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55 魔女裁判
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それから二日後、王都の中央教会にて魔女裁判が開かれた。
教会の広場に臨時で設置された裁判場にローザリアは連れていかれた。魔女裁判の噂はあっという間に広がり、裁判場にはすでに大勢の貴族や民衆たちが詰めかけていた。
「聖女ローザリア、前へ」
裁判官役の司教がローザリアを前に出るよう促した。罪人と決まっていないのにローザリアは両手を紐で縛られている。
「腕を縛るなど何とひどいことを…!」
ユークリッドが辛そうに顔を歪める。宰相ネイブ、一之進も固唾を飲んで裁判の行方を見守っている。レオだけは冷たい目でローザリアを眺めていた。
「ローザリアに問う。バルクレー王を殺害したのはお前か?」
「ちがう。知らない」
ローザリアは当然、否定した。
「お前はこれまでアンデッドを殺したか」
「……はい」
「お前はあのような凶暴なアンデッドを殺す力を持っている。では人間を殺すのは簡単だな?」
「え?」
ローザリアは目を丸くした。まるで誘導尋問だった。
「違う!人、殺さない!」
「犯人を全く見ていないというのは本当か?」
司教の追求はやまなかった。それもそのはず、この司教はペールトン公爵によってとっくに買収されていたのだ。「ローザリアが罪を認めるまで厳しく追求するように」とペールトン公爵にきつく命じられていた。
ローザリアはあの時自分を助けてくれたアンデッドたちのことが頭をよぎったが、彼らを犯人にするのはどうしても気が引けてできなかった。
「見てない」
しばしの沈黙の後、ローザリアは答えた。
「お前はジェム大陸のザーラ王国から逃げてきたというのは本当か?」
「…はい」
ローザリアは話の方向性が変わったことに違和感を感じつつ返事をした。
「バルクレー王を恨んでいたのではないか?」
どうなることかと裁判の様子に耳を傾けていたが聴衆がざわつき始めた。「え?どういうこと?」「王を恨んでたって?」あちこちで憶測が飛び交う。
「バルクレー王を殺したいと願ったことはあるか?」
「…!」
ローザリアは返答に窮して視線を落とした。あの時、バルクレーの死を願ったのは本当だ。その沈黙がローザリアの立場をさらに悪くした。
「あるのだな。では殺人の動機は十分だ」
「えっ!?ちが──」
ローザリアの反論を待たず、司教は審判を下した。
「ローザリアは有罪!魔女と断定する!!」
教会の広場に臨時で設置された裁判場にローザリアは連れていかれた。魔女裁判の噂はあっという間に広がり、裁判場にはすでに大勢の貴族や民衆たちが詰めかけていた。
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「腕を縛るなど何とひどいことを…!」
ユークリッドが辛そうに顔を歪める。宰相ネイブ、一之進も固唾を飲んで裁判の行方を見守っている。レオだけは冷たい目でローザリアを眺めていた。
「ローザリアに問う。バルクレー王を殺害したのはお前か?」
「ちがう。知らない」
ローザリアは当然、否定した。
「お前はこれまでアンデッドを殺したか」
「……はい」
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「え?」
ローザリアは目を丸くした。まるで誘導尋問だった。
「違う!人、殺さない!」
「犯人を全く見ていないというのは本当か?」
司教の追求はやまなかった。それもそのはず、この司教はペールトン公爵によってとっくに買収されていたのだ。「ローザリアが罪を認めるまで厳しく追求するように」とペールトン公爵にきつく命じられていた。
ローザリアはあの時自分を助けてくれたアンデッドたちのことが頭をよぎったが、彼らを犯人にするのはどうしても気が引けてできなかった。
「見てない」
しばしの沈黙の後、ローザリアは答えた。
「お前はジェム大陸のザーラ王国から逃げてきたというのは本当か?」
「…はい」
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「バルクレー王を恨んでいたのではないか?」
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ローザリアは返答に窮して視線を落とした。あの時、バルクレーの死を願ったのは本当だ。その沈黙がローザリアの立場をさらに悪くした。
「あるのだな。では殺人の動機は十分だ」
「えっ!?ちが──」
ローザリアの反論を待たず、司教は審判を下した。
「ローザリアは有罪!魔女と断定する!!」
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