33 / 46
第2章 暗躍する組織
第2-5話 いざ、温泉旅行へ
しおりを挟む
翌日。
温泉旅行に行こうと決めた俺たちは、善は急げということですぐに行動を開始。
まずは冒険者ギルドにやってきた。
アクアマイムまでの護衛依頼がないか確認するのが目的だ。
街を移動するついでに依頼をこなせれば、一石二鳥だからな。
「さてさて、護衛依頼は…………お! あった」
俺は一枚の依頼書を手に取る。
内容はアクアマイムに向かう商会の馬車の護衛。
報酬は相場通りの適正価格で、出発は一週間後。
途中で別の街を経由するため、アクアマイムまでのルートは通常よりもかなり遠回りだ。
「この依頼を受けようと思うんだけど、二人はいいか?」
「もちろん! ちゃんと仕事もしないとだからね!」
「私もおっけー。ちょっと到着に時間がかかるくらい問題ないよ。温泉旅行には変わりないんだから、のんびり楽しんでこう!」
というわけで、俺は依頼書を受付嬢さんに持っていく。
受注手続きを済ませてから、俺たちは帰路についた。
◇◇◇◇
一週間後。
今日は待ちに待った温泉旅行に出発する日ということで、ルカとミラは朝からテンションが高かった。
もちろん俺もワクワクしている。
テンションを上げないほうが難しいくらいだ。
「二人とも準備できたか?」
「ん、完ぺき!」
「忘れ物チェック問題ありません、どうぞ!」
「よし、それじゃあ行くか!」
「「おー!!」」
元気よく宿を出た俺たちは集合場所へ移動する。
依頼主の商人や、護衛依頼を受けた他の冒険者の人たちと挨拶したらすぐに出発となった。
「短けぇ間だが、同じ依頼を受けた冒険者同士、仲良くしようぜ!」
「ウォーターマイムまでよろしくお願いしますね」
この二人が護衛依頼を共にすることになった人たちだ。
二人ともCランク冒険者で、茶髪の気さくな男性がケインさん。
金髪のおしとやかな女性がクレナさんだ。
二人は夫婦でパーティーを組んでいるとのこと。
結婚一周年記念の旅行でアクアマイムに向かうそうだ。
「いいねぇ、ラブラブだねぇ。よかったら、馴れ初めとか聞かせてほしいなー」
というミラの一言がきっかけでいろいろと会話が弾み、俺たちはすぐに仲良くなることができた。
特にミラがコミュ力お化けだった。
旅路のほうも特に問題なく、あっという間に時間が進んでいく。
野営では、【アイテムボックス】持ちのクレナさんが新鮮な食材で料理を作ってくれた。
その味といったらもう、絶品の一言に尽きる。
ケインさんはこれを毎日食べているのか。
ちょっと……というか、かなり羨ましい。
俺たちは料理の腕前が皆無だからな。
焼くか煮るかの二択しかないくらいだし。
次の【キメラ作成】で料理上手なキメラができたりしないだろうか……?
「クレナさんの料理サイコー!!」
「なんの! 最高なんて生ぬるい! クレナの料理は世界一……いや、宇宙一うまいぜ!!!」
「ふふっ、ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいわ」
クレナさんの手料理をミラが絶賛すると、対抗心を燃やしたケインさんがミラ以上に絶賛したりといった微笑ましい出来事があってから、一日目は終了。
二日目も特に問題なく終わりを迎える。
三日目に中継の街に到着。そこで一泊してから、再び出発。
四日目以降も、特に問題なく進むことができた。
そして、最終日。
アクアマイムまで数時間ほどの距離にさしかかった時、ルカの索敵が反応した。
「風上から何か来てるよ!」
ルカの一言で、俺たちは警戒態勢に入る。
数秒後、森の草木をかきわけて数匹の魔物が現れた。
「シャー!」「シャッ!」「シュゥゥ……!」
大人ほどの背丈で二足歩行しているその魔物たちは、全身が鱗で覆われていた。
爪や牙は鋭く、なかなかに攻撃力が高そうだ。
個体によっては武器を持っているものまでいる。
「リザードマンの群れか……!」
ランクはC-で、ゴブリンのようにそこそこ知能を持った魔物だ。
攻撃力・防御力・素早さに優れているが、個体によっては魔法を使ったりもするし、何より連携してくる。
それが五匹。
一筋縄ではいかない相手だ。
──以前の俺たちであったならば。
ゴブリンキングを倒したことで、ルカとミラはA+ランクに進化した。
それに伴って、俺も大幅に強くなっている。
今の俺たちなら、リザードマン程度に後れを取ることはない。
「……にしても、変じゃねぇか?」
ケインさんが疑問を口にした。
「こんなところでリザードマンと遭遇するなんて」
「どゆこと?」
……それは、俺も思っていたことだ。
不思議そうに聞いてきたミラに向かって、クレナさんが説明してくれた。
「本来リザードマンが棲んでいるのは、アクアマイムの南に広がっているフォーゲルン大湿地なんです。リザードマンが生息地を出ることなんて滅多にないはずなのですが……」
「ふむふむ、なるほど。説明ありがとね」
ふと、ここ最近、魔物関連で不審な出来事が相次いでいたのが脳裏に浮かぶ。
このリザードマンたちも一連の出来事に何か関係があるのか……?
