56 / 340
第3章 美月編
第56話「一件落着」
しおりを挟む
教室
ガラガラ
美月: あ!守里!!
守里: やっと戻って来れた。
日向子: もうすぐで、5限始まっちゃうよ!
飛香: 昼ご飯はお預けね笑
守里: 最悪だ…
美月: 後で、私が食べさせてあげる!!
飛香: は?
守里: 何言ってんだよ笑、美月。
美月: 笑
飛香: (コイツやりおる…)
春時: それで、何で呼ばれたんだ?
守里: 検討会議に出てた。
飛香: え?検討会議って確か…
守里: うん、生徒の処分…停学か退学かを検討する会議。
日向子: えーーーー、守里!!退学しちゃうの?!
守里: んなわけないだろ、僕じゃないよ笑
日向子: なんだ~ビックリした。
守里: 証人として呼ばれたんだ。
春時: なるほどな。
飛香: じゃあ、誰が対象になってたの?
守里: …
守里はチラッと美月を見る。
美月は守里の視線に気づき、俯く。
春時: 根川か…
守里: うん。
飛香: それで、どうなったの?
守里: 退学になった。
春時: そっか。
守里: だから、安心していいよ、美月。
美月: …ありがとう。
日向子: 良かったね!!美月ちゃん!!!
美月: うん!
飛香: 笑
春時: これで、完全に解決か?
守里: うん、やっとだよ笑
春時: おつかれ笑
◇◇◇◇
放課後
風紀委員室
ガラガラ
守里 美月: 失礼します。
若月: 昼休みぶりだな、守里。あと美月、頑張ったな。
美月: え?
守里: 若月さん、知ってたんですか?
若月: うん、君達のお姉さんから聞いたよ。根川が美月を脅してたことを。
守里: なるほど、結真姉さんが。
若月: 私はその場にはいなかったんだけど、守里が根川の情報をもらいに、生徒会室に行った後、白城先輩が生徒会室に来たらしい。
守里: あの後にですか。
若月: そこで、協力関係を結んだんだと。まぁ私は後からその話を聞いて、手伝うことになったんだけどね。
守里: それで、あの証人尋問ですか笑
若月: うん笑。でも、守里達が根川と接触した後の報告には、元から違和感があったんだ。
守里: そうだったんですね。
若月: 守里に迷ってる様子があったから、何かあったんだろうとは思ってたんだが、白城先輩の話を聞いて納得したよ。
守里: へぇ…
若月さん達は、どこまで知っているんだろう…
後から結真姉さんに聞いてみるか。
美月: あ、あの!
若月: なんだ?
美月: ありがとうございました!
若月: 笑、どういたしまして。でも、この件で根川という悪人を学校から追放できたんだから、こちらとしても良かったよ。
守里: 僕からも、若月さんありがとうございました。
若月: いえいえ笑、まぁこれから美月は安心して、楽しい学校生活を送りな。そばにこんなに頼れる相棒がいるんだからね笑
若月は守里の背中を叩きながら、美月に言う。
守里: ちょっ痛いですって、若月さん笑
美月: はい!!守里にたくさん頼ります!!
そう言って、美月は守里の腕に抱きつく。
守里: 美月、離れてよ。
美月: えーやだ~
若月: (美月は完全に守里に惚れ込んでるな笑)
ガラガラ
珠美 新里: 失礼します。
若月: 珠美と優太も来たか。
新里: はい!
珠美: あ!守里先輩!!って美月先輩!!!大丈夫だったんですか?!
美月: え?
守里: うん、何とかね。改めてありがとう、珠美。
珠美: いえいえ、当然のことをしたまでです!!
守里: ほんとに助かった。珠美が僕に知らせてくれたおかげで、美月を助けに行けたんだよ。
美月: そうなの?!、ありがとう、中村さん!!
珠美: 笑、良いんですよ。あ、あと、珠美のことは、下の名前で呼んでください!!
美月: 分かったわ。珠美ちゃん。
珠美: って!!なんで守里先輩に抱きついてるんですか?!!!美月先輩!!
美月: それは、私の自由でしょ!!
守里: もう、珠美達も来たんだから、離れてよ、美月。
美月: なんで~
珠美: 離れてください!!美月先輩!!!
守里に抱きつく美月を、剥がしにかかる珠美。
新里: 守里先輩、羨ましいです。
守里: いや、結構大変なんだよ、優太君。
と、そのまま騒いでいると…
若月: うん、君達、さっさと仕事に行きなさい。
声と声の間を通り抜けるかのように、若月の静かな言葉が鮮明に守里達の耳に届いた。
守里 美月 珠美 新里: はい!!!
そうして各ペアは見回りに向かった。
若月: はぁ…笑、守里は大変だな~これからどうなることやら笑
◇◇◇
校外
見回りへと校外にやって来た守里達。
守里: ねぇ美月。
美月: なに?
守里: 改めて、色々と質問していい?
美月: 笑、まぁ前の時は、あれだったからね笑
守里: うん笑。じゃあ美月の好きな食べ物は?
美月: お寿司のえんがわの炙り、あとタンミョン!
守里: タンミョン?
美月: タンミョン知らない?なら今度食べさせてあげるよ。
守里: 笑、楽しみにしとく。
美月: やった!
守里: 次の質問ね。好きな動物は?
美月: 孔雀。
守里: マジ?
美月: うん。私の小さい頃の夢は孔雀になることだったの!
守里: へぇ…
やっぱ独特だな…
守里: 苦手な食べ物は?
美月: うーん、抹茶かな?
守里: そうなんだ。
美月: 逆にさ、守里の好きな食べ物とか苦手な食べ物って何なの?
守里: そうだな…好きな食べ物は、ハンバーグ、卵焼き、あとイカかな。嫌いな食べ物は無い。
美月: 嫌いな食べ物無いんだ。
守里: うん、でもまだ食べたことないも物もあるから、今のところはって感じだけど。
美月: そりゃあ誰でもそうよ笑
守里: そうだね笑
美月: じゃあ、好きな動物は?
守里: 好きな動物か…犬。
美月: なんで?
守里: なんでって、まぁ日向子の影響かな。小さい頃からあいつに犬の良さを紹介し続けられて、いつの間にか好きになってた。
美月: へぇ…(やっぱ幼なじみ強いな…)
守里: あ、動物でいったら、嫌いというか苦手なものがいるよ…
美月: え、なんの動物?
守里: ネズミ…
美月: ネズミ?
守里: だって汚いじゃん、アイツら。もう近づきたくすらない…
美月: 笑
守里: もう笑わないでよ。
美月: ごめん笑、なんか初めて守里のそういう所を見たからさ。
守里: そう?
美月: うん。ずっと守里の強いところしか見てなかったから。
守里: あれ?1回不良にボコボコにされてたの見たよね?
美月: 見たよ。でもその時も、怖がったり、後ろ向きではいなかったじゃん。
守里: 確かに…
美月: だから、さっきのが、私が初めて見た、弱い守里だったの。
守里: そっか。
美月: にしても、私を助けてくれた時の守里、カッコよかったな、ニコニコ
美月は、守里に不良から助けてもらった時と、守里がアンチから助けに来た時のことが脳裏に浮かび、笑みがあふれる。
守里: ありがとう笑。それで言うなら、美月は会った時からずっと可愛かったよニコッ
美月: え///じゃ、じゃあ私の第一印象ってどんな感じだった?
守里: 確か…目が大きくて超絶美人かな。
美月: 超絶美人///
守里: ってか、初めて白城4姉妹と会った時はびっくりしたよ。みんな美人すぎて。
美月: そっか~嬉しいな///
守里: なら、僕の第一印象はどんな感じだったの?
美月: そりゃあカッコいい人だよ。
守里: ほんとか~?
美月: も、もちろん!
守里: …
美月: いや、まぁ最初は…その、あれだったから…
守里: 笑、しょうがないことだから、気にしないって笑
美月: で、でも今は!!本当にそう思ってるよ!!
守里: 笑、ありがとね。
こうして守里達は質問をお互いにしながら、見回りを続けた。
カフェBINGO!前
守里: あ…
美月: どうしたの?守里。
守里: ちょっとさ、ここに寄っていっても良い?
美月: ここってカフェだよね?
守里: そうだよ。
美月: (あれ、ここって…)
守里: 話しときたい人がいて。
美月: うん、なら私もついて行っていい?
守里: うん。良いよ。
ガチャ
守里: こんにちは~
美月: こんにちは…
奈々未: いらっしゃいませって、守里君と美月じゃん。
守里: どうも、奈々未さん。
美月: え、奈々未さん?
奈々未: そうよ、奈々未だけど笑
守里: ちょっと店長に、この前のことを謝っときたいなって思って。
奈々未: あら、そうなのね。
守里: あと、奈々未さん、ありがとうございました。
守里は頭を下げる。
奈々未: 別にいいのよ笑。大親友の頼みだったし、何より、妹のように可愛がってる子のピンチだったからね笑
そう言って奈々未は美月を見る。
美月: あ、もしかして、奈々未さんも…あの、ありがとうございました。
美月も頭を下げる。
奈々未: ちょっと美月までやめて笑。2人とも頭を上げな。
その言葉を聞き、2人は頭を上げる。
守里: じゃあ、店長のところに行ってきますね。
奈々未: はーい。
守里が店長のいるキッチンへ向かう。
奈々未: にしても、結構なクズに目をつけられたもんだね、美月。
美月: え?
奈々未: 根川のことだよ。あんなクソみたいなことを、店内で大声で話す奴はクズの中のクズだ。
美月: なんで奈々未さんがそんなことを…
奈々未: 笑、やっぱ気づいてなかったか。あの時に美月とクズがいた店は、ここ。
美月: え、ってことはあの時、転びそうになった店員さんって奈々未さんですか?
奈々未: (転びそうになったわけじゃないけど…)そうよ。
美月: そうだったんですね。本当にありがとうございました。
奈々未: いやいや、私はちょっと手助けをしただけだから。実際に助けたのは守里君でしょ。美月が攫われた時も真っ先にここを出て、助けに行ったんだから。
美月: …そうなんですね。
奈々未: あの子は強いから、思う存分頼って、助けてもらいなさい。でもその代わり、あの子をちゃんと支えてあげるのよ。
美月: はい!!大切な人ですから!!
奈々未: 笑、頑張って。(おっと、面白い展開になったみたい。)
奈々未は、守里にこれから訪れるであろう大変な事を思い浮かべて微笑む。
奈々未: でも、守里君がここでバイトしている間は私が支えるから。
美月: お願いします…ってここ守里のバイト先?!
奈々未: 今気づいたの?
美月: そういえば、守里、奈々未さんがバイトの先輩って言ってた…
奈々未: そうよ。ちなみに美月達よりも知り合い歴は長いわ笑
美月: クッ、羨ましい…
奈々未: でしょ笑
守里: 美月~
美月: あ、守里。
奈々未: 店長とのお話は終わった?
守里: はい、ちゃんと許して貰えました。
奈々未: まぁ店長は優しいからね、最初から怒ってなかったよ。
美月: ここ、守里のバイト先なんだ。
守里: うん、そうだよ。
美月: なんで、教えてくれなかったの?!
守里: いや、忘れてた…
美月: 全くもう…今度、守里がバイトしてる時に来るからね!
守里: え、それはちょっと…
奈々未: 別にいいじゃない?お店の売上に貢献してくれるんだから笑
守里: 奈々未さん…
美月: やった!奈々未さんの許可もらった!!
ここにいたら、奈々未さんに何を言われるか分からないな…早く出よう。
守里: よし、美月、行こうか。
奈々未: 待って、守里君。売上に貢献してよ笑
守里: すいません、風紀委員の仕事が…
奈々未: 深夜労働…
守里: コーヒー1つと、美月何がいい?
美月: え、じゃ、じゃあお茶。
守里: 麦茶お願いします!
奈々未: ご注文ありがとうございます笑、少々お待ちください。
その後、守里達は若月に遅いと小言を言われつつ、仕事を終わらせた。
そして2人で一緒に帰宅した。
to be continued
ガラガラ
美月: あ!守里!!
守里: やっと戻って来れた。
日向子: もうすぐで、5限始まっちゃうよ!
飛香: 昼ご飯はお預けね笑
守里: 最悪だ…
美月: 後で、私が食べさせてあげる!!
飛香: は?
守里: 何言ってんだよ笑、美月。
美月: 笑
飛香: (コイツやりおる…)
春時: それで、何で呼ばれたんだ?
守里: 検討会議に出てた。
飛香: え?検討会議って確か…
守里: うん、生徒の処分…停学か退学かを検討する会議。
日向子: えーーーー、守里!!退学しちゃうの?!
守里: んなわけないだろ、僕じゃないよ笑
日向子: なんだ~ビックリした。
守里: 証人として呼ばれたんだ。
春時: なるほどな。
飛香: じゃあ、誰が対象になってたの?
守里: …
守里はチラッと美月を見る。
美月は守里の視線に気づき、俯く。
春時: 根川か…
守里: うん。
飛香: それで、どうなったの?
守里: 退学になった。
春時: そっか。
守里: だから、安心していいよ、美月。
美月: …ありがとう。
日向子: 良かったね!!美月ちゃん!!!
美月: うん!
飛香: 笑
春時: これで、完全に解決か?
守里: うん、やっとだよ笑
春時: おつかれ笑
◇◇◇◇
放課後
風紀委員室
ガラガラ
守里 美月: 失礼します。
若月: 昼休みぶりだな、守里。あと美月、頑張ったな。
美月: え?
守里: 若月さん、知ってたんですか?
若月: うん、君達のお姉さんから聞いたよ。根川が美月を脅してたことを。
守里: なるほど、結真姉さんが。
若月: 私はその場にはいなかったんだけど、守里が根川の情報をもらいに、生徒会室に行った後、白城先輩が生徒会室に来たらしい。
守里: あの後にですか。
若月: そこで、協力関係を結んだんだと。まぁ私は後からその話を聞いて、手伝うことになったんだけどね。
守里: それで、あの証人尋問ですか笑
若月: うん笑。でも、守里達が根川と接触した後の報告には、元から違和感があったんだ。
守里: そうだったんですね。
若月: 守里に迷ってる様子があったから、何かあったんだろうとは思ってたんだが、白城先輩の話を聞いて納得したよ。
守里: へぇ…
若月さん達は、どこまで知っているんだろう…
後から結真姉さんに聞いてみるか。
美月: あ、あの!
若月: なんだ?
美月: ありがとうございました!
若月: 笑、どういたしまして。でも、この件で根川という悪人を学校から追放できたんだから、こちらとしても良かったよ。
守里: 僕からも、若月さんありがとうございました。
若月: いえいえ笑、まぁこれから美月は安心して、楽しい学校生活を送りな。そばにこんなに頼れる相棒がいるんだからね笑
若月は守里の背中を叩きながら、美月に言う。
守里: ちょっ痛いですって、若月さん笑
美月: はい!!守里にたくさん頼ります!!
そう言って、美月は守里の腕に抱きつく。
守里: 美月、離れてよ。
美月: えーやだ~
若月: (美月は完全に守里に惚れ込んでるな笑)
ガラガラ
珠美 新里: 失礼します。
若月: 珠美と優太も来たか。
新里: はい!
珠美: あ!守里先輩!!って美月先輩!!!大丈夫だったんですか?!
美月: え?
守里: うん、何とかね。改めてありがとう、珠美。
珠美: いえいえ、当然のことをしたまでです!!
守里: ほんとに助かった。珠美が僕に知らせてくれたおかげで、美月を助けに行けたんだよ。
美月: そうなの?!、ありがとう、中村さん!!
珠美: 笑、良いんですよ。あ、あと、珠美のことは、下の名前で呼んでください!!
美月: 分かったわ。珠美ちゃん。
珠美: って!!なんで守里先輩に抱きついてるんですか?!!!美月先輩!!
美月: それは、私の自由でしょ!!
守里: もう、珠美達も来たんだから、離れてよ、美月。
美月: なんで~
珠美: 離れてください!!美月先輩!!!
守里に抱きつく美月を、剥がしにかかる珠美。
新里: 守里先輩、羨ましいです。
守里: いや、結構大変なんだよ、優太君。
と、そのまま騒いでいると…
若月: うん、君達、さっさと仕事に行きなさい。
声と声の間を通り抜けるかのように、若月の静かな言葉が鮮明に守里達の耳に届いた。
守里 美月 珠美 新里: はい!!!
そうして各ペアは見回りに向かった。
若月: はぁ…笑、守里は大変だな~これからどうなることやら笑
◇◇◇
校外
見回りへと校外にやって来た守里達。
守里: ねぇ美月。
美月: なに?
守里: 改めて、色々と質問していい?
美月: 笑、まぁ前の時は、あれだったからね笑
守里: うん笑。じゃあ美月の好きな食べ物は?
美月: お寿司のえんがわの炙り、あとタンミョン!
守里: タンミョン?
美月: タンミョン知らない?なら今度食べさせてあげるよ。
守里: 笑、楽しみにしとく。
美月: やった!
守里: 次の質問ね。好きな動物は?
美月: 孔雀。
守里: マジ?
美月: うん。私の小さい頃の夢は孔雀になることだったの!
守里: へぇ…
やっぱ独特だな…
守里: 苦手な食べ物は?
美月: うーん、抹茶かな?
守里: そうなんだ。
美月: 逆にさ、守里の好きな食べ物とか苦手な食べ物って何なの?
