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第2章 体育祭編

第28話「春時と飛香の競技観戦」

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グラウンドの観戦席から、友達と後輩を応援している春時と飛香。



春時: 次はここで、日向子とみなみの400m走だ。


飛香: 今回は移動しなくていいから、楽だわ笑


春時: 2人とも1位だろうな。


飛香: そりゃあ、足の速さ女子トップ2だもん。


春時: みなみは陸上部だから分かるけど、それに匹敵する日向子はほんとに分からん。


飛香: 野生の力ってとこじゃない?笑


春時: 馬鹿力と俊足か、確かに野生の力だわ笑


飛香: 犬好きなんだけど、本人はもっと強い動物みたいだよね。


春時: だね。


「女子400m走を開始します。」


飛香: あ、日向子とみなみ入場してきた。


春時: みなみは気だるそうだな笑


飛香: 日向子はめちゃくちゃ元気ね。


春時: あ、日向子がみなみに、なんか話しかけてる。


飛香: みなみもなんか言い返した。


春時: 日向子の元気が無くなった。


飛香: みなみ何言ったんだろ?



そして競技が始まる。



「次のレースが始まります。」


飛香: みなみの番だね。


春時: うん。みなみ頑張れ!!!


飛香: みなみ!頑張って!!!



パン!


秋吉が良いスタートダッシュを決め、抜きん出る。



春時: お、いいぞ、みなみ!


飛香: このままいけー!!!


「秋吉さん圧倒的です!」


そして、秋吉は1位でゴールした。


春時: やった!


飛香: 流石みなみだね。



秋吉も小さくガッツポーズをする。



春時: 次は日向子か。


飛香: みなみに続いて、1位でゴールして。



パン!



春時: あ!


飛香: あ…



ドテッ


日向子はスタートでずっこけた。



「あーっと南雲さん転んでしまった!!ここから挽回できるか!!!」


春時:これはダメか…


飛香: いや、日向子なら…



日向子はすぐさま立ち上がり走り出す。



春時: 4分の1周は差がついてるな。


飛香: まだまだここからよ。



日向子が徐々に差を詰める。



「南雲さんすごい勢いで追い上げて行きます!」


春時: 日向子!!!頑張れ!!!!


飛香: …すぅ……日向子!!!!頑張れ!!!!!



飛香が声を上げた瞬間…



日向子: ヘヘッ笑



日向子は笑う。


そして、さらに加速する。



春時: うわっすげ…


飛香: もう追いついた…


「とうとう南雲さん、追いつきました!!!!」



日向子は先頭に追いついた。


そして…



「ゴーーーーーール!!!!!!!」


春時: やったーーー!!!


飛香: さっすが日向子!!!



1位で日向子はゴールし…



日向子: あっしゅん!!!!!!!!!!!やったよ!!!!!!!!!!!!!



日向子は、会場中に響き渡るぐらいの大声で叫ぶ。



「南雲さんが何か叫んでいます。あっしゅん?一体なんのことなんでしょうか!!」


飛香: ///


春時: 笑、良かったな、飛香。お前の応援ちゃんと届いてたみたいだぞ笑


飛香: うるさい!


春時: よし!じゃあ次の競技…って、そろそろ俺も出番か。


飛香: って私もじゃん。


春時: なら、お互い頑張ろうぜ。


飛香: うん!




その後、午前の部は進み…


気配切り

異常な気配察知能力と身のこなしで、見事、春時が優勝。


ムカデ競走

スタートで紗耶が張り切りすぎて転倒、その後追い上げるも、第4位。


障害物競走

美月と東野は途中まで順調だったが、フラフープが全くできず、7位と5位。


1200m走

最初に飛ばし、ペース配分はぐちゃぐちゃだったが、流石はバスケ部と言わんばかりの体力で紗耶が優勝。


大玉転がし

桜と柿谷はナイスコンビネーションで上手く運べたものの、単純にパワーが足りず、スピードが全く出なかった結果、3位。


◇◇◇


第3グラウンド外周東側



守里: 今のところ、なんも問題なしだね。


美月: そうだね。


守里: あ、そういえばさ、障害物競走はどうだったの?


美月: 7位だったよ。


守里: そっか、なんかごめん。


美月: いや、いいの、いいの。元々運動苦手だし。


守里: どんな障害物があったの?


美月: えっとね、まず、ボルダリングだったかな。


守里: え、いきなり?


美月: うん。私も最初驚いたよ笑


守里: そこは上手いこと行けたの?


美月: なんか楽勝で行けたんだよね。それで次が、平均台だったかな。


守里: それは、ありがちなやつだ。


美月: うん。その後は、網潜り、一輪車、ホッピング、ボール的当てがあって…


守里: へぇ…


美月: 最後がフラフープだった。


守里: そうなんだ。


美月: そこが上手くいかなくて…結果7位って感じ。


守里: 美月さんフラフープ苦手なんだね笑、意外かも。


美月: え、意外だった?


守里: うん、できると思ってたよ。


美月: 期待に添えなくてごめんね笑


守里: いやいや、可愛いなって思ったよニコッ


美月: ///え…


守里: なんか美月さんはさ、なんでも出来てクールな人って感じがしてたから。ギャップというかなんというか、可愛いって思っちゃった笑


美月: …出来ることなんかないよ…


守里: え…


美月: !!あ、いや、なんでもないよ!


守里: …そう?


美月: うん!障害物競走は7位だったけど、健康ランドでは精一杯頑張るから!!


守里: 笑、分かった、一緒に頑張ろう!!


美月: ってか、そろそろ行かなきゃなんじゃない?


守里: あ、ほんとだ、じゃあ行ってくるね!よろしく!


美月: うん。



そうして守里は自分の競技に向かった。



美月: 守里君には、そう見えてたんだね……でも…逆だよ…


◇◇◇


第3グラウンド



守里: 謎解きか…不安だ。



守里は控え室に入り、競技の開始を待っていた。



守里: あんまり頭が柔らかい方じゃないんだよな…


川嶋: あら、森崎君。もう着いてたのね。


守里: あ、川嶋さん。


川嶋: 風紀委員の仕事してたんでしょ、お疲れ様。


守里: ありがとう。今のところ、なんの問題も発生してないから、大変ではなかったけどね笑


川嶋: それは良いことだ。


守里: うん。これからよろしく。僕、あんまり貢献できないかもだから。


川嶋: でも、生徒会の方々が森崎君を指名したんでしょ。なら絶対なにかあるよ。


守里: やっぱ、そうだよね。


川嶋: 頑張ろう。


守里: うん。


「謎解きを開始します。」


守里: 始まるのか…


川嶋: 行こ、森崎君。


守里: 分かった。



2人はグラウンドに出る。



「これからスクリーンに3つの問題を映します。それぞれの答えを導き出し、三本の鍵を集め、グラウンドの中央にいる先生の元へ持っていってください。」


守里: なるほどな。


川嶋: 早めに問題を解かないとだね。


「さぁ挑戦者達は、この謎を解くことができるのか!!ちなみにこの問題を作ったのは、放送委員長です!!」




5分後…



守里: 川嶋さんスゴすぎ笑


川嶋: そんなことないよ。



なんと、川嶋は問題1と2を瞬殺した。



守里: ってことは校長と、保健室の先生が1本目の2本目の鍵を持ってるのか。


川嶋: うん、そうだと思う。


守里: それで、問題3の方は?


川嶋: うん、問題の答えは分かったんだけど、肝心な鍵の場所が分からなくてね。


守里: 問題はこれか…



問題3
お尻を隠したメンデレーエフの置き手紙
110(o)/53()/39(a)/16(a)/7()



川嶋: うん、答えはどいやさんなんだけど…


守里: どいやさん?


川嶋: 森崎君知ってるの?


守里: うん!それなら任せてよ!


川嶋: で、鍵の場所はどこなの?


守里: 多分副会長が持ってる。


川嶋: ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、副会長?!!


守里: うん。答えがどいやさんなら、七星さんが鍵を持ってるはず。


川嶋: な、な、な、な、な、な、な、な、七星さんだって?!!!!!


守里: どうしたの?川嶋さん。


川嶋: あの副会長様をそんな親しげに呼ぶなんて!!!っていうか、私は今から副会長様とお会いしなければならないの?!!!


守里: うん、もちろん。


川嶋: はわわわわわわ…



慌てふためく川嶋。



川嶋: そ、そんな恐れ多い…


守里: 早く行こ!せっかく問題早く解いたんだから。


川嶋: え、ちょっと待って!!ならまずあのハゲと保健室の先生の所から行こう!



ハゲって…



守里: 川嶋さんがそういうなら分かったよ。


「おっと、問題を解き、グラウンド外に出る挑戦者がもう出てきています!!さぁ優勝は誰の手に!!!」




to be continued

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