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閑章2
第123話「テスト返却も中々の緊張感」
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翌日
学校
剣崎: 先週返せなかった、期末の結果返すよ~
守里: …
飛香: …
守里と飛香はお互いを見たあと、手を合わせて自身の勝利を願う。
数分後…
守里: …
飛香: …
2人はテスト返却が終わった後も、同じ体勢だった。
守里: 何位?
飛香: せーので、お互いのを見せようか。
守里: 分かった。
飛香: せーのっ!!
守里: はい!
お互いに相手の成績表を見る。
飛香: ニヤッ
守里: いや、勝ってるって分かってたじゃん。
飛香: そんなことないよ。だって、1位が守里の可能性もあったし。
守里: 本当に思ってる?
飛香: 全然笑
守里: クッ
飛香の順位は2位だった。
飛香: 守里は4位か。
守里: 点数は上がってたんだけどね。
飛香: 全体的に点数が上がってたみたい。
守里: うん。じゃあ、直接対決は飛香の勝ちってことで。
飛香: まずは一勝。
守里: 僕は、自分の教え子を信じてる。
飛香: なら、行こう。
2人は立ち上がり、それぞれの生徒の元へ向かう。
守里: 祐希。どうだっ…
祐希: お、おぉ…
守里: …
祐希: おおおお…
祐希は自分の成績表を見て、変な声をあげ続けていた。
守里: いや、話しかけずらいよ。祐希。
祐希: おおおおお、見て!!守里!!
祐希は勢いよく成績表をひっくり返し、守里に見せる。
守里: …っ!!!おおおおおおおお!!
守里も同じような声をあげる。
祐希: やった!!!!
守里: 良くやった!!
パチン!!
思いっきりハイタッチをする2人。
守里: 過去最高じゃないのか?!
祐希: そう!!祐希史上最高!!
守里: これは勝ったぞ!!
日向子: ど、どうかな…
飛香: …どうかな…
守里と祐希が喜んでいるところに、飛香と日向子がやって来る。
守里: そんな、落ち込んだ状態で来られてもさ…
飛香: …日向子。
日向子: 祐希ちゃん、何位?
祐希: なんと…185位!!!
飛香: っ!!!!ゆ、祐希が200位を切っただと…
日向子: 負けた~!!!!と、おめでとう!!祐希ちゃん!!!
悔しがりつつも、祐希を褒める日向子。
祐希: ありがとう!日向子!
守里: この勝負は僕の勝ち。ニヤッ
飛香: チッ…
守里: 笑、ちなみに、日向子は何位なの?
日向子: …245位。
守里: あれ?前回は246位だったよね?なら、上がってるじゃん。
日向子: でも~
飛香: 今回は、240位を切ることを第一目標にして、勉強してたの。
守里: なるほど。
飛香: 私も上手いこと教えられなかったから。ごめん、日向子。
日向子: 何言ってるの?!あっしゅんは精一杯教えてくれたんだから!!私がこれから頑張っていけば良いんだよ!!
飛香: 笑、一緒に頑張ろう!
日向子: うん!!
守里: ん?ちょっと待て。まさか次も、日向子を担当するつもりなのか?飛香。
飛香: え、いや…
日向子: 私はあっしゅんに教えてもらいたいな~
守里: 一応、ジャンケンで決めてるんだが。
祐希: 守里は祐希の担当嫌だった?
守里: あ、いや…
守里と飛香の2人が言葉に詰まる。
祐希: …ってちょっと待って!春時に、なんで祐希が負けた方なのか、聞かないとだった!!
日向子: 私も一緒に聞きに行く!!
そう言って、2人は春時の元へ走る。
守里: ふぅ…これは切り抜けられたか。
飛香: 多分。
守里: …どうするの?次。
飛香: …ごめんだけど、次も日向子担当で。
守里: 元々、集中力皆無の日向子を担当するのと、睡眠第一の祐希を担当するのは、どっちも変わらないぐらい大変だから、ジャンケンで平等に決めてたはずだけど…
飛香: 笑、思ったよりも自分自身、今回のが悔しかったみたい。
守里: そっか笑。気付かぬ内に、日向子でリベンジしたくなってたんだね。
飛香: そういうこと笑
守里: あ、見て。春時が困ってる。
飛香: 本当だ笑
守里: 助けに行く?
飛香: う~ん、近くに行くだけ行ってみよう。
守里: OK。って、美月も巻き込まれてるじゃん。
飛香: 隣の席まで影響が…
守里: おーい、日向子、祐希。答えてくれたか?春時は。
日向子: あ!守里、あっしゅん!お話終わった?!
祐希: 春時、全然答えてくれない!!
春時: おい!守里!助けてくれ!!
守里: 笑、祐希、落ち着けって。
祐希: でも、なんで祐希が負けた方なのか、気になる!
春時: だから、特に意味は無いって。
祐希: ほんと?
祐希が春時の顔を睨みつける。
おぉ、怖…
体は小さいのに、迫力あるな。
祐希: ギロッ
祐希が振り向き、守里を見る。
守里: っ!!ど、どうした?
祐希: なんか、悪口言われた気がする。
守里: そんなことないよ笑
え、なに。
祐希も心が読めるのか?
じゃあ、試しに…
3歳児!
守里: …
祐希: ?なんで守里は、祐希をずっと見てるの?
あ、大丈夫みたい。
守里: いや、なんでもない。あと春時が言ってることは本当。
祐希: …まぁ、守里も言ってることだし、春時のことを信じよう。
春時: 守里の方が、信用度が高いんかい笑
守里: ってか、春時はどうだったんだ?
春時: テスト?それなら、元の順位に戻ったぜ、お陰様で。
春時が自信満々に答える。
飛香: いや、元の順位に戻っただけで、そんなにドヤ顔しないでよ。
飛香の言葉が、春時の心を撃ち抜く。
春時: グハッ…飛香、言わないでくれ…
美月: 笑、春時も頑張ったんでしょ?なら、良いじゃん。
春時: 美月~
美月: 次で、落ちなかったら。
春時: グフ…
美月の一言が、春時の心を抉りとった。
飛香: なんというか…
守里: やめて!もう春時のライフは…
日向子: ゼロよ!!
飛香の追撃の言葉を、守里と日向子が遮る。
守里: お、良く分かったな笑、日向子。
日向子: もちろんだよ!何回このやり取りをしたと思ってんの?!
守里: 笑、春時がドヤ顔する度に。
日向子: あっしゅんも、その度に言うもん笑
飛香: だって、春時のドヤ顔、なんかムカつくし笑
美月: あ、ちょっと分かるかも。イジりたくなるよね笑
守里: 美月までそっちにつくのか笑
春時はこれから大変だ笑
祐希: 春時に勝った!!
そんなやり取りを守里達がしている間に、春時の机の上の成績表をチラ見した祐希が喜ぶ。
美月: 祐希、良かったね。
祐希: うん!みんなに教えてもらった甲斐があった!
飛香: ん?みんな?
守里: おい、祐希。シー
祐希: ん!
祐希は守里の顔を見てすぐ、自身の口を両手で塞ぐ。
飛香: …祐希、言いなさい。
祐希: んーん!
飛香: 誰に…教えてもらったの?ギロッ
飛香が守里を視界の中に捉えつつ、祐希を睨む。
守里: っ!!
さすが本家。
祐希とはプレッシャーのレベルが違うな。
怖すぎ笑
祐希: ブルブル
飛香: ほら、言いなさい。祐希。
飛香が祐希の頬を片手で掴む。
祐希: ウルウル
泣きそうな目で祐希が守里を見る。
これは限界かな。
守里は頷く。
祐希: はっ!!言います!言いますから!!離して~
飛香: よろしい…じゃあ、誰に教えてもらったの?
祐希: 奈々未さんと、志帆です!!!
飛香: 奈々未さん?それに、志帆って…
守里: 川嶋さん。図書館の学習スペースで会ったって言ったでしょ。
飛香: 道理で仲良くなってたわけだ。それに、奈々未さんまで。
祐希: 本当に3人のおかげだよ~
飛香: じゃあ、川嶋さんにお礼言ってきたら?祐希。ニコッ
祐希: あ、そうだね。行ってくる!
祐希は笑顔で、川嶋のいる机の方へ。
守里: …
今のうちに…
飛香: 守里。
守里: …はい。
飛香: ルール違反。
守里: …すみません。
飛香: あんなにドヤ顔してたのにね~
守里: …
飛香: 無効。
守里: 了解です。
春時: 今回はそれで良いけど、次からは、他の人の手を借りるのもアリにしたら?
美月: あ、やっと春時復活したんだ。
日向子: 春時おめでとう!!
春時: ありがとう笑(原因の一端は、美月なんだが…)
飛香: …それもそうね。内容も難しくなってくるし、1人で教えるのも大変だし。
守里: 分かった。
春時: ってことで、ルール変更。
飛香: はーい。
日向子: これからもよろしく!あっしゅん!!
飛香: 笑、1番頑張らなきゃなのは、日向子だからね。
日向子: 分かってるって!!
守里: さて、お友達が少ない飛香に…
春時: (また余計なことを…)
飛香: あぁ?ギロッ
守里: 祐希~
守里は危険を察知し、すぐさま祐希と川嶋の元へ向かう。
飛香: おい、守里!!
春時: まぁまぁ笑、飛香。
美月: お友達が少ない飛香は、この美月様が手伝ってあげるから笑
飛香: なんで上から目線なの?
美月: 年上だから笑
飛香: 少しの間だけでしょ。
美月: それでも年上は年上だよ笑
飛香: はぁ…
日向子: 美月ちゃん!よろしく!!
美月: 一緒に頑張ろう!!!
飛香: って、美月はどうだったのよ。テスト。
美月: え?
飛香: 日向子に教える前に、自分が悪かったら元も子もないでしょ。
美月: う~ん、大丈夫だと思うけど。
飛香: 成績表見せて。
美月: OK!はい。
美月が成績表を飛香に見せる。
飛香: は?嘘でしょ。
日向子: 見せて見せて!!
春時: どれどれ…って、マジか…
美月: 26位でした。
日向子: 美月ちゃんすごい!!!
春時: 初めは、俺らと同じような感じだったのに…
飛香: あんた天才ね笑
美月: いや、飛香に言われても嫌味にしか聞こえないから笑、2位様。
飛香: この伸びは異常よ。成績変化のグラフ、ほぼ垂直じゃない。
春時: 集中力と…あとは吸収力がヤバいんだろうな。スポンジかって。
日向子: スポンジボ…
春時: 日向子、ストップ。
日向子: …ブ。
春時: よく耐えた。
飛香: これなら問題ないわね。
美月: じゃあ、次からは私も先生役に回ります!!
飛香: 一緒に守里を倒しましょう。
美月: 魔王討伐。
日向子: 頑張るぞ!!
飛香 美月 日向子: おーーー!!!
春時: (いや、魔王討伐って笑)
祐希: 本当に、志帆ありがとう~
ギュッ
川嶋: ちょっと、祐希。
祐希: フフーン
守里: 僕からもありがとう、志帆。
川嶋: 笑、少し手伝っただけじゃん。祐希の成績が良くなったのは、守里君の教えが良かったからだよ。
守里: 1位様からそう言われると、嬉しい。
祐希: 本当に、志帆って肌白いよね~スリスリ
川嶋: 頬擦りはやめて笑
祐希: 初めて見た時、教室に雪積もってるかと…
川嶋: ん?ギロッ
祐希: …可愛いなって。
川嶋: 笑、祐希も可愛いよ!
え?
今、なんか凄い寒気が…
吹雪でも発生したかな…
よし、志帆は怒らせないようにしよう。
川嶋: ってほら、そろそろ授業だから、席に着こう。
祐希: は~い。
守里: 笑、さすが学級委員。
川嶋: 仕事ですから笑。祐希、寝ちゃダメだよ。
祐希: 分かってるって…
こうして、授業が始まった。
しかし、祐希はチャイムがなった途端に、夢の世界へと旅立ったのであった。
to be continued
学校
剣崎: 先週返せなかった、期末の結果返すよ~
守里: …
飛香: …
守里と飛香はお互いを見たあと、手を合わせて自身の勝利を願う。
数分後…
守里: …
飛香: …
2人はテスト返却が終わった後も、同じ体勢だった。
守里: 何位?
飛香: せーので、お互いのを見せようか。
守里: 分かった。
飛香: せーのっ!!
守里: はい!
お互いに相手の成績表を見る。
飛香: ニヤッ
守里: いや、勝ってるって分かってたじゃん。
飛香: そんなことないよ。だって、1位が守里の可能性もあったし。
守里: 本当に思ってる?
飛香: 全然笑
守里: クッ
飛香の順位は2位だった。
飛香: 守里は4位か。
守里: 点数は上がってたんだけどね。
飛香: 全体的に点数が上がってたみたい。
守里: うん。じゃあ、直接対決は飛香の勝ちってことで。
飛香: まずは一勝。
守里: 僕は、自分の教え子を信じてる。
飛香: なら、行こう。
2人は立ち上がり、それぞれの生徒の元へ向かう。
守里: 祐希。どうだっ…
祐希: お、おぉ…
守里: …
祐希: おおおお…
祐希は自分の成績表を見て、変な声をあげ続けていた。
守里: いや、話しかけずらいよ。祐希。
祐希: おおおおお、見て!!守里!!
祐希は勢いよく成績表をひっくり返し、守里に見せる。
守里: …っ!!!おおおおおおおお!!
守里も同じような声をあげる。
祐希: やった!!!!
守里: 良くやった!!
パチン!!
思いっきりハイタッチをする2人。
守里: 過去最高じゃないのか?!
祐希: そう!!祐希史上最高!!
守里: これは勝ったぞ!!
日向子: ど、どうかな…
飛香: …どうかな…
守里と祐希が喜んでいるところに、飛香と日向子がやって来る。
守里: そんな、落ち込んだ状態で来られてもさ…
飛香: …日向子。
日向子: 祐希ちゃん、何位?
祐希: なんと…185位!!!
飛香: っ!!!!ゆ、祐希が200位を切っただと…
日向子: 負けた~!!!!と、おめでとう!!祐希ちゃん!!!
悔しがりつつも、祐希を褒める日向子。
祐希: ありがとう!日向子!
守里: この勝負は僕の勝ち。ニヤッ
飛香: チッ…
守里: 笑、ちなみに、日向子は何位なの?
日向子: …245位。
守里: あれ?前回は246位だったよね?なら、上がってるじゃん。
日向子: でも~
飛香: 今回は、240位を切ることを第一目標にして、勉強してたの。
守里: なるほど。
飛香: 私も上手いこと教えられなかったから。ごめん、日向子。
日向子: 何言ってるの?!あっしゅんは精一杯教えてくれたんだから!!私がこれから頑張っていけば良いんだよ!!
飛香: 笑、一緒に頑張ろう!
日向子: うん!!
守里: ん?ちょっと待て。まさか次も、日向子を担当するつもりなのか?飛香。
飛香: え、いや…
日向子: 私はあっしゅんに教えてもらいたいな~
守里: 一応、ジャンケンで決めてるんだが。
祐希: 守里は祐希の担当嫌だった?
守里: あ、いや…
守里と飛香の2人が言葉に詰まる。
祐希: …ってちょっと待って!春時に、なんで祐希が負けた方なのか、聞かないとだった!!
日向子: 私も一緒に聞きに行く!!
そう言って、2人は春時の元へ走る。
守里: ふぅ…これは切り抜けられたか。
飛香: 多分。
守里: …どうするの?次。
飛香: …ごめんだけど、次も日向子担当で。
守里: 元々、集中力皆無の日向子を担当するのと、睡眠第一の祐希を担当するのは、どっちも変わらないぐらい大変だから、ジャンケンで平等に決めてたはずだけど…
飛香: 笑、思ったよりも自分自身、今回のが悔しかったみたい。
守里: そっか笑。気付かぬ内に、日向子でリベンジしたくなってたんだね。
飛香: そういうこと笑
守里: あ、見て。春時が困ってる。
飛香: 本当だ笑
守里: 助けに行く?
飛香: う~ん、近くに行くだけ行ってみよう。
守里: OK。って、美月も巻き込まれてるじゃん。
飛香: 隣の席まで影響が…
守里: おーい、日向子、祐希。答えてくれたか?春時は。
日向子: あ!守里、あっしゅん!お話終わった?!
祐希: 春時、全然答えてくれない!!
春時: おい!守里!助けてくれ!!
守里: 笑、祐希、落ち着けって。
祐希: でも、なんで祐希が負けた方なのか、気になる!
春時: だから、特に意味は無いって。
祐希: ほんと?
祐希が春時の顔を睨みつける。
おぉ、怖…
体は小さいのに、迫力あるな。
祐希: ギロッ
祐希が振り向き、守里を見る。
守里: っ!!ど、どうした?
祐希: なんか、悪口言われた気がする。
守里: そんなことないよ笑
え、なに。
祐希も心が読めるのか?
じゃあ、試しに…
3歳児!
守里: …
祐希: ?なんで守里は、祐希をずっと見てるの?
あ、大丈夫みたい。
守里: いや、なんでもない。あと春時が言ってることは本当。
祐希: …まぁ、守里も言ってることだし、春時のことを信じよう。
春時: 守里の方が、信用度が高いんかい笑
守里: ってか、春時はどうだったんだ?
春時: テスト?それなら、元の順位に戻ったぜ、お陰様で。
春時が自信満々に答える。
飛香: いや、元の順位に戻っただけで、そんなにドヤ顔しないでよ。
飛香の言葉が、春時の心を撃ち抜く。
春時: グハッ…飛香、言わないでくれ…
美月: 笑、春時も頑張ったんでしょ?なら、良いじゃん。
春時: 美月~
美月: 次で、落ちなかったら。
春時: グフ…
美月の一言が、春時の心を抉りとった。
飛香: なんというか…
守里: やめて!もう春時のライフは…
日向子: ゼロよ!!
飛香の追撃の言葉を、守里と日向子が遮る。
守里: お、良く分かったな笑、日向子。
日向子: もちろんだよ!何回このやり取りをしたと思ってんの?!
守里: 笑、春時がドヤ顔する度に。
日向子: あっしゅんも、その度に言うもん笑
飛香: だって、春時のドヤ顔、なんかムカつくし笑
美月: あ、ちょっと分かるかも。イジりたくなるよね笑
守里: 美月までそっちにつくのか笑
春時はこれから大変だ笑
祐希: 春時に勝った!!
そんなやり取りを守里達がしている間に、春時の机の上の成績表をチラ見した祐希が喜ぶ。
美月: 祐希、良かったね。
祐希: うん!みんなに教えてもらった甲斐があった!
飛香: ん?みんな?
守里: おい、祐希。シー
祐希: ん!
祐希は守里の顔を見てすぐ、自身の口を両手で塞ぐ。
飛香: …祐希、言いなさい。
祐希: んーん!
飛香: 誰に…教えてもらったの?ギロッ
飛香が守里を視界の中に捉えつつ、祐希を睨む。
守里: っ!!
さすが本家。
祐希とはプレッシャーのレベルが違うな。
怖すぎ笑
祐希: ブルブル
飛香: ほら、言いなさい。祐希。
飛香が祐希の頬を片手で掴む。
祐希: ウルウル
泣きそうな目で祐希が守里を見る。
これは限界かな。
守里は頷く。
祐希: はっ!!言います!言いますから!!離して~
飛香: よろしい…じゃあ、誰に教えてもらったの?
祐希: 奈々未さんと、志帆です!!!
飛香: 奈々未さん?それに、志帆って…
守里: 川嶋さん。図書館の学習スペースで会ったって言ったでしょ。
飛香: 道理で仲良くなってたわけだ。それに、奈々未さんまで。
祐希: 本当に3人のおかげだよ~
飛香: じゃあ、川嶋さんにお礼言ってきたら?祐希。ニコッ
祐希: あ、そうだね。行ってくる!
祐希は笑顔で、川嶋のいる机の方へ。
守里: …
今のうちに…
飛香: 守里。
守里: …はい。
飛香: ルール違反。
守里: …すみません。
飛香: あんなにドヤ顔してたのにね~
守里: …
飛香: 無効。
守里: 了解です。
春時: 今回はそれで良いけど、次からは、他の人の手を借りるのもアリにしたら?
美月: あ、やっと春時復活したんだ。
日向子: 春時おめでとう!!
春時: ありがとう笑(原因の一端は、美月なんだが…)
飛香: …それもそうね。内容も難しくなってくるし、1人で教えるのも大変だし。
守里: 分かった。
春時: ってことで、ルール変更。
飛香: はーい。
日向子: これからもよろしく!あっしゅん!!
飛香: 笑、1番頑張らなきゃなのは、日向子だからね。
日向子: 分かってるって!!
守里: さて、お友達が少ない飛香に…
春時: (また余計なことを…)
飛香: あぁ?ギロッ
守里: 祐希~
守里は危険を察知し、すぐさま祐希と川嶋の元へ向かう。
飛香: おい、守里!!
春時: まぁまぁ笑、飛香。
美月: お友達が少ない飛香は、この美月様が手伝ってあげるから笑
飛香: なんで上から目線なの?
美月: 年上だから笑
飛香: 少しの間だけでしょ。
美月: それでも年上は年上だよ笑
飛香: はぁ…
日向子: 美月ちゃん!よろしく!!
美月: 一緒に頑張ろう!!!
飛香: って、美月はどうだったのよ。テスト。
美月: え?
飛香: 日向子に教える前に、自分が悪かったら元も子もないでしょ。
美月: う~ん、大丈夫だと思うけど。
飛香: 成績表見せて。
美月: OK!はい。
美月が成績表を飛香に見せる。
飛香: は?嘘でしょ。
日向子: 見せて見せて!!
春時: どれどれ…って、マジか…
美月: 26位でした。
日向子: 美月ちゃんすごい!!!
春時: 初めは、俺らと同じような感じだったのに…
飛香: あんた天才ね笑
美月: いや、飛香に言われても嫌味にしか聞こえないから笑、2位様。
飛香: この伸びは異常よ。成績変化のグラフ、ほぼ垂直じゃない。
春時: 集中力と…あとは吸収力がヤバいんだろうな。スポンジかって。
日向子: スポンジボ…
春時: 日向子、ストップ。
日向子: …ブ。
春時: よく耐えた。
飛香: これなら問題ないわね。
美月: じゃあ、次からは私も先生役に回ります!!
飛香: 一緒に守里を倒しましょう。
美月: 魔王討伐。
日向子: 頑張るぞ!!
飛香 美月 日向子: おーーー!!!
春時: (いや、魔王討伐って笑)
祐希: 本当に、志帆ありがとう~
ギュッ
川嶋: ちょっと、祐希。
祐希: フフーン
守里: 僕からもありがとう、志帆。
川嶋: 笑、少し手伝っただけじゃん。祐希の成績が良くなったのは、守里君の教えが良かったからだよ。
守里: 1位様からそう言われると、嬉しい。
祐希: 本当に、志帆って肌白いよね~スリスリ
川嶋: 頬擦りはやめて笑
祐希: 初めて見た時、教室に雪積もってるかと…
川嶋: ん?ギロッ
祐希: …可愛いなって。
川嶋: 笑、祐希も可愛いよ!
え?
今、なんか凄い寒気が…
吹雪でも発生したかな…
よし、志帆は怒らせないようにしよう。
川嶋: ってほら、そろそろ授業だから、席に着こう。
祐希: は~い。
守里: 笑、さすが学級委員。
川嶋: 仕事ですから笑。祐希、寝ちゃダメだよ。
祐希: 分かってるって…
こうして、授業が始まった。
しかし、祐希はチャイムがなった途端に、夢の世界へと旅立ったのであった。
to be continued
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どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
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