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第4章 白仮面編
第100話「白仮面捕獲作戦Final Last」
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ギフトモール地下駐車場
東側
白仮面β: クソッ…なんなんだよ、お前…
若月: あ?
東側の戦場では、白仮面βがボロボロになって、地面に膝をついていた。
白仮面β: この俺が…こんな…
若月: ったく、憂さ晴らしになるかと思ってれば、全然大したことがない。
白仮面β: チッ…
若月: 鍛え方が足りん。
白仮面β: うるせぇ!!!!!
白仮面βが若月に向かって跳び、足を突き出す。
若月: だから、お前はバカかって。
その足を若月は簡単にいなす。
白仮面β: クッ
若月: 一直線に来てどうする。
ドンッ
若月のカウンターの蹴り上げが、白仮面βの腹に決まる。
白仮面β: グハッ
若月: 勢いだけだな。私が全力を出す必要、なかったんじゃないか?
白仮面β: 女の癖に…
若月: …
ドスッ!!!!
若月の横蹴りが白仮面βの胸に入り、白仮面βが吹き飛ばされる。
若月: 女の癖に、ってなんだよ。女は喧嘩が強いとおかしいのか?喧嘩が強かったらダメなのか?
白仮面β: …
若月: 答えろ。
ドンッ
若月は倒れる白仮面βに、足を振り下ろす。
白仮面β: グッ…知らねぇよ。
若月: 喧嘩の強い弱いに性別は関係ない…ただ、お前が倒れ、私がこうやって足を乗せてる事実の上で、私の方がお前よりも強いってだけだ。
白仮面β: …
白仮面βが若月を睨みつける。
若月: そんな睨みつけても何も変わらない。体を動かさないと。
そう言って、若月は白仮面βを足で転がす。
若月: ほら、動いてみろ。
白仮面β: …お前を倒して、地面に頭を擦り付けさせてやる…
白仮面βが立ち上がり、構える。
若月: まだ目が死んでなくて嬉しいよ。私の憂さ晴らしに、まだまだ付き合ってくれ。
白仮面β: オラ!!
白仮面βが高速の蹴りを、若月に撃ち込むが…
若月: 良いスピードだ。
簡単にその蹴りを避ける。
白仮面β: クソがーーー!!!!
ビュンビュン
回し蹴り、後ろ回し蹴り、飛び回し蹴り、後ろ回し踵落とし、前蹴りと蹴り技を連続で放つが…
若月: その蹴り技は敵ながら見事。
難なく全て避ける。
若月: だが、なんだろう…軽いな。
ドスンッ!!!
蹴り技の途切れ目で、若月の横蹴りが白仮面βの腹に入る。
白仮面β: ガハッ
そして、白仮面βの体はくの字となりつつ、吹き飛ぶ。
若月: ちなみにだが、お前が強くあろうとする理由はなんだ?
地面に倒れる白仮面βに、遠くから問いかける。
白仮面β: …グッ…理由なんかねぇよ…
若月: 理由がない…成り行きということか…
白仮面β: だったらなんだ!!理由がないといけねぇのかよ!!!
限界の体から力を振り絞って、白仮面βは叫ぶ。
若月: いや、さっき私が言った性別と同じように、理由の有無は強さに関係ないかもしれない。
白仮面β: …
若月: ただ…今の感じだと、関係あるのかもな笑
白仮面β: あ?…
若月: 私はな、危なっかしい相棒を守るために、強くあろうとしているんだ。
白仮面β: …だからなんだよ…
若月: 少なくとも、お前と私の違いは、この強くあろうとする理由の有無だ。そして現状、私の方がお前より圧倒的に強い。
白仮面β: …
若月: お前も、その理由を見つければ、もっと強くなれるんじゃないか?
白仮面β: うるせぇ…センコーみたいに言ってんじゃねぇよ…
若月: そうか笑
倒れたままの白仮面βに近づく。
若月: ま、刑務所でゆっくりと考えるんだな。
ドスン
若月が白仮面βの腹に拳を振り下ろす。
白仮面β: グハッ…
若月: さて…警察の皆さん。コイツをよろしくお願いします。
警察2: は、はい。
警察4: よし、手錠かけるぞ。
警察9: お、おう。
一部始終を見ていた警察達が、慌てて白仮面βの所に向かう。
葵波: あれ?もう終わった?
