56 / 305
第3章 美月編
第56話「一件落着」
しおりを挟む
教室
ガラガラ
美月: あ!守里!!
守里: やっと戻って来れた。
日向子: もうすぐで、5限始まっちゃうよ!
飛香: 昼ご飯はお預けね笑
守里: 最悪だ…
美月: 後で、私が食べさせてあげる!!
飛香: は?
守里: 何言ってんだよ笑、美月。
美月: 笑
飛香: (コイツやりおる…)
春時: それで、何で呼ばれたんだ?
守里: 検討会議に出てた。
飛香: え?検討会議って確か…
守里: うん、生徒の処分…停学か退学かを検討する会議。
日向子: えーーーー、守里!!退学しちゃうの?!
守里: んなわけないだろ、僕じゃないよ笑
日向子: なんだ~ビックリした。
守里: 証人として呼ばれたんだ。
春時: なるほどな。
飛香: じゃあ、誰が対象になってたの?
守里: …
守里はチラッと美月を見る。
美月は守里の視線に気づき、俯く。
春時: 根川か…
守里: うん。
飛香: それで、どうなったの?
守里: 退学になった。
春時: そっか。
守里: だから、安心していいよ、美月。
美月: …ありがとう。
日向子: 良かったね!!美月ちゃん!!!
美月: うん!
飛香: 笑
春時: これで、完全に解決か?
守里: うん、やっとだよ笑
春時: おつかれ笑
◇◇◇◇
放課後
風紀委員室
ガラガラ
守里 美月: 失礼します。
若月: 昼休みぶりだな、守里。あと美月、頑張ったな。
美月: え?
守里: 若月さん、知ってたんですか?
若月: うん、君達のお姉さんから聞いたよ。根川が美月を脅してたことを。
守里: なるほど、結真姉さんが。
若月: 私はその場にはいなかったんだけど、守里が根川の情報をもらいに、生徒会室に行った後、白城先輩が生徒会室に来たらしい。
守里: あの後にですか。
若月: そこで、協力関係を結んだんだと。まぁ私は後からその話を聞いて、手伝うことになったんだけどね。
守里: それで、あの証人尋問ですか笑
若月: うん笑。でも、守里達が根川と接触した後の報告には、元から違和感があったんだ。
守里: そうだったんですね。
若月: 守里に迷ってる様子があったから、何かあったんだろうとは思ってたんだが、白城先輩の話を聞いて納得したよ。
守里: へぇ…
若月さん達は、どこまで知っているんだろう…
後から結真姉さんに聞いてみるか。
美月: あ、あの!
若月: なんだ?
美月: ありがとうございました!
若月: 笑、どういたしまして。でも、この件で根川という悪人を学校から追放できたんだから、こちらとしても良かったよ。
守里: 僕からも、若月さんありがとうございました。
若月: いえいえ笑、まぁこれから美月は安心して、楽しい学校生活を送りな。そばにこんなに頼れる相棒がいるんだからね笑
若月は守里の背中を叩きながら、美月に言う。
守里: ちょっ痛いですって、若月さん笑
美月: はい!!守里にたくさん頼ります!!
そう言って、美月は守里の腕に抱きつく。
守里: 美月、離れてよ。
美月: えーやだ~
若月: (美月は完全に守里に惚れ込んでるな笑)
ガラガラ
珠美 新里: 失礼します。
若月: 珠美と優太も来たか。
新里: はい!
珠美: あ!守里先輩!!って美月先輩!!!大丈夫だったんですか?!
美月: え?
守里: うん、何とかね。改めてありがとう、珠美。
珠美: いえいえ、当然のことをしたまでです!!
守里: ほんとに助かった。珠美が僕に知らせてくれたおかげで、美月を助けに行けたんだよ。
美月: そうなの?!、ありがとう、中村さん!!
珠美: 笑、良いんですよ。あ、あと、珠美のことは、下の名前で呼んでください!!
美月: 分かったわ。珠美ちゃん。
珠美: って!!なんで守里先輩に抱きついてるんですか?!!!美月先輩!!
美月: それは、私の自由でしょ!!
守里: もう、珠美達も来たんだから、離れてよ、美月。
美月: なんで~
珠美: 離れてください!!美月先輩!!!
