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第4章 白仮面編
第92話「江口誠との対面」
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白仮面の仲間の可能性がある、江口誠に話を聞くために、三高にやって来た守里達。
三高応接室
ガチャ
若月: あ、先生。どうでしたか?
先生: はい、江口誠という生徒は、今教室で授業を受けていましたよ。
若月: そうですか。
先生: ところで、先程トイレに行かれた生徒さんはまだ…
ガチャ
守里: 失礼します。すみません、遅くなっちゃって。
先生: いえ。
若月: では、その江口誠君に会わせてもらっても?
先生: 今、ですか?一応授業中なんですが…
若月: 昼休み中でも良いですけど、あとどのくらいですか?
先生: えーっと…
キンコンカンコーン
若月: 4限が終わったみたいですね。
先生: はい…
若月: じゃあ、よろしくお願いします。
先生: 分かりました。少し、失礼しますね。
ガチャ
三高の先生は応接室を出て行く。
するとすぐに…
ピンポンパンポン
「2年4組、江口誠、至急職員室前に来るように。繰り返す…」
守里: 仕事が早いですね。
若月: 職員室と放送室が近いんだろ。
ガチャ
先生: これで、もうすぐ来ると思います。
若月: ありがとうございます、先生。
先生: …一応、何を聞きたいのか、教えてもらっても良いですか?
若月: お答えしかねます。
先生: …そうですか。他の先生方に話を聞いたところ、江口君は成績優秀で品行方正らしく、何か問題を起こすような生徒ではないと感じましてね。少し気になったんです。
若月: そうですか。全て終わったら、お話しますよ。
先生: 分かりました。
成績優秀、品行方正か…
いつか僕も言われてみたいもんだ笑
ますます、どんな人なのか気になってきた。
コンコン
先生: あ、来たみたいですね。どうぞ!
??: 失礼します。
先生: 江口君、こっちに座って下さい。
江口: ?は、はい。
江口は先生の言われた通りに、先生の隣に座る。
若月: 君が、江口誠君か。私は伊衛能高校風紀委員長の、若月桐子だ。よろしく。
江口: え、はい。よろしくお願いします。
若月: ちなみに、後ろにいるヤツらも全員、風紀委員ね。それで、君に聞きたいことがあって、先生に呼んでもらったんだ。
江口: …僕に聞きたいことですか?特に、能高さんと関わったことはないと思いますが。
若月: うん…っと、話を始める前に、すみません。先生はちょっと席を外してもらってもよろしいでしょうか?
先生: …分かりました。
そうして、三高の先生は応接室の外に出て、能高の風紀委員達と江口誠だけが、応接室に残る。
若月: では、早速。君は、巷で噂になってるモテ薬を知ってるよね?
江口: モテ薬…はい、知ってますよ。
若月: 君が、伊衛能中学校の鴨田良介君に、その薬を勧めた?
江口: …はい。
普通に認めるんだな…
若月: …君もそのモテ薬を使ってるのか?
江口: 最近までは使っていたんですけど、あんまり効果がないなって思って、辞めました。
若月: そうか。君は誰から、そのモテ薬のことを聞いたんだ?
江口: 親戚の人です。まぁ今は、全く連絡がつかないですけど。
若月: …連絡がつかないか…ということは、どこにいるかも分からない?
江口: はい。
若月: ちなみに、君はいつから薬を使い始めたんだ?
江口: 確か、5月の…28日とかだったと思います。
若月: へぇ…そこで、初めて白仮面に会ったと。
江口: はい、会いました。
若月: じゃあ、1番聞きたいことを聞くよ。
江口: どうぞ。
若月: 江口誠、君は白仮面の仲間か?
若月が江口の目を見て問う。
江口: そんな、違いますよ。僕は、親戚の人から聞いて、そのモテ薬を、白仮面をつけた人のところに、買いに行ってたんですから。
若月: …分かった。
若月は考える。
若月: (あまりに動揺が少な過ぎるな…どう切り崩していけば、コイツの証言が取れるだろうか…一応、守里の言っていることが間違いだったことも…)
守里: あの~
若月: なんだ?守里。
守里: 僕も江口君に聞きたいことがあって。良いですか?
若月: え?
江口: 僕は構いませんよ。
若月: なら守里、良いぞ。
守里: ありがとうございます。
守里は江口の目を見る。
守里: 江口君、君はアンチのことを知ってるよね。
江口: っ…アンチ?知らないよ。
若月: なんなんだ、そのアンチというのは。
守里: すみません、若月さん。みんなと少し席を外してもらっても良いですか?
若月: は?
守里: 江口君と2人きりで話をしたいんです。
若月は守里の目を見る。
若月: …分かった。ほら、みんな行くぞ。
ガチャ
そうして、応接室には守里と江口だけが残る。
江口: いきなりどうしたのかな?
守里: もう、そうやって、はぐらかさなくて良いよ。
江口: え?
守里: 君、アンチについて知ってるだろ。
江口: だから、知らないって。
守里: 僕がアンチという単語を出した時、君は少し反応したよね。それまでは動揺を完璧に隠してたのに。
江口: それは、いきなり変な言葉が出てきたからで…
守里: 本当か?君はアンチの構成員か、その関係者じゃないのか?
江口: アンチなんて、そんな暴力団のことなんか知らないって!!
守里: 暴力団ね。ちなみに、ここら辺を騒がせてる暴力事件を引き起こしている組織が、アンチだということは、まだ公にはなってないんだけど。
江口: っ!!…
守里: 僕達は、白仮面の1人を捕まえた。
江口: え…
守里: 僕達っていうのは、あの風紀委員達じゃなくて、僕と僕の協力者なんだけどね。
江口: …
守里: 良介君の話と、その白仮面、そしてソイツに協力してたアンチの構成員から引き出した情報を元に、今日は君に話を聞きに来たんだ。
江口: …どうやって、捕まえたんだ。
守里: 僕の協力者が頑張ってくれて、一瞬だったよ。
江口: っ!!
守里: 多分だけど、君はアンチの構成員じゃなくて、関係者かな?
江口: …んなわけないだろ、ただの使い捨ての道具だよ。アイツらにとっての僕は。
守里: 話を聞かしてくれる?
江口: …
守里: はぁ…脅されてるんだな?
江口: …あぁ。
守里: 脅しの内容…
江口: もう、ほっといてくれ!あとちょっとで僕の仕事も終わって、無事に元の生活に戻れるんだ。
守里: …本当にそう思ってるのか?あの先生からも聞いたし、これまでの君の言動からして、君はかなり賢いはず。それなら、自分がその仕事を終わらせた後、本当はどうなるか、分かってるんじゃないか?
江口: …分かってるよ。元の生活になんて戻れるわけないじゃないか…でも、もうこんなことになった以上、小さな希望にだって、縋りたいんだよ…
守里: そうか…だったら…
守里は携帯を取り出す。
江口: おい、何する気だ…
ブーブー
守里: スピーカーにするから、ちょっと聞いてて。
ピ
森田 T: どうしました?坊ちゃん。
守里: 森田さん。少し、お願いしたいことがありまして。
森田 T: はい、なんなりとどうぞ。
守里: 人を防衛団で匿って欲しいんです。
江口: (防衛団!)
森田 T: 人をですか。どういう人で、なんで匿う必要があるのかを説明してもらう必要はありますけど、まぁ大丈夫ですよ。
守里: アンチの手からも確実に守れますよね?
森田 T: そりゃあ、もちろんです。
守里: だってよ、江口君。
江口: お前は、防衛団なのか?
守里: う~ん…言うならば、関係者かな。
森田 T: え、坊ちゃん。誰かと一緒にいるんですか?
守里: はい、その防衛団に匿って欲しい人とです。というか、江口君、防衛団のことを知ってるんだね。
江口: うん。前に聞いた。
守里: そっか…それで、どうする?
江口: どうするって…
守里: 僕は、防衛団に匿ってもらった方が良いと思うけどな。
江口: …親も匿ってくれるのか?
守里: 森田さん、大丈夫?
森田 T: ちょっと待ってください。私が話に追いつけてないんですけど。
守里: すみません、森田さん。とにかく今は、江口君の質問に答えてもらって良いですか?
森田 T: え、はい。分かりました。もちろん大丈夫ですよ。皆さんを我々防衛団が確実に保護させてもらいます。
江口: そうですか…
守里: もう一度聞くよ、江口君。どうする?
江口: …お願いします。もう、こうするしか、僕達家族が無事でいられる道は無さそうだしね。
守里: 分かった。ってことで、森田さんお願いします!