俺は目の前のリザードマンたちを観察する。
こいつらも異常発生した魔物なのかと思ったが……違うっぽい。
リザードマンたちは切羽詰まった感じだった。
「……なんらかの理由でフォーゲルン大湿地を出ざるを得なかったとか?」
「うーむ……。よく分からんが、現時点だとクロムの推測が一番しっくりくるな」
ケインさんの言葉にみんなも同意する。
「何はともあれ、まずはリザードマンを倒さないと」
俺がそう言うのと同時に、リザードマンたちは一斉に動いた。
近接戦闘をする役割なのであろう個体が俺たちめがけて迫ってくる。
その数、三匹。
「一匹は俺たちに任せてくれ! すまんが、残りは頼む!」
「了解です!」
一番左のリザードマンに向かって、ケインさんが突撃する。
自身に迫る爪を剣で受け止めるのと同時に、【剣術】スキルを発動した。
「パリィ!」
ガキンッ! と。
ケインさんの剣がリザードマンの爪を弾き、金属音が響く。
その瞬間、クレナさんの魔法が炸裂した。
「ファイアランス!」
クレナさんが掲げた杖の先から、炎の槍が発生。
リザードマンの頭部に突き刺さる。
それと同時に、ケインさんが心臓を剣で貫いた。
「シャァッ……」
心臓と頭を同時に貫かれたリザードマンが倒れた。
あのファイアランス、かなり威力が高いな。
リザードマンの頑丈な鱗を焼き貫くとは。
「俺たちのほうは無事に片付いた! クロムたちのほうは……終わってるな。え、早くね? もう倒しちゃったのか?」
俺とルカの足元に転がるリザードマンを見て、ケインさんが目を丸くする。
クレナさんはその後ろで静かに驚いていた。
リザードマンは頑丈な魔物だけど、せいぜいCランク台の範疇で防御力が高いだけだ。
今の俺たちなら、一撃で倒すのは簡単だった。
これで残るは二匹。
魔法職と指揮官らしきリザードマンは……すでに倒れている。
死んではいない。
眠っているだけみたいだ。
ミラがやったのだろう。
「眠らせといたから、倒していいよ」
ミラが退屈そうに言ってくる。
C-ランクじゃ手ごたえがなかったのだろう。
ミラの代わりに、俺がとどめを刺した。
「これで終わりだな」
「ん、討伐完了!」
「イェ~イ、完全勝利だね」
俺たちがハイタッチしていると、ケインさんとクレナさんが話しかけてきた。
「三人ともBランク冒険者だから強いんだろうとは思ってたが、さすがに想像以上だぜ! サンキューな!」
「ありがとうございます。正直、私たちだけでは荷が重い相手だったので助かりましたよ」
二人からだけじゃなく、依頼主からも感謝された。
恥ずかしくなった俺は、そそくさとリザードマンの死体を片付けた。
それからアクアマイムに向けて再び進みだす。
リザードマンたちについては、ギルドに報告するということになった。
ギルドならば、何か情報を持っているかもしれない。
そして──。
「おー、見えてきたね」
「わ~、きれい……!」
とうとう、水の都アクアマイムが見えてきた。
温泉旅行に行こうと決めた俺たちは、善は急げということですぐに行動を開始。
まずは冒険者ギルドにやってきた。
アクアマイムまでの護衛依頼がないか確認するのが目的だ。
街を移動するついでに依頼をこなせれば、一石二鳥だからな。
「さてさて、護衛依頼は…………お! あった」
俺は一枚の依頼書を手に取る。
内容はアクアマイムに向かう商会の馬車の護衛。
報酬は相場通りの適正価格で、出発は一週間後。
途中で別の街を経由するため、アクアマイムまでのルートは通常よりもかなり遠回りだ。
「この依頼を受けようと思うんだけど、二人はいいか?」
「もちろん! ちゃんと仕事もしないとだからね!」
「私もおっけー。ちょっと到着に時間がかかるくらい問題ないよ。温泉旅行には変わりないんだから、のんびり楽しんでこう!」
というわけで、俺は依頼書を受付嬢さんに持っていく。
受注手続きを済ませてから、俺たちは帰路についた。
◇◇◇◇
一週間後。
今日は待ちに待った温泉旅行に出発する日ということで、ルカとミラは朝からテンションが高かった。
もちろん俺もワクワクしている。
テンションを上げないほうが難しいくらいだ。
「二人とも準備できたか?」
「ん、完ぺき!」
「忘れ物チェック問題ありません、どうぞ!」
「よし、それじゃあ行くか!」
「「おー!!」」
元気よく宿を出た俺たちは集合場所へ移動する。
依頼主の商人や、護衛依頼を受けた他の冒険者の人たちと挨拶したらすぐに出発となった。
「短けぇ間だが、同じ依頼を受けた冒険者同士、仲良くしようぜ!」
「ウォーターマイムまでよろしくお願いしますね」
この二人が護衛依頼を共にすることになった人たちだ。
二人ともCランク冒険者で、茶髪の気さくな男性がケインさん。
金髪のおしとやかな女性がクレナさんだ。
二人は夫婦でパーティーを組んでいるとのこと。
結婚一周年記念の旅行でアクアマイムに向かうそうだ。
「いいねぇ、ラブラブだねぇ。よかったら、馴れ初めとか聞かせてほしいなー」
というミラの一言がきっかけでいろいろと会話が弾み、俺たちはすぐに仲良くなることができた。
特にミラがコミュ力お化けだった。
旅路のほうも特に問題なく、あっという間に時間が進んでいく。
野営では、【アイテムボックス】持ちのクレナさんが新鮮な食材で料理を作ってくれた。
その味といったらもう、絶品の一言に尽きる。
ケインさんはこれを毎日食べているのか。
ちょっと……というか、かなり羨ましい。
俺たちは料理の腕前が皆無だからな。
焼くか煮るかの二択しかないくらいだし。
次の【キメラ作成】で料理上手なキメラができたりしないだろうか……?
「クレナさんの料理サイコー!!」
「なんの! 最高なんて生ぬるい! クレナの料理は世界一……いや、宇宙一うまいぜ!!!」
「ふふっ、ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいわ」
クレナさんの手料理をミラが絶賛すると、対抗心を燃やしたケインさんがミラ以上に絶賛したりといった微笑ましい出来事があってから、一日目は終了。
二日目も特に問題なく終わりを迎える。
三日目に中継の街に到着。そこで一泊してから、再び出発。
四日目以降も、特に問題なく進むことができた。
そして、最終日。
アクアマイムまで数時間ほどの距離にさしかかった時、ルカの索敵が反応した。
「風上から何か来てるよ!」
ルカの一言で、俺たちは警戒態勢に入る。
数秒後、森の草木をかきわけて数匹の魔物が現れた。
「シャー!」「シャッ!」「シュゥゥ……!」
大人ほどの背丈で二足歩行しているその魔物たちは、全身が鱗で覆われていた。
爪や牙は鋭く、なかなかに攻撃力が高そうだ。
個体によっては武器を持っているものまでいる。
「リザードマンの群れか……!」
ランクはC-で、ゴブリンのようにそこそこ知能を持った魔物だ。
攻撃力・防御力・素早さに優れているが、個体によっては魔法を使ったりもするし、何より連携してくる。
それが五匹。
一筋縄ではいかない相手だ。
──以前の俺たちであったならば。
ゴブリンキングを倒したことで、ルカとミラはA+ランクに進化した。
それに伴って、俺も大幅に強くなっている。
今の俺たちなら、リザードマン程度に後れを取ることはない。
「……にしても、変じゃねぇか?」
ケインさんが疑問を口にした。
「こんなところでリザードマンと遭遇するなんて」
「どゆこと?」
……それは、俺も思っていたことだ。
不思議そうに聞いてきたミラに向かって、クレナさんが説明してくれた。
「本来リザードマンが棲んでいるのは、アクアマイムの南に広がっているフォーゲルン大湿地なんです。リザードマンが生息地を出ることなんて滅多にないはずなのですが……」
「ふむふむ、なるほど。説明ありがとね」
ふと、ここ最近、魔物関連で不審な出来事が相次いでいたのが脳裏に浮かぶ。
このリザードマンたちも一連の出来事に何か関係があるのか……?
俺は目の前のリザードマンたちを観察する。
こいつらも異常発生した魔物なのかと思ったが……違うっぽい。
リザードマンたちは切羽詰まった感じだった。
「……なんらかの理由でフォーゲルン大湿地を出ざるを得なかったとか?」
「うーむ……。よく分からんが、現時点だとクロムの推測が一番しっくりくるな」
ケインさんの言葉にみんなも同意する。
「何はともあれ、まずはリザードマンを倒さないと」
俺がそう言うのと同時に、リザードマンたちは一斉に動いた。
近接戦闘をする役割なのであろう個体が俺たちめがけて迫ってくる。
その数、三匹。
「一匹は俺たちに任せてくれ! すまんが、残りは頼む!」
「了解です!」
一番左のリザードマンに向かって、ケインさんが突撃する。
自身に迫る爪を剣で受け止めるのと同時に、【剣術】スキルを発動した。
「パリィ!」
ガキンッ! と。
ケインさんの剣がリザードマンの爪を弾き、金属音が響く。
その瞬間、クレナさんの魔法が炸裂した。
「ファイアランス!」
クレナさんが掲げた杖の先から、炎の槍が発生。
リザードマンの頭部に突き刺さる。
それと同時に、ケインさんが心臓を剣で貫いた。
「シャァッ……」
心臓と頭を同時に貫かれたリザードマンが倒れた。
あのファイアランス、かなり威力が高いな。
リザードマンの頑丈な鱗を焼き貫くとは。
「俺たちのほうは無事に片付いた! クロムたちのほうは……終わってるな。え、早くね? もう倒しちゃったのか?」
俺とルカの足元に転がるリザードマンを見て、ケインさんが目を丸くする。
クレナさんはその後ろで静かに驚いていた。
リザードマンは頑丈な魔物だけど、せいぜいCランク台の範疇で防御力が高いだけだ。
今の俺たちなら、一撃で倒すのは簡単だった。
これで残るは二匹。
魔法職と指揮官らしきリザードマンは……すでに倒れている。
死んではいない。
眠っているだけみたいだ。
ミラがやったのだろう。
「眠らせといたから、倒していいよ」
ミラが退屈そうに言ってくる。
C-ランクじゃ手ごたえがなかったのだろう。
ミラの代わりに、俺がとどめを刺した。
「これで終わりだな」
「ん、討伐完了!」
「イェ~イ、完全勝利だね」
俺たちがハイタッチしていると、ケインさんとクレナさんが話しかけてきた。
「三人ともBランク冒険者だから強いんだろうとは思ってたが、さすがに想像以上だぜ! サンキューな!」
「ありがとうございます。正直、私たちだけでは荷が重い相手だったので助かりましたよ」
二人からだけじゃなく、依頼主からも感謝された。
恥ずかしくなった俺は、そそくさとリザードマンの死体を片付けた。
それからアクアマイムに向けて再び進みだす。
リザードマンたちについては、ギルドに報告するということになった。
ギルドならば、何か情報を持っているかもしれない。
そして──。
「おー、見えてきたね」
「わ~、きれい……!」
とうとう、水の都アクアマイムが見えてきた。
0
お気に入りに追加
328
あなたにおすすめの小説
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
パーティーを追放された落ちこぼれ死霊術士だけど、五百年前に死んだ最強の女勇者(18)に憑依されて最強になった件
九葉ユーキ
ファンタジー
クラウス・アイゼンシュタイン、二十五歳、C級冒険者。滅んだとされる死霊術士の末裔だ。
勇者パーティーに「荷物持ち」として雇われていた彼は、突然パーティーを追放されてしまう。
S級モンスターがうろつく危険な場所に取り残され、途方に暮れるクラウス。
そんな彼に救いの手を差しのべたのは、五百年前の勇者親子の霊魂だった。
五百年前に不慮の死を遂げたという勇者親子の霊は、その地で自分たちの意志を継いでくれる死霊術士を待ち続けていたのだった。
魔王討伐を手伝うという条件で、クラウスは最強の女勇者リリスをその身に憑依させることになる。
S級モンスターを瞬殺できるほどの強さを手に入れたクラウスはどうなってしまうのか!?
「凄いのは俺じゃなくて、リリスなんだけどなぁ」
落ちこぼれ死霊術士と最強の美少女勇者(幽霊)のコンビが織りなす「死霊術」ファンタジー、開幕!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる