ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第5章 夏休み編

第151話「真夏の海水浴 part3」

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海水浴場


ワイワイ騒ぎながら、海に到着した守里達は、男女で別れ、更衣室で水着に着替えていた。



守里: え、なんか春時、さらに引き締まった?



服を脱いだ春時の体を見て、驚く守里。



春時: そう?


守里: うん。なんか、より無駄な肉が落ちて、洗練された体になってるというか…


春時: よくそんなの気づくよな…まぁ原因に心当たりはあるけど。


守里: 筋トレの量、増やした?


春時: いや、最近さ。じいちゃんにしごかれてて。


守里: 師範に?


春時: おう。これまでは守里も知ってる通り、護身術レベルまでしか指導はしてもらってなかったんだが、今は敵と戦うための指導をしてもらってるんだ。


守里: 敵と戦う…なんで?


春時: いや、最近なんか物騒じゃん。だから俺も、ちゃんとやれるようになっとこうって思って。


守里: なるほど…


春時: とか言いつつ、お前もちょっと変わったじゃん。


守里: どこが。


春時: 雰囲気が変わったというか、自分からやるぞ!みたいな空気を感じる。


守里: う~ん…


春時: 俺の勘違いかもだけど笑


守里: 春時の勘は外れないから、僕に自覚ないだけで、そうなのかもね。


春時: 笑…にしても守里は、回復力がすごいよな。


そう言って春時は、守里の体を見る。


春時: ついこの前も全身怪我してたのに、今はもう傷一つ無いじゃん。


守里: 笑、取り柄の1つだから。


春時: 賢さと身体能力と、頑強さに回復力…恵まれすぎだろ笑


守里: それでも上には上がいるし…それに、春時も変わらないって。


春時: 少なくとも、賢さは負けてる。


守里: 笑、確かに。


春時: そこは否定してくれ!笑


守里: 笑、先行くよ。



そう言って、着替え終わった守里が更衣室を出ていく。



春時: (あ、あとアレも全く違うわ…)



その背中を見て、春時も急いで服をしまい…



春時: 鈍感さ笑



更衣室を出た。




守里: もうそろそろかな。


春時: 女子達?


守里: いや、例の助っ人君。


春時: あぁ。結局、正体教えてくれなかったけど、誰?


守里: 春時と面識はないかな。


春時: へぇ~でも守里とは仲が良い…ということはバイトか委員会関係……バイトは…ない…ということは…風紀委員の誰かか。


守里: まぁそうなるよね笑


春時: もしかして、珠美のペアの後輩君?前に守里が話してた。


守里: 流石、春時。正解。


春時: 確か名前は…


守里: あ、来たよ。



携帯から視線を右の方に向ける守里。



春時: ん?


新里: せんぱーーい!


守里: おはよう。優太君。


新里: おはようございます!守里先輩!それと…


春時: あぁ…俺は…


新里: 木村春時先輩ですよね。守里先輩からお聞きしました!


春時: おう。


守里: 笑、昨日のうちに、今日のメンバーの名前を教えといたんだ。


春時: なるほどな。


守里: 改めてごめんね。いきなり。


新里: いえいえ。誘ってもらえて嬉しいです。


守里: なら良かった笑


新里: いや~にしても、お2人共、すごい体…カッコいいです!



キラキラした目で、新里が2人を見る。



守里: 優太君もだよ笑


春時: 優太君…


新里: なんですか?春時先輩。


春時: お前、良いやつだな!!



そう言って、新里の肩に手を回す春時。



新里: あ、ありがとうございます!


春時: 俺、あんまり同性の後輩に友達がいなくてよ。良かったら、友達になってくれないか?


新里: 僕で良ければ!よろしくお願いします!


春時: おう!



いや~春時も、優太君にやられたか。


この子すごいんだよな。

先輩に好かれる雰囲気というかなんというか…

後輩属性?



守里: 笑


春時: あとから連絡先交換しよ。


新里: はい!


守里: えーっとそれでね。改めて確認なんだけど…


新里: 男として立ち回れば良いってことですよね?


守里: 男として…まぁそうだね。


春時: できるだけ、女子だけで行動させないようにってことだろ?


守里: うん。


春時: ナンパ師か…


新里: 女性の皆さん、可愛いですから、たくさん来そうです。


守里: 優太君、大丈夫?


新里: 僕は腕っ節は強くないですけど、口には自信ありますから!


春時: 頼もしい後輩だな笑


新里: 任せてください!


守里: 頼んだよ笑


春時: ってか、女子達遅くね?


守里: こんなもんなんじゃないの?女性は、なんにでも時間がかかるらしいから。


新里: へぇ~


春時: 確かにそうかもな。紗耶も学校に行く準備、めちゃくちゃ時間かかるし。


新里: 珠美も、見回りの途中で飲食店に寄った時、注文選ぶのに時間かかります。


守里: やっぱ、この説は正しい?…


春時: それ、誰の説?


守里: えーっとね……覚えてない。


春時: なんだよ、そりゃ笑


新里: あ、あれ!そうじゃないですか?


守里: ほんとだ。



新里の声に反応し、守里と春時も新里の視線の先に目を向ける。



春時: 分かりやすいな笑


守里: 大きいのと、顔が小さいのと…


春時: 小さいヤツもいるし…


新里: 色んな種類…いやタイプ?がいます…って、やっぱりみなさん…激カワ…


日向子: おまたせ!守里!!春時!!


守里: うん。


春時: やっぱり目立つな。


日向子: そう?って誰?



守里と春時の隣に立つ新里を見て言う。



飛香: 多分、守里が呼んだって言う助っ人でしょ。


珠美: あれ?優太じゃん。


新里: この前の見回りぶり、珠美。


美月: 優太!


梅澤: なんだ助っ人って優太かよ。


新里: お久しぶりです!美月先輩、梅澤先輩!


美月: 久しぶり~


梅澤: おう。


飛香: あぁ、風紀委員の珠美のペアの子か。


新里: はい!1年3組、風紀委員の新里優太です!よろしくお願いします!


日向子: お!元気だね~よろしく!


飛香: よろしく…(若干暑苦しい…笑)


柿谷: たまちゃんから聞いてたけど…よろしくね。


菊山: よろしく!


紗耶: よろしく~


桜: よろしくお願いします。


新里: 南雲日向子先輩に、山室飛香先輩。柿谷遥華さんと菊山沙也加さん、木村紗耶さん。白城桜さんですね。


飛香: お、全問正解。


守里: よくやった、優太君。


新里: 守里先輩が、連絡してくれてたおかげですよ~


飛香: ?


守里: みんなの特徴と名前を、メールで送ってたんだ。


飛香: へぇ~って、お前も挨拶しろ!


ペシッ



後ろの方で、ウトウトしていた祐希の頭を叩く飛香。



祐希: イテッ…あ、よろしく。


新里: よろしくお願いします!神田祐希先輩!


祐希: 元気だね~


春時: なんで祐希は眠そうなんだ?


飛香: なんか、直射日光を浴びてるからだって。


祐希: ポカポカしてるんだもん。


美月: ちなみにさ、守里は優太にどんな感じで伝えてたの?みんなの特徴。


日向子: 私は?!


守里: 黒髪ショートで犬みたいな元気娘。


日向子: 犬!


新里: (特徴通り、犬っぽいというか、ゴールデンレトリバーって感じ…)


飛香: 私。


守里: 黒髪ロングで顔が小さいクール女子。


飛香: ふん…まぁまぁ…


新里: (ほんとに、こんなに顔が小さい人間が存在するとは…それにツンデレ属性…)


祐希: 祐希は?


守里: 眠たそうな1番のちびっ子。


祐希: なんだと?


新里: (小学生って言われても分からない…いや、違うな…アレだけは1番…)


柿谷: 私は、なんて言ったんです?


守里: 黒髪ロングの笑顔が似合う子。


柿谷: そうですか笑


新里: (先輩の言う通り、笑顔が可愛い子だ。1年生の中では、1番のしっかり者らしいから、頼りにしよう。)


菊山: 私は!


守里: 黒髪ショートで2番目に背が小さい子。


菊山: た、確かに祐希先輩の次に小さいか…


新里: (なんか座敷わらしみたい…)


紗耶: 紗耶はどうなんです?先輩。


守里: 黒髪ロングで鼻が高い美形。


紗耶: 美形///


新里: (春時先輩の妹…確かに顔は似てる…な。イケメン、美女兄妹か。それに分かりやすい。守里先輩のことが好きなんだな…珠美、頑張れ。)


桜: さくは?


守里: 黒髪セミロングの和風美人。


桜: 和風美人…


新里: (うん。なんか想像できる。この人がみたらし団子好きなの…あ、でも守里先輩が言うには、すごい一言を発する時があるらしいから、気をつけないと…)


梅澤: 確かにみんなの特徴を捉えてる…


新里: 分かりやすかったです!すぐに皆さんのことわかりましたもん!


祐希: え、ちょっと祐希、納得いかないんだけど。


春時: まぁまぁ。


祐希: も~


美月: っていうか守里!!


守里: ん?どうした?美月。


美月: まず、私達に言うことがあるんじゃない?春時もだけど。


守里: え?言うこと?


春時: あぁ。(でも、まずは守里が言わないと。)


飛香: ジー


紗耶: モジモジ


珠美: ワクワク


美月: ね?



こうして、4人の視線が守里に集中し、守里はある意味ピンチに陥るのであった。




to be continued



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