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最終章
現実。(17歳。)
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ルディリアナの目からは、ポタポタと涙が溢れていた。
「あっ、、アスラン様。。好き。大好き。んっんん、あっ。」
レオンに連れてこられた豪奢な扉の目の前にルディリアナは立っていた。
人払いをさせているのか、その豪奢な部屋の前には護衛すらいない。
そんな部屋の中からは女性の声が聞こえてきており、その声はどこか色香を放っている。気持ちが悪く、ルディリアナは耳を塞ごうとしたのだが、レオンに「聴け。」と手を塞がれ、阻止されて仕舞えば、ルディリアナは嫌でもその声を聞かないといけなくなってしまう。
「あぁ、、僕も好きだよメアリ。」
何かを堪えるように、苦しげに答える男の声を、ルディリアナはよく知っている。
毎日のように聞いてきた声だ。間違えるはずがない。
ルディリアナの好きな人であり、ルディリアナに毎日愛してる、好きだよ。と伝えてくる彼の声は、他の女性へ愛を伝えていた。
「ルディリアナ、、これが真実だ。あいつは、君の事なんてこれっぽっちも愛してないんだ。」
嘘。そんなの嘘。
「、、、違う、違うはきっと。そう。声が似てるだけかもしれないわ。」
そうでないと、おかしいもの。
毎日毎日愛を囁いて、私が好きだと言えば喜んで、私の好きなものをなんでも知ってて、優しくて、私が好きでないときっと出来ない行動ばかりだもの。
だからきっと、部屋の中には違う人がいる。
声がとっても似てるだけ。そう。きっとそうなの。
既にルディリアナは頭のどこかできちんと気づいている。
だけど信じかなくて、少しの希望を持ち、二人にバレぬようルディリアナはそっとそのドアを少しだけ開いた。
「あっ、アスラン様。アスラン様。キスして。」
部屋の中にはキスをねだる女性とその女性の唇にそっと自分の唇を重ねる、、、アースがいた。
二人はベットの中で体を重ね、愛を囁きあっており、その体は汗で濡れ、抱き締めたい睦み合っている。
「うっ、、、。」
中を見てアースだとわかれば、、二人が何をしているか見て仕舞えば、涙と嗚咽が込み上げてきた。
吐いてしまいたい。なのに、ルディリアナは昨日から怒りで寝てしまっていたため、何も食べておらず、吐き出すものすらなかった。
「ルディリアナ、帰ろう。。。俺がずっと側にいるから。」
ドアの前にしゃがみ込んだ、ルディリアナの体をレオンが優しく抱き締める。
その場からルディリアナを離してやろうとしてくれているのはわかる。
ルディリアナとて、これ以上ここにいない方がいいとわかっているのに。
まだ信じたくない気持ちがありルディリアナは、二人が睦み合う寝室のドアをそっと開けた。
ドアを開けるとは流石に思っていなかったのか、レオンは驚いていた。
でも、きっと違うもの。アースに似てるだけだもの。
ルディリアナは、己にそう言い聞かせ、涙をこぼしながら、歩くのもままならないのかフラフラとした足取りで部屋の中に入っていくのだ。
ルディリアナか部屋に入っても、二人は行為に夢中でルディリアナにはまだ気づいていない。
角度を変え、何度もキスを交わし、部屋中にピチャピチャと水音を立てている。
「やめろ!ルディリアナ!」
ルディリアナを止めようとしたレオンは思わず叫んでしまっていた。
その声で行為に夢中だった二人もピタリと止まった。そして、男の方は恐る恐るフラフラと歩くルディリアナの方を見た。
いたしていたからか先程まで赤かった顔は徐々に青くなっていき、戸惑いと困惑の表情を浮かべているのに対し、男にのし掛かられた状態の女は、勝ったと言わんばかりに裸のまま、男に縋るのだ。
「まぁ、怖いわ。アスラン様。あのお顔を見て、まるで鬼みたいだわ。」
可愛らしい顔をした少女は男に怖い怖いと抱きつくのだが、男はそんな少女を払い除け、ルディリアナの方へとやってこようとする。
「ちっ、、違うんだルディ。」
「、、、何が違うんですか。」
男の、この期に及んで出てくるどうしようもない言葉に返答するルディリアナの声は、自分でも驚く程に冷たいものだった。
「愛してるのは、ルディだけなんだ。ルディだけを、、君だけを愛してるんだ!本当なんだ!」
アースは、涙を流した。
まるで、、自分の方が被害者だと言わんばかりに。
裸の少女に、裸のアース。
ベットの中からアースは出てこようとしてるものの、二人の体は未だに近くくっついている。
そんな二人を見て、未だに嫉妬心が出てきてしまう己に、ルディリアナは気がおかしくなりそうで、自分の唇を強く噛んだ。
「あっ、、あぁ、ルディ。そんなに強く噛んだら唇を汚してしまうよ。。ルディ。」
少女と離れ、ベッドから降り自分の元へとこようとするアースを見て、ルディリアナは更に強い吐き気に襲われる。
ベッドから降りようとしてきたアースは、先程まで少女と致していたのだから、当たり前と言えば当たり前だが、何も履いてはいなかった。
きっと少女の方も何も履いてはいないだろう。
「こないで、、、。」
「ルディ、、、。」
それでも近寄ってこようとするものだから、ルディリアナは側にあった箱をアースに目掛けて投げてやった。
「痛いよ、、ルディ。」
箱を当てら、悲しそうに顔を歪ませるアースの足下に落ちる箱。
その箱をルディリアナは見た事があった。
恐怖で震える手を抑えながら、顔を上げれば、ベッドに寝転ぶ少女の薬指には、、、大きなダイヤがついた指輪がはめられていた。
言われなくても。それを誰が送ったかなんて、わかる。
『とびきりのプレゼントがあるんだ。』
その言葉すら、嘘だった。
「あんたなんて、、、大嫌い。」
もう、彼をアースと言うのはやめた。
「ルディ、、やだ、やだやだ!行かないで!!!!行かないでくれ!ルディ!ルーナ!!!」
アースはずっと叫んでる。
きっと子供みたいに泣きじゃくりながら叫んでる。
もう、慰めてやりたいとも、可愛いとも思わない。
もう、会いたくない。
私の人生をぶち壊したアースが、私はただただ憎い。
部屋を出るルディリアナをアースは追いかけようとしてきたが、勢いよくドアを閉め、外から鍵を閉めてやった。
レオンに連れられ、彼の乗ってきた馬車に乗乗ってからも暫くの間、王宮からは物が割れる音と叫び声が、、、長い間響いていたが、私が振り返る事はもう、なかった。
「あっ、、アスラン様。。好き。大好き。んっんん、あっ。」
レオンに連れてこられた豪奢な扉の目の前にルディリアナは立っていた。
人払いをさせているのか、その豪奢な部屋の前には護衛すらいない。
そんな部屋の中からは女性の声が聞こえてきており、その声はどこか色香を放っている。気持ちが悪く、ルディリアナは耳を塞ごうとしたのだが、レオンに「聴け。」と手を塞がれ、阻止されて仕舞えば、ルディリアナは嫌でもその声を聞かないといけなくなってしまう。
「あぁ、、僕も好きだよメアリ。」
何かを堪えるように、苦しげに答える男の声を、ルディリアナはよく知っている。
毎日のように聞いてきた声だ。間違えるはずがない。
ルディリアナの好きな人であり、ルディリアナに毎日愛してる、好きだよ。と伝えてくる彼の声は、他の女性へ愛を伝えていた。
「ルディリアナ、、これが真実だ。あいつは、君の事なんてこれっぽっちも愛してないんだ。」
嘘。そんなの嘘。
「、、、違う、違うはきっと。そう。声が似てるだけかもしれないわ。」
そうでないと、おかしいもの。
毎日毎日愛を囁いて、私が好きだと言えば喜んで、私の好きなものをなんでも知ってて、優しくて、私が好きでないときっと出来ない行動ばかりだもの。
だからきっと、部屋の中には違う人がいる。
声がとっても似てるだけ。そう。きっとそうなの。
既にルディリアナは頭のどこかできちんと気づいている。
だけど信じかなくて、少しの希望を持ち、二人にバレぬようルディリアナはそっとそのドアを少しだけ開いた。
「あっ、アスラン様。アスラン様。キスして。」
部屋の中にはキスをねだる女性とその女性の唇にそっと自分の唇を重ねる、、、アースがいた。
二人はベットの中で体を重ね、愛を囁きあっており、その体は汗で濡れ、抱き締めたい睦み合っている。
「うっ、、、。」
中を見てアースだとわかれば、、二人が何をしているか見て仕舞えば、涙と嗚咽が込み上げてきた。
吐いてしまいたい。なのに、ルディリアナは昨日から怒りで寝てしまっていたため、何も食べておらず、吐き出すものすらなかった。
「ルディリアナ、帰ろう。。。俺がずっと側にいるから。」
ドアの前にしゃがみ込んだ、ルディリアナの体をレオンが優しく抱き締める。
その場からルディリアナを離してやろうとしてくれているのはわかる。
ルディリアナとて、これ以上ここにいない方がいいとわかっているのに。
まだ信じたくない気持ちがありルディリアナは、二人が睦み合う寝室のドアをそっと開けた。
ドアを開けるとは流石に思っていなかったのか、レオンは驚いていた。
でも、きっと違うもの。アースに似てるだけだもの。
ルディリアナは、己にそう言い聞かせ、涙をこぼしながら、歩くのもままならないのかフラフラとした足取りで部屋の中に入っていくのだ。
ルディリアナか部屋に入っても、二人は行為に夢中でルディリアナにはまだ気づいていない。
角度を変え、何度もキスを交わし、部屋中にピチャピチャと水音を立てている。
「やめろ!ルディリアナ!」
ルディリアナを止めようとしたレオンは思わず叫んでしまっていた。
その声で行為に夢中だった二人もピタリと止まった。そして、男の方は恐る恐るフラフラと歩くルディリアナの方を見た。
いたしていたからか先程まで赤かった顔は徐々に青くなっていき、戸惑いと困惑の表情を浮かべているのに対し、男にのし掛かられた状態の女は、勝ったと言わんばかりに裸のまま、男に縋るのだ。
「まぁ、怖いわ。アスラン様。あのお顔を見て、まるで鬼みたいだわ。」
可愛らしい顔をした少女は男に怖い怖いと抱きつくのだが、男はそんな少女を払い除け、ルディリアナの方へとやってこようとする。
「ちっ、、違うんだルディ。」
「、、、何が違うんですか。」
男の、この期に及んで出てくるどうしようもない言葉に返答するルディリアナの声は、自分でも驚く程に冷たいものだった。
「愛してるのは、ルディだけなんだ。ルディだけを、、君だけを愛してるんだ!本当なんだ!」
アースは、涙を流した。
まるで、、自分の方が被害者だと言わんばかりに。
裸の少女に、裸のアース。
ベットの中からアースは出てこようとしてるものの、二人の体は未だに近くくっついている。
そんな二人を見て、未だに嫉妬心が出てきてしまう己に、ルディリアナは気がおかしくなりそうで、自分の唇を強く噛んだ。
「あっ、、あぁ、ルディ。そんなに強く噛んだら唇を汚してしまうよ。。ルディ。」
少女と離れ、ベッドから降り自分の元へとこようとするアースを見て、ルディリアナは更に強い吐き気に襲われる。
ベッドから降りようとしてきたアースは、先程まで少女と致していたのだから、当たり前と言えば当たり前だが、何も履いてはいなかった。
きっと少女の方も何も履いてはいないだろう。
「こないで、、、。」
「ルディ、、、。」
それでも近寄ってこようとするものだから、ルディリアナは側にあった箱をアースに目掛けて投げてやった。
「痛いよ、、ルディ。」
箱を当てら、悲しそうに顔を歪ませるアースの足下に落ちる箱。
その箱をルディリアナは見た事があった。
恐怖で震える手を抑えながら、顔を上げれば、ベッドに寝転ぶ少女の薬指には、、、大きなダイヤがついた指輪がはめられていた。
言われなくても。それを誰が送ったかなんて、わかる。
『とびきりのプレゼントがあるんだ。』
その言葉すら、嘘だった。
「あんたなんて、、、大嫌い。」
もう、彼をアースと言うのはやめた。
「ルディ、、やだ、やだやだ!行かないで!!!!行かないでくれ!ルディ!ルーナ!!!」
アースはずっと叫んでる。
きっと子供みたいに泣きじゃくりながら叫んでる。
もう、慰めてやりたいとも、可愛いとも思わない。
もう、会いたくない。
私の人生をぶち壊したアースが、私はただただ憎い。
部屋を出るルディリアナをアースは追いかけようとしてきたが、勢いよくドアを閉め、外から鍵を閉めてやった。
レオンに連れられ、彼の乗ってきた馬車に乗乗ってからも暫くの間、王宮からは物が割れる音と叫び声が、、、長い間響いていたが、私が振り返る事はもう、なかった。
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