ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第1章 出会い編

第20話「ヒーロー春時」

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桜の狂気的なみたらし団子愛に、若干ビビりながらも、守里は蓮花と桜を連れてフードコートに向かう。



蓮花: お兄ちゃん、フードコートにみたらし団子なんてあるの?


守里: うん、あるよ。


蓮花: へぇー珍しいね。


桜: みたらし♬ ♬みたらし♬ ♬


桜、ルンルンだな笑



そしてフードコートの席について。



守里: あーやっと荷物を下ろせる~


蓮花: だから蓮花達も持つって言ったのに。


守里: いやいや、ここはお兄ちゃんとしてね…


桜: みたらし♬ ♬みたらし♬ ♬キラキラ


守里: じゃあ、僕はみたらし団子を買ってくるから、2人は座ってて。


蓮花: え、蓮花達も行くよ!!


守里: 2人とも疲れてるでしょ。大丈夫任せて!


蓮花: うん、分かった。


桜: みたらし♬ ♬みたらし♬ ♬



そうして守里は、みたらし団子を買いに行く。


◈◈◈


蓮花: 桜お姉ちゃん、なんかお兄ちゃんカッコいいね。


桜: みたらし♬ ♬みたらし♬ ♬


蓮花: 笑、これは聞こえてないわ笑



ほんと、桜お姉ちゃんはみたらし団子のこととなると、頭がお花畑になるんだから笑


それにしても、お兄ちゃん…

蓮花達のために無理してるよね…

そんなお兄ちゃんだからって、なんでもしようとしなくてもいいのにさ。


でもそういう優しいところが大好きなんだよな~




蓮花: エヘヘ笑



と、桜はみたらし団子のことを、蓮花は守里のことを頭に浮かべていると…



不良1: お嬢ちゃん達、今暇?



ありがちな展開がやってきた。



蓮花: え…


不良2: いやー2人とも可愛いね!


不良3: お友達同士かな?


蓮花: いや、その~


不良1: お兄さん達と一緒に遊ばない?


桜: みたらし♬ ♬みたらし♬ ♬



こんな状況でも桜はお花畑から帰ってきてないようだ。



不良2: え、なんかこっちの子ヤバくない?


不良3: まぁ可愛いんだからいいだろ。


不良1: ほら、行こうよ!



と、不良1が蓮花の腕を掴む。



蓮花: ちょ、ちょっと、やめてください!!


不良3: ほらほら、そんな騒がないでよ笑


蓮花: お姉ちゃん!そろそろお花畑から戻ってきてよ!


不良2: お花畑?まぁいいや。それにしても、2人は姉妹だったんだ笑


不良1: 美人姉妹か…良いね~


桜: みたらし♬ ♬みたらし♬ ♬



あぁダメだ、桜お姉ちゃん、お花畑から戻ってこない。



不良3: ほら、お姉ちゃんも行きましょ。



そう言って不良3が桜の腕を掴む。


と、ここで…



桜: はっ!え、なんですか…



桜がお花畑から戻ってきた。



不良:2: いやいや、2人と一緒に遊びたいな~って思ってさ笑


桜: え、いや、あの…


蓮花: 嫌です!!離してください!!!


不良1: いいから、いいから、行くよ!!


守里: どこに行くって?💢



不良1が強引に蓮花の腕を引こうとした瞬間、みたらし団子を持った守里が後ろから声をかける。



蓮花: お兄ちゃん!!


桜: お兄ちゃん!


不良2: え、何。この子達のお兄さんですか?


不良3: ねぇねぇお兄さん、痛い目見たくなかったら、妹さん達連れてっても良いっすよね~?


守里: あ?💢


不良1: 笑、あ、じゃねぇよ。黙って言うこと聞いとけ笑


守里: うちの大事な妹達に手出してんじゃねぇよ。



そう言って、守里は桜と蓮花の腕を掴んでいた不良達の手をひねり上げ…



守里: 2人共、これ持ってちょっと離れててくれない?



桜達にみたらし団子を渡す。



蓮花: うん…


桜: 分かった…



桜と蓮花は守里に言われたとおりに、守里達から距離をとる。



不良1: どうやら痛い目見ないと、気がすまねぇようだな。


不良2: さっさと妹達をくれれば、良かったのによ笑


不良3: 手加減しねぇからな。


守里: フッ知るかよ。来るならさっさと来やがれ。


不良1: お望み通りやってやるよ笑



不良達は守里に殴りかかる。



蓮花: キャー


桜: お兄ちゃん!!



ドスッボコッバンッ



守里: あー痛ってぇな。



と、守里は前回と同じく防御もせず、ただ不良達の攻撃を1歩も動かずに受け止める。



不良2: こいつ食らってねぇのか?


不良3: そんなことはねぇだろ笑


守里: 弱いパンチだな笑


不良1: なんだと?じゃあ何回でもやってやるよ!!



そう言って、不良達は再び守里に攻撃を仕掛けるが…



??: おい、守里。喧嘩できないくせして、相手を煽るなよ。



ズドン


不良1: カハッ


ドスン


不良2: グヘェ


バコン


不良3: なんという威力…


ドサ



不良達はその場に倒れた。



守里: 助かったよ。春時。


春時: 全く、昔から変わらねぇな笑


守里: しょうがないだろ、今回は妹達を守るためだったし。それに、春時がいるのも分かってたから笑


春時: 俺がいるの分かってたのかよ。


守里: うん。みたらし団子を買いに行った時にね。


春時: で、その妹達っていうのは?


守里: ほら、あそこにいる、桜ちゃんと蓮花ちゃんのことだよ。


春時: あ~あそこにいる2人ね…って、桜ちゃんだけじゃなかったのかよ!