守里: そうだな…好きな食べ物は、ハンバーグ、卵焼き、あとイカかな。嫌いな食べ物は無い。
美月: 嫌いな食べ物無いんだ。
守里: うん、でもまだ食べたことないも物もあるから、今のところはって感じだけど。
美月: そりゃあ誰でもそうよ笑
守里: そうだね笑
美月: じゃあ、好きな動物は?
守里: 好きな動物か…犬。
美月: なんで?
守里: なんでって、まぁ日向子の影響かな。小さい頃からあいつに犬の良さを紹介し続けられて、いつの間にか好きになってた。
美月: へぇ…(やっぱ幼なじみ強いな…)
守里: あ、動物でいったら、嫌いというか苦手なものがいるよ…
美月: え、なんの動物?
守里: ネズミ…
美月: ネズミ?
守里: だって汚いじゃん、アイツら。もう近づきたくすらない…
美月: 笑
守里: もう笑わないでよ。
美月: ごめん笑、なんか初めて守里のそういう所を見たからさ。
守里: そう?
美月: うん。ずっと守里の強いところしか見てなかったから。
守里: あれ?1回不良にボコボコにされてたの見たよね?
美月: 見たよ。でもその時も、怖がったり、後ろ向きではいなかったじゃん。
守里: 確かに…
美月: だから、さっきのが、私が初めて見た、弱い守里だったの。
守里: そっか。
美月: にしても、私を助けてくれた時の守里、カッコよかったな、ニコニコ
美月は、守里に不良から助けてもらった時と、守里がアンチから助けに来た時のことが脳裏に浮かび、笑みがあふれる。
守里: ありがとう笑。それで言うなら、美月は会った時からずっと可愛かったよニコッ
美月: え///じゃ、じゃあ私の第一印象ってどんな感じだった?
守里: 確か…目が大きくて超絶美人かな。
美月: 超絶美人///
守里: ってか、初めて白城4姉妹と会った時はびっくりしたよ。みんな美人すぎて。
美月: そっか~嬉しいな///
守里: なら、僕の第一印象はどんな感じだったの?
美月: そりゃあカッコいい人だよ。
守里: ほんとか~?
美月: も、もちろん!
守里: …
美月: いや、まぁ最初は…その、あれだったから…
守里: 笑、しょうがないことだから、気にしないって笑
美月: で、でも今は!!本当にそう思ってるよ!!
守里: 笑、ありがとね。
こうして守里達は質問をお互いにしながら、見回りを続けた。
カフェBINGO!前
守里: あ…
美月: どうしたの?守里。
守里: ちょっとさ、ここに寄っていっても良い?
美月: ここってカフェだよね?
守里: そうだよ。
美月: (あれ、ここって…)
守里: 話しときたい人がいて。
美月: うん、なら私もついて行っていい?
守里: うん。良いよ。
ガチャ
守里: こんにちは~
美月: こんにちは…
奈々未: いらっしゃいませって、守里君と美月じゃん。
守里: どうも、奈々未さん。
美月: え、奈々未さん?
奈々未: そうよ、奈々未だけど笑
守里: ちょっと店長に、この前のことを謝っときたいなって思って。
奈々未: あら、そうなのね。
守里: あと、奈々未さん、ありがとうございました。
守里は頭を下げる。
奈々未: 別にいいのよ笑。大親友の頼みだったし、何より、妹のように可愛がってる子のピンチだったからね笑
そう言って奈々未は美月を見る。
美月: あ、もしかして、奈々未さんも…あの、ありがとうございました。
美月も頭を下げる。
奈々未: ちょっと美月までやめて笑。2人とも頭を上げな。
その言葉を聞き、2人は頭を上げる。
守里: じゃあ、店長のところに行ってきますね。
奈々未: はーい。
守里が店長のいるキッチンへ向かう。
奈々未: にしても、結構なクズに目をつけられたもんだね、美月。
美月: え?
奈々未: 根川のことだよ。あんなクソみたいなことを、店内で大声で話す奴はクズの中のクズだ。
美月: なんで奈々未さんがそんなことを…
奈々未: 笑、やっぱ気づいてなかったか。あの時に美月とクズがいた店は、ここ。
美月: え、ってことはあの時、転びそうになった店員さんって奈々未さんですか?
奈々未: (転びそうになったわけじゃないけど…)そうよ。
美月: そうだったんですね。本当にありがとうございました。
奈々未: いやいや、私はちょっと手助けをしただけだから。実際に助けたのは守里君でしょ。美月が攫われた時も真っ先にここを出て、助けに行ったんだから。
美月: …そうなんですね。
奈々未: あの子は強いから、思う存分頼って、助けてもらいなさい。でもその代わり、あの子をちゃんと支えてあげるのよ。
美月: はい!!大切な人ですから!!
奈々未: 笑、頑張って。(おっと、面白い展開になったみたい。)
奈々未は、守里にこれから訪れるであろう大変な事を思い浮かべて微笑む。
奈々未: でも、守里君がここでバイトしている間は私が支えるから。
美月: お願いします…ってここ守里のバイト先?!
奈々未: 今気づいたの?
美月: そういえば、守里、奈々未さんがバイトの先輩って言ってた…
奈々未: そうよ。ちなみに美月達よりも知り合い歴は長いわ笑
美月: クッ、羨ましい…
奈々未: でしょ笑
守里: 美月~
美月: あ、守里。
奈々未: 店長とのお話は終わった?
守里: はい、ちゃんと許して貰えました。
奈々未: まぁ店長は優しいからね、最初から怒ってなかったよ。
美月: ここ、守里のバイト先なんだ。
守里: うん、そうだよ。
美月: なんで、教えてくれなかったの?!
守里: いや、忘れてた…
美月: 全くもう…今度、守里がバイトしてる時に来るからね!
守里: え、それはちょっと…
奈々未: 別にいいじゃない?お店の売上に貢献してくれるんだから笑
守里: 奈々未さん…
美月: やった!奈々未さんの許可もらった!!
ここにいたら、奈々未さんに何を言われるか分からないな…早く出よう。
守里: よし、美月、行こうか。
奈々未: 待って、守里君。売上に貢献してよ笑
守里: すいません、風紀委員の仕事が…
奈々未: 深夜労働…
守里: コーヒー1つと、美月何がいい?
美月: え、じゃ、じゃあお茶。
守里: 麦茶お願いします!
奈々未: ご注文ありがとうございます笑、少々お待ちください。
その後、守里達は若月に遅いと小言を言われつつ、仕事を終わらせた。
そして2人で一緒に帰宅した。
to be continued
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンスクミ〜学園のアイドルと偶然同じバイト先になったら俺を3度も振った美少女までついてきた〜
野谷 海
恋愛
「俺、やっぱり君が好きだ! 付き合って欲しい!」
「ごめんね青嶋くん……やっぱり青嶋くんとは付き合えない……」
この3度目の告白にも敗れ、青嶋将は大好きな小浦舞への想いを胸の内へとしまい込んで前に進む。
半年ほど経ち、彼らは何の因果か同じクラスになっていた。
別のクラスでも仲の良かった去年とは違い、距離が近くなったにも関わらず2人が会話をする事はない。
そんな折、将がアルバイトする焼鳥屋に入ってきた新人が同じ学校の同級生で、さらには舞の親友だった。
学校とアルバイト先を巻き込んでもつれる彼らの奇妙な三角関係ははたしてーー
⭐︎毎日朝7時に最新話を投稿します。
⭐︎もしも気に入って頂けたら、ぜひブックマークやいいね、コメントなど頂けるととても励みになります。
※表紙絵、挿絵はAI作成です。
※この作品はフィクションであり、作中に登場する人物、団体等は全て架空です。

寝て起きたら世界がおかしくなっていた
兎屋亀吉
ファンタジー
引きこもり気味で不健康な中年システムエンジニアの山田善次郎38歳独身はある日、寝て起きたら半年経っているという意味不明な状況に直面する。乙姫とヤった記憶も無ければ玉手箱も開けてもいないのに。すぐさまネットで情報収集を始める善次郎。するととんでもないことがわかった。なんと世界中にダンジョンが出現し、モンスターが溢れ出したというのだ。そして人類にはスキルという力が備わったと。変わってしまった世界で、強スキルを手に入れたおっさんが生きていく話。※この作品はカクヨムにも投稿しています。

元勇者のデブ男が愛されハーレムを築くまで
あれい
ファンタジー
田代学はデブ男である。家族には冷たくされ、学校ではいじめを受けてきた。高校入学を前に一人暮らしをするが、高校に行くのが憂鬱だ。引っ越し初日、学は異世界に勇者召喚され、魔王と戦うことになる。そして7年後、学は無事、魔王討伐を成し遂げ、異世界から帰還することになる。だが、学を召喚した女神アイリスは元の世界ではなく、男女比が1:20のパラレルワールドへの帰還を勧めてきて……。

目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました
歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。
卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。
理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。
…と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。
全二話で完結します、予約投稿済み

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる