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第1章 出会い編
第16話「テンプレ登場」
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バイト終わり、守里と奈々未、珠美は同じ席に着いて、店長の作った賄いを食べながら談笑する。
奈々未: 今の風紀委員長は若月か~
守里: はい。
珠美: なんで知ってるんですか?
奈々未: だって私能高出身だし、若月は後輩だからね。
守里: そうそう、奈々未さんが3年生の時に、若月さんは1年生だったんだよ。
珠美: へぇー
奈々未: 若月の代ってことは、葵波や愛衣もいるんでしょ?
守里: はい、そうです。
奈々未: 武闘派が揃ってるから安心だね。
守里: めちゃくちゃ怖いですけど。
奈々未: それに、麗華や七星がいるなんて、今の能高は最強だね。
守里: もう非の打ち所がないって感じです笑
奈々未: 今度の体育祭が楽しみだわ笑
守里: え、奈々未さん来るんですか?
奈々未: え、私が来ちゃいけないわけ?
珠美: ぜひ来てください、橘先輩!!
余計なことを…
奈々未: そうだよね、珠美ちゃん…
奈々未が守里の方を見る。
守里: も、もちろんですよ!!奈々未さんに来て貰えるなんて、本当に光栄だな~笑
奈々未: うん、よろしい。
この人には一生勝てなさそうだ。
奈々未: だろうね。
こういうところ。
この人たまに心を読んでくるの…
守里: ニコッ
奈々未: ニコッ
僕は今、上手く笑えているだろうか…
奈々未: ちょっと、ぎこちないかな笑
こっわ…
守里: もうやめてくださいよ~
奈々未: だって守里君おもしろいんだもん笑
珠美: 何が面白いんですか?!
守里: なんでもないよ、珠美。
奈々未: 守里君が面白いよねって話。
珠美: 確かに守里先輩は面白いですね。
守里: 珠美…なんでもないから、早く食べな。
奈々未: なになに、守里君の面白い話でもあるの?珠美ちゃん。
珠美: えーっとですね、守里先輩が中学3年生だった頃にですね…
守里: おいおい珠美、やめてくれ!!
奈々未: ちょっと守里君、邪魔しないでよ笑
珠美: 守里先輩のお友達に日向子先輩と、飛香先輩って方がいるんですけど。
奈々未: 日向子ちゃんは、よくここに来るから分かるけど、飛香って子は分からないな。まぁいいや、続けてくれる?
日向子と飛香に関係がある話…
心当たりが多すぎて、どの話か分からん!!
珠美: はい!その飛香先輩が日向子先輩を騙そうとして、バナナは皮も一緒に食べた方が良いってことを日向子先輩に言ってたんですよ。
奈々未: ふんふん。
守里: …
珠美: そしたら、もちろん日向子先輩はバナナを皮ごと食べたんですけど…
奈々未: (日向子ちゃんは普通に信じちゃったのね笑)
珠美: そばにいた守里先輩もバナナの皮をムシャムシャ食べ始めたんです笑
奈々未: 笑
守里: …
珠美: で、食べた時に言った一言が、「これ美味いな」だったんですよ笑
奈々未: あら笑、守里君はバナナの皮を美味しいって感じたのね笑
最悪だ…
奈々未: 今度の賄いは守里君の分だけ、バナナの皮を使ってもらおうかしら笑
守里: ///もういいじゃないですか!!皆さん食べ終わりましたね!!帰りますよ!!
そう言って守里は立ち上がり、食べ終わったお皿をキッチンの方に持っていく。
奈々未 珠美: 笑
守里: 店長!ご馳走様でした。
店長: はーい。
奈々未: じゃ、そろそろ私達も帰ろうかね。
珠美: はい。
と、2人が立ち上がり、守里と同様、皿をキッチンの方へ持っていこうとしたところで…
珠美: うわっ!
珠美が椅子に足を引っ掛け倒れそうになる。
ギュッ
守里: おっと危ない。
珠美が倒れる寸前で守里が珠美を抱き抱える。
守里: 大丈夫?珠美。
珠美: はっはい///
守里: 次から気をつけろよっと。
守里は珠美を立たせる。
珠美: ///あ、ありがとうございます!!
守里: ほんと危なっかしいんだから笑
奈々未: (そゆことね笑)
店長: 中村さん、怪我はない?
