ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第5章 夏休み編

第129話「夏休みの朝」

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夏休みに入ってすぐ…


守里の家



美月: じゃあ、いってきまーす!


結真: いってらっしゃい。


守里: 気をつけてね、美月。



ガチャ


朝から美月は、風紀委員の女子達との遊びに出かけて行った。



結真: 守里は何も予定ないの?


守里: うん。ないよ。


結真: そっか~


守里: 結真姉さんは?


結真: 私も何もない。久しぶりにパーッとゲームしようかなって思ってる。


守里: あ、良いね。


結真: 一緒にやろうよ!


守里: OK。じゃあ、午前中に家事を終わらせよう。


結真: だね。



そうして、守里と結真は協力して、掃除に洗濯を終わらせた。


◇◇◇


正午過ぎ



守里: ってか、桜と蓮花、降りてこないね。


結真: 起きてるのかな?


守里: 笑、部屋の前で掃除機かけてたのに、今も寝てたらびっくり。


結真: 確かに笑


守里: 朝ご飯もそのままだし…どうする?


結真: もうお昼だから、2人は朝ご飯をお昼に食べてもらおっか。


守里: そうだね。なら僕と結真姉さんのお昼ご飯は、僕が作るよ。


結真: え?!楽しみ!


守里: 笑、ちょっと先にゲームでもして、待ってて。


結真: はーい!



結真はウキウキでゲームをやり始めた。


こう見ると、白城姉妹はみんな、どこか幼いんだよな笑


そう思いながら、守里はキッチンでお昼ご飯を作り始める。



結真: フフフーン


トントントン


結真: あ…


ジュー


結真: こ、この!


ガシャン…ガシャン…


結真: はっ!負けた…


守里: よし、できた。結真姉さん!できたよ!


結真: 守里~



結真がキッチンにやってくる。



守里: これ、結真姉さんの分。持って行って。


結真: 炒飯!ありがとう!


守里: いえいえ笑。負けちゃった?


結真: うん。ほんと奇跡的に負けた。


守里: そっか笑



テーブルに着いた2人は、昼食を食べ始める。



結真: やっぱり、守里の料理はおいしい!


守里: 炒飯なんて、簡単だって笑


結真: でも、私のより美味しいんだよな~


守里: 僕は、結真姉さんのも好きだよ。


結真: 笑、ありがと。


ダダダダダ


守里: あ、降りてきてる。


結真: この音は、蓮花だね。



ガチャ



蓮花: おはよう!!


守里: 笑、おはよう、蓮花。


結真: もう12時過ぎてるけど笑


蓮花: だって、夏休みだから、たくさん寝たかったんだもん!!


守里: 分かる笑


結真: とか言いつつ、守里はいつもと同じぐらいに起きてきたじゃん笑


守里: なんか目が覚めちゃって。


蓮花: え?炒飯!


守里: そうだよ。


結真: 守里の炒飯。でも、蓮花の分はないよ笑


蓮花: なんで!


守里: 蓮花には朝ご飯を、お昼ご飯として食べてもらおうかなって。


蓮花: そんな~


結真: あら、私の作った朝ご飯じゃ、不満?笑


蓮花: そういうわけじゃないけど…


結真: 冗談笑。また今度作ってもらいなさい。夏休みは、まだ始まったばかりなんだし。


蓮花: 分かった!


守里: 笑、じゃあ持ってくるから、蓮花は顔洗ってきて。


蓮花: はーい!



と、蓮花が洗面台に向かったところで…


ガチャ



桜: おはよう~


結真: あら、桜。おはよう。


守里: おはよう。寝てた?


桜: いや、朝から本に集中しちゃって、気づいたらこの時間笑


結真: そうだったのね。



掃除機の音でも、集中が途切れないなんて、すごい集中力だ。



桜: ん?お兄ちゃんの炒飯?


結真: そうよ。


守里: よく分かったね笑


桜: だって、お姉ちゃんのとは違うから。


結真: ちなみに、桜の分もないわよ。


桜: え…


守里: 朝ご飯が残っちゃってるから。


桜: そんな…



蓮花とはテンションが違うけど、似たようなリアクション…

さすが姉妹だな笑



守里: 桜の分も、持ってくるから、桜も顔洗っておいで。


桜: うん。




数分後…



蓮花: いただきます!!


桜: いただきます。


結真: やっぱりさ、夏休み中に、家族でお出かけしたくない?


蓮花: 確かに!


桜: 最初の買い物以来、みんなで出かけることは、なかったもんね。


守里: 笑、予定合わせないと。


結真: 守里は、バイトと風紀委員の見回りがあるよね?


守里: うん。バイトはいつも通りで、見回りは3回。


結真: 風紀委員は大変だ笑


守里: 奈々未さんも同じだったんでしょ?


結真: そうね。私達の時からも、風紀委員の夏休み出勤はあったから。


守里: やっぱ、そうなんだ。


桜: 良かった、学習委員で。


守里: でも、テスト期間は学習委員も忙しいでしょ?


桜: 風紀委員に比べたら、全然。


守里: そっか笑


結真: 蓮花は学校関係で用事はない?


蓮花: うん!登校日もない!


守里: 能中はそうなんだ。


桜: ってことは、二中は登校日あったの?


守里: うん。夏休み中盤に1回だけ。


結真: 私達はみんな、能中、能高ルートだから。まぁ、美月はちょっと違ったけど。


桜: そういえば、蓮花って何委員なの?


蓮花: 図書委員!


守里: へぇ~蓮花が図書委員か。


蓮花: なに?お兄ちゃん。


守里: いや、蓮花は本とは無縁だと思ってたからさ。


蓮花: 別にそんなことないもん!


結真: 確かに、ゲームばっかりだもんね。


桜: 彩芽ちゃんと玲衣ちゃんと、一緒にやってるの?


蓮花: 基本そうかな。でも最近は、鴨田君とかも一緒。


守里: お、マジ?笑


結真: なんで守里は、そんなに嬉しそうなの?笑


守里: 笑、別に。


結真: 蓮花はさ、鴨田君とはどんな感じ?


蓮花: どんな感じって、普通に友達だよ。


結真: へぇ~



上手いことやれてるんだな、良介君。

頑張れ!



桜: そう言うお姉ちゃんは、どうなの?大学生活。


結真: そうだな~楽しいよ。


守里: 結真姉さんは、経済学部だっけ?


結真: うん。


桜: 奈々未さんは?


結真: 理学部。ちなみに、さゆりん…元副会長は、工学部。


蓮花: 蓮花達、まだその元副会長の人に会ったことないよね?


結真: だね。まぁ、予定が合えば、この夏休み中に連れてくるよ。向こうも会いたいって言ってるし。


守里: その人の名前は?


結真: あれ?守里は聞いた事なかったっけ?


桜: 羽村沙友理さん…だったよね?


結真: そうそう。


守里: 羽村…



そういえば、奈々未さんが前に、友達の弟がどうのこうのって…


もしかして…



結真: どうしたの?守里。


守里: あのさ、その羽村さんって、弟いない?


結真: いるよ。名前は、大我君だったはず。



やっぱり、大我先輩はその元副会長さんの弟だったんだ。



結真: さゆりんは弟君が大好きでね笑。会う度に話してくるんだよ。


守里: 大我先輩がね~


結真: あれ?知り合い?


守里: 知り合いも何も、大我先輩、その元副会長さんの弟さんは、今の体育委員長。


結真: あ!確かに、そんなこと言ってたかも。


桜: あぁ、あの人が。


守里: この前も、ちょっと一緒に仕事?したし。


蓮花: 何したの?


守里: 学校がお世話になった会社に挨拶しに。


結真: 体育委員長ってことは、体育祭の用具を提供してくれる会社?


守里: そうそう。


結真: あそこか~


守里: でも、多分、結真姉さんが思い浮かべてる会社じゃないかも。


結真: ん?


守里: なんか、今年から変わったみたい。


結真: へぇ~どこの会社なの?


守里: 金山コーポレーション。


結真: え?本当に?


桜: テレビで見た事ある。


蓮花: 蓮花も!


守里: ここ最近で、一気に広まった会社だからね笑


結真: あそこが能高に…すごいじゃん!


守里: 向こうから、お願いしてきたらしいよ。


結真: そうなんだ。


桜: 改めて能高ってすごいって感じる。


守里: じゃあ、二学期の文化祭を楽しみにしてて。もっとすごいって感じると思うから。


桜: 文化祭…


結真: 体育祭以上に、盛り上がるからね笑


蓮花: あ~もう!蓮花も早く、能高に行きたい!


守里: あと1年だよ笑


結真: 受験勉強も頑張らないと。


蓮花: ううう…


桜: 大丈夫だよ、蓮花。さくだって入れたし。


蓮花: そうだよね…桜お姉ちゃんが入れたんなら…よし!蓮花頑張る!!


桜: …(なんか、複雑…)


守里: 笑、頑張れ、蓮花。桜も期末良い感じだったんでしょ?


桜: うん!かっきーのおかげで。


結真: 柿谷ちゃんに感謝しなきゃ。


守里: 桜達に教えつつ、自分はトップ5に入るんだから、本当に要領が良いよ。かっきーは。


桜: 頼りになる。


蓮花: 遥華さんは、お姉ちゃんの相棒って感じがする!


守里: 確かに笑


桜: かっきーが相棒か~エヘヘ



そんな感じで、時間が過ぎ…



結真: よし、ごちそうさまでした。


守里 桜 蓮花: ごちそうさまでした。


結真: みんな、同じタイミングだったね笑


守里: ずっと喋ってたから笑


蓮花: お昼から何するの?


結真: 守里とゲームしよっかな~って話してた!


蓮花: え?!蓮花もやる!


結真: 良いよ!桜は?


桜: う~ん、さくは本の続きを読みたい。


結真: OK。


守里: じゃあ、みんなシンクに皿を置いといて、洗うから。


結真: 洗うのは私が…


守里: 良いから良いから笑。蓮花と先にゲームをやっときな。


結真: 笑、分かった。ありがとう!


蓮花: あれ?お姉ちゃん、負けたんだ。



ゲーム画面を開いた蓮花が、結真に聞く。



結真: え、う、うん、たまたま、偶然。


蓮花: ふ~ん、まぁ良いや!勝負だ!お姉ちゃん!


結真: お!絶対に勝ってやる!!



そうして、桜は自分の部屋に行き、守里は洗い物をして、結真と蓮花はゲームで対戦をし始めた。




数十分後…



守里: よし、僕も参戦する。


蓮花: ナイスタイミング!


結真: …


守里: 笑、戦績は?


蓮花: 3戦3勝0敗笑


守里: 結真姉さん、まだまだこれからだよ。


結真:  …そうだよね。まだまだ、負けてない!


蓮花: 笑、今日は全勝する!


守里: それはなんとか防がないと、兄としての威厳が無くなる。


結真: フッフッフ…次が本命キャラなんだ!


蓮花: じゃあ、一旦、終点でガチ勝負やりますか。


守里: そうだね。


結真: アイテムはなし!


守里: キャラなんにしよう。


蓮花: 蓮花はいつも通りのやつ。



そう言って、蓮花は緑の恐竜を選択する。



結真: コイツだ!



爆発物を投げまくれるおじさんを選んだ結真。


結真姉さんがそのキャラなら…



守里: コイツにしよう。



できるだけ、速いやつの方が良さげだし。

守里はゲージが溜まったら出てくる背後霊が強すぎる怪盗を選んだ。



蓮花: なるほどね~じゃあ、始めよう!


結真: よっしゃ!!


守里: 集中…



こうして戦いの火蓋が切られた。




to be continued
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