ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

文字の大きさ
上 下
158 / 340
第5章 夏休み編

第158話「真夏の海水浴 part10」

しおりを挟む
浜辺で行われているバレーの試合は、熾烈を極め、最終局面に突入した。


現在の点数は、23対22で、守里がいるAチームが優勢。

そして、フォーメーションは…


 守里  日向子  祐希

 珠美    美月   紗耶  

ーーーーーーーーーー(ネット) 

菊山    飛香   桜  

柿谷    梅澤    新里(サーブ)


となっている。



春時: Bチームのサーブから。


パンッ


「ナイッサー!」



エンドラインから数m離れた位置で、集中する新里。



新里: ふぅ…


ザッ



ボールを上に投げ、地面を蹴る。



バンッ!!



スパイクジャンプサーブがAチームを襲う。



守里: 任せろ!


バンッ!



それを受け、セッターの真上に上げる。



美月: …(誰にしようかな…よし!)



飛香と違い、美月はトスを上げる相手を呼ばないため、前衛、後衛含め、攻撃に参加できる状態にある人、全員がスパイクを打つ為にと、助走し空へ跳ぶ。



美月: チラッ…


菊山: (今、やんちゃんの方を見た…でも…)


飛香: …(やんちゃん!)


桜: ふぅ…


ポンッ!



ボールは、アタックラインより手前で踏み切り、空に跳んだ日向子の元へ。



飛香: あ、やべ…


菊山: 当たり!


桜: (日向子ちゃんか…)



飛香は、美月の視線に騙され、紗耶の方に跳び、菊山は、誰に上がるかを予測し見事当て、日向子の前へ。

桜はトスが誰に上がったかを確認してから、移動して跳んだ。



守里: ブロック、1枚半!


日向子: いっくよ~!!!


美月: ぶち抜け笑


バンッ!!!!



日向子の怪力によって打ち出されたボールは、ネットを超え、ブロックに跳んだ菊山の手に当たり、勢いが少し削られる。



菊山: ワンタッチ!


梅澤: かっきー!!


柿谷: 行けます!



コートの外側へ弾かれたボールを、柿谷が追いかける。



柿谷: ホッ!!


ビシャンッ!



ボールの落下地点に飛び込み、なんとかボールを上げた後、海辺で綺麗に受身をとる柿谷。



飛香: ナイスかっきー!



柿谷が繋いだボールを飛香がセットしようと、落下地点に入る。


その瞬間…



飛香: (ここは、梅に…いや、今はかっきーが崩れてるから、できるだけブロックに捕まりたくない、それに速攻も使わせたくない…ということは…)



コートの左後方で、飛香はボールに触れる。



飛香: 梅!!チラッ



そう叫びつつ、桜を見る。



梅澤: 了解!!


桜: (分かりました。)


紗耶: 合わせます!


美月: うん!


珠美: よろしく!


梅澤: ふんっ!


ザッ



梅澤がバックアタックの体勢に入る。



飛香: 行くよ!


ポンッ!



ボールは梅澤の真上へ。



紗耶: せーのっ!!



梅澤のスパイクに完璧にタイミングを合わせて、3枚の壁がボールを阻もうとするが…



梅澤: ニヤッ


紗耶: な…


美月: 引っかかった!


珠美: さくちゃんか!


飛香: 桜。



梅澤の上を通り過ぎ、桜の元へボールが飛ぶ。



桜: トリャ!


バンッ



フリーの状態でボールを打つ。



守里: 祐希!


祐希: はいよ~



桜のスパイクは、梅澤や日向子ほどの威力はない為、祐希の守備範囲内であれば、完璧に上げることができる。



ポンッ!


飛香: (ま、そのぐらい織り込み済みだけど笑)


梅澤: 桜!


桜: はい!


ザッ


美月: どうぞ!


紗耶: …



桜は紗耶と同時に跳び、クロス側を閉める。



紗耶: ハッ!!


バンッ!!!!



ボールはストレート側に打たれ、そこには…



新里: ナイス、さくちゃん。


ポンッ!



新里のレシーブで、飛香の頭上へボールが運ばれる。



飛香: 今度こそ、梅!!


パッ!


菊山: ブロックフォロー!


桜: うん。


梅澤: 任せろ!


ザッ



完全な状態で、梅澤はバックアタックへ。



紗耶: 行きます!せーのっ!



梅澤の正面に3枚の壁を配置する。



梅澤: クッ…


ドフンッ!



それを避けようとして、打つ直前に方向を変え、左サイド目掛けてボールを打ち込む。



珠美: よっと…



その瞬間、珠美が体を右に曲げ…



バン!!

ザフン


コースを無理やり変えたせいで、若干威力の落ちた梅澤の大砲を完璧にブロックした。



春時: Aチームに1点!24対22。Aチーム、マッチポイント!


珠美: やった~!!!


守里: 珠美!ナイスブロック!!


日向子: たまちゃん凄い!!


