたけど、どういう人なんだろうな…
うどん屋さんで晩ご飯を食べてるわけだから、うどん好き?
う~ん…って、そういえば、その団員さんの名前聞くの忘れた。
まぁ、行って会ってみるか。
ということで、守里は一旦、部屋へと戻るのだった。
to be continued
春時: 消灯時刻って何時だっけ?
灰崎: 23時だよ。
春時: あと2時間半ってとこか。
守里: お風呂の順番が早かったからね。
3班男子1: 暇だ。
3班男子2: トランプとか、その他諸々のカードゲームは持ってきてるけど…
と言いながら、カバンの中から、どんどんカードゲームを出していく。
春時: 用意周到だな笑
守里: へぇ~こんなに。
3班男子1: あ、俺、これやってみたかったんだよ。
守里: なにそれ?
3班男子1: 知らない?
守里: うん。
春時: カードに書かれた変なキャラクターに名前をつけていくやつだろ?
3班男子1: そうそう。灰崎は知ってる?
灰崎: う~ん、やったことはないけど、聞いたことはあるかも。
3班男子2: じゃあ、まずは、これをやろうか。
3班男子1: おう!みんなやるだろ?
春時: やる!
灰崎: 僕もやるよ。
春時: 守里は?
守里: うん、僕も…
プルルルル
3班男子1: 誰の携帯だ?
春時: 守里のじゃない?
守里: ほんとだ、誰だろう………あ、忘れてた。
春時: 何を?
守里: 家族とテレビ電話の約束をしてたんだった。
春時: あぁ。それはやんないと、後々が怖そうだ笑
3班男子1: なんというか守里って、家族愛が強いんだな。
守里: まぁ、家族のことは大好きなんだけど、今回の場合は、電話に出ないと、向こうが拗ねちゃうか、下手したら泣いちゃいそうだから。
3班男子1: え、そんなに?
3班男子2: 向こうって、親とか?
守里: いや、姉と妹達。
3班男子1: 守里の妹となると、よく昼に一緒にいる1年のあの子達の誰か?
守里: そうだよって、よく見てるね。
3班男子1: だって、一時期、2年男子の中でトレンドだったもん笑
守里: どういうこと?
3班男子1: ただでさえ、女子に囲まれてる守里が、とうとう後輩の女子にまで囲まれ始めたぞ!ってな。
守里: 囲まれ始めたって…
春時: そういう表現になるのか……ってか、早く電話に出ないと、マズイんじゃないか?笑
守里: あ!確かに……ちょっと外…いや、あっち側に行くね。
3班男子1: おう。こっちはゲームを始めとく。
守里: うん。
そうして守里は、携帯とイヤホンを持って、広縁に出て、テレビ電話を始めた。
3班男子1: じゃあ、やるか。
3班男子2: うん。カードたぐっとく。
春時: よろしく。
灰崎: それにしても、今さっきの噂?森崎君が、女子に囲まれてるって話。
3班男子1: それがどうした?
灰崎: その、森崎君が悪いような感じではないんだなって思って。いや、男子と複数の女子が一緒にワイワイしてたら、大体の場合、男の方が悪いような感じで、噂が流れるじゃん。
3班男子2: あ~確かにそうかもね。でも、守里の場合は、小学校の頃からそうだったみたいだし、一緒にいるのも幼なじみってことで、あんまりそういう噂にはならないんだよね。
3班男子1: もちろん、そのことを知らないヤツは、最初は守里のことを羨んで、下手したら嫌うんだが、守里が優しくて良いやつだってことも、学年中に広まってるからよ。それに、超ハイスペックだし。ほぼ全員が、もうそういうもんだって納得するんだよな。そして、守里と1回でも話したら尚のことそうなる。
灰崎: つまり、森崎君のスペックと性格の良さに、男子も惚れ込んじゃうってわけね笑
3班男子1: ま、そんな感じ笑
3班男子2: 心の中に秘めてる人はいるかもだけど、今更、口に出して言う人はいないでしょ。それに言っても、ねぇ笑
春時: 幼なじみだし、家族だし、友達だし、で片付けられるだろうな笑
3班男子1: ってことで、守里のことを悪く言うヤツは、滅多にいないってことだ。
灰崎: なるほどね~
3班男子2: よし、OK。じゃんけんしよ。
春時: 最初はグー、じゃんけん、ポン!
3班男子1: …灰崎の一人勝ちか笑
灰崎: 笑、ラッキー。
3班男子2: 灰崎君から、時計回りで良い?
春時: うん。
3班男子1: 俺が最後かよ。
3班男子2: 上から1枚めくって場に出して、カードに書かれてたのが、新しいキャラだったら、ソイツに名前をつけて、既出のキャラだったら、ソイツの名前を言って、1番早く言えた人が、場に出されたカードの総取り。
灰崎: 分かった。じゃあ、出すよ。
春時: うん。
灰崎: ……笑、なんか見覚えがあるな。
場に出されたカードを見た灰崎が、そう呟く。
春時: 同じようなキャラクターを?
灰崎: うん。この丸い頭から、足だけが生えてる感じ……副会長がよく書いてるキャラクターに似てるんだよ。
春時: あ、どいやさんだっけか?
灰崎: そうそう。
3班男子1: え、副会長って、生徒会の副会長のことで良いんだよな?
灰崎: そうだよ。
3班男子1: へぇ~
3班男子2: こんな奇妙なキャラクターを書くんだ笑
灰崎: これは、あとから森崎君にも見せよう笑
春時: で、どうする?名前は。
灰崎: そうだな~ここは、副会長で行こう。
春時: え、マジ?笑
灰崎: なんなら、神田七星でも良いけど笑
春時: いやいや笑
灰崎: ってことで、副会長で笑
3班男子1: お、おう…(良いのかよ…)
春時: 次は俺か。
こんな感じで、春時達は、楽しくカードゲームを始めた。
30分後…
3班男子1: 次は大富豪やろうぜ。
3班男子2: 良いね。
灰崎: トランプはっと……次は僕がシャッフルするよ。
春時: おう。(守里はもう少しかかるだろうな笑。さくちゃんとか蓮花ちゃんの、守里への大好き具合を考えれば。)
と、守里が家族とのテレビ電話を楽しんでる?間に、春時達がゲームをして遊んでいると…
ブーブー
再び、誰かの携帯が鳴った。
春時: また電話か?
3班男子1: 俺のじゃねぇぞ。
3班男子2: 僕も。ほら、鳴ってない。
灰崎: 僕も違うよ。
春時: 俺のも違うってことは…守里か?でも今、テレビ電話してるんじゃ…
電話の鳴り所を探すと、やはり守里のカバンの中であった。
春時: どういうことだ?
灰崎: 2台持ちなんじゃない?
3班男子1: あ、そういうこと。
3班男子2: でも、2台持ちって珍しくない?
灰崎: 社会人になれば、そこまで珍しくはないだろうけど、学生だと珍しいかもね。
春時: あぁ……と、とにかく、守里のとこに持ってかないとだよな。
少し戸惑いつつも、春時は、守里のカバンから、音の鳴っている携帯を取り出し、守里がいる所へ。
春時: 守里~
守里: ん?春時?ちょっと待ってて…うん、春時が来た……話したい?
春時: これ、携帯鳴ってる。
守里: っ!!わ、分かった…えっと、春時、話す?
春時: え?