守里: え?うん。


春時: はぁ…本当にお前ってやつは…


守里: まぁまぁ。


蓮花: お兄ちゃん!!


桜: 大丈夫?って春時先輩ですか?


春時: うん。


守里: 僕は大丈夫だよ。ごめんね怖い目に合わせちゃって…


蓮花: うんうん、蓮花達を守ってくれてありがとう!


桜: ありがとう。


守里: いやいや、お礼なら春時に言ってよ笑、倒したのは春時だから。


蓮花: 春時先輩?あぁ、お兄ちゃんがよく話してる幼なじみの!…ありがとうございます!!


桜: ありがとうございます!


春時: いやいや、当然のことをしたまでだよ。いつも通りの守里の尻拭いね笑


守里: 笑、いつも感謝してるよ、春時。


春時: お互い様だ笑


蓮花: ほんと仲良しなんだね。


桜: だね、相棒って感じ。


春時: じゃ、俺は用があるから、この辺で。


守里: おう!ありがとな!!



そう言って春時は、去っていった。



守里: いや~桜ちゃんと蓮花ちゃんに怪我がなくて良かった。


蓮花: それはこっちのセリフだよ~、お兄ちゃんこそ殴られてたけど、怪我してない?


守里: うん。前とは違って1発ずつだけだったし、頑丈なのが取り柄だから笑


桜: にしても春時先輩って強いんだね。


蓮花: ワンパンだった!


守里: 昔から助けられてるよ。今みたいな感じで。


蓮花: へぇ~


守里: よし、もう時間も時間だから、そろそろ結真姉さん達と合流するか!


蓮花: うん!


守里: 桜ちゃん、みたらし団子は…ってもう食べ終わったのね笑…



桜は木の棒を三本持っていた。



桜: ニコニコ、美味しかった。



桜は、守里からみたらし団子を渡された時にすぐ食べ始めていた。



守里: じゃあもう出発できるね!結真姉さん達に連絡するか。



守里達は結真に連絡を入れ、合流するのだった。


◆◆◆


その頃、フードコート近くのトイレでは…



森田: 俺達の出番なかったな…


矢口: 木村君に良いとこ取りされた。


森田: はぁ…学校関係は俺達関与出来ないから、こういう時にこそ、護衛として働かないと行けないのに。


矢口: 笑、まぁ俺らは目立っちゃまずいから、何気に良かったんじゃない?


森田: それもそっか。俺らの出番がないことが1番良いんだもんな。


矢口: しっかし、木村君強いな~


森田: だな、防衛団に誘いたいぐらいだ。人手も足りてないし…


矢口: は~アイツら、活発に動きやがって…


森田: 今のところ抑えられてるから良いが。


矢口: できるだけ、坊ちゃんの周りでは事を起こしたくないな。


森田: 関わっちゃうとマズイし。


矢口: 学校と関係の無いとこでは俺らが見張ってるけど…


森田: まぁ学校内にも護衛は、いるからな。


矢口: 任せるしかないね。


森田: よっしゃ、坊ちゃんの護衛頑張って行くか!!


矢口: おう!


◆◆◆


結真: あ、いたいた。こっちだよ~


守里: 結真姉さん!



守里達と結真、美月が合流した。



結真: って、いっぱい買ったわね笑


美月: これ、全部桜と蓮花の服?


蓮花: うん!お兄ちゃんが買ってくれたの!!


結真: え!これ全部?!


守里: うん、そうだよ。


美月: いや、それはさすがに…


結真: 守里…


守里: 可愛い妹達のためなら!!


結真 美月: (予想通りか笑…)


桜: みたらし団子も、買ってくれた!!


蓮花: あ、そうそう。その時にね、お兄ちゃんが蓮花達を不良から守ってくれたんだ~


結真: !大丈夫だったの?


桜: さく達はなんともないよ…でもお兄ちゃんは痛そうだった…


守里: 笑、全然痛くなかったよ。春時が助けてくれたし。


結真: そ、そう…


蓮花: お兄ちゃんめちゃくちゃカッコ良かったんだ!!


美月: へぇ~


蓮花: うちの妹達に手を出すなって言ってね!


桜: 不良達の攻撃を受け止めてね!


美月: (やっぱり、守里君は何もしなかったのか…)


蓮花: で、春時先輩が来て、不良達をやっつけてくれたの!


結真: 例の守里の幼なじみ君か。


守里: そういうこと。


結真: まぁとにかくみんなが無事で良かったわ。


蓮花: お兄ちゃんが守ってくれたからね!!!


結真: じゃあ家に帰ろっか!みんな買い忘れたものとかない?


守里: 大丈夫だよ!


桜: うん。


美月: 私も。


蓮花: 蓮花も!!


結真: よし、帰ろう!



そうして守里達家族は、家へと帰った。


◇◇◇◇


ガチャ



全員: ただいま~


守里: 僕が晩ご飯作っとくから、みんなは買ってきたものを整理しといてね。


結真: うん、ありがとう。


桜: お兄ちゃんの料理…ワクワク


蓮花: はーい!!


美月: 私、買ったものそんなないから、先にお風呂入っとくね。


守里: うん。




その後…



守里: 今日も疲れたな~



ボスッ


晩ご飯を食べ、お風呂に入り、自分の部屋に来た守里はベッドへダイブする。



この一週間色々とあったな~

中々に大変だったけど…

新しい家族ができて、可愛い可愛い妹達ができて。

幸せだな~

これからもずっとこんな感じで…


月が暗闇を照らし始めてからしばらくたった頃…

守里は眠りに落ちた。


そしてその顔は薄らと微笑んでいた。




to be continued

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