珠美: いえいえ笑


祐希: 祐希もやりたい!


美月: アレは、珠美の柔軟性と体幹の強さの賜物だから、祐希には無理でしょ。祐希、体硬いし。


祐希: え~


紗耶: たまちゃんの武器、炸裂じゃん!


日向子: もはや、必殺技!!


珠美: 珠美の必殺技…カッコいいです!!


日向子: 必殺技なら名前考えないと…たまブロック?


美月: 安直すぎでしょ笑


守里: 笑、確かに。


紗耶: 何が良いでしょうね~


祐希: う~ん…思いつかない…


珠美: というか、珠美のブロックを必殺技にするなら、日向子先輩や祐希先輩のあのレシーブも必殺技じゃないですか?


守里: あぁ~アレは凄いもんな。


日向子: え?良いの!じゃあ、これにも名前付けないと!


美月: そんなの、お…


春時: おーい、そろそろ試合再開するぞ。


守里: 名前は後から考えよっか。


紗耶: そうですね。


守里: よし、残り1点!絶対とるよ!



そして、Aチームはローテーションし、自分のポジションにつく。



春時: Aチームのサーブから。


パンッ


「ナイッサー!!」


珠美: 行きます!


ポンッ!!


飛香: 梅!



珠美のサーブが、大砲を牽制する。



梅澤: おう!


ポンッ!


飛香: さぁちゃん!



頭上に上がっているボールをセットしようと、菊山の名前を呼びつつ、手を上げてその場で跳ぶ。



菊山: はい!


ザッ


紗耶: …(飛香先輩をよく見て…)


美月: フンッ!!



菊山のスパイクモーションに合わせて、美月もブロックに跳ぶ。



飛香: …



しかし、飛香は体を捻り、ボールをセットするのではなく、打った。



紗耶: は…


守里: クッ…


ザフン



飛香のツーアタックを見た守里が、ボールに向かって体を滑らせたが、間に合わず、ボールは地面へ落ちた。



ザザー


春時: Bチームに1点!24対23。


飛香: フッ笑


柿谷: ナイスです!飛香先輩!


菊山: 私、本当に打つもんだと思ってたんですからね!


飛香: でしょ笑。美月の真似。ニヤッ



そう言って、飛香は美月を見る。



美月: なっ…


梅澤: 流石だね。


飛香: どうも笑


新里: 残り2点…


桜: 頑張ろう、優太。


新里: うん。



Bチームもローテーションで移動し、それぞれの位置につく。



春時: Bチームのサーブから。


パンッ


「ナイッサー!」


桜: …


ポンッ



桜のアンダーサーブが高く上がる。



守里: (やっぱり、ビーチでの天井サーブは鬼だな…しかも今日みたいに弱い風の時は…)



風がほとんど吹いていないため、ボールは流されず、Aチームのコートへ。



守里: 日向子!


日向子: う、うん…(眩しい!!)



強烈な太陽の光の援護を受けつつ、ボールが落下してくる。



日向子: あ…


ザフン



ボールは日向子の手を横切り、地面へと落ちる。



春時: Bチームに1点。デュース!


柿谷: さくちゃん!!ノータッチエースじゃん!!


桜: え、え?…やった!


飛香: よくやった!!


菊山: さくちゃん、凄い!


新里: すげぇ…やっぱりカッコいいな。天井サーブ。


桜: カッコいい?


新里: だって、天井サーブって、会場というか自然を味方にしてる感があるじゃん。


梅澤: 笑、確かにそうだな。


柿谷: つまり、さくちゃんは、自然を味方につけてるってことか。


菊山: なんか、神様みたい!


桜: え~


飛香: この調子で頼むよ!


桜: は、はい!


春時: Bチームのサーブから。


パンッ



と、その後もデュースの状態が続き…




春時: 27対26。



現在のフォーメーション


 紗耶   美月   珠美  

 祐希  日向子   守里

ーーーーーーーーーー(ネット) 

梅澤    柿谷    菊山     

新里   桜  飛香



春時: Aチームのサーブから。


パンッ


「ナイッサー!」


紗耶: ふぅ…


バンッ!



紗耶のオーバーハンドサーブから、試合が再開される。



飛香: クッ…私か。



紗耶は飛香を狙うことで、ファーストタッチを飛香にして、セッターによる多彩な攻撃を封じた。



飛香: でも…かっきー!


ポンッ!


柿谷: はい!チラッチラッ…梅澤先輩!


菊山: …(私か!)


新里: …(僕?!)


梅澤: 了解!



3人に同時に合図を送り、ボールをセットする。


全員が助走から空に跳び、スパイクモーションへ。



守里: …



かっきーなら誰を使う?


この場面、飛香なら香蓮を囮に使って、おそらくさぁちゃんに上げるだろうけど…


多分、かっきーは…



守里: 香蓮だ!


日向子: OK!


祐希: 行くよ!


柿谷: っ!!(バレた!)