守里: 結真姉さんが話したいって言ってるからさ。
春時: ま、まぁ良いけど…
守里: じゃ、よろしく。僕は外で電話してくる。
春時: うん…
イヤホンを春時に渡した守里は、春時から受け取った携帯を持ち、部屋の中の灰崎達に一言伝えてから、部屋を出た。
春時: …まぁ、とりあえず話すか。
守里の後ろ姿を眺めながら、春時はイヤホンをつけ、結真達とテレビ電話を始める。
春時 T: こんばんは。
結真 T: 笑、こんばんは、春時君。ごめんね、急に。
春時 T: いえ笑。それで、どうしたんですか?
結真 T: いや、春時君は修学旅行を楽しんでるかな?って思って。
春時 T: そういうことなら、めちゃくちゃ楽しんでますよ笑
結真 T: それは良かった。
春時 T: 笑、何か俺に聞きたいことがあるんでしょ?守里には聞けない…いや、守里じゃ話せないことを。
結真 T: さすが春時君ね笑。うん、そうだよ。守里と美月がどんな感じか、聞きたいのよね。あと、その辺のライバル関係というか、春時君から見て、どんな風になってるのかをさ。
春時 T: それは、守里じゃ話せないですね笑。了解です。俺の推測の話で良ければ、話します。
結真 T: 頼んだ笑
春時 T: ところで、さくちゃんと蓮花ちゃんは?
結真 T: あぁ、桜はお風呂に行って、蓮花は…
蓮花 T: zzzz
結真が携帯を動かしたのか、画面に蓮花の寝顔が映る。
春時 T: 守里との電話中に寝ちゃったんですね笑
結真 T: うん笑。話し始めは、すごいハイテンションだったんだけど、段々と眠くなってきちゃったみたいで。
春時 T: そういう事ですか笑。じゃあ…
そうして、春時は主に、修学旅行中の美月の様子についてを、結真に話し始めた。
◇◇◇
ブーブー
もう少し待ってくださいね…
人のいないところ…っと、良い場所発見。
ここでならいける。
ピ
守里 T: もしもし、すみません、出るのが遅くなって。
森田 T: いえ、こちらこそ突然、電話をかけてしまい、すみませんでした。
守里 T: 大丈夫ですよ笑。それで、何かありましたか?
森田 T: 何かあったというか、そうですね……坊ちゃんは、今、旅館の外に出ることってできます?
守里 T: 外にですか……まぁ、できないことはないかもですが…
森田 T: 無理はしなくても……いや…う~ん…
守里 T: どうしたんですか?
森田 T: それが、私の上司にあたる人が、坊ちゃんに会いたいということで、旅館の近くまで来ていて。
守里 T: 森田さんの上司が……それで、森田さんは唸ってるんですね笑
森田 T: はい笑
守里 T: 分かりました。上手いことやって、旅館の外に出ます。
森田 T: ありがとうございます。
守里 T: その上司の方って、旅館の入口の近くにいるんですか?
森田 T: いや、旅館から出て、右側にちょっと進んだところの、うどん屋さんにいると思います。
守里 T: うどん屋さん…
森田 T: お腹空いてたみたいで、すみません。
守里 T: いえ笑。それにしても、僕に会いたいというのは?
森田 T: どうやら、情報部の統括…坊ちゃんのお母様に、挨拶しときなさいと言われたらしく。
守里 T: お義母さんに…ということは、情報部の団員……それに、森田さんの…1級団員の上司ってことは……特級団員ですか?
森田 T: 正解です笑
守里 T: …なんか緊張します。
森田 T: そうですか笑。まぁ、実際に会ってみたら…確実に驚くでしょうけど、面白い人ではあるので。
守里 T: 分かりました。じゃあ、会ってきますね。
森田 T: はい。失礼します。
ピ
守里: 情報部の特級団員か…
森田さんは、会ったら絶対に驚くって言ってたけど、どういう人なんだろうな…
うどん屋さんで晩ご飯を食べてるわけだから、うどん好き?
う~ん…って、そういえば、その団員さんの名前聞くの忘れた。
まぁ、行って会ってみるか。
ということで、守里は一旦、部屋へと戻るのだった。
to be continued
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる