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閑章2

第118話「誕生日会へのお誘い」

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昼休み


中庭



守里: なんか、久しぶりに揃った気がする。


春時: 確かに。


柿谷: そうですね。


飛香: 何気に、みんなそれぞれで忙しかったし。


菊山: 特に守里先輩は、久しぶりな気がします!!


守里: そう?笑


紗耶: はい!!


守里: でもなんか、ここでみんなで集まってご飯食べてると、落ち着く。


日向子: いつも通りって感じ!!


美月: だね!!!


柿谷: なんでこんなに、美月先輩はテンションが高いの?



隣に座る桜に聞く柿谷。



桜: お兄ちゃんがお姉ちゃんの弟に、正式になったから。


柿谷: へぇ。


菊山: え~守里先輩が美月先輩の弟なんて、考えられないです!!


美月: さぁちゃんも、そんなこと言うの!!


柿谷: 誰か前に言ったの?ボソッ


桜: うん。蓮花が…


飛香: あとは、同じクラスの澪奈とか、みなみも言ってたボソッ


柿谷: やっぱりそうですよねボソッ笑


守里: まぁまぁ、美月落ち着いて。


美月: 分かったよ~我が弟。


守里: …そろそろ、それ止めないと、美月とは話さないからね。


飛香: (うわっ、これは美月には効果抜群だろうな。)


春時: (若干、守里もイラついてるんだろうな。美月ずっとドヤ顔だし笑)


美月: っ!!!!!!!



美月が一瞬で土下座の姿勢に入る。



美月: 申し訳ありませんでした。


飛香: 笑


春時: 笑


守里: そ、そこまでしなくても良いから。ほら、食べよう。


飛香: (思ったより美月が勢いよく謝ってきたから、守里も戸惑ってる笑)


春時: (ほんと、面白い笑)


美月: うん!!!!


日向子: 私も食べる!!!!


柿谷: (やっぱり、先輩達のやり取りは見てて、楽しいな~)


菊山: (私も混ざりたい!!)


紗耶: (美月先輩良いな~…ってそれで言ったら、さくちゃんも羨ましい!)


桜: モグモグ


守里: あ、これ聞いとかないとだった。


紗耶: なんですか?!


守里: うぉっと…



紗耶が身を乗り出して聞いて来たため、守里は驚く。



飛香: 笑、そんながっつかなくて良いじゃん笑


春時: そうだぞ、紗耶。


紗耶: ////す、すみません…


日向子: え~別にいいじゃん!!!元気があって。


美月: だよね~


守里: それでね、今週の日曜日が、美月の誕生日なんだけど。


菊山: あ、そうなんですか、おめでとうございます。


柿谷: おめでとうございます!!!美月先輩!!


紗耶: おめでとうございます!!!


日向子: おめでとう!!!!!


美月: どうもどうも笑


守里: 僕の家で、美月のお誕生日会をするつもりなんだ。


春時: それに、みんなも来ない?ってお誘い。


柿谷: 行きます!!絶対行きます!!



柿谷が食い気味に答える。



桜: 笑(ほんと、かっきーはお姉ちゃんのことが好きだな。)


守里: 笑、さぁちゃんと、紗耶ちゃんは?


菊山: もちろん行きます!!ところで、蓮花ちゃんは…


守里: 蓮花?もちろん参加するけど…


菊山: そうですか!(リベンジ…)


紗耶: 紗耶も行きます!!って、兄貴が行くのに、紗耶は行かないってことはないです!!


守里: だよね。


春時: よし、じゃあ全員参加ってことで。


日向子: 日曜日が楽しみ!!!


飛香: うん(さぁちゃんは、別のことを楽しみにしてそうだけど笑)


守里: あ、香蓮も誘うか。


春時: 香蓮って?


飛香: 梅澤ちゃんのことでしょ。


日向子: 梅刺奴欺ちゃん!!


柿谷: 梅刺奴欺?


菊山: どなたですか?


紗耶: 紗耶、聞いた事あります…めちゃくちゃ怖いヤンキーさん…


菊山: え…


守里: 笑、全然大丈夫だよ。ちょっと気が強いだけで、優しいから。


美月: う~ん、ちょっとどころか、かなり気が強いけど笑


桜: さくも話してみたい。


柿谷: 守里先輩が大丈夫だと言うなら、私も話してみたいです。


菊山: 私も!


紗耶: 紗耶も!!


飛香: 私も見たことはあるけど、話したことはないからな~


春時: どんな子なのか気になる…


守里: 笑、香蓮が来てくれるかは分からないけど、誘っとくよ。


美月: 香蓮は憧れのお姉ちゃんとの対面だね笑


守里: ガチガチになるんだろうな~笑


日向子: ってかさ、守里、今日バイトでしょ?


守里: うん。


日向子: 珠美ちゃん誘ったら?!


守里: あ、それ良いね。珠美が友達作るチャンス。


美月: そうだね。みんなよろしく。


柿谷: ?


紗耶: 珠美ちゃん…話したことないかも。


春時: あれ、紗耶はそうだっけ?


紗耶: うん。中学校の時、珠美ちゃんが兄貴達と仲良くしてたのは見てたけど、何故かこうタイミングが合わず、話してないんだよね。


飛香: へぇ~他の子はみんな、話したことない?


桜: さくはあります。この前、お兄ちゃんのバイト先に行った時に。


菊山: 私はないです。


柿谷: 私もそうです。どんな子なんですか?


飛香: う~ん、元気っ子。


春時: ポジティブ。


日向子: 面白い!!


守里: もし、珠美が来ることになったら、仲良くしてあげてね。


柿谷: はい!!


菊山: どんどん楽しみが増してく。


日向子: 全員集合だ!!!


春時: ってことで守里は、その梅澤さんと珠美を頼んだぞ。


守里: うん。


桜: お姉ちゃん、良かったね。


美月: …みんな、ありがとう!!


飛香: 友達なんだから、当たり前。


紗耶: そうですよ!!


守里: 笑



よし、楽しい誕生日会にしよう。


そうして、守里達は日曜日の美月の誕生日会で、何をしたいか話しつつ、昼休みを過ごした。


◇◇◇◇


放課後


カフェBINGO!



守里: ねぇ、珠美。


珠美: どうしたんですか?守里先輩!


守里: 今週の日曜日に、僕の家で美月のお誕生日会やろうと思うんだけど、来ない?


珠美: え?!!!もちろん!行きます!!!


守里: 笑、良かった。


珠美: でも、珠美、先輩の家分からないですよ。


守里: あぁそっか。珠美は来たことないのか。


珠美: はい!


守里: じゃあ、駅前に僕が迎えに行くから。駅前まで来て。


珠美: 待ってます!!


奈々未: 楽しそうな会話してるじゃない笑


守里: あ、奈々未さん。


珠美: すみません!


奈々未: 別にいいんだけど、多分そろそろお客さん来るよ。


守里: マジですか。珍しいですね、この時間にお客さんが来るのは。


珠美: ポスター効果ですね!


奈々未: ってことで、お出迎えの準備を。


守里: はい。


珠美: 了解です!


奈々未: (美月の誕生日か…今年で17…若いって良いな~)


店長: (青春だね~)


◇◇◇◇◇


翌日

放課後

見回りの途中



美月: 香蓮の家ってさ、どこら辺にあるの?


梅澤: なんで教えないといけないんだよ。


美月: 別に良いじゃん!友達なんだからさ!


梅澤: え~そうだな…駅前から徒歩2時間以内笑


美月: それじゃ、全然絞れないよ!


梅澤: 笑、気が向いたら教えるって。


美月: 早めに香蓮の気が向きますように…



美月は手を合わせて祈る。



梅澤: 笑


守里: 香蓮さ、今週の日曜日空いてる?


梅澤: あぁ、空いてる。


守里: だったらさ、僕の家に来ない?


梅澤: は?何言ってんだ。


美月: それじゃ、言葉足らずだよ笑、守里。


梅澤: ?


守里: 笑、そうだね。今週の日曜日が美月の誕生日なんだけど、僕の家で誕生日会を開く予定なんだ。


梅澤: なんだそういうことかよ。


守里: それに香蓮も来ないかな?ってことを聞きたかったんだ。


美月: 香蓮!来てよ!!


梅澤: …メンツは?


守里: 僕達がよく話してるいつメンと、後輩達。


梅澤: …何人?


美月: えーっと、2年生が4人と1年生が4人かな。


梅澤: …


守里: あと、僕と美月の家族。


梅澤: 家族…ってまさか!!


美月: 香蓮が大好きな、白城結真さんもいるよ笑


梅澤: っ!!!!


守里: どうする?


梅澤: …私は…行かない…


美月: え~なんで!!


梅澤: 知らない奴多いし、白城結真さんいるし…それに、私なんかが行ったら、盛り下がるだろ。


守里: …いや…


美月: そんなことないって!!!!



守里の言葉を遮って美月が言う。



梅澤: …


美月: 香蓮は、確かに圧は感じるけど、見た目可愛いし、無愛想だけど、優しいもん!!



それは…

ギリ、フォローになってるか。



梅澤: でも…


美月: でもじゃないの!!良いから黙って来て!!


守里: 美月がこんなにお願いしてるんだからさ、諦めて来なよ香蓮。


梅澤: …


美月: 当日、家から引きずってでも連れて行くから!


梅澤: …ったく、しゃあねぇな。行くよ。


守里: 笑


美月: やった!!!約束だからね!香蓮!


梅澤: あぁ笑



美月は香蓮の家の場所知らないから、そんなことできないはずだけど笑


まぁ、香蓮も来るって言ってくれたし。

さすが美月だな。



守里: 珠美にもOK貰えたし、これで予定していた人は全員来る。


美月: いや~本当に楽しみだ!


梅澤: 珠美と南雲以外は話したことないな。


美月: 全員良い子だよ!


守里: なんとなくだけど、香蓮と飛香は相性良さそう。


美月: あぁ、確かに。


梅澤: 飛香…山室飛香か。


守里: うん。


美月: あとは、祐希も。


守里: どちらかって言うと、性格は真反対だけど、意外とその分、気が合うかもね笑


梅澤: ソイツは分からねぇな。


美月: 神田祐希ちゃんだよ。いつもぐ~たらしてるのんびり屋さん。


梅澤: へぇ…(守里の言う通り、私とは性格真反対だ。)


守里: 他の1年生たちも面白い子なんだ。


美月: しっかり者と、おバカちゃんと、元気な子。


守里: 大雑把に言うとそうだね笑


梅澤: ふ~ん…楽しみにしとくよ。


美月: 私も楽しみ!!!!



そう言って、美月は先に走っていく。



守里: 笑、美月、嬉しそうだな。


梅澤: ってか、私、お前の家知らないんだが。


守里: じゃあ駅前まで来て。僕が迎えに行く。


梅澤: 分かった。


守里: あ、珠美もそこで待ち合わせにしてるから、よろしく。


梅澤: …了解。



多分、1年生達は自分達で来れるよね?

いや、念の為、聞いとくか。



美月: ハァハァ…


守里: 先に走るからだよ笑


梅澤: ほんと笑


美月: 笑、嬉しくって。


守里: そっか笑


梅澤: ほら、見回り続けるぞ笑


美月: うん!



そうして、楽しく喋りながら、守里達は見回りを終わらせたのだった。




to be continued
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