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閑章1

第61話「勉強会・前半」

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日曜日


◈◈◈


今日は、約束していた守里の家での勉強会だ。


勉強道具を鞄に入れ、出かける準備を整えていく。


よし、これでOKかな…





一応、もう一度見とくか。


再び鏡の前に立つ。


大丈夫だよね…


う~ん…


部屋の中を見渡す。


あ、これ付けてこ!!


棚の上に置いてある箱から、ヘアピンを取り出す。

そしてまた、鏡を見る。


うん、これで完璧……///

守里、気づくかな?


っと、もうこんな時間!!

日向子達と駅前で待ち合わせしてるから、早く行かないと!!


そうして、飛香は慌ただしく家を出た。


◇◇◇


駅前


集合時間ギリギリになっちゃった。

みんなもう集まってるよね。


飛香は小走りで、集合場所へと向かう。



菊山: あ、飛香先輩!!


柿谷: ほんとだ!


飛香: みんな、おはよう。


柿谷: おはようございます、飛香先輩。


菊山: おはようございます!!


飛香: あれ?日向子は?


柿谷: まだ、来てないですよ。


飛香: そう。



もうすぐで、集合時間なんだけど…

やっぱりか…



菊山: 飛香先輩も遅かったですね。


飛香: も、ってなんだ、私は間に合ってるでしょ。


菊山: 先輩はもっと早く来てると思ってたんです。


飛香: まぁ色々と、準備に時間がかかったんだよ。


菊山: 笑、そうですか。いつもと髪型も変えてますもんね。


飛香: べ、別にたまたま…


菊山: 笑


柿谷: そのヘアピン似合ってます!


飛香: そ、そうかな?


柿谷: はい!!


飛香: 良かった…


菊山: (飛香先輩って意外と分かりやすいんだよね、可愛い。)


柿谷: (飛香先輩、今日、頑張ってる!!)


菊山: そういえば、やんちゃん達は、その神田先輩を迎えに行って、そのまま守里先輩の家に行くんですよね?


飛香: うん、そうだよ。祐希はかなりのんびりしてるから、多分迎えに行かないと、来ないだろうってことで。


柿谷: 早く会ってみたいです!


菊山: 仲良くできるかな?


飛香: 笑、問題ないと思うよ。



と、飛香達が話していたところで…



日向子: あっしゅん達発見!!!



日向子が集合場所にやってくる。



飛香: 日向子、1分遅刻。


日向子: え~そのぐらい許してよ!ケチ!!


飛香: はぁ…


菊山: 日向子先輩、おはようございます!


柿谷: おはようございます。


日向子: さぁちゃん、かっきーおはよう!!今日も元気?


菊山: はい、元気です!


柿谷: 私もです。


日向子: そうか、それは良かった。今日は楽しんでいこ~!!!


飛香: 日向子、今日は勉強会。


日向子: そうだけど、ずっと勉強だけやってても、集中できないじゃん!!


飛香: 休憩時間はとるから、勉強はしっかりするのよ。


日向子: 了解です!先生!!


飛香: うん。2人も、ちゃんと勉強頑張ろうね。


菊山: はい!


柿谷: もちろんです!


飛香: じゃあ、守里の家に行こうか。


◇◇◇


守里の家の近辺


守里の家に向かって歩いていく飛香達。



柿谷: ほんとに、こんなところに守里先輩の家があるんですか?


菊山: 周りに木しか見えません。


飛香: だよね笑


日向子: 守里の家は、ポツンと一軒家だから!


飛香: まぁ確かに、そうだけど笑


菊山: 学校みたいです。


飛香: え?どういうこと?


菊山: 学校も、木に囲まれてるじゃないですか。それで、守里先輩の家もそんな感じなんですよね?


飛香: 言われてみれば…


日向子: そろそろ守里の家が見えてくるよ!!


柿谷: そうなんですか?


春時: おーい!



後ろから、春時の声が聞こえる。



飛香: あ、春時じゃん。


春時: 笑、おはよう、みんな。(飛香、気合入ってんな笑)


菊山: おはようございます、春時先輩、やんちゃん。


柿谷: おはようございます。


紗耶: おはようございます!!


飛香: おはよう。


日向子: おはよう!!って祐希ちゃんは?


春時: 祐希なら、ほら後ろ。


祐希: おはよう、みんな~



祐希は眠そうな表情で、春時の後ろについてきていた。



菊山: 神田先輩ですね。菊山沙也加と言います。よろしくお願いします!


祐希: ん?あぁ、さぁちゃんか。よろしくね。


菊山: はい!


祐希: ってことは、その黒髪ロングの美人さんが、かっきーだ。よろしく。


柿谷: (美人さん…)よろしくお願いします!祐希先輩!!


祐希: うん、あと、神田先輩はやめて欲しいかな。下の名前で呼んで。


菊山: 分かりました。祐希先輩!


祐希: うんうん。


飛香: 祐希、眠そうだね。


祐希: まだ朝早いから。


飛香: 朝早いって、もう10時だよ。


祐希: それでも、祐希には早いの。


日向子: みんな、早く守里の家、行こ!!!


飛香: 笑、分かったから。



飛香達は春時達と合流して、守里の家へと向かう。


◈◈◈



菊山: でっか…


柿谷: 想像以上…



守里の家の門まで来た時、初めて訪れた2人は口をあんぐり開けた。



紗耶: 久しぶりに来たけど、やっぱり大きいな。


祐希: だよね。祐希もしばらく来てなかったから。


春時: 前までは、こんなデカい家に1人で住んでたけど、今は美月達も住んでんだもんな。


飛香: 前に来た時とは、家の中の雰囲気は違うかもね。


日向子: う~ん、そう変わった感じはしなかったけどな~


飛香: 日向子は毎日来てるから、変わってても、あんまり分からないんじゃない?


日向子: 確かに…


春時: よし、行くか。



そして、春時がインターホンを押す。


ピンポーン



春時: 来たぞ~守里。


守里: はーい。



ガチャ



守里: みんな、よく来たね。どうぞ。



守里は皆を家の中に招き入れる。



「お邪魔します。」



全員が靴を並べて、リビングの方に入って行く。



日向子: おっはよう!!!


美月: みんな、おはよう。


桜: おはようございます。


蓮花: おはようございます!!


飛香: おはよう。蓮花ちゃん、久しぶり。


蓮花: お久しぶりです!飛香さん!!


春時: おはよう。


蓮花: 春時さんも、おはようございます!!


守里: 蓮花、みんなに自己紹介して。


蓮花: はーい!お兄ちゃん達の妹の白城蓮花です!!よろしくお願いします!!


柿谷: よろしくね。


紗耶: よろしく!!元気があって良いね!!


菊山: よろしく!


祐希: 君が、蓮花ちゃんか。よろしく~


蓮花: 柿谷さんに、紗耶さん、菊山さん、あと、祐希さんですね。


守里: うん。


春時: あれ?結真さんは?


桜: お姉ちゃんは、友達の家に行ってます。


春時: それって、奈々未さん?


守里: うん。


美月: よし、みんな荷物置いて、座ろう。



そうして、守里、美月、桜、蓮花、柿谷、菊山、紗耶のチームと飛香、春時、日向子、祐希のチームに分かれて、リビングのテーブルに座る。



守里チーム



守里: よし、じゃあ早速、勉強やろうか。


桜: うん。


守里: まずは1時間やってみようかな。分からないことがあったらどんどん聞いてね。


紗耶: 了解です!!


菊山: はーい!


美月: すぐに守里に聞きに行くね!


蓮花: 蓮花も!!


守里: かっきーは、ごめんだけど、教える方を手伝ってくれない?


柿谷: 良いですよ。


守里: ありがとう、一緒に頑張ろう。


柿谷: はい!



飛香チーム



飛香: よし、向こうも始めたみたいだから、こっちも…って…


祐希: zzzzz


日向子: あ、よく見たら、なんかゲーム増えてる!!やりたい!!!


春時: はぁ…


飛香: …



飛香のイライラゲージが溜まっていく。



飛香: 日向子、勉強。


日向子: もう、分かってるって、あっしゅん!キョロキョロ


飛香: 寝るな、祐希。


祐希: ん~?寝てないよ~zzz


飛香: …


春時: ちょっとお前ら、早く勉強道具出した方が…


飛香: さっさと、やれや!!!!



飛香がキレる。



日向子: は、はい!!!!!先生!!!


祐希: っ!!!了解です!!!!先生!!!



日向子と祐希は、大急ぎでテーブルに勉強道具を広げた。



飛香: まずは1時間だ。分からないところがあったら、聞け。ちゃんとやれよ。


日向子 祐希: はい!!!!


春時: (飛香がスパルタモードに入ったな笑)



こうして、勉強会がスタートした。




to be continued
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