守里に抱きつく美月を、剥がしにかかる珠美。
新里: 守里先輩、羨ましいです。
守里: いや、結構大変なんだよ、優太君。
と、そのまま騒いでいると…
若月: うん、君達、さっさと仕事に行きなさい。
声と声の間を通り抜けるかのように、若月の静かな言葉が鮮明に守里達の耳に届いた。
守里 美月 珠美 新里: はい!!!
そうして各ペアは見回りに向かった。
若月: はぁ…笑、守里は大変だな~これからどうなることやら笑
◇◇◇
校外
見回りへと校外にやって来た守里達。
守里: ねぇ美月。
美月: なに?
守里: 改めて、色々と質問していい?
美月: 笑、まぁ前の時は、あれだったからね笑
守里: うん笑。じゃあ美月の好きな食べ物は?
美月: お寿司のえんがわの炙り、あとタンミョン!
守里: タンミョン?
美月: タンミョン知らない?なら今度食べさせてあげるよ。
守里: 笑、楽しみにしとく。
美月: やった!
守里: 次の質問ね。好きな動物は?
美月: 孔雀。
守里: マジ?
美月: うん。私の小さい頃の夢は孔雀になることだったの!
守里: へぇ…
やっぱ独特だな…
守里: 苦手な食べ物は?
美月: うーん、抹茶かな?
守里: そうなんだ。
美月: 逆にさ、守里の好きな食べ物とか苦手な食べ物って何なの?
守里: そうだな…好きな食べ物は、ハンバーグ、卵焼き、あとイカかな。嫌いな食べ物は無い。
美月: 嫌いな食べ物無いんだ。
守里: うん、でもまだ食べたことないも物もあるから、今のところはって感じだけど。
美月: そりゃあ誰でもそうよ笑
守里: そうだね笑
美月: じゃあ、好きな動物は?
守里: 好きな動物か…犬。
美月: なんで?
守里: なんでって、まぁ日向子の影響かな。小さい頃からあいつに犬の良さを紹介し続けられて、いつの間にか好きになってた。
美月: へぇ…(やっぱ幼なじみ強いな…)
守里: あ、動物でいったら、嫌いというか苦手なものがいるよ…
美月: え、なんの動物?
守里: ネズミ…
美月: ネズミ?
守里: だって汚いじゃん、アイツら。もう近づきたくすらない…
美月: 笑
守里: もう笑わないでよ。
美月: ごめん笑、なんか初めて守里のそういう所を見たからさ。
守里: そう?
美月: うん。ずっと守里の強いところしか見てなかったから。
守里: あれ?1回不良にボコボコにされてたの見たよね?
美月: 見たよ。でもその時も、怖がったり、後ろ向きではいなかったじゃん。
守里: 確かに…
美月: だから、さっきのが、私が初めて見た、弱い守里だったの。
守里: そっか。
美月: にしても、私を助けてくれた時の守里、カッコよかったな、ニコニコ
美月は、守里に不良から助けてもらった時と、守里がアンチから助けに来た時のことが脳裏に浮かび、笑みがあふれる。
守里: ありがとう笑。それで言うなら、美月は会った時からずっと可愛かったよニコッ
美月: え///じゃ、じゃあ私の第一印象ってどんな感じだった?
守里: 確か…目が大きくて超絶美人かな。
美月: 超絶美人///
守里: ってか、初めて白城4姉妹と会った時はびっくりしたよ。みんな美人すぎて。
美月: そっか~嬉しいな///
守里: なら、僕の第一印象はどんな感じだったの?
美月: そりゃあカッコいい人だよ。
守里: ほんとか~?
美月: も、もちろん!
守里: …
美月: いや、まぁ最初は…その、あれだったから…
守里: 笑、しょうがないことだから、気にしないって笑
美月: で、でも今は!!本当にそう思ってるよ!!
守里: 笑、ありがとね。
こうして守里達は質問をお互いにしながら、見回りを続けた。
カフェBINGO!前
守里: あ…
美月: どうしたの?守里。
守里: ちょっとさ、ここに寄っていっても良い?
美月: ここってカフェだよね?
守里: そうだよ。
美月: (あれ、ここって…)
守里: 話しときたい人がいて。
美月: うん、なら私もついて行っていい?
守里: うん。良いよ。
ガチャ
守里: こんにちは~
美月: こんにちは…
奈々未: いらっしゃいませって、守里君と美月じゃん。
守里: どうも、奈々未さん。
美月: え、奈々未さん?
奈々未: そうよ、奈々未だけど笑
守里: ちょっと店長に、この前のことを謝っときたいなって思って。
奈々未: あら、そうなのね。
守里: あと、奈々未さん、ありがとうございました。
守里は頭を下げる。
奈々未: 別にいいのよ笑。大親友の頼みだったし、何より、妹のように可愛がってる子のピンチだったからね笑
そう言って奈々未は美月を見る。
美月: あ、もしかして、奈々未さんも…あの、ありがとうございました。
美月も頭を下げる。
奈々未: ちょっと美月までやめて笑。2人とも頭を上げな。
その言葉を聞き、2人は頭を上げる。
守里: じゃあ、店長のところに行ってきますね。
奈々未: はーい。
守里が店長のいるキッチンへ向かう。
奈々未: にしても、結構なクズに目をつけられたもんだね、美月。
美月: え?
奈々未: 根川のことだよ。あんなクソみたいなことを、店内で大声で話す奴はクズの中のクズだ。
美月: なんで奈々未さんがそんなことを…
奈々未: 笑、やっぱ気づいてなかったか。あの時に美月とクズがいた店は、ここ。
美月: え、ってことはあの時、転びそうになった店員さんって奈々未さんですか?
奈々未: (転びそうになったわけじゃないけど…)そうよ。
美月: そうだったんですね。本当にありがとうございました。
奈々未: いやいや、私はちょっと手助けをしただけだから。実際に助けたのは守里君でしょ。美月が攫われた時も真っ先にここを出て、助けに行ったんだから。
美月: …そうなんですね。
奈々未: あの子は強いから、思う存分頼って、助けてもらいなさい。でもその代わり、あの子をちゃんと支えてあげるのよ。
美月: はい!!大切な人ですから!!
奈々未: 笑、頑張って。(おっと、面白い展開になったみたい。)
奈々未は、守里にこれから訪れるであろう大変な事を思い浮かべて微笑む。
奈々未: でも、守里君がここでバイトしている間は私が支えるから。
美月: お願いします…ってここ守里のバイト先?!
奈々未: 今気づいたの?
美月: そういえば、守里、奈々未さんがバイトの先輩って言ってた…
奈々未: そうよ。ちなみに美月達よりも知り合い歴は長いわ笑
美月: クッ、羨ましい…
奈々未: でしょ笑
守里: 美月~
美月: あ、守里。
奈々未: 店長とのお話は終わった?
守里: はい、ちゃんと許して貰えました。
奈々未: まぁ店長は優しいからね、最初から怒ってなかったよ。
美月: ここ、守里のバイト先なんだ。
守里: うん、そうだよ。
美月: なんで、教えてくれなかったの?!
守里: いや、忘れてた…
美月: 全くもう…今度、守里がバイトしてる時に来るからね!
守里: え、それはちょっと…
奈々未: 別にいいじゃない?お店の売上に貢献してくれるんだから笑
守里: 奈々未さん…
美月: やった!奈々未さんの許可もらった!!
ここにいたら、奈々未さんに何を言われるか分からないな…早く出よう。
守里: よし、美月、行こうか。
奈々未: 待って、守里君。売上に貢献してよ笑
守里: すいません、風紀委員の仕事が…
奈々未: 深夜労働…
守里: コーヒー1つと、美月何がいい?
美月: え、じゃ、じゃあお茶。
守里: 麦茶お願いします!
奈々未: ご注文ありがとうございます笑、少々お待ちください。
その後、守里達は若月に遅いと小言を言われつつ、仕事を終わらせた。
そして2人で一緒に帰宅した。
to be continued
ガラガラ
美月: あ!守里!!
守里: やっと戻って来れた。
日向子: もうすぐで、5限始まっちゃうよ!
飛香: 昼ご飯はお預けね笑
守里: 最悪だ…
美月: 後で、私が食べさせてあげる!!
飛香: は?
守里: 何言ってんだよ笑、美月。
美月: 笑
飛香: (コイツやりおる…)
春時: それで、何で呼ばれたんだ?
守里: 検討会議に出てた。
飛香: え?検討会議って確か…
守里: うん、生徒の処分…停学か退学かを検討する会議。
日向子: えーーーー、守里!!退学しちゃうの?!
守里: んなわけないだろ、僕じゃないよ笑
日向子: なんだ~ビックリした。
守里: 証人として呼ばれたんだ。
春時: なるほどな。
飛香: じゃあ、誰が対象になってたの?
守里: …
守里はチラッと美月を見る。
美月は守里の視線に気づき、俯く。
春時: 根川か…
守里: うん。
飛香: それで、どうなったの?
守里: 退学になった。
春時: そっか。
守里: だから、安心していいよ、美月。
美月: …ありがとう。
日向子: 良かったね!!美月ちゃん!!!
美月: うん!
飛香: 笑
春時: これで、完全に解決か?
守里: うん、やっとだよ笑
春時: おつかれ笑
◇◇◇◇
放課後
風紀委員室
ガラガラ
守里 美月: 失礼します。
若月: 昼休みぶりだな、守里。あと美月、頑張ったな。
美月: え?
守里: 若月さん、知ってたんですか?
若月: うん、君達のお姉さんから聞いたよ。根川が美月を脅してたことを。
守里: なるほど、結真姉さんが。
若月: 私はその場にはいなかったんだけど、守里が根川の情報をもらいに、生徒会室に行った後、白城先輩が生徒会室に来たらしい。
守里: あの後にですか。
若月: そこで、協力関係を結んだんだと。まぁ私は後からその話を聞いて、手伝うことになったんだけどね。
守里: それで、あの証人尋問ですか笑
若月: うん笑。でも、守里達が根川と接触した後の報告には、元から違和感があったんだ。
守里: そうだったんですね。
若月: 守里に迷ってる様子があったから、何かあったんだろうとは思ってたんだが、白城先輩の話を聞いて納得したよ。
守里: へぇ…
若月さん達は、どこまで知っているんだろう…
後から結真姉さんに聞いてみるか。
美月: あ、あの!
若月: なんだ?
美月: ありがとうございました!
若月: 笑、どういたしまして。でも、この件で根川という悪人を学校から追放できたんだから、こちらとしても良かったよ。
守里: 僕からも、若月さんありがとうございました。
若月: いえいえ笑、まぁこれから美月は安心して、楽しい学校生活を送りな。そばにこんなに頼れる相棒がいるんだからね笑
若月は守里の背中を叩きながら、美月に言う。
守里: ちょっ痛いですって、若月さん笑
美月: はい!!守里にたくさん頼ります!!
そう言って、美月は守里の腕に抱きつく。
守里: 美月、離れてよ。
美月: えーやだ~
若月: (美月は完全に守里に惚れ込んでるな笑)
ガラガラ
珠美 新里: 失礼します。
若月: 珠美と優太も来たか。
新里: はい!
珠美: あ!守里先輩!!って美月先輩!!!大丈夫だったんですか?!
美月: え?
守里: うん、何とかね。改めてありがとう、珠美。
珠美: いえいえ、当然のことをしたまでです!!
守里: ほんとに助かった。珠美が僕に知らせてくれたおかげで、美月を助けに行けたんだよ。
美月: そうなの?!、ありがとう、中村さん!!
珠美: 笑、良いんですよ。あ、あと、珠美のことは、下の名前で呼んでください!!
美月: 分かったわ。珠美ちゃん。
珠美: って!!なんで守里先輩に抱きついてるんですか?!!!美月先輩!!
美月: それは、私の自由でしょ!!
守里: もう、珠美達も来たんだから、離れてよ、美月。
美月: なんで~
珠美: 離れてください!!美月先輩!!!
守里に抱きつく美月を、剥がしにかかる珠美。
新里: 守里先輩、羨ましいです。
守里: いや、結構大変なんだよ、優太君。
と、そのまま騒いでいると…
若月: うん、君達、さっさと仕事に行きなさい。
声と声の間を通り抜けるかのように、若月の静かな言葉が鮮明に守里達の耳に届いた。
守里 美月 珠美 新里: はい!!!
そうして各ペアは見回りに向かった。
若月: はぁ…笑、守里は大変だな~これからどうなることやら笑
◇◇◇
校外
見回りへと校外にやって来た守里達。
守里: ねぇ美月。
美月: なに?
守里: 改めて、色々と質問していい?
美月: 笑、まぁ前の時は、あれだったからね笑
守里: うん笑。じゃあ美月の好きな食べ物は?
美月: お寿司のえんがわの炙り、あとタンミョン!
守里: タンミョン?
美月: タンミョン知らない?なら今度食べさせてあげるよ。
守里: 笑、楽しみにしとく。
美月: やった!
守里: 次の質問ね。好きな動物は?
美月: 孔雀。
守里: マジ?
美月: うん。私の小さい頃の夢は孔雀になることだったの!
守里: へぇ…
やっぱ独特だな…
守里: 苦手な食べ物は?
美月: うーん、抹茶かな?
守里: そうなんだ。
美月: 逆にさ、守里の好きな食べ物とか苦手な食べ物って何なの?
守里: そうだな…好きな食べ物は、ハンバーグ、卵焼き、あとイカかな。嫌いな食べ物は無い。
美月: 嫌いな食べ物無いんだ。
守里: うん、でもまだ食べたことないも物もあるから、今のところはって感じだけど。
美月: そりゃあ誰でもそうよ笑
守里: そうだね笑
美月: じゃあ、好きな動物は?
守里: 好きな動物か…犬。
美月: なんで?
守里: なんでって、まぁ日向子の影響かな。小さい頃からあいつに犬の良さを紹介し続けられて、いつの間にか好きになってた。
美月: へぇ…(やっぱ幼なじみ強いな…)
守里: あ、動物でいったら、嫌いというか苦手なものがいるよ…
美月: え、なんの動物?
守里: ネズミ…
美月: ネズミ?
守里: だって汚いじゃん、アイツら。もう近づきたくすらない…
美月: 笑
守里: もう笑わないでよ。
美月: ごめん笑、なんか初めて守里のそういう所を見たからさ。
守里: そう?
美月: うん。ずっと守里の強いところしか見てなかったから。
守里: あれ?1回不良にボコボコにされてたの見たよね?
美月: 見たよ。でもその時も、怖がったり、後ろ向きではいなかったじゃん。
守里: 確かに…
美月: だから、さっきのが、私が初めて見た、弱い守里だったの。
守里: そっか。
美月: にしても、私を助けてくれた時の守里、カッコよかったな、ニコニコ
美月は、守里に不良から助けてもらった時と、守里がアンチから助けに来た時のことが脳裏に浮かび、笑みがあふれる。
守里: ありがとう笑。それで言うなら、美月は会った時からずっと可愛かったよニコッ
美月: え///じゃ、じゃあ私の第一印象ってどんな感じだった?
守里: 確か…目が大きくて超絶美人かな。
美月: 超絶美人///
守里: ってか、初めて白城4姉妹と会った時はびっくりしたよ。みんな美人すぎて。
美月: そっか~嬉しいな///
守里: なら、僕の第一印象はどんな感じだったの?
美月: そりゃあカッコいい人だよ。
守里: ほんとか~?
美月: も、もちろん!
守里: …
美月: いや、まぁ最初は…その、あれだったから…
守里: 笑、しょうがないことだから、気にしないって笑
美月: で、でも今は!!本当にそう思ってるよ!!
守里: 笑、ありがとね。
こうして守里達は質問をお互いにしながら、見回りを続けた。
カフェBINGO!前
守里: あ…
美月: どうしたの?守里。
守里: ちょっとさ、ここに寄っていっても良い?
美月: ここってカフェだよね?
守里: そうだよ。
美月: (あれ、ここって…)
守里: 話しときたい人がいて。
美月: うん、なら私もついて行っていい?
守里: うん。良いよ。
ガチャ
守里: こんにちは~
美月: こんにちは…
奈々未: いらっしゃいませって、守里君と美月じゃん。
守里: どうも、奈々未さん。
美月: え、奈々未さん?
奈々未: そうよ、奈々未だけど笑
守里: ちょっと店長に、この前のことを謝っときたいなって思って。
奈々未: あら、そうなのね。
守里: あと、奈々未さん、ありがとうございました。
守里は頭を下げる。
奈々未: 別にいいのよ笑。大親友の頼みだったし、何より、妹のように可愛がってる子のピンチだったからね笑
そう言って奈々未は美月を見る。
美月: あ、もしかして、奈々未さんも…あの、ありがとうございました。
美月も頭を下げる。
奈々未: ちょっと美月までやめて笑。2人とも頭を上げな。
その言葉を聞き、2人は頭を上げる。
守里: じゃあ、店長のところに行ってきますね。
奈々未: はーい。
守里が店長のいるキッチンへ向かう。
奈々未: にしても、結構なクズに目をつけられたもんだね、美月。
美月: え?
奈々未: 根川のことだよ。あんなクソみたいなことを、店内で大声で話す奴はクズの中のクズだ。
美月: なんで奈々未さんがそんなことを…
奈々未: 笑、やっぱ気づいてなかったか。あの時に美月とクズがいた店は、ここ。
美月: え、ってことはあの時、転びそうになった店員さんって奈々未さんですか?
奈々未: (転びそうになったわけじゃないけど…)そうよ。
美月: そうだったんですね。本当にありがとうございました。
奈々未: いやいや、私はちょっと手助けをしただけだから。実際に助けたのは守里君でしょ。美月が攫われた時も真っ先にここを出て、助けに行ったんだから。
美月: …そうなんですね。
奈々未: あの子は強いから、思う存分頼って、助けてもらいなさい。でもその代わり、あの子をちゃんと支えてあげるのよ。
美月: はい!!大切な人ですから!!
奈々未: 笑、頑張って。(おっと、面白い展開になったみたい。)
奈々未は、守里にこれから訪れるであろう大変な事を思い浮かべて微笑む。
奈々未: でも、守里君がここでバイトしている間は私が支えるから。
美月: お願いします…ってここ守里のバイト先?!
奈々未: 今気づいたの?
美月: そういえば、守里、奈々未さんがバイトの先輩って言ってた…
奈々未: そうよ。ちなみに美月達よりも知り合い歴は長いわ笑
美月: クッ、羨ましい…
奈々未: でしょ笑
守里: 美月~
美月: あ、守里。
奈々未: 店長とのお話は終わった?
守里: はい、ちゃんと許して貰えました。
奈々未: まぁ店長は優しいからね、最初から怒ってなかったよ。
美月: ここ、守里のバイト先なんだ。
守里: うん、そうだよ。
美月: なんで、教えてくれなかったの?!
守里: いや、忘れてた…
美月: 全くもう…今度、守里がバイトしてる時に来るからね!
守里: え、それはちょっと…
奈々未: 別にいいじゃない?お店の売上に貢献してくれるんだから笑
守里: 奈々未さん…
美月: やった!奈々未さんの許可もらった!!
ここにいたら、奈々未さんに何を言われるか分からないな…早く出よう。
守里: よし、美月、行こうか。
奈々未: 待って、守里君。売上に貢献してよ笑
守里: すいません、風紀委員の仕事が…
奈々未: 深夜労働…
守里: コーヒー1つと、美月何がいい?
美月: え、じゃ、じゃあお茶。
守里: 麦茶お願いします!
奈々未: ご注文ありがとうございます笑、少々お待ちください。
その後、守里達は若月に遅いと小言を言われつつ、仕事を終わらせた。
そして2人で一緒に帰宅した。
to be continued
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
パパー!紳士服売り場にいた家族の男性は夫だった…子供を抱きかかえて幸せそう…なら、こちらも幸せになりましょう
白崎アイド
大衆娯楽
夫のシャツを買いに紳士服売り場で買い物をしていた私。
ネクタイも揃えてあげようと売り場へと向かえば、仲良く買い物をする男女の姿があった。
微笑ましく思うその姿を見ていると、振り向いた男性は夫だった…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる