ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

文字の大きさ
上 下
12 / 340
第1章 出会い編

第12話「The 妹属性」

しおりを挟む
月明かりにうっすらと照らされながら、守里と蓮花の2人は、家に到着した。


ガチャ



守里: ふぅ…ただいま~


蓮花: ただいま!


結真: あ、2人とも!!


桜: おかえり!


美月: おかえり!


結真: もう蓮花、心配したのよ!💢


蓮花: ごめんなさい。


守里: まぁまぁ結真姉さん、無事に帰ってきたんですから…クション!


結真: あら守里!びしょ濡れじゃない!


桜: 大丈夫?!


美月: 早くお風呂に入ってきなよ、風邪ひくよ。


守里: そうだね、じゃあ僕はお風呂に行ってくる。


結真: 蓮花は私達とお話しようね。



ゴゴゴゴゴゴ



蓮花: う、うん(怖っ…お姉ちゃん。)



蓮花は結真から溢れ出るオーラにビビりながらも、結真達について行った。



結真: はぁ、守里もあんな雨の中、無茶するんだから。


桜: だね。


美月: で、蓮花は何してたの?


蓮花: うん、それは…



蓮花は守里とのやり取りを結真達に話した。



結真: そうだったの…


桜: よく守里君は蓮花を見つけられたね。


美月: 確かに…


結真: にしても「僕が絶対に守るから」「家族は絶対に傷つけさせないから」か…中々カッコいいこと言うじゃない。


桜: 守里君…


結真: 蓮花はもう大丈夫?


蓮花: うん!守里君のおかげで!


結真: そっか、蓮花も前を向くことができたんだね。


桜: 良かった。


結真: よし、改めて、家族一致団結して頑張って行こう!!


美月 桜 蓮花: おー!!!



その頃の守里は…



!!!!


守里: お、なんか盛り上がってんな。



しっかし、咄嗟に口から出ちゃったけど、絶対に守るか…

ちゃんと家族を、大切な人を守らなきゃ。



そのためにはどんな手段でも使おう。



ボチャン



守里: よし、上がるか!ってか森田さんにお礼の電話をしなきゃだな。


◇◇◇◇◇


翌日



「お兄ちゃん起きて!!!」


守里: う、うん。


「こうなったら…」



ドスン



守里: ウグッ!!!


「お兄ちゃん起きてよ!朝だよ!!!」



なんか、デジャブを感じる…



守里: 起きる、起きるから…



守里が重たい目を擦りながら開けると…



蓮花: お兄ちゃんおはよ!!


守里: え!蓮花さん?!


蓮花: ほら、早く下に行こ!お兄ちゃん!


守里: しかもお兄ちゃんって…


蓮花: え、お兄ちゃんって呼ぶのダメだった…?



下からキュルキュルな目が、守里を襲う。


そ、その顔はズルい!



守里: いや、嬉しいよ!


蓮花: じゃあ、お兄ちゃんって呼ぶね。あと、蓮花さんって何か距離感じる…


守里: なら蓮花ちゃんでどう?


蓮花: フフン、今はそれで良いよ!!じゃ行こ!!



距離が縮まった2人はリビングへ。





ガチャ



守里: おはよう~


桜: 守里君おはよう。


美月: おはよ!


結真: お、守里起きてきたか。蓮花ありがとね、起こしに行ってくれて。


蓮花: もちろんだよ。だって蓮花のお兄ちゃんなんだから!!


守里: 笑、ありがとう。


桜: (さくもお兄ちゃんって呼びたいけど…)


結真: さ!2人も朝ご飯を食べて!


守里 蓮花: はーい


結真: そういえば、今日は日向子ちゃん来ないね。


桜: 確かに…


蓮花: 蓮花達の目覚まし時計…


美月: 笑


結真: もうそんなこと言わない笑


守里: それなら、昨日、結真姉さん達がいるなら、僕を起こすために早く来なくても良いって日向子が言ってた。


結真: あら、そうなのね。


蓮花: これからは蓮花がお兄ちゃんのこと起こしてあげるから!!


守里: 僕は朝に弱いから助かるよ。


結真: (もう蓮花は守里にベッタリね笑)




そして、各々が準備を終わらせ、美月が家を出た後。


ピンポーン



結真: 日向子ちゃんじゃない?


守里: そうかも。



守里は玄関に向かう。


ガチャ



日向子: お!守里、ちゃんと起きてるな。おはよ!!!


守里: おはよう!日向子。


日向子: よし、学校に行こ!!


守里: うん!


蓮花: あの!


守里の後ろから蓮花が顔を出す。


蓮花: 蓮花も一緒に行っても良いですか?


守里: 良いよ!日向子もOKだよね?


日向子: そりゃもちろん!!良いよ!!!


蓮花: やったーー!!



守里達はリビングに戻り準備を終わらせ、再び玄関へ。



守里: じゃあいってきまーす!


蓮花: いってきまーす!!!


桜: いってきます。


結真: いってらっしゃい。



ガチャ



日向子: さぁ今日も一日頑張って行きましょう!!


蓮花: おー!!!


守里: 蓮花ちゃんは日向子に負けないぐらい元気だな笑


桜: だね笑


日向子: 蓮花ちゃんは能中に通ってるんだよね?


蓮花: はい!


日向子: 学校楽しい?


蓮花: 毎日楽しいです!!お友達もいますから!


日向子: 良いね!!今度そのお友達ともぜひ会わせてね!!


蓮花: うん!


桜: さくも能中出身だけど、守里君達はどこ中出身なの?


日向子: 私達はね、伊衛能第二中学校だよ!


蓮花: 二中ですか。


守里: 誰か知り合いいる?


蓮花: んーん、二中には知り合いはいないかな。


桜: 能中とは離れてるからね。


日向子: 蓮花ちゃんはさ、来年能高に来るつもりなの?


蓮花: はい!今のところ、そうです!お姉ちゃん達もいるし、何よりお兄ちゃんがいますからね!!


日向子: そっか!



と、話しながら歩いていると、能中前まで来た。



蓮花: じゃあ、蓮花はここで!


守里: うん、学校頑張ってね。いってらっしゃい!


日向子: いってらっしゃい!!


蓮花: いってきまーす!!



そう言って蓮花は走って行き、守里達3人は再び歩き出す。



守里: そういえば、桜ちゃんは部活とか決めてるの?


桜: うんうん、まだ決まってない。守里君はどの部活に入ってるの?


守里: 僕は部活に入ってないよ。


桜: え、そうなの?


守里: バイトがあるからね。


桜: いつからバイトを?


守里: 高校からだよ。


日向子: ちなみに私はバスケ部!!さくちゃんどう?!バスケ部入らない?!!!


桜: え、いや、その~


守里: ほら、日向子。お前の圧に桜ちゃんビビってんじゃん、やめてあげな。


日向子: はーい!ごめんねさくちゃん。


桜: いや、大丈夫ですけど、さく運動苦手だから…


日向子: そっか。ならしょうがない!!新入部員欲しいんだけどな~


守里: それなら紗耶ちゃんがいるじゃん!


日向子: うん、それはもう確定事項なんだけどね。人数が欲しいんだよ!


守里: じゃあ、これから勧誘頑張りなよ!


日向子: イェッサー!!!!


◇◇◇◇


放課後


教室


特に何も起こらず、学校生活が進み、放課後になる。



剣崎: はい!今日もみんなお疲れ様!さようならって言いたいところだけど、今日は委員会があるから、みんな集合場所に向かってね~



とうとう、この時が来てしまったか…

朝は、蓮花ちゃんと仲良くなって、嬉しかったけど、この委員会が近づくに連れて、テンションが…



守里: はぁ…


飛香: まだ、ため息ついてんの?


守里: だって、行きたくないんだもん。


飛香: 若月さんもいるんだから、大丈夫だって。


守里: だとしてもさ、去年の風紀委員の活動を見てるとさ…


飛香: 笑、まぁ大変だよね。


守里: はぁ…


飛香: 元々は余り物でいいやとか言う、くだらない考えを持ってた守里が悪いんでしょ笑、自業自得だよ。


守里: 昨日の僕を恨みたい…


飛香: さ、もう時間も時間だから行ってきな!


守里: うん。



守里は渋々立ち上がる。



あ、美月さんを連れてかないと。



守里: 美月さん行こうか…


美月: うん。(守里君のテンション低…)


守里: はぁ…


美月: 守里君どうしたの?


守里: いや~ちょっと、これからの委員会が心配でね。


美月: え、そんなに風紀委員って大変なの?


守里: うん。


美月: そうなんだ…


守里: まぁ美月さんは僕がサポートするから、何とか頑張ろ。


美月: うん。



こうして、守里と美月は風紀委員に向かった。




to be continued
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました

歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。 卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。 理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。 …と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。 全二話で完結します、予約投稿済み

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

処理中です...