と思った瞬間、柿谷はボールに伝える力を少しだけ大きくし、新里へとボールを繋げる。



ザッ



梅澤の踏切から少し遅れて、守里達もブロックに跳ぶ。



梅澤: …(いや、これは…)



自分へのトスではないと悟った梅澤は、わざと空振り、後ろの新里の前にボールを通す。



日向子: 梅ちゃんじゃない!


守里: !!



途中で変えたか!


でも、完全じゃない。

それにこのタイミングなら、ギリギリ、ブロックが届く。



新里: フンッ!!


バンッ!!!



新里のバックアタックにより、ボールはAチームのコートへ。


が、ブロックに跳んでいた日向子の手に当たる。



日向子: ワンタッチ!!


紗耶: …



それを見た紗耶が駆け出す。



美月: いや、いける!



そう言って美月は、勢いが削られたボールをそのままセットしようと、急いで手を上げ、トスの体勢へ。


しかし…



美月: あ…



焦ったためか、急いで上げた手が、着ていた上着をずりあげ、例の赤色のビキニが少し現れる。

そして、ボールの行く末に注目していた全員が、それを見た。



守里: え?


日向子: わ!!


祐希: ん?!


紗耶: Wow…


珠美: 凄い!!


梅澤: な…


柿谷: 美月先輩!!


桜: あわわわ…


菊山: あちゃ~


飛香: 美月…


美月: いや、このまま!!


守里: 来い!!


ザッ


美月: さすが守里…


バッ!!



全く動揺せずトスを呼び、跳び上がった守里の前方へ、ボールを飛ばす。



美月: どフリーだよ!決めて!!


守里: もちろん…



柿谷のセットアップから、梅澤、菊山、新里の3人がスパイクモーションに入った上で、新里が打ち、日向子のワンタッチにより勢いが削がれたボールを、美月がそのままファーストテンポでセットアップした結果、Bチームはブロックが間に合っていなかった。


なんか固まってる優太君の方へ…



守里: オリャ!!


バンッ!!!



守里が打ったボールは、狙い通り新里の方へ飛ぶ。



新里: …


飛香: 優太!!


新里: …(あ、あれは…あ、ああああ…赤!!)



そう、先程のハプニングのせいで、最も大きな被害を被っていたのは、新里であった。

長い試合の中で、悟りを開いていた新里は、美月の赤ビキニを視界に入れたせいで、封じ込められていた一般的で正常な男子高校生の思考回路が解放されてしまったのだ。


よって、新里は美月から視線を動かすことができなくなり…



新里: グフッ…ガフッ!



顔面でボールを受け、そのまま後ろに大の字で倒れる。



ザフン



そしてボールは地面に。



春時: Aチームに1点!試合終了!!Aチームの勝ち!!


日向子: う~やった!!!!


祐希: 勝ったー!!!


守里: あ、うん、勝ったね…えーっと、優太君、大丈夫?


新里: …は、はい!



守里の声を聞き、急いで起き上がる新里。



守里: は、鼻血が…



ボールを顔面で受けたせいなのか、それとも他の要因があってなのか…は、分からないが新里は鼻血をたらりと流していた。



梅澤: ちょ、大丈夫か?


柿谷: 優太?!


新里: あ、ほんと大丈夫ですから!心配しないでください!(ボールがぶつかる前に鼻血出てたなんて、絶対言えない…)


飛香: 大丈夫ならいいけど…ってか、美月!


美月: な~に?負けちゃった飛香ちゃん笑


飛香: クッ…それはズルくないか!


美月: なにが?


飛香: その、上着をめくったやつだよ!


美月: い、いや、アレは私も予想外だったし…むしろ、私も恥ずかしかったというかなんというか…///


飛香: …そ、そうだな…すまん…(本来は、守里と二人きりのところで見せたかっただろうからな…いや、そんな状況にはさせないけど!)


珠美: 優太、はいこれ。


新里: え?


珠美: ティッシュ。



そう言って、珠美は若干湿っているポケットティッシュを新里に渡す。



新里: あ、ありがとう。


珠美: ほんと、気をつけないと!


新里: う、うん。


紗耶: さすが、たまちゃん!女子力!


菊山: 私も持っておくようにしよ。


柿谷: ね。たまちゃんカッコいい。


珠美: そう?笑、嬉しみ極み!


春時: ふぅ~随分と時間かかったな~


守里: おつかれ、春時。


日向子: おつかれ!


春時: お前ら成長し過ぎだろ笑


守里: それ笑。どんどんレベルが上がっていくんだもん。


日向子: エッヘン!!


春時: 笑、次どうする?もう1戦ぐらいするか?


守里: だね。次は春時も入れて…優太君は…


新里: 次、僕は審判します!



ティッシュを鼻に詰めた新里が答える。



春時: 笑、よろしく。


守里: じゃあ、またチーム分けして、バレーやろっか。



こうして、守里達はまた遊び出した。




to be continued
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...