珠美: はい!守里先輩のおかげでなんともありません!!
店長: それなら良かった。さっ2人とも、皿をこっちに渡して、帰りな。
奈々未 珠美: はーい。
店長: 森崎君は2人を送ってね。
守里: 了解です。
奈々未: じゃあ帰るよー。店長お疲れ様でした。また明日。
珠美: お疲れ様でした!!
守里: お疲れ様でした。
店長: はーい、じゃあね~
ガチャ
その後、守里は2人を家まで送り、自分の家へと帰った。
◇◇◇◇
ガチャ
守里: ただいま。
蓮花: お兄ちゃんおかえりーーー!!!
デジャブを感じる…
だが、僕は昨日の僕を超える!!
守里: ただいま蓮花ちゃん!!
ギュッ
守里は飛び込んできた蓮花を抱き抱える。
蓮花: もう//お兄ちゃん!!
守里: ってか、蓮花ちゃんは僕を待ってたの?
蓮花: そりゃもちろんだよ!
守里: そっか、ありがとうニコッ
蓮花: エヘヘ
守里: んじゃ、行こうか。
蓮花: うん。
守里は蓮花を抱き抱えたまま、リビングへ。
ガチャ
守里: ただいま。
結真: おかえり。って今日は、蓮花は守里に抱き上げられてるのね笑
蓮花: うん!
美月: おかえり。
桜: おかえり、お、お…
守里: お?
桜: お兄ちゃん///
結真 美月 蓮花: ニヤニヤ
守里: ただいま、桜ちゃん。
桜: う、うん。
守里: じゃあ、僕はお風呂に入ってくるね。
結真: うん。
蓮花: 蓮花も一緒に入る!!
桜: え…
結真: 何言ってんの?蓮花。
守里: いやいやいやいや、ダメだよ蓮花ちゃん。もう中3でしょ!
蓮花: えーそんなの関係ないよ!
結真: いや、関係あるよ笑
桜: もう蓮花ダメだよ!!
美月: ほんとに笑
蓮花: いいじゃん、いいじゃん!!
守里: ちょっと流石にね…
結真: いい加減にしなさい、蓮花。
そう言って結真は蓮花を守里から引き剥がす。
その隙に…
守里: じゃあ行ってきます!!
ダッシュでお風呂に行った。
蓮花: チェッ
結真: 蓮花ったら。大好きなお兄ちゃんとはいえ、一緒にお風呂はダメでしょ。
桜: そうだ、そうだ!
美月: 笑
蓮花: はーい。(今度お姉ちゃん達がいない時にでも一緒に…)
◇◇◇◇◇
翌日
放課後
日向子: じゃ、部活行ってきま~す!!!
守里: 行ってらっしゃい。
今日は見回りか…
春時: 守里は風紀委員の仕事があるんだろ?
守里: うん。
飛香: やっぱ風紀委員って大変なんだね笑
守里: まぁね笑、図書委員と学級委員はどうなの?
飛香: 図書委員は楽よ笑、特に忙しくなることもないし、祐希に至ってはずっと寝てる。
守里: だろうね笑
春時: 学級委員は忙しいっちゃ、忙しいけど…川嶋さんがほとんどの仕事を1人でこなしちゃうからね…
そう言って春時は、自分の席で教科書を見ながら、ノートにペンを走らせている"川嶋志帆"をチラ見する。
守里: えっ、それってまさか春時…押し付けてるんじゃ…
飛香: うわ春時、最低笑
春時: いやいや、押し付けてるも何も、俺がやろうってした瞬間に横から仕事をぶんどられるんだよね笑
守里: そうなんだ笑
春時: 本当に川嶋さんは優秀なんだよ。
飛香: 確かにあの子、成績学年1位だから。
守里: そりゃ春時の仕事は無くなるわな笑
春時: ちょっと困るけどね笑
守里: でも、手伝える時はちゃんと手伝うんだぞ。
春時: わかってるよ。
飛香: そういう子って、何でも1人で抱え込もうってするから。ちゃんと見といてね。
春時: うん。
守里: じゃ、僕そろそろ行かないとだから。また明日ね。
春時: おう、じゃあな。
飛香: じゃあね。
守里: 美月さん行こうか。
美月: うん。
そうして2人は風紀委員室へ行く。
◇◇◇
ガラガラ
守里 美月: 失礼します。
若月: お、来たな。
葵波: やっほー、一昨日ぶり!
愛衣: どうも~
守里: お疲れ様です。
若月: 早速だけど、見回り行ってもらうから。この前と同じコースね。
美月: はい。
葵波: 今回からは、私ついて行かないけど、大丈夫ね笑
守里: はい!大丈夫です。
愛衣: 頼りになる後輩ができて何よりだ!!
若月: だね。でも、何かあったらすぐに連絡すること。わかったね。
美月: はい。
守里: 了解です。
そうして2人は風紀委員室を後にし、校外へと出て行った。
◇◇◇
校外
守里: うーん、うちの生徒は見かけるけど、今のところ問題はなさそうだよね。
美月: だね。
守里: でもさ、制服を着てる人なら分かりやすいけど、私服の生徒は分からないよな~
美月: 確かに…でもそこは、見覚えのある人だったら、注意しておく、ぐらいでいいんじゃない?
守里: そうだね。そうでもしないと、流石にキツイか笑
美月: うん笑
守里: ところでなんだけどさ、美月さんの趣味ってなんかあるの?
美月: え、急にどうしたの?
守里: いや、まぁ今は誰も聞いてないわけだし、家族のことは知っておこうって思って…嫌だった?
美月: うんうん、別に大丈夫だよ。
守里: なら良かった。
美月: でも、私にはこれといった趣味はないかな。
守里: へぇーそうなんだ。じゃあ好きな食べ物は?
美月: んーっと…お寿司かな。
守里: なるほどね。
その後もいくつか質問して…
守里: 答えてくれて、ありがとね。美月さんのことが少し知れたから、嬉しいよ。
美月: それは良かった。
守里: 家族の中でも唯一の同い年だから、仲良くしてくれると嬉しいな。これからもよろしく。
美月: よろしく。
守里: お、もう商店街通りまで来たね。なんか飲み物とかいる?
美月: え、じゃあ、お茶がいいかな。
守里: 分かった。買ってくるから、そこのベンチで待ってて。
美月: うん、ありがとうね。
そう言って守里は歩いて行った。
◈◈◈
守里君は優しいんだな。
でも、守里君はクラスの中でも中心に近い存在だし。
日向子ちゃんや木村君は完全にクラスの中心。
そんなところに私は入れない。
委員会の時はしょうがないとしても、普段の学校生活では、できるだけ守里君の近くにはいないようにしないと…
家では、結真お姉ちゃんに、桜、そして蓮花も守里君と仲良くなったし、私もいい距離感を保ててるはず。
よし、この調子で頑張って行こう。
今のところ誰かに悟られてる様子もないし、誰も嫌な気持ちにはなってないよね。
でもやっぱ疲れるな…
はぁ…ここは第三高校から離れてるから大丈夫だとは思うけど、一応警戒しとかないとだよね。
もうあんな目には会いたくない。
「ねぇ君…」
え…
突然声をかけられて、美月が視線を前に向けると…
男1: 君、1人でしょ。
男2: やっぱり可愛いじゃん笑
男3: ちょっと一緒に来ない?
男3人に囲まれていた。
美月: いや、あの結構です。
男1: 別にいいじゃん。
男2: そんな酷いことしないから笑
男3: ほらおいで。
助けを呼びたいけど、今の状況じゃ無理だ。
男1: もう、いつまで座ってんの!
男1が美月の腕を掴む。
美月: ちょっ離してください!!
男2: おいおい、叫ぶなよ。
男3: まぁでも叫んだところで、誰も助けないだろうけどな笑
美月は周りを見るが、誰もこちらを向こうとしない。
男1: 例の暴力事件のおかげでよ笑、みんなビビって俺らが何をやってても、何も言ってこないのよ笑
男2: そういうことだから、大人しくついてきな笑
どうすればいいの…
もう…
ガシッ
男1: 痛っ
美月の心が折れかける寸前で、男1の手が、美月の腕から離される。
「はい、そこまでね。」
to be continued
奈々未: 今の風紀委員長は若月か~
守里: はい。
珠美: なんで知ってるんですか?
奈々未: だって私能高出身だし、若月は後輩だからね。
守里: そうそう、奈々未さんが3年生の時に、若月さんは1年生だったんだよ。
珠美: へぇー
奈々未: 若月の代ってことは、葵波や愛衣もいるんでしょ?
守里: はい、そうです。
奈々未: 武闘派が揃ってるから安心だね。
守里: めちゃくちゃ怖いですけど。
奈々未: それに、麗華や七星がいるなんて、今の能高は最強だね。
守里: もう非の打ち所がないって感じです笑
奈々未: 今度の体育祭が楽しみだわ笑
守里: え、奈々未さん来るんですか?
奈々未: え、私が来ちゃいけないわけ?
珠美: ぜひ来てください、橘先輩!!
余計なことを…
奈々未: そうだよね、珠美ちゃん…
奈々未が守里の方を見る。
守里: も、もちろんですよ!!奈々未さんに来て貰えるなんて、本当に光栄だな~笑
奈々未: うん、よろしい。
この人には一生勝てなさそうだ。
奈々未: だろうね。
こういうところ。
この人たまに心を読んでくるの…
守里: ニコッ
奈々未: ニコッ
僕は今、上手く笑えているだろうか…
奈々未: ちょっと、ぎこちないかな笑
こっわ…
守里: もうやめてくださいよ~
奈々未: だって守里君おもしろいんだもん笑
珠美: 何が面白いんですか?!
守里: なんでもないよ、珠美。
奈々未: 守里君が面白いよねって話。
珠美: 確かに守里先輩は面白いですね。
守里: 珠美…なんでもないから、早く食べな。
奈々未: なになに、守里君の面白い話でもあるの?珠美ちゃん。
珠美: えーっとですね、守里先輩が中学3年生だった頃にですね…
守里: おいおい珠美、やめてくれ!!
奈々未: ちょっと守里君、邪魔しないでよ笑
珠美: 守里先輩のお友達に日向子先輩と、飛香先輩って方がいるんですけど。
奈々未: 日向子ちゃんは、よくここに来るから分かるけど、飛香って子は分からないな。まぁいいや、続けてくれる?
日向子と飛香に関係がある話…
心当たりが多すぎて、どの話か分からん!!
珠美: はい!その飛香先輩が日向子先輩を騙そうとして、バナナは皮も一緒に食べた方が良いってことを日向子先輩に言ってたんですよ。
奈々未: ふんふん。
守里: …
珠美: そしたら、もちろん日向子先輩はバナナを皮ごと食べたんですけど…
奈々未: (日向子ちゃんは普通に信じちゃったのね笑)
珠美: そばにいた守里先輩もバナナの皮をムシャムシャ食べ始めたんです笑
奈々未: 笑
守里: …
珠美: で、食べた時に言った一言が、「これ美味いな」だったんですよ笑
奈々未: あら笑、守里君はバナナの皮を美味しいって感じたのね笑
最悪だ…
奈々未: 今度の賄いは守里君の分だけ、バナナの皮を使ってもらおうかしら笑
守里: ///もういいじゃないですか!!皆さん食べ終わりましたね!!帰りますよ!!
そう言って守里は立ち上がり、食べ終わったお皿をキッチンの方に持っていく。
奈々未 珠美: 笑
守里: 店長!ご馳走様でした。
店長: はーい。
奈々未: じゃ、そろそろ私達も帰ろうかね。
珠美: はい。
と、2人が立ち上がり、守里と同様、皿をキッチンの方へ持っていこうとしたところで…
珠美: うわっ!
珠美が椅子に足を引っ掛け倒れそうになる。
ギュッ
守里: おっと危ない。
珠美が倒れる寸前で守里が珠美を抱き抱える。
守里: 大丈夫?珠美。
珠美: はっはい///
守里: 次から気をつけろよっと。
守里は珠美を立たせる。
珠美: ///あ、ありがとうございます!!
守里: ほんと危なっかしいんだから笑
奈々未: (そゆことね笑)
店長: 中村さん、怪我はない?
珠美: はい!守里先輩のおかげでなんともありません!!
店長: それなら良かった。さっ2人とも、皿をこっちに渡して、帰りな。
奈々未 珠美: はーい。
店長: 森崎君は2人を送ってね。
守里: 了解です。
奈々未: じゃあ帰るよー。店長お疲れ様でした。また明日。
珠美: お疲れ様でした!!
守里: お疲れ様でした。
店長: はーい、じゃあね~
ガチャ
その後、守里は2人を家まで送り、自分の家へと帰った。
◇◇◇◇
ガチャ
守里: ただいま。
蓮花: お兄ちゃんおかえりーーー!!!
デジャブを感じる…
だが、僕は昨日の僕を超える!!
守里: ただいま蓮花ちゃん!!
ギュッ
守里は飛び込んできた蓮花を抱き抱える。
蓮花: もう//お兄ちゃん!!
守里: ってか、蓮花ちゃんは僕を待ってたの?
蓮花: そりゃもちろんだよ!
守里: そっか、ありがとうニコッ
蓮花: エヘヘ
守里: んじゃ、行こうか。
蓮花: うん。
守里は蓮花を抱き抱えたまま、リビングへ。
ガチャ
守里: ただいま。
結真: おかえり。って今日は、蓮花は守里に抱き上げられてるのね笑
蓮花: うん!
美月: おかえり。
桜: おかえり、お、お…
守里: お?
桜: お兄ちゃん///
結真 美月 蓮花: ニヤニヤ
守里: ただいま、桜ちゃん。
桜: う、うん。
守里: じゃあ、僕はお風呂に入ってくるね。
結真: うん。
蓮花: 蓮花も一緒に入る!!
桜: え…
結真: 何言ってんの?蓮花。
守里: いやいやいやいや、ダメだよ蓮花ちゃん。もう中3でしょ!
蓮花: えーそんなの関係ないよ!
結真: いや、関係あるよ笑
桜: もう蓮花ダメだよ!!
美月: ほんとに笑
蓮花: いいじゃん、いいじゃん!!
守里: ちょっと流石にね…
結真: いい加減にしなさい、蓮花。
そう言って結真は蓮花を守里から引き剥がす。
その隙に…
守里: じゃあ行ってきます!!
ダッシュでお風呂に行った。
蓮花: チェッ
結真: 蓮花ったら。大好きなお兄ちゃんとはいえ、一緒にお風呂はダメでしょ。
桜: そうだ、そうだ!
美月: 笑
蓮花: はーい。(今度お姉ちゃん達がいない時にでも一緒に…)
◇◇◇◇◇
翌日
放課後
日向子: じゃ、部活行ってきま~す!!!
守里: 行ってらっしゃい。
今日は見回りか…
春時: 守里は風紀委員の仕事があるんだろ?
守里: うん。
飛香: やっぱ風紀委員って大変なんだね笑
守里: まぁね笑、図書委員と学級委員はどうなの?
飛香: 図書委員は楽よ笑、特に忙しくなることもないし、祐希に至ってはずっと寝てる。
守里: だろうね笑
春時: 学級委員は忙しいっちゃ、忙しいけど…川嶋さんがほとんどの仕事を1人でこなしちゃうからね…
そう言って春時は、自分の席で教科書を見ながら、ノートにペンを走らせている"川嶋志帆"をチラ見する。
守里: えっ、それってまさか春時…押し付けてるんじゃ…
飛香: うわ春時、最低笑
春時: いやいや、押し付けてるも何も、俺がやろうってした瞬間に横から仕事をぶんどられるんだよね笑
守里: そうなんだ笑
春時: 本当に川嶋さんは優秀なんだよ。
飛香: 確かにあの子、成績学年1位だから。
守里: そりゃ春時の仕事は無くなるわな笑
春時: ちょっと困るけどね笑
守里: でも、手伝える時はちゃんと手伝うんだぞ。
春時: わかってるよ。
飛香: そういう子って、何でも1人で抱え込もうってするから。ちゃんと見といてね。
春時: うん。
守里: じゃ、僕そろそろ行かないとだから。また明日ね。
春時: おう、じゃあな。
飛香: じゃあね。
守里: 美月さん行こうか。
美月: うん。
そうして2人は風紀委員室へ行く。
◇◇◇
ガラガラ
守里 美月: 失礼します。
若月: お、来たな。
葵波: やっほー、一昨日ぶり!
愛衣: どうも~
守里: お疲れ様です。
若月: 早速だけど、見回り行ってもらうから。この前と同じコースね。
美月: はい。
葵波: 今回からは、私ついて行かないけど、大丈夫ね笑
守里: はい!大丈夫です。
愛衣: 頼りになる後輩ができて何よりだ!!
若月: だね。でも、何かあったらすぐに連絡すること。わかったね。
美月: はい。
守里: 了解です。
そうして2人は風紀委員室を後にし、校外へと出て行った。
◇◇◇
校外
守里: うーん、うちの生徒は見かけるけど、今のところ問題はなさそうだよね。
美月: だね。
守里: でもさ、制服を着てる人なら分かりやすいけど、私服の生徒は分からないよな~
美月: 確かに…でもそこは、見覚えのある人だったら、注意しておく、ぐらいでいいんじゃない?
守里: そうだね。そうでもしないと、流石にキツイか笑
美月: うん笑
守里: ところでなんだけどさ、美月さんの趣味ってなんかあるの?
美月: え、急にどうしたの?
守里: いや、まぁ今は誰も聞いてないわけだし、家族のことは知っておこうって思って…嫌だった?
美月: うんうん、別に大丈夫だよ。
守里: なら良かった。
美月: でも、私にはこれといった趣味はないかな。
守里: へぇーそうなんだ。じゃあ好きな食べ物は?
美月: んーっと…お寿司かな。
守里: なるほどね。
その後もいくつか質問して…
守里: 答えてくれて、ありがとね。美月さんのことが少し知れたから、嬉しいよ。
美月: それは良かった。
守里: 家族の中でも唯一の同い年だから、仲良くしてくれると嬉しいな。これからもよろしく。
美月: よろしく。
守里: お、もう商店街通りまで来たね。なんか飲み物とかいる?
美月: え、じゃあ、お茶がいいかな。
守里: 分かった。買ってくるから、そこのベンチで待ってて。
美月: うん、ありがとうね。
そう言って守里は歩いて行った。
◈◈◈
守里君は優しいんだな。
でも、守里君はクラスの中でも中心に近い存在だし。
日向子ちゃんや木村君は完全にクラスの中心。
そんなところに私は入れない。
委員会の時はしょうがないとしても、普段の学校生活では、できるだけ守里君の近くにはいないようにしないと…
家では、結真お姉ちゃんに、桜、そして蓮花も守里君と仲良くなったし、私もいい距離感を保ててるはず。
よし、この調子で頑張って行こう。
今のところ誰かに悟られてる様子もないし、誰も嫌な気持ちにはなってないよね。
でもやっぱ疲れるな…
はぁ…ここは第三高校から離れてるから大丈夫だとは思うけど、一応警戒しとかないとだよね。
もうあんな目には会いたくない。
「ねぇ君…」
え…
突然声をかけられて、美月が視線を前に向けると…
男1: 君、1人でしょ。
男2: やっぱり可愛いじゃん笑
男3: ちょっと一緒に来ない?
男3人に囲まれていた。
美月: いや、あの結構です。
男1: 別にいいじゃん。
男2: そんな酷いことしないから笑
男3: ほらおいで。
助けを呼びたいけど、今の状況じゃ無理だ。
男1: もう、いつまで座ってんの!
男1が美月の腕を掴む。
美月: ちょっ離してください!!
男2: おいおい、叫ぶなよ。
男3: まぁでも叫んだところで、誰も助けないだろうけどな笑
美月は周りを見るが、誰もこちらを向こうとしない。
男1: 例の暴力事件のおかげでよ笑、みんなビビって俺らが何をやってても、何も言ってこないのよ笑
男2: そういうことだから、大人しくついてきな笑
どうすればいいの…
もう…
ガシッ
男1: 痛っ
美月の心が折れかける寸前で、男1の手が、美月の腕から離される。
「はい、そこまでね。」
to be continued
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末っ子故に甘やかされ、泣いて喚いて駄々をこね、暴れるという貴族女性としてはあるまじき行為をずっとしてきたからなのか、手に入らないものはないと考えているようです。
そんなあざといどころかあさましい性根を持つ妹ですから、いつの間にか両親も兄も、使用人たちですらも絆されてしまい、たとえ嘘であったとしても妹の言葉を鵜呑みにするようになってしまいました。
それから数年が経ち、学園に入学できる年齢になりました。が、そこで兄と妹は――
n番煎じのよくある妹が姉からものを奪うことしかしない系の話です。
全15話。
※カクヨムでも公開しています
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