愛衣: アイツ伸びてんじゃん。
若月: そっちも無事終わったんだな。
愛衣: もちろん。
葵波: 楽勝よ笑
若月: そうか笑、東側は見た感じ終わったみたいだから…
愛衣: 南側も適当に倒しながら来たから、ほとんど残ってないよ。
若月: なら、あとは北と西側か。
葵波: よし!行こう!!
愛衣: うん!!
若月: 笑、元気が良いな。
そうして3人は残る戦場に向かった。
ギフトモール内
上位: もう動けねぇのか…なら通らせてもらう。
そう言って、上位は1歩踏み出す。
梅澤: (クソッ…動けねぇ…もう、どうしようもないのか…)
守里: …
上位: あ?まだやるのか?
守里が立ち上がる。
梅澤: (っ!!!守里…)
守里: 俺が止める。
上位: っ!!!
梅澤: っ!!
守里がそう言った瞬間に、ものすごいオーラが、体から放たれる。
上位: (コイツ…なんていうプレッシャーだ…)
梅澤: (守里…?)
上位: …そうかよ!!!
再び上位が守里に突っ込み、拳を放つ。
守里: 甘めぇよ。
パシッ
ドスン!!!
上位: グハッ!!!
上位の拳を受け止めた守里が、カウンターを決める。
守里: 吹っ飛べ!!!
そして、硬直した上位の顔面を守里が殴り飛ばす。
上位: チッ…お前、ほんとに今さっきまでの奴かよ。全然別人じゃねぇか。
守里: 俺は俺だ。
梅澤: (あれは…守里なのか?…)
上位: そうか…まぁなんにせよ、俺はお前を倒す。
守里: 絶対に通さねぇ。
上位: オラッ!!
上位が瞬時に接近し、前蹴りの態勢に入る。
守里: フンッ
繰り出された蹴りを守里は下に弾き落とす。
上位: …
すぐさま上位は、少し下がった守里の頭目掛けて拳を振るう。
ビュン
それを守里は体を反らして避け、やり返しとばかりに、守里も上位の顔面目掛けて、拳を突き出す。
上位: …
バシッ
その拳を上位は払い、半歩分後ろに下がるが…
守里: …
上位: っ!!!
守里はそれを見るや、体を捻って手を地面につき、その回転の勢いで、後ろ回し蹴りを放つ。
守里がいきなり視界から消えたことに動揺した上位は、急に視界の下方から現れた足に反応できず、顎に踵をモロに食らってしまう。
上位: ブヘッ
守里: これで決める!!
上位: やられてたまるか!!!
上位は、持ってかれそうになった意識を気合で留める。
上位: オリャーーー!!!!!!
守里: ハァ!!!
バコン!!!
守里に向かって伸びてきた上位の拳を、守里はギリギリで避けつつ、上位の顔面に拳をぶつける。
守里: 俺の大切なもんに手を出すんじゃねぇ!!!
ブンッ!!
ドスン!!!
守里はその拳を振り切り、上位は地面に叩きつけられる。
そして上位は、地面に背中を着け、動かなくなった。
守里: ハァハァ…さすがにキツい…
梅澤: 終わったのか…
守里: っ!!香蓮!!大丈夫なのか?!
梅澤: 笑、あぁ。なんとかな。
守里: 良かった…
梅澤: ってか、お前、守里で合ってる?
守里: もちろん。俺は森崎守里だよ。
梅澤: ふーん…一人称が僕から俺に変わってるし、ソイツにも自分から攻撃したみたいだけど。
守里: まぁ色々あんだ。
梅澤: はぁ…そんなにできるんなら、初めからやれっての笑
守里: すまん…
梅澤: 笑、いいよ。なにか事情があったんだろ。それに私も良い経験ができたし。
守里: 次は、こうならないよう頑張るから。
梅澤: 次って笑、こういうのが起こらないようにするのが、風紀委員の役目なんじゃないか?笑
守里: 確かに笑。じゃあこうなる前に止められるよう、努力するよ。
梅澤: だったら、私も同じだ。こんな不甲斐ない姿にならないよう、若月さん達に稽古つけてもらお。
守里: そうか。あの3人の扱きはキツイだろうけど、頑張れ笑
梅澤: あぁ。お前に負けないようにな笑
守里: おう…あ、すぐに病院に連れて行くから。
梅澤: なっ、私だけ…
守里: 良いから、結構ダメージ入ってるんだろ。無理すんな。
そう言って守里は、ポケットからインカムを取り出す。
守里: 森田さん?
森田: 坊ちゃん?!!!今まで何してたんですか?!
守里: すまん、モールに入ったら、すぐに例の上位アンチと交戦したから、連絡する余裕が無かった。
森田: (敬語じゃない…ということは…)そうですか…
守里: 急で悪いが、こっちに車を回してくれ、今すぐに病院に運んで欲しい奴がいる。
森田: 了解しました。地下駐車場の方もあらかた終わったみたいなので、私が行きます。
守里: 分かった。
インカムを切る。
梅澤: 誰?
守里: 香蓮も知ってる防衛団の人だよ。
梅澤: っ!!!
守里: 少し話すか?今から迎えに来るが。
梅澤: いや、良い。
守里: そうか。
梅澤: こんな状態じゃダメだ。もっと…
カチ
ここで、守里の意識が一瞬途切れる。
梅澤: …守里?
守里: はっ…どうしたの?香蓮。
梅澤: いや、急に黙り込んだから。
守里: 大丈夫だよ。
梅澤: そう…
守里: もうちょっとで迎えが来るはずだから。
梅澤: (雰囲気が変わった…というか元の守里に戻った?)
森田: 坊ちゃん!!
守里: あ、森田さん。
森田: ご無事…ではなさそうですね笑
守里: なんとか倒すことは出来ましたけど。
森田: コイツが例の…
森田は地面に倒れている上位を見る。
森田: さすが坊ちゃんです。
守里: いや、僕1人の力じゃないですよ。
森田: そうですか。それで、この子が?
守里: はい。よろしくお願いします。
森田: 分かりました。ですが、坊ちゃんも一緒にですよ。
守里: え?また病院ですか…
森田: 無茶したんですから、当たり前です。
守里: 駐車場の方は?
森田: ついさっき、矢口の方から、完全に終息したという報告を受けました。
梅澤: ホッ…
守里: そ、そうですか…
森田: さっ、行きますよ。そちらのお嬢さんも。
梅澤: は、はい。
守里: …分かりました。
守里と梅澤は車に乗り、森田と共に伊衛能病院へと向かった。
こうして、守里達と白仮面達との争いが終わった。
to be continued
東側
白仮面β: クソッ…なんなんだよ、お前…
若月: あ?
東側の戦場では、白仮面βがボロボロになって、地面に膝をついていた。
白仮面β: この俺が…こんな…
若月: ったく、憂さ晴らしになるかと思ってれば、全然大したことがない。
白仮面β: チッ…
若月: 鍛え方が足りん。
白仮面β: うるせぇ!!!!!
白仮面βが若月に向かって跳び、足を突き出す。
若月: だから、お前はバカかって。
その足を若月は簡単にいなす。
白仮面β: クッ
若月: 一直線に来てどうする。
ドンッ
若月のカウンターの蹴り上げが、白仮面βの腹に決まる。
白仮面β: グハッ
若月: 勢いだけだな。私が全力を出す必要、なかったんじゃないか?
白仮面β: 女の癖に…
若月: …
ドスッ!!!!
若月の横蹴りが白仮面βの胸に入り、白仮面βが吹き飛ばされる。
若月: 女の癖に、ってなんだよ。女は喧嘩が強いとおかしいのか?喧嘩が強かったらダメなのか?
白仮面β: …
若月: 答えろ。
ドンッ
若月は倒れる白仮面βに、足を振り下ろす。
白仮面β: グッ…知らねぇよ。
若月: 喧嘩の強い弱いに性別は関係ない…ただ、お前が倒れ、私がこうやって足を乗せてる事実の上で、私の方がお前よりも強いってだけだ。
白仮面β: …
白仮面βが若月を睨みつける。
若月: そんな睨みつけても何も変わらない。体を動かさないと。
そう言って、若月は白仮面βを足で転がす。
若月: ほら、動いてみろ。
白仮面β: …お前を倒して、地面に頭を擦り付けさせてやる…
白仮面βが立ち上がり、構える。
若月: まだ目が死んでなくて嬉しいよ。私の憂さ晴らしに、まだまだ付き合ってくれ。
白仮面β: オラ!!
白仮面βが高速の蹴りを、若月に撃ち込むが…
若月: 良いスピードだ。
簡単にその蹴りを避ける。
白仮面β: クソがーーー!!!!
ビュンビュン
回し蹴り、後ろ回し蹴り、飛び回し蹴り、後ろ回し踵落とし、前蹴りと蹴り技を連続で放つが…
若月: その蹴り技は敵ながら見事。
難なく全て避ける。
若月: だが、なんだろう…軽いな。
ドスンッ!!!
蹴り技の途切れ目で、若月の横蹴りが白仮面βの腹に入る。
白仮面β: ガハッ
そして、白仮面βの体はくの字となりつつ、吹き飛ぶ。
若月: ちなみにだが、お前が強くあろうとする理由はなんだ?
地面に倒れる白仮面βに、遠くから問いかける。
白仮面β: …グッ…理由なんかねぇよ…
若月: 理由がない…成り行きということか…
白仮面β: だったらなんだ!!理由がないといけねぇのかよ!!!
限界の体から力を振り絞って、白仮面βは叫ぶ。
若月: いや、さっき私が言った性別と同じように、理由の有無は強さに関係ないかもしれない。
白仮面β: …
若月: ただ…今の感じだと、関係あるのかもな笑
白仮面β: あ?…
若月: 私はな、危なっかしい相棒を守るために、強くあろうとしているんだ。
白仮面β: …だからなんだよ…
若月: 少なくとも、お前と私の違いは、この強くあろうとする理由の有無だ。そして現状、私の方がお前より圧倒的に強い。
白仮面β: …
若月: お前も、その理由を見つければ、もっと強くなれるんじゃないか?
白仮面β: うるせぇ…センコーみたいに言ってんじゃねぇよ…
若月: そうか笑
倒れたままの白仮面βに近づく。
若月: ま、刑務所でゆっくりと考えるんだな。
ドスン
若月が白仮面βの腹に拳を振り下ろす。
白仮面β: グハッ…
若月: さて…警察の皆さん。コイツをよろしくお願いします。
警察2: は、はい。
警察4: よし、手錠かけるぞ。
警察9: お、おう。
一部始終を見ていた警察達が、慌てて白仮面βの所に向かう。
葵波: あれ?もう終わった?
愛衣: アイツ伸びてんじゃん。
若月: そっちも無事終わったんだな。
愛衣: もちろん。
葵波: 楽勝よ笑
若月: そうか笑、東側は見た感じ終わったみたいだから…
愛衣: 南側も適当に倒しながら来たから、ほとんど残ってないよ。
若月: なら、あとは北と西側か。
葵波: よし!行こう!!
愛衣: うん!!
若月: 笑、元気が良いな。
そうして3人は残る戦場に向かった。
ギフトモール内
上位: もう動けねぇのか…なら通らせてもらう。
そう言って、上位は1歩踏み出す。
梅澤: (クソッ…動けねぇ…もう、どうしようもないのか…)
守里: …
上位: あ?まだやるのか?
守里が立ち上がる。
梅澤: (っ!!!守里…)
守里: 俺が止める。
上位: っ!!!
梅澤: っ!!
守里がそう言った瞬間に、ものすごいオーラが、体から放たれる。
上位: (コイツ…なんていうプレッシャーだ…)
梅澤: (守里…?)
上位: …そうかよ!!!
再び上位が守里に突っ込み、拳を放つ。
守里: 甘めぇよ。
パシッ
ドスン!!!
上位: グハッ!!!
上位の拳を受け止めた守里が、カウンターを決める。
守里: 吹っ飛べ!!!
そして、硬直した上位の顔面を守里が殴り飛ばす。
上位: チッ…お前、ほんとに今さっきまでの奴かよ。全然別人じゃねぇか。
守里: 俺は俺だ。
梅澤: (あれは…守里なのか?…)
上位: そうか…まぁなんにせよ、俺はお前を倒す。
守里: 絶対に通さねぇ。
上位: オラッ!!
上位が瞬時に接近し、前蹴りの態勢に入る。
守里: フンッ
繰り出された蹴りを守里は下に弾き落とす。
上位: …
すぐさま上位は、少し下がった守里の頭目掛けて拳を振るう。
ビュン
それを守里は体を反らして避け、やり返しとばかりに、守里も上位の顔面目掛けて、拳を突き出す。
上位: …
バシッ
その拳を上位は払い、半歩分後ろに下がるが…
守里: …
上位: っ!!!
守里はそれを見るや、体を捻って手を地面につき、その回転の勢いで、後ろ回し蹴りを放つ。
守里がいきなり視界から消えたことに動揺した上位は、急に視界の下方から現れた足に反応できず、顎に踵をモロに食らってしまう。
上位: ブヘッ
守里: これで決める!!
上位: やられてたまるか!!!
上位は、持ってかれそうになった意識を気合で留める。
上位: オリャーーー!!!!!!
守里: ハァ!!!
バコン!!!
守里に向かって伸びてきた上位の拳を、守里はギリギリで避けつつ、上位の顔面に拳をぶつける。
守里: 俺の大切なもんに手を出すんじゃねぇ!!!
ブンッ!!
ドスン!!!
守里はその拳を振り切り、上位は地面に叩きつけられる。
そして上位は、地面に背中を着け、動かなくなった。
守里: ハァハァ…さすがにキツい…
梅澤: 終わったのか…
守里: っ!!香蓮!!大丈夫なのか?!
梅澤: 笑、あぁ。なんとかな。
守里: 良かった…
梅澤: ってか、お前、守里で合ってる?
守里: もちろん。俺は森崎守里だよ。
梅澤: ふーん…一人称が僕から俺に変わってるし、ソイツにも自分から攻撃したみたいだけど。
守里: まぁ色々あんだ。
梅澤: はぁ…そんなにできるんなら、初めからやれっての笑
守里: すまん…
梅澤: 笑、いいよ。なにか事情があったんだろ。それに私も良い経験ができたし。
守里: 次は、こうならないよう頑張るから。
梅澤: 次って笑、こういうのが起こらないようにするのが、風紀委員の役目なんじゃないか?笑
守里: 確かに笑。じゃあこうなる前に止められるよう、努力するよ。
梅澤: だったら、私も同じだ。こんな不甲斐ない姿にならないよう、若月さん達に稽古つけてもらお。
守里: そうか。あの3人の扱きはキツイだろうけど、頑張れ笑
梅澤: あぁ。お前に負けないようにな笑
守里: おう…あ、すぐに病院に連れて行くから。
梅澤: なっ、私だけ…
守里: 良いから、結構ダメージ入ってるんだろ。無理すんな。
そう言って守里は、ポケットからインカムを取り出す。
守里: 森田さん?
森田: 坊ちゃん?!!!今まで何してたんですか?!
守里: すまん、モールに入ったら、すぐに例の上位アンチと交戦したから、連絡する余裕が無かった。
森田: (敬語じゃない…ということは…)そうですか…
守里: 急で悪いが、こっちに車を回してくれ、今すぐに病院に運んで欲しい奴がいる。
森田: 了解しました。地下駐車場の方もあらかた終わったみたいなので、私が行きます。
守里: 分かった。
インカムを切る。
梅澤: 誰?
守里: 香蓮も知ってる防衛団の人だよ。
梅澤: っ!!!
守里: 少し話すか?今から迎えに来るが。
梅澤: いや、良い。
守里: そうか。
梅澤: こんな状態じゃダメだ。もっと…
カチ
ここで、守里の意識が一瞬途切れる。
梅澤: …守里?
守里: はっ…どうしたの?香蓮。
梅澤: いや、急に黙り込んだから。
守里: 大丈夫だよ。
梅澤: そう…
守里: もうちょっとで迎えが来るはずだから。
梅澤: (雰囲気が変わった…というか元の守里に戻った?)
森田: 坊ちゃん!!
守里: あ、森田さん。
森田: ご無事…ではなさそうですね笑
守里: なんとか倒すことは出来ましたけど。
森田: コイツが例の…
森田は地面に倒れている上位を見る。
森田: さすが坊ちゃんです。
守里: いや、僕1人の力じゃないですよ。
森田: そうですか。それで、この子が?
守里: はい。よろしくお願いします。
森田: 分かりました。ですが、坊ちゃんも一緒にですよ。
守里: え?また病院ですか…
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守里: 駐車場の方は?
森田: ついさっき、矢口の方から、完全に終息したという報告を受けました。
梅澤: ホッ…
守里: そ、そうですか…
森田: さっ、行きますよ。そちらのお嬢さんも。
梅澤: は、はい。
守里: …分かりました。
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