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第5章 夏休み編
第146話「家族で遊園地 Last part」
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お化け屋敷の中
よし、上手いこと誘導できたよね。
蓮花に、結真姉さんをここに連れて行ってって言われたけど。
なんでなんだろう?
見た感じ、お化け屋敷っぽいよな。
2人はスタッフの指示に従って、ある部屋に入る。
そこで、アトラクションの説明の映像が流れる。
要するに、4階建てのこのホテルの最上階にあるぬいぐるみをゲットしろってことか。
と、守里が冷静に分析していると…
ギュッ
守里: え?結真姉さん?
結真: ブルブル
守里の腕に、震えながらしがみつく結真。
結真: こ、ここ、お、お化け屋敷…
この反応…
守里: まさか…結真姉さん、お化け屋敷苦手?
結真: お化け!怖い!!!
やけに、蓮花もニヤニヤしてたし、美月のメッセージもなんか楽しげだったし…
そういう事か…
守里: う~ん…
もう引き返せないみたいだし、せっかく来たんだから…
守里: 結真姉さん、頑張ろ。
守里は怖がる結真を励ます。
結真: うぅ…
守里: 僕がついてるし、大丈夫だって。お化けなんて怖くない!
結真: 守里…
守里: ずっと掴まってて良いからさ。
結真: …うん…私、頑張る。
なんとか結真の心が立ち上がる。
守里: よし、早速、最上階に向かおう!
結真: うん…
こうして、お化けを怖がり、右腕にしがみつく結真を連れて、守里は歩き出した。
ある部屋の中に入ると…
守里: 絶対動くよな。
薄暗い中、机の上に突っ伏している人影。
普段の祐希じゃん笑
結真: ふぅ…ふぅ…
「グァアアア!!!」
守里達が横を通り過ぎようとした瞬間に、叫び動き出す。
結真: ヒギャァァアアアア!!!!!
驚き叫びながら結真は、守里の腕を引っ張りつつ、その場から離れようとする。
守里: 結真姉さん!落ち着いて!!
そんな走り出そうとした結真を、なんとか引き止めつつ、守里は先に進む。
2階へと進む階段の前では…
結真: 怖い怖い怖い…
守里: 確かに雰囲気あるけど、階段は危ないから、お化け出てこないって。
結真: ほんと?
守里: うん。大丈夫、大丈夫。
結真: そ、そっか~なんだ~
ギュッ
さらに強く守里の腕を抱き締める。
守里: 笑、転ばないようにね。
結真: わ、分かってる…
2階レストラン
結真: …キョロキョロ
部屋に入った途端、お化けが居ないかを確認する結真。
守里: 行ける?
結真: う、うん…いなさそうだし…
2人はレストランの中を進む。
いや、この感じだと…
多分、テーブルの下とかに…
ガタン
結真: へ…
結真は、音のした方向に瞬時に振り向く。
「ガァァアアア!!!」
結真: ギャァァアアア!!!
守里: うわっ、追いかけてくるタイプ!
守里と結真は、くっついたまま、全速力で追ってくるお化けから逃げ、レストランを抜ける。
守里: 結真姉さん、もう追って来てないみたい。
結真: ハァハァ…そう…守里…
守里: どうしたの?
結真: ちゃんと…守ってよ。
腕に抱きつき、守里の顔を見上げながら、念押しする結真。
守里: 笑、はいはい。怖がりな結真姉さんは僕が守るから。
結真: 怖がりって、確かにお化けは怖いけどさ。
守里: なんか、結真姉さんのことを、また1つ知れた感じがして、嬉しい笑
結真: 私は、なんかすごい複雑なんだけど…
守里: 笑、こういう時ぐらい、男の僕に甘えてね。
結真: …笑、頼りにしてるよ。我が弟!
守里: さ、もうそろそろ3階への階段っぽいから、パッパとクリアしよ。
結真: うん!
ドンッ!!
廊下の壁が叩かれる。
結真: キャァァアアア!!!!!
守里: ちょっ、結真姉さん!引っ張りすぎ!!
こんな感じで、守里と結真はホテルの中を進み…
守里: あ、あれが例のぬいぐるみじゃない?
結真: う、うん…そうだね…
守里と共に、最上階の部屋に到着した結真は、初めより少し、やつれているように見える。
守里: いかにもって感じだな。
結真: また出るってこと?
守里: うん。おそらく、このぬいぐるみを取ったら…
結真: …守里、取って…
結真は守里の後ろに隠れる。
守里: 笑、了解。
机の上に置いてあるぬいぐるみを手に取る。
すると…
バタンッ!!
「グァァァアアアアア!!!!!!」
結真: ビャァァァアアアアア!!!!守里!!早く行って!!!
守里: はーい笑
すごい叫び声だな。
お化けも結真姉さんも笑
そうして、2人は無事、ホテルを脱出した。
美月: あ、お姉ちゃん!守里!!
蓮花: あれ?なんか、お姉ちゃん涙目?
桜: 相当、怖かったんだね。
結真: 3人とも~!!!!
結真が守里から離れ、3人に抱きつく。
守里: 笑
美月: ちょっと、お姉ちゃん笑、どうしたの?
結真: 無事、生還できた~
桜: どこ行ってきたの?
結真: あ、聞いてよ!守里ったら酷いんだよ!無理やり、私をお化け屋敷に連れて行ったんだから!!
守里: いや、結真姉さんが行くって言ったんじゃん笑
結真: でも~
守里: それに、結真姉さんをお化け屋敷に連れて行けって言ったのは…
結真: 言ったのは?
美月 蓮花: シー!!
桜: …
美月と蓮花は急いで、守里の口止めをし、桜は目を逸らす。
黙っとけってことね笑
しょうがない。
守里: いや、なんでもない。
結真: え~ほんと~?
守里: うん。
美月: そんなこといいから!最後は私の番!!
美月が結真の追求をぶった切る。
結真: 笑、そんなに慌てなくても。
桜: そうだよ笑、お姉ちゃん。お兄ちゃんは逃げないんだから。
蓮花: お姉ちゃんは、お兄ちゃんと一緒に遊ぶのが楽しみなんだよね?!
美月: もちろん!!
守里: 笑、分かったから。じゃあ行こっか。
美月: うん!
結真: いってらっしゃい。
蓮花: ちゃんと時間守ってよ!
美月: は~い笑
桜: 守る気あるの?
美月: 大丈夫だって、この美月様に任せて。
結真: 笑、まぁまぁ。蓮花も私も少しオーバーしちゃったんだから。
蓮花: う~ん。
美月: 笑、早く行こ!守里!!
守里の手を引っ張り、走り出す美月。
守里: い、いってきます!
桜: バイバイ。
蓮花: あ、お兄ちゃ~ん。
桜: 美月お姉ちゃん。蓮花よりも勢い凄かったね。
結真: まぁ、だって美月は、守里のこと好きだから。
蓮花: え?蓮花もお兄ちゃんのこと、大好きだよ!
結真: それは分かってるけど、美月の場合はさ。
桜: 美月お姉ちゃん、ライバル多そうだな~
結真: 今日、ちゃんとアタックできると良いけど。
桜: もしかして、そのために交代制に?
結真: 笑、かもね。
蓮花: 蓮花的には、全然あり!
結真: 2人がくっつくの?
蓮花: うん!だって2人とも大好きなんだもん!それに、お兄ちゃんはお兄ちゃんだし。
結真: そっか笑
桜: さくも。
結真: じゃあ、みんなで美月を応援しよ。
蓮花: うん!
桜: そうね笑
20分後…
守里: ねぇ美月。
美月: な~に?
守里: そろそろ、手離さない?
美月: え~どうしよっかな~笑
守里: さっきもアトラクション乗る時、スタッフさん、ちょっと戸惑っちゃってたじゃん。
美月: でも~
守里と美月は結真達と別れて以降、移動する時もアトラクションに乗る時も、ずっと手を繋ぎ続けていた。
守里: はぁ…しょうがないな。こういう時の美月は、頑固だから。
美月: 私の事、分かってきた?笑
守里: もちろん笑、だって家族だし。
美月: だったら、私も守里のことなら、なんでもお見通しだよ笑
守里: 笑、嬉しいよ。ありがと、美月。
美月: いえいえ笑
守里: それで、次はどこ行く?
美月: それはもう決まってる。
守里: ?
美月: この遊園地の目玉の1つ…かん…
守里: あぁ、観覧車か。
美月: ちょっと、私が言おうとしたんだけど!
守里: 笑、ごめんごめん。
美月: それで、今から、1周15分ぐらいする観覧車に乗ろうと思うんだけど、どう?
守里: 良いよ!行こ!
美月: うん!
そして、2人は観覧車に乗った。
守里: これ、どんくらいの高さあるんだっけ?
美月: え~っとね~90mだって。
守里: 90m…ざっと祐希60人分か笑
美月: なんかその例え面白い笑
守里: でしょ笑。昔から、そういう長さを例えるなら、祐希何人分がぴったりなんだ。祐希1人1.5m換算で。
美月: 祐希もそれ聞くと、自分が大きくなったように感じるんじゃない?笑
守里: かもね笑
美月: そういえばさ、祐希って…
その後は、色々と談笑し…
とうとう守里と美月が乗るゴンドラは、頂上付近へ。
守里: あ、見て!そろそろ頂上じゃない?
美月: 夕日、綺麗…
守里: ナイスタイミングだったんじゃない?僕達。
美月: だね笑、最高。
守里: うん。
守里と美月はお互いの席から、揃って窓の外を眺める。
美月: …ねぇ守里。
守里: ん?
美月: 隣行っていい?
守里: え?別に良いけど…
美月: やった笑
美月は守里の隣に座る。
守里: いきなりどうしたの?
美月: 笑、気分的にね。
守里: そっか笑。ほら、見て、あれってさ…
美月: 守里…
窓の外を眺めている守里の横顔を見つめる美月。
守里: 美月?
それに気づき、守里も美月の方を見る。
美月: …私さ…
守里: …
美月: 守里のこと大好きだよ。
美月は自身の心に溜め込んでいた思いを、守里に直接ぶつける。
守里: 僕も大好きだよ笑
それに対して、守里はそう返した。
美月: それはさ…………いや、いいや。
守里: ?
美月: 笑、嬉しいな~守里も私の事、大好きなんだ。
守里: そりゃあね笑、大事なか…
美月: だったら!…ん!
美月は守里の言葉を遮りつつ、守里に向かって、手を広げる。
守里: なに?
美月: 分からない?ギュッてして!
守里: え~
美月: 別にいいじゃん!私達、2人きりなんだし!
守里: まぁ確かに。
美月: じゃあ!ほら!
守里: 笑、甘えんぼだな。
ギュッ
◇◇◇
美月: ただいま戻りました!
守里: ごめん、遅くなって。
結真: 笑、ほんとよ。
蓮花: 10分!
美月: ごめんって笑
桜: どこ行ってたの?
守里: 色々アトラクション乗った後、最後は観覧車に乗って来た。
桜: ほぇ~観覧車…
結真: どうだった?
守里: 景色が綺麗だったよ。ちょうど夕日が見えてさ!
結真: そっか笑、美月は?
美月: うん…
結真: …
美月: 私も、楽しかったよ笑
美月がとびきりの笑顔をみせる。
結真: ふ~ん笑
蓮花: あ、そろそろパレードが始まるみたい!!あの真ん中のとこ行こ!!
守里: そうだね。最後はみんなで楽しもう!
桜: うん笑
結真: なら早く行かないと、前の方に陣取れない!
美月: レッツゴー!!!
こうして、守里達家族は、最前列でパレードを見て楽しみ、遊園地を出た後は、回転寿司でお寿司を堪能したのであった。
to be continued
よし、上手いこと誘導できたよね。
蓮花に、結真姉さんをここに連れて行ってって言われたけど。
なんでなんだろう?
見た感じ、お化け屋敷っぽいよな。
2人はスタッフの指示に従って、ある部屋に入る。
そこで、アトラクションの説明の映像が流れる。
要するに、4階建てのこのホテルの最上階にあるぬいぐるみをゲットしろってことか。
と、守里が冷静に分析していると…
ギュッ
守里: え?結真姉さん?
結真: ブルブル
守里の腕に、震えながらしがみつく結真。
結真: こ、ここ、お、お化け屋敷…
この反応…
守里: まさか…結真姉さん、お化け屋敷苦手?
結真: お化け!怖い!!!
やけに、蓮花もニヤニヤしてたし、美月のメッセージもなんか楽しげだったし…
そういう事か…
守里: う~ん…
もう引き返せないみたいだし、せっかく来たんだから…
守里: 結真姉さん、頑張ろ。
守里は怖がる結真を励ます。
結真: うぅ…
守里: 僕がついてるし、大丈夫だって。お化けなんて怖くない!
結真: 守里…
守里: ずっと掴まってて良いからさ。
結真: …うん…私、頑張る。
なんとか結真の心が立ち上がる。
守里: よし、早速、最上階に向かおう!
結真: うん…
こうして、お化けを怖がり、右腕にしがみつく結真を連れて、守里は歩き出した。
ある部屋の中に入ると…
守里: 絶対動くよな。
薄暗い中、机の上に突っ伏している人影。
普段の祐希じゃん笑
結真: ふぅ…ふぅ…
「グァアアア!!!」
守里達が横を通り過ぎようとした瞬間に、叫び動き出す。
結真: ヒギャァァアアアア!!!!!
驚き叫びながら結真は、守里の腕を引っ張りつつ、その場から離れようとする。
守里: 結真姉さん!落ち着いて!!
そんな走り出そうとした結真を、なんとか引き止めつつ、守里は先に進む。
2階へと進む階段の前では…
結真: 怖い怖い怖い…
守里: 確かに雰囲気あるけど、階段は危ないから、お化け出てこないって。
結真: ほんと?
守里: うん。大丈夫、大丈夫。
結真: そ、そっか~なんだ~
ギュッ
さらに強く守里の腕を抱き締める。
守里: 笑、転ばないようにね。
結真: わ、分かってる…
2階レストラン
結真: …キョロキョロ
部屋に入った途端、お化けが居ないかを確認する結真。
守里: 行ける?
結真: う、うん…いなさそうだし…
2人はレストランの中を進む。
いや、この感じだと…
多分、テーブルの下とかに…
ガタン
結真: へ…
結真は、音のした方向に瞬時に振り向く。
「ガァァアアア!!!」
結真: ギャァァアアア!!!
守里: うわっ、追いかけてくるタイプ!
守里と結真は、くっついたまま、全速力で追ってくるお化けから逃げ、レストランを抜ける。
守里: 結真姉さん、もう追って来てないみたい。
結真: ハァハァ…そう…守里…
守里: どうしたの?
結真: ちゃんと…守ってよ。
腕に抱きつき、守里の顔を見上げながら、念押しする結真。
守里: 笑、はいはい。怖がりな結真姉さんは僕が守るから。
結真: 怖がりって、確かにお化けは怖いけどさ。
守里: なんか、結真姉さんのことを、また1つ知れた感じがして、嬉しい笑
結真: 私は、なんかすごい複雑なんだけど…
守里: 笑、こういう時ぐらい、男の僕に甘えてね。
結真: …笑、頼りにしてるよ。我が弟!
守里: さ、もうそろそろ3階への階段っぽいから、パッパとクリアしよ。
結真: うん!
ドンッ!!
廊下の壁が叩かれる。
結真: キャァァアアア!!!!!
守里: ちょっ、結真姉さん!引っ張りすぎ!!
こんな感じで、守里と結真はホテルの中を進み…
守里: あ、あれが例のぬいぐるみじゃない?
結真: う、うん…そうだね…
守里と共に、最上階の部屋に到着した結真は、初めより少し、やつれているように見える。
守里: いかにもって感じだな。
結真: また出るってこと?
守里: うん。おそらく、このぬいぐるみを取ったら…
結真: …守里、取って…
結真は守里の後ろに隠れる。
守里: 笑、了解。
机の上に置いてあるぬいぐるみを手に取る。
すると…
バタンッ!!
「グァァァアアアアア!!!!!!」
結真: ビャァァァアアアアア!!!!守里!!早く行って!!!
守里: はーい笑
すごい叫び声だな。
お化けも結真姉さんも笑
そうして、2人は無事、ホテルを脱出した。
美月: あ、お姉ちゃん!守里!!
蓮花: あれ?なんか、お姉ちゃん涙目?
桜: 相当、怖かったんだね。
結真: 3人とも~!!!!
結真が守里から離れ、3人に抱きつく。
守里: 笑
美月: ちょっと、お姉ちゃん笑、どうしたの?
結真: 無事、生還できた~
桜: どこ行ってきたの?
結真: あ、聞いてよ!守里ったら酷いんだよ!無理やり、私をお化け屋敷に連れて行ったんだから!!
守里: いや、結真姉さんが行くって言ったんじゃん笑
結真: でも~
守里: それに、結真姉さんをお化け屋敷に連れて行けって言ったのは…
結真: 言ったのは?
美月 蓮花: シー!!
桜: …
美月と蓮花は急いで、守里の口止めをし、桜は目を逸らす。
黙っとけってことね笑
しょうがない。
守里: いや、なんでもない。
結真: え~ほんと~?
守里: うん。
美月: そんなこといいから!最後は私の番!!
美月が結真の追求をぶった切る。
結真: 笑、そんなに慌てなくても。
桜: そうだよ笑、お姉ちゃん。お兄ちゃんは逃げないんだから。
蓮花: お姉ちゃんは、お兄ちゃんと一緒に遊ぶのが楽しみなんだよね?!
美月: もちろん!!
守里: 笑、分かったから。じゃあ行こっか。
美月: うん!
結真: いってらっしゃい。
蓮花: ちゃんと時間守ってよ!
美月: は~い笑
桜: 守る気あるの?
美月: 大丈夫だって、この美月様に任せて。
結真: 笑、まぁまぁ。蓮花も私も少しオーバーしちゃったんだから。
蓮花: う~ん。
美月: 笑、早く行こ!守里!!
守里の手を引っ張り、走り出す美月。
守里: い、いってきます!
桜: バイバイ。
蓮花: あ、お兄ちゃ~ん。
桜: 美月お姉ちゃん。蓮花よりも勢い凄かったね。
結真: まぁ、だって美月は、守里のこと好きだから。
蓮花: え?蓮花もお兄ちゃんのこと、大好きだよ!
結真: それは分かってるけど、美月の場合はさ。
桜: 美月お姉ちゃん、ライバル多そうだな~
結真: 今日、ちゃんとアタックできると良いけど。
桜: もしかして、そのために交代制に?
結真: 笑、かもね。
蓮花: 蓮花的には、全然あり!
結真: 2人がくっつくの?
蓮花: うん!だって2人とも大好きなんだもん!それに、お兄ちゃんはお兄ちゃんだし。
結真: そっか笑
桜: さくも。
結真: じゃあ、みんなで美月を応援しよ。
蓮花: うん!
桜: そうね笑
20分後…
守里: ねぇ美月。
美月: な~に?
守里: そろそろ、手離さない?
美月: え~どうしよっかな~笑
守里: さっきもアトラクション乗る時、スタッフさん、ちょっと戸惑っちゃってたじゃん。
美月: でも~
守里と美月は結真達と別れて以降、移動する時もアトラクションに乗る時も、ずっと手を繋ぎ続けていた。
守里: はぁ…しょうがないな。こういう時の美月は、頑固だから。
美月: 私の事、分かってきた?笑
守里: もちろん笑、だって家族だし。
美月: だったら、私も守里のことなら、なんでもお見通しだよ笑
守里: 笑、嬉しいよ。ありがと、美月。
美月: いえいえ笑
守里: それで、次はどこ行く?
美月: それはもう決まってる。
守里: ?
美月: この遊園地の目玉の1つ…かん…
守里: あぁ、観覧車か。
美月: ちょっと、私が言おうとしたんだけど!
守里: 笑、ごめんごめん。
美月: それで、今から、1周15分ぐらいする観覧車に乗ろうと思うんだけど、どう?
守里: 良いよ!行こ!
美月: うん!
そして、2人は観覧車に乗った。
守里: これ、どんくらいの高さあるんだっけ?
美月: え~っとね~90mだって。
守里: 90m…ざっと祐希60人分か笑
美月: なんかその例え面白い笑
守里: でしょ笑。昔から、そういう長さを例えるなら、祐希何人分がぴったりなんだ。祐希1人1.5m換算で。
美月: 祐希もそれ聞くと、自分が大きくなったように感じるんじゃない?笑
守里: かもね笑
美月: そういえばさ、祐希って…
その後は、色々と談笑し…
とうとう守里と美月が乗るゴンドラは、頂上付近へ。
守里: あ、見て!そろそろ頂上じゃない?
美月: 夕日、綺麗…
守里: ナイスタイミングだったんじゃない?僕達。
美月: だね笑、最高。
守里: うん。
守里と美月はお互いの席から、揃って窓の外を眺める。
美月: …ねぇ守里。
守里: ん?
美月: 隣行っていい?
守里: え?別に良いけど…
美月: やった笑
美月は守里の隣に座る。
守里: いきなりどうしたの?
美月: 笑、気分的にね。
守里: そっか笑。ほら、見て、あれってさ…
美月: 守里…
窓の外を眺めている守里の横顔を見つめる美月。
守里: 美月?
それに気づき、守里も美月の方を見る。
美月: …私さ…
守里: …
美月: 守里のこと大好きだよ。
美月は自身の心に溜め込んでいた思いを、守里に直接ぶつける。
守里: 僕も大好きだよ笑
それに対して、守里はそう返した。
美月: それはさ…………いや、いいや。
守里: ?
美月: 笑、嬉しいな~守里も私の事、大好きなんだ。
守里: そりゃあね笑、大事なか…
美月: だったら!…ん!
美月は守里の言葉を遮りつつ、守里に向かって、手を広げる。
守里: なに?
美月: 分からない?ギュッてして!
守里: え~
美月: 別にいいじゃん!私達、2人きりなんだし!
守里: まぁ確かに。
美月: じゃあ!ほら!
守里: 笑、甘えんぼだな。
ギュッ
◇◇◇
美月: ただいま戻りました!
守里: ごめん、遅くなって。
結真: 笑、ほんとよ。
蓮花: 10分!
美月: ごめんって笑
桜: どこ行ってたの?
守里: 色々アトラクション乗った後、最後は観覧車に乗って来た。
桜: ほぇ~観覧車…
結真: どうだった?
守里: 景色が綺麗だったよ。ちょうど夕日が見えてさ!
結真: そっか笑、美月は?
美月: うん…
結真: …
美月: 私も、楽しかったよ笑
美月がとびきりの笑顔をみせる。
結真: ふ~ん笑
蓮花: あ、そろそろパレードが始まるみたい!!あの真ん中のとこ行こ!!
守里: そうだね。最後はみんなで楽しもう!
桜: うん笑
結真: なら早く行かないと、前の方に陣取れない!
美月: レッツゴー!!!
こうして、守里達家族は、最前列でパレードを見て楽しみ、遊園地を出た後は、回転寿司でお寿司を堪能したのであった。
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W職業持ちの異世界スローライフ
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集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
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異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
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「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
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散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
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僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
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……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
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