森田 T: だから、私が話に追いつけてないですって!
to be continued
三高応接室
ガチャ
若月: あ、先生。どうでしたか?
先生: はい、江口誠という生徒は、今教室で授業を受けていましたよ。
若月: そうですか。
先生: ところで、先程トイレに行かれた生徒さんはまだ…
ガチャ
守里: 失礼します。すみません、遅くなっちゃって。
先生: いえ。
若月: では、その江口誠君に会わせてもらっても?
先生: 今、ですか?一応授業中なんですが…
若月: 昼休み中でも良いですけど、あとどのくらいですか?
先生: えーっと…
キンコンカンコーン
若月: 4限が終わったみたいですね。
先生: はい…
若月: じゃあ、よろしくお願いします。
先生: 分かりました。少し、失礼しますね。
ガチャ
三高の先生は応接室を出て行く。
するとすぐに…
ピンポンパンポン
「2年4組、江口誠、至急職員室前に来るように。繰り返す…」
守里: 仕事が早いですね。
若月: 職員室と放送室が近いんだろ。
ガチャ
先生: これで、もうすぐ来ると思います。
若月: ありがとうございます、先生。
先生: …一応、何を聞きたいのか、教えてもらっても良いですか?
若月: お答えしかねます。
先生: …そうですか。他の先生方に話を聞いたところ、江口君は成績優秀で品行方正らしく、何か問題を起こすような生徒ではないと感じましてね。少し気になったんです。
若月: そうですか。全て終わったら、お話しますよ。
先生: 分かりました。
成績優秀、品行方正か…
いつか僕も言われてみたいもんだ笑
ますます、どんな人なのか気になってきた。
コンコン
先生: あ、来たみたいですね。どうぞ!
??: 失礼します。
先生: 江口君、こっちに座って下さい。
江口: ?は、はい。
江口は先生の言われた通りに、先生の隣に座る。
若月: 君が、江口誠君か。私は伊衛能高校風紀委員長の、若月桐子だ。よろしく。
江口: え、はい。よろしくお願いします。
若月: ちなみに、後ろにいるヤツらも全員、風紀委員ね。それで、君に聞きたいことがあって、先生に呼んでもらったんだ。
江口: …僕に聞きたいことですか?特に、能高さんと関わったことはないと思いますが。
若月: うん…っと、話を始める前に、すみません。先生はちょっと席を外してもらってもよろしいでしょうか?
先生: …分かりました。
そうして、三高の先生は応接室の外に出て、能高の風紀委員達と江口誠だけが、応接室に残る。
若月: では、早速。君は、巷で噂になってるモテ薬を知ってるよね?
江口: モテ薬…はい、知ってますよ。
若月: 君が、伊衛能中学校の鴨田良介君に、その薬を勧めた?
江口: …はい。
普通に認めるんだな…
若月: …君もそのモテ薬を使ってるのか?
江口: 最近までは使っていたんですけど、あんまり効果がないなって思って、辞めました。
若月: そうか。君は誰から、そのモテ薬のことを聞いたんだ?
江口: 親戚の人です。まぁ今は、全く連絡がつかないですけど。
若月: …連絡がつかないか…ということは、どこにいるかも分からない?
江口: はい。
若月: ちなみに、君はいつから薬を使い始めたんだ?
江口: 確か、5月の…28日とかだったと思います。
若月: へぇ…そこで、初めて白仮面に会ったと。
江口: はい、会いました。
若月: じゃあ、1番聞きたいことを聞くよ。
江口: どうぞ。
若月: 江口誠、君は白仮面の仲間か?
若月が江口の目を見て問う。
江口: そんな、違いますよ。僕は、親戚の人から聞いて、そのモテ薬を、白仮面をつけた人のところに、買いに行ってたんですから。
若月: …分かった。
若月は考える。
若月: (あまりに動揺が少な過ぎるな…どう切り崩していけば、コイツの証言が取れるだろうか…一応、守里の言っていることが間違いだったことも…)
守里: あの~
若月: なんだ?守里。
守里: 僕も江口君に聞きたいことがあって。良いですか?
若月: え?
江口: 僕は構いませんよ。
若月: なら守里、良いぞ。
守里: ありがとうございます。
守里は江口の目を見る。
守里: 江口君、君はアンチのことを知ってるよね。
江口: っ…アンチ?知らないよ。
若月: なんなんだ、そのアンチというのは。
守里: すみません、若月さん。みんなと少し席を外してもらっても良いですか?
若月: は?
守里: 江口君と2人きりで話をしたいんです。
若月は守里の目を見る。
若月: …分かった。ほら、みんな行くぞ。
ガチャ
そうして、応接室には守里と江口だけが残る。
江口: いきなりどうしたのかな?
守里: もう、そうやって、はぐらかさなくて良いよ。
江口: え?
守里: 君、アンチについて知ってるだろ。
江口: だから、知らないって。
守里: 僕がアンチという単語を出した時、君は少し反応したよね。それまでは動揺を完璧に隠してたのに。
江口: それは、いきなり変な言葉が出てきたからで…
守里: 本当か?君はアンチの構成員か、その関係者じゃないのか?
江口: アンチなんて、そんな暴力団のことなんか知らないって!!
守里: 暴力団ね。ちなみに、ここら辺を騒がせてる暴力事件を引き起こしている組織が、アンチだということは、まだ公にはなってないんだけど。
江口: っ!!…
守里: 僕達は、白仮面の1人を捕まえた。
江口: え…
守里: 僕達っていうのは、あの風紀委員達じゃなくて、僕と僕の協力者なんだけどね。
江口: …
守里: 良介君の話と、その白仮面、そしてソイツに協力してたアンチの構成員から引き出した情報を元に、今日は君に話を聞きに来たんだ。
江口: …どうやって、捕まえたんだ。
守里: 僕の協力者が頑張ってくれて、一瞬だったよ。
江口: っ!!
守里: 多分だけど、君はアンチの構成員じゃなくて、関係者かな?
江口: …んなわけないだろ、ただの使い捨ての道具だよ。アイツらにとっての僕は。
守里: 話を聞かしてくれる?
江口: …
守里: はぁ…脅されてるんだな?
江口: …あぁ。
守里: 脅しの内容…
江口: もう、ほっといてくれ!あとちょっとで僕の仕事も終わって、無事に元の生活に戻れるんだ。
守里: …本当にそう思ってるのか?あの先生からも聞いたし、これまでの君の言動からして、君はかなり賢いはず。それなら、自分がその仕事を終わらせた後、本当はどうなるか、分かってるんじゃないか?
江口: …分かってるよ。元の生活になんて戻れるわけないじゃないか…でも、もうこんなことになった以上、小さな希望にだって、縋りたいんだよ…
守里: そうか…だったら…
守里は携帯を取り出す。
江口: おい、何する気だ…
ブーブー
守里: スピーカーにするから、ちょっと聞いてて。
ピ
森田 T: どうしました?坊ちゃん。
守里: 森田さん。少し、お願いしたいことがありまして。
森田 T: はい、なんなりとどうぞ。
守里: 人を防衛団で匿って欲しいんです。
江口: (防衛団!)
森田 T: 人をですか。どういう人で、なんで匿う必要があるのかを説明してもらう必要はありますけど、まぁ大丈夫ですよ。
守里: アンチの手からも確実に守れますよね?
森田 T: そりゃあ、もちろんです。
守里: だってよ、江口君。
江口: お前は、防衛団なのか?
守里: う~ん…言うならば、関係者かな。
森田 T: え、坊ちゃん。誰かと一緒にいるんですか?
守里: はい、その防衛団に匿って欲しい人とです。というか、江口君、防衛団のことを知ってるんだね。
江口: うん。前に聞いた。
守里: そっか…それで、どうする?
江口: どうするって…
守里: 僕は、防衛団に匿ってもらった方が良いと思うけどな。
江口: …親も匿ってくれるのか?
守里: 森田さん、大丈夫?
森田 T: ちょっと待ってください。私が話に追いつけてないんですけど。
守里: すみません、森田さん。とにかく今は、江口君の質問に答えてもらって良いですか?
森田 T: え、はい。分かりました。もちろん大丈夫ですよ。皆さんを我々防衛団が確実に保護させてもらいます。
江口: そうですか…
守里: もう一度聞くよ、江口君。どうする?
江口: …お願いします。もう、こうするしか、僕達家族が無事でいられる道は無さそうだしね。
守里: 分かった。ってことで、森田さんお願いします!
森田 T: だから、私が話に追いつけてないですって!
to be continued
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