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閑章2
第124話「生徒会の異端児」
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翌日
昼休み
春時: 購買行こうぜ~
飛香: うん。
美月: 今日はなんにしようかな。
守里: 3色パンとかどう?
美月: あ、良いね。
飛香: 私もそれにしよう。
美月: …なんか、香蓮も好きそう。
飛香: え?なんで。
美月: なんとなく。
守里: どういう勘よ笑
春時: 日向子~
ピンポンパンポーン
なんの放送だろう。
「1年1組…」
放送委員長らしき、聞きやすい声が流れてくる。
え、すごく嫌な予感が…
守里は飛香と美月を見る。
飛香: …
美月: はぁ…
2人とも、守里を気の毒そうな目で見ていた。
いや、まだ決まったわけじゃ…
「森崎守里君。」
守里: 嘘~
「生徒会室まで来てください。昼食も持ってくるように。繰り返します…」
飛香: いってらっしゃい。守里。
美月: 生きて帰ってきてね。
春時: 守里~頑張れ~
日向子: 守里!!ファイト!!!
守里: …じゃあ、みんなによろしく言っといて。
守里は急いで購買で色々と買って、生徒会室へと向かった。
生徒会室
コンコン
「どうぞ。」
ガチャ
守里: 失礼します。
櫻宮: おぉ、早かったね。守里。
守里: 遅くなったら、何されるか分かったもんじゃないですから。みなさん、こんにちは。
中谷: やっほ~守里君。
倉田: こんにちは。
灰崎: ごめんね。急に呼んじゃって。
守里: 大丈夫。それで、僕に何か用ですか?
櫻宮: まぁまぁ、一緒にお昼食べよう。
守里: え?それは、構わないですけど。
櫻宮: 守里も来たし、みんな一旦手を止めて、隣に行こう。
中谷: うん。
生徒会役員達は、仕事を中断して、隣の大会議室に移動する。
守里: 今日は、七星さん達はいないんですか?
中谷: お昼を買いに行ってるだけだよ。なぁちゃんとまゆちゃんの2人で。
守里: なるほど。
櫻宮: それにしても、守里。多すぎじゃない?
守里の目の前に置かれたパンの量を見て、櫻宮はそう言う。
守里: いや、一応…
灰崎: 笑、さすが森崎君。先を見据えての選択。
倉田: 会長達の懐柔には、効果覿面ですね。
中谷: あ、じゃあ僕達の分?
守里: はい。仕事を押し付けられそうだと感じたので、どうにか許してもらおうかと。
櫻宮: サンキュー!守里。私はこれっ!
すぐさま櫻宮が、パンを1つとる。
灰崎: 会長。それを受け取るってことは、良いんですか?
櫻宮: いや、仕事?はやってもらうよ。
守里: その仕事ってなんですか?
櫻宮: あぁ。この前、他の委員会を守里が手伝うって話が出てたでしょ。それ。
灰崎: 期末が終わったら、大丈夫かなって思って承諾したんだけど。ダメだった?
守里: 問題ないよ。もう暇になったし。
櫻宮: じゃあ、やるってことで!
中谷: 笑、それなら余計、麗華が食べたらマズいでしょ。
櫻宮: どうせ、守里1人じゃ食べられないだろうから、良いって。ね?守里。
守里: 最近できた友達に、よく食べる子がいるので。
櫻宮: ?
守里: はぁ…食べて良いですよ。みなさんの為に買ってきた物ですし。
櫻宮: 笑、ありがとう!!
櫻宮は嬉々として、手に取ったパンを食べ始める。
中谷: じゃあ、僕も良い?
守里: はい。お好きなの選んでください。
中谷: ありがと。
守里: 灰崎君も、倉田さんも取ってって。
灰崎: このお礼はちゃんとするから。
守里: これくらい大丈夫だって笑
灰崎: 笑、僕は借りは作らない主義なんだ笑
守里: そっか笑。倉田さんもどうぞ。
倉田: …ありがとうございます。
灰崎と倉田も1つずつパンを取る。
櫻宮: じゃあ、先に食べよう!
「いただきます。」
こうして昼食会が始まった。
中谷: 守里君は期末どうだったの?
守里: 飛香には負けましたけど、まぁ良かったと思います。
櫻宮: ちなみに何位?笑
中谷: そうやって聞くもんじゃないでしょ笑
櫻宮: 良いじゃん笑。守里、教えてよ~
守里: …4位です。
灰崎: やっぱり、森崎君、頭良いね。
倉田: どの口が言ってるんですか。
灰崎: 僕の口だよ笑
倉田: …
守里: みなさんはどうだったんですか?
灰崎: 僕は20位ぐらいだった。
櫻宮: え~言いたくない~
中谷: 守里君に言わせたんだから、僕達も言わないと、フェアじゃないでしょ。
櫻宮: う~ん。
中谷: 僕は5位。また絢音と怜奈に勝てなかった。
守里: それでも凄いですよ。
中谷: 笑、ありがとう。ほら、麗華も。
櫻宮: …24位!
守里: へぇ。櫻宮さん、中学の頃はずっと3位以内だったのに。
櫻宮: みんなが頭良すぎるんだって!!
守里: 3年生では、やっぱり1位は天羽先輩か、鷲崎先輩のどちらかなんですか?
中谷: 基本、怜奈。あの子、ヤバいから笑
守里: そうなんですね笑
灰崎: 次は倉田さんだよ笑
倉田: …モグモグ
守里: あの、言いたくないなら…
櫻宮: 私達も言ったんだから!
倉田: はぁ…30位ぐらいです。
中谷: なんか、ごめんね、桃ちゃん。言う流れ作っちゃって。
倉田: 別に大丈夫です。こんな順位でウダウダ言ってたって仕方がありませんから。
灰崎: でも、倉田さん、数学だけは凄いから。
守里: 数学だけ?
灰崎: うん。それ以外はあんまりなんだけど、数学だけはできるんだって。
守里: へぇ~
倉田: 数学は単純で好きです。
単純って…
何気に1番、難しいんだけど。
櫻宮: 笑、桃ちゃんはずっと数学満点だもんね。
守里: はっ?!マジですか。
櫻宮: 桃ちゃん?
倉田: …はい。
守里: すっげ…
灰崎: ほんと、バケモンだよ。
倉田: それは、私のセリフです。
灰崎: ん?
倉田: 点数調整をして、20位付近を狙ってる灰崎君の方が、バケモンという称号にふさわしいです。
灰崎: そんなことしてないって笑
倉田: どうだか…
守里: やっぱり、生徒会の皆さんは凄いです。
灰崎: 笑、そろそろ来る人達にも聞いてみたら?
櫻宮: 確かに笑。なぁちゃんは別にしても、もう1人の子は…
中谷: 仕事はできるんだけどね笑
守里: 鹿川さんですか。
中谷: あ笑、ちゃんとまゆたんって呼んであげないと。
そういえば、そういう約束を…
櫻宮: 頑張れ笑、守里。
数分後…
ガチャ
鹿川: 戻りました~
七星: 遅なってごめん…って、もう食べ始めてるやん!
櫻宮: お先に~
守里: お邪魔してまーす。
鹿川: あ!守里君!
守里: こんにちは…まゆたん。
鹿川: !!笑、嬉しい~
七星: 守里、ちゃんと来てたんやな。
守里: 呼ばれたら、来ますよ。
中谷: ほら、2人も座って。
七星: うん。それはそうと、守里は食べてなかったんか?
守里: いえ、食べてましたよ。
七星: なら、なんでそんなに残ってるんや。
七星が、守里の前にあるパン達を指して言う。
守里: これは…
櫻宮: なぁちゃん達の分だって。
七星: ほんま?笑
守里: 一応…そうです。
鹿川: 私達の為に!!ありがとう!!守里君!!
すぐに、鹿川がパンを取る。
七星: ありがたく貰うわ。
守里: どうぞ。
鹿川: 私、守里君の隣にすーわろ!
守里: まゆたんは、購買に行ってたの?
鹿川: うん。
守里: じゃあ、すれ違いだったんだね。
鹿川: 人多かったから、気づかなかったよ~
灰崎: ほら、守里君。例の質問。
鹿川: ?
守里: あぁ。まゆたんのさ、今回の期末の順位を聞きたいんだけど…嫌だったら答えなくても…
鹿川: 286位!!
286?!!
これは、思ってたよりも…
守里: そ、そうだったんだ~
灰崎: 少しは安心した?
守里: ま、まぁ…
鹿川: 今回は頑張ったんだよ!!
守里: ちなみに、まゆたんの得意科目は?
鹿川: 英語!!
守里: へぇ~
櫻宮: 笑、まゆちゃん、1月を英語で?
鹿川: ラグジュアリーー!!!
中谷: 笑
倉田: はぁ…
守里: は、はは…
ある意味、天才だ…まゆたんは…
七星: あ、守里。改めて、祐希の面倒見てくれてありがとな。
守里: 昔からですから、全然問題ないです。
七星: それで、どうやったん笑、祐希は。
守里: それがですね…なんと、180位代。
七星: そりゃ、すごいな。伸びが。
守里: 僕は飛香に負けましたけど、先生勝負では勝てたので、ほんと祐希様々ですよ笑
七星: 何言ってんねん笑。守里の教え方が上手かったからやろ。
守里: 今回は、祐希も集中してできてましたから。なんか、成長を感じました。
七星: へぇ~
櫻宮: あ、いいこと思いついた。ニヤッ
櫻宮が守里の顔を見てニヤつく。
すごく嫌な予感がする…
櫻宮: 守里さ、教えるの得意なんだよね?
守里: いや、そんなことないですって笑
七星: いーや、上手いで、守里はニヤッ
櫻宮: それなら、守里にさ、まゆ…
守里: 絶対に無理です!
櫻宮の言葉を、守里が全力で遮る。
櫻宮: 笑、最後まで言わせてもらっても良いじゃん。
守里: 予想出来てるので、いいです。
櫻宮: だったら…
守里: 僕が持ちません。
櫻宮: え~生徒会役員にはある程度、賢くなってもらわないと…
鹿川: あ~タコさんウインナー美味しい!!…ってそういえば、そろそろツチノコ探検隊の…モグモグ
1人、色々と言いながら、守里の隣でお弁当を食べる鹿川。
櫻宮: ね?まゆちゃん。
鹿川: え?!は、はい!!
櫻宮: ということで…
倉田: ダメですよ。
倉田が櫻宮を止める。
櫻宮: 桃ちゃん。
倉田: 今回もそうですけど、森崎君には、色々と頼み事をしてますから。これ以上、負担をかけるのはやめましょう。
ありがとう…倉田さん。
七星: そんなん、大丈夫やって笑、守里なら。
倉田: 別の仕事なら大丈夫かもしれませんが、まゆちゃんの相手はやばいです。
あぁ、倉田さんが天使に見える。
櫻宮: う~ん、桃ちゃんがそこまで言うなら、やめてあげよう!
守里: ホッ…
鹿川: なんの話ですか?!
守里: まゆたんは気にせず、食べてていいよ。
鹿川: そう?!なら、遠慮なく。モグモグ
まゆたんは、日向子とか祐希と同じ空気を感じるんだよな。
櫻宮: でも、まゆちゃんの強化はやっていかないと。
中谷: 次の生徒会役員にも、なってもらわなきゃだし。
守里: 灰崎君や、倉田さんもですか?
七星: 2人が良いなら、そのつもりやで。
灰崎: 笑、気が向いたらやります。
倉田: 私は…
倉田が鹿川を見る。
中谷: まゆちゃんがやるなら、やる?
倉田: 生徒会が崩壊しそうなので、仕方ないです。
櫻宮: 笑、桃ちゃんがやってくれるなら、一安心。
守里: 他の生徒会候補はいるんですか?
櫻宮: 会長と監査以外は、次の会長が決めるから、私達がどう言っても意味無いけど、目をつけてる子はいるよ。
守里: そうなんですね。
七星: その1人は、志帆ちゃんや。
櫻宮: 他にもいるけど、有力候補。
守里: 志帆なら、僕も安心です。
中谷: 何言ってるの?笑。次期会長の最有力候補は、守里君だよ。
守里: ほんとに言ってます?
中谷: うん笑、ね?麗華。
櫻宮: …そうだね。守里が次期会長だったら、私も楽だし。
守里: 倉田さんや、灰崎君じゃなくて?
灰崎: 僕は、会長だけは絶対にやらないよ笑
倉田: 私はどちらでも良いですけど、森崎君なら、構わないです。
七星: やっぱり、桃ちゃんも守里のことは認めてるんやな笑
倉田: …はい。
守里: ありがとう笑
倉田: いえ。
櫻宮: って、そろそろ昼休みも終わりじゃん。早く食べないと。
中谷: 喋りすぎたね笑
灰崎: 僕は食べ終わりましたよ。
倉田: 私もです。
櫻宮: え~
七星: はよ食べんとな。あ、守里。
守里: どうしたんですか?
七星: これからも、祐希のこと頼んだで。
守里: え?そりゃもちろん、これまで通りに…
七星: 笑、うん。頑張ってや。
守里: ?
鹿川: あ~美味しかった!!ご馳走様でした!
灰崎: 笑、鹿川さん。口の周りにまだ残ってるよ。
鹿川: え?!どこ~
鹿川は自分の口を慌てて触るが、ついてる米粒を取る事が出来ない。
鹿川: 守里君取って~
守里: え?うん。
守里は鹿川の口の周りについていた米粒を、指で取って…
鹿川: ありがとう~
守里: パク
それをそのまま食べる。
鹿川: きゃ~何やってるの?!守里君!!
守里: ?…あ!ごめん、つい、いつもの癖で…
櫻宮: 笑、全く。
中谷: やっぱり、守里君には、たらしの素質があるんだ笑
倉田: な、何を…
灰崎: これのせいか笑…森崎君の周りが大変なのは、森崎君自身に原因がありそうだ笑
七星: 祐希や日向子に、よくやってるんやろうな笑
守里: ごめん!まゆたん!
鹿川: この変態~笑
パシッ
鹿川は笑いながら守里を叩く。
守里: 許して~
櫻宮: 笑
七星: ほんと、守里がいると、飽きんな笑
to be continued
昼休み
春時: 購買行こうぜ~
飛香: うん。
美月: 今日はなんにしようかな。
守里: 3色パンとかどう?
美月: あ、良いね。
飛香: 私もそれにしよう。
美月: …なんか、香蓮も好きそう。
飛香: え?なんで。
美月: なんとなく。
守里: どういう勘よ笑
春時: 日向子~
ピンポンパンポーン
なんの放送だろう。
「1年1組…」
放送委員長らしき、聞きやすい声が流れてくる。
え、すごく嫌な予感が…
守里は飛香と美月を見る。
飛香: …
美月: はぁ…
2人とも、守里を気の毒そうな目で見ていた。
いや、まだ決まったわけじゃ…
「森崎守里君。」
守里: 嘘~
「生徒会室まで来てください。昼食も持ってくるように。繰り返します…」
飛香: いってらっしゃい。守里。
美月: 生きて帰ってきてね。
春時: 守里~頑張れ~
日向子: 守里!!ファイト!!!
守里: …じゃあ、みんなによろしく言っといて。
守里は急いで購買で色々と買って、生徒会室へと向かった。
生徒会室
コンコン
「どうぞ。」
ガチャ
守里: 失礼します。
櫻宮: おぉ、早かったね。守里。
守里: 遅くなったら、何されるか分かったもんじゃないですから。みなさん、こんにちは。
中谷: やっほ~守里君。
倉田: こんにちは。
灰崎: ごめんね。急に呼んじゃって。
守里: 大丈夫。それで、僕に何か用ですか?
櫻宮: まぁまぁ、一緒にお昼食べよう。
守里: え?それは、構わないですけど。
櫻宮: 守里も来たし、みんな一旦手を止めて、隣に行こう。
中谷: うん。
生徒会役員達は、仕事を中断して、隣の大会議室に移動する。
守里: 今日は、七星さん達はいないんですか?
中谷: お昼を買いに行ってるだけだよ。なぁちゃんとまゆちゃんの2人で。
守里: なるほど。
櫻宮: それにしても、守里。多すぎじゃない?
守里の目の前に置かれたパンの量を見て、櫻宮はそう言う。
守里: いや、一応…
灰崎: 笑、さすが森崎君。先を見据えての選択。
倉田: 会長達の懐柔には、効果覿面ですね。
中谷: あ、じゃあ僕達の分?
守里: はい。仕事を押し付けられそうだと感じたので、どうにか許してもらおうかと。
櫻宮: サンキュー!守里。私はこれっ!
すぐさま櫻宮が、パンを1つとる。
灰崎: 会長。それを受け取るってことは、良いんですか?
櫻宮: いや、仕事?はやってもらうよ。
守里: その仕事ってなんですか?
櫻宮: あぁ。この前、他の委員会を守里が手伝うって話が出てたでしょ。それ。
灰崎: 期末が終わったら、大丈夫かなって思って承諾したんだけど。ダメだった?
守里: 問題ないよ。もう暇になったし。
櫻宮: じゃあ、やるってことで!
中谷: 笑、それなら余計、麗華が食べたらマズいでしょ。
櫻宮: どうせ、守里1人じゃ食べられないだろうから、良いって。ね?守里。
守里: 最近できた友達に、よく食べる子がいるので。
櫻宮: ?
守里: はぁ…食べて良いですよ。みなさんの為に買ってきた物ですし。
櫻宮: 笑、ありがとう!!
櫻宮は嬉々として、手に取ったパンを食べ始める。
中谷: じゃあ、僕も良い?
守里: はい。お好きなの選んでください。
中谷: ありがと。
守里: 灰崎君も、倉田さんも取ってって。
灰崎: このお礼はちゃんとするから。
守里: これくらい大丈夫だって笑
灰崎: 笑、僕は借りは作らない主義なんだ笑
守里: そっか笑。倉田さんもどうぞ。
倉田: …ありがとうございます。
灰崎と倉田も1つずつパンを取る。
櫻宮: じゃあ、先に食べよう!
「いただきます。」
こうして昼食会が始まった。
中谷: 守里君は期末どうだったの?
守里: 飛香には負けましたけど、まぁ良かったと思います。
櫻宮: ちなみに何位?笑
中谷: そうやって聞くもんじゃないでしょ笑
櫻宮: 良いじゃん笑。守里、教えてよ~
守里: …4位です。
灰崎: やっぱり、森崎君、頭良いね。
倉田: どの口が言ってるんですか。
灰崎: 僕の口だよ笑
倉田: …
守里: みなさんはどうだったんですか?
灰崎: 僕は20位ぐらいだった。
櫻宮: え~言いたくない~
中谷: 守里君に言わせたんだから、僕達も言わないと、フェアじゃないでしょ。
櫻宮: う~ん。
中谷: 僕は5位。また絢音と怜奈に勝てなかった。
守里: それでも凄いですよ。
中谷: 笑、ありがとう。ほら、麗華も。
櫻宮: …24位!
守里: へぇ。櫻宮さん、中学の頃はずっと3位以内だったのに。
櫻宮: みんなが頭良すぎるんだって!!
守里: 3年生では、やっぱり1位は天羽先輩か、鷲崎先輩のどちらかなんですか?
中谷: 基本、怜奈。あの子、ヤバいから笑
守里: そうなんですね笑
灰崎: 次は倉田さんだよ笑
倉田: …モグモグ
守里: あの、言いたくないなら…
櫻宮: 私達も言ったんだから!
倉田: はぁ…30位ぐらいです。
中谷: なんか、ごめんね、桃ちゃん。言う流れ作っちゃって。
倉田: 別に大丈夫です。こんな順位でウダウダ言ってたって仕方がありませんから。
灰崎: でも、倉田さん、数学だけは凄いから。
守里: 数学だけ?
灰崎: うん。それ以外はあんまりなんだけど、数学だけはできるんだって。
守里: へぇ~
倉田: 数学は単純で好きです。
単純って…
何気に1番、難しいんだけど。
櫻宮: 笑、桃ちゃんはずっと数学満点だもんね。
守里: はっ?!マジですか。
櫻宮: 桃ちゃん?
倉田: …はい。
守里: すっげ…
灰崎: ほんと、バケモンだよ。
倉田: それは、私のセリフです。
灰崎: ん?
倉田: 点数調整をして、20位付近を狙ってる灰崎君の方が、バケモンという称号にふさわしいです。
灰崎: そんなことしてないって笑
倉田: どうだか…
守里: やっぱり、生徒会の皆さんは凄いです。
灰崎: 笑、そろそろ来る人達にも聞いてみたら?
櫻宮: 確かに笑。なぁちゃんは別にしても、もう1人の子は…
中谷: 仕事はできるんだけどね笑
守里: 鹿川さんですか。
中谷: あ笑、ちゃんとまゆたんって呼んであげないと。
そういえば、そういう約束を…
櫻宮: 頑張れ笑、守里。
数分後…
ガチャ
鹿川: 戻りました~
七星: 遅なってごめん…って、もう食べ始めてるやん!
櫻宮: お先に~
守里: お邪魔してまーす。
鹿川: あ!守里君!
守里: こんにちは…まゆたん。
鹿川: !!笑、嬉しい~
七星: 守里、ちゃんと来てたんやな。
守里: 呼ばれたら、来ますよ。
中谷: ほら、2人も座って。
七星: うん。それはそうと、守里は食べてなかったんか?
守里: いえ、食べてましたよ。
七星: なら、なんでそんなに残ってるんや。
七星が、守里の前にあるパン達を指して言う。
守里: これは…
櫻宮: なぁちゃん達の分だって。
七星: ほんま?笑
守里: 一応…そうです。
鹿川: 私達の為に!!ありがとう!!守里君!!
すぐに、鹿川がパンを取る。
七星: ありがたく貰うわ。
守里: どうぞ。
鹿川: 私、守里君の隣にすーわろ!
守里: まゆたんは、購買に行ってたの?
鹿川: うん。
守里: じゃあ、すれ違いだったんだね。
鹿川: 人多かったから、気づかなかったよ~
灰崎: ほら、守里君。例の質問。
鹿川: ?
守里: あぁ。まゆたんのさ、今回の期末の順位を聞きたいんだけど…嫌だったら答えなくても…
鹿川: 286位!!
286?!!
これは、思ってたよりも…
守里: そ、そうだったんだ~
灰崎: 少しは安心した?
守里: ま、まぁ…
鹿川: 今回は頑張ったんだよ!!
守里: ちなみに、まゆたんの得意科目は?
鹿川: 英語!!
守里: へぇ~
櫻宮: 笑、まゆちゃん、1月を英語で?
鹿川: ラグジュアリーー!!!
中谷: 笑
倉田: はぁ…
守里: は、はは…
ある意味、天才だ…まゆたんは…
七星: あ、守里。改めて、祐希の面倒見てくれてありがとな。
守里: 昔からですから、全然問題ないです。
七星: それで、どうやったん笑、祐希は。
守里: それがですね…なんと、180位代。
七星: そりゃ、すごいな。伸びが。
守里: 僕は飛香に負けましたけど、先生勝負では勝てたので、ほんと祐希様々ですよ笑
七星: 何言ってんねん笑。守里の教え方が上手かったからやろ。
守里: 今回は、祐希も集中してできてましたから。なんか、成長を感じました。
七星: へぇ~
櫻宮: あ、いいこと思いついた。ニヤッ
櫻宮が守里の顔を見てニヤつく。
すごく嫌な予感がする…
櫻宮: 守里さ、教えるの得意なんだよね?
守里: いや、そんなことないですって笑
七星: いーや、上手いで、守里はニヤッ
櫻宮: それなら、守里にさ、まゆ…
守里: 絶対に無理です!
櫻宮の言葉を、守里が全力で遮る。
櫻宮: 笑、最後まで言わせてもらっても良いじゃん。
守里: 予想出来てるので、いいです。
櫻宮: だったら…
守里: 僕が持ちません。
櫻宮: え~生徒会役員にはある程度、賢くなってもらわないと…
鹿川: あ~タコさんウインナー美味しい!!…ってそういえば、そろそろツチノコ探検隊の…モグモグ
1人、色々と言いながら、守里の隣でお弁当を食べる鹿川。
櫻宮: ね?まゆちゃん。
鹿川: え?!は、はい!!
櫻宮: ということで…
倉田: ダメですよ。
倉田が櫻宮を止める。
櫻宮: 桃ちゃん。
倉田: 今回もそうですけど、森崎君には、色々と頼み事をしてますから。これ以上、負担をかけるのはやめましょう。
ありがとう…倉田さん。
七星: そんなん、大丈夫やって笑、守里なら。
倉田: 別の仕事なら大丈夫かもしれませんが、まゆちゃんの相手はやばいです。
あぁ、倉田さんが天使に見える。
櫻宮: う~ん、桃ちゃんがそこまで言うなら、やめてあげよう!
守里: ホッ…
鹿川: なんの話ですか?!
守里: まゆたんは気にせず、食べてていいよ。
鹿川: そう?!なら、遠慮なく。モグモグ
まゆたんは、日向子とか祐希と同じ空気を感じるんだよな。
櫻宮: でも、まゆちゃんの強化はやっていかないと。
中谷: 次の生徒会役員にも、なってもらわなきゃだし。
守里: 灰崎君や、倉田さんもですか?
七星: 2人が良いなら、そのつもりやで。
灰崎: 笑、気が向いたらやります。
倉田: 私は…
倉田が鹿川を見る。
中谷: まゆちゃんがやるなら、やる?
倉田: 生徒会が崩壊しそうなので、仕方ないです。
櫻宮: 笑、桃ちゃんがやってくれるなら、一安心。
守里: 他の生徒会候補はいるんですか?
櫻宮: 会長と監査以外は、次の会長が決めるから、私達がどう言っても意味無いけど、目をつけてる子はいるよ。
守里: そうなんですね。
七星: その1人は、志帆ちゃんや。
櫻宮: 他にもいるけど、有力候補。
守里: 志帆なら、僕も安心です。
中谷: 何言ってるの?笑。次期会長の最有力候補は、守里君だよ。
守里: ほんとに言ってます?
中谷: うん笑、ね?麗華。
櫻宮: …そうだね。守里が次期会長だったら、私も楽だし。
守里: 倉田さんや、灰崎君じゃなくて?
灰崎: 僕は、会長だけは絶対にやらないよ笑
倉田: 私はどちらでも良いですけど、森崎君なら、構わないです。
七星: やっぱり、桃ちゃんも守里のことは認めてるんやな笑
倉田: …はい。
守里: ありがとう笑
倉田: いえ。
櫻宮: って、そろそろ昼休みも終わりじゃん。早く食べないと。
中谷: 喋りすぎたね笑
灰崎: 僕は食べ終わりましたよ。
倉田: 私もです。
櫻宮: え~
七星: はよ食べんとな。あ、守里。
守里: どうしたんですか?
七星: これからも、祐希のこと頼んだで。
守里: え?そりゃもちろん、これまで通りに…
七星: 笑、うん。頑張ってや。
守里: ?
鹿川: あ~美味しかった!!ご馳走様でした!
灰崎: 笑、鹿川さん。口の周りにまだ残ってるよ。
鹿川: え?!どこ~
鹿川は自分の口を慌てて触るが、ついてる米粒を取る事が出来ない。
鹿川: 守里君取って~
守里: え?うん。
守里は鹿川の口の周りについていた米粒を、指で取って…
鹿川: ありがとう~
守里: パク
それをそのまま食べる。
鹿川: きゃ~何やってるの?!守里君!!
守里: ?…あ!ごめん、つい、いつもの癖で…
櫻宮: 笑、全く。
中谷: やっぱり、守里君には、たらしの素質があるんだ笑
倉田: な、何を…
灰崎: これのせいか笑…森崎君の周りが大変なのは、森崎君自身に原因がありそうだ笑
七星: 祐希や日向子に、よくやってるんやろうな笑
守里: ごめん!まゆたん!
鹿川: この変態~笑
パシッ
鹿川は笑いながら守里を叩く。
守里: 許して~
櫻宮: 笑
七星: ほんと、守里がいると、飽きんな笑
